紙・板紙需給速報5月/紙・板紙の国内出荷増は衛生用紙のみ
日本製紙連合会が集計した5月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△3.3%の202.1万tで、前月の増加から減少に転じた。うち、紙は△2.8%の101.9万tで24ヵ月連続減。板紙も前月の増加から減少に転じて△3.9%の90.6万t。主要品種の中で前年同月比がプラスだったのは衛生用紙のみ。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比△34.2%の9.6万tで、7ヵ月連続の減少。うち、紙は△32.8%の7.0万tとなり、7ヵ月連続減。板紙は9ヵ月連続減で△37.6%の2.6万t。紙・板紙ともに東アジア、東南アジア向けを中心にアジア向けが減少した。
紙・板紙の在庫は前月の減少から増加に転じ、前月比+12.8万tの212.3万tとなった。うち、紙は+7.8万tの135.7万t、板紙は+5.0万tの76.5万tで、紙、板紙ともに前月の減少から増加に転じた。紙は塗工紙を中心に新聞用紙、衛生用紙も増加、板紙は段ボール原紙が増加した。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は前年同月比△7.9%の19.6万tで19ヵ月連続減。
印刷・情報用紙:国内出荷は△1.3%の56.4万tで5ヵ月連続の減少。メーカー輸出は△42.9%の4.6万tで7ヵ月連続減。
包装用紙:国内出荷は△5.3%の5.7万tで2ヵ月連続の減少。メーカー輸出は+9.9%の1.4万tとなり、3ヵ月ぶりに増加した。
衛生用紙:国内出荷は+1.7%の14.6万tで3ヵ月ぶりの増加。
段ボール原紙:国内出荷は△4.1%の72.8万tで前月の増加から減少に。輸出は△38.4%の2.4万tで9ヵ月連続の減少。
白板紙:国内出荷は△4.2%の11.4万tで7ヵ月連続の減少。
(Future 2019年7月8日号)