紙・板紙需給速報4月/板紙国内出荷は増だが紙は23ヵ月連続減
日本製紙連合会が集計した4月の紙・板紙国内出荷は前年同月比+0.8%の206.7万tで、6ヵ月ぶりの増加となった。うち、紙は△1.4%の105.5万tで23ヵ月連続減。板紙は+3.3%の101.2万tで前月の減少から増加に転じた。主要品種のうち、非塗工紙、情報用紙、衛生用紙、段ボール原紙は増加し、新聞用紙、塗工紙、包装用紙、白板紙は減少した。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比△28.4%の10.3万tで、6ヵ月連続の減少。うち、紙は△26.4%の7.0万tとなり、6ヵ月連続減。板紙は8ヵ月連続減で△32.2%の3.3万t。紙・板紙ともに東アジア、東南アジア向けが減少。
紙・板紙の在庫は4ヵ月ぶりの減少で、前月比△4.2万tの199.4万t。うち、紙は△1.2万tの127.7万tで前月の増加から減少に転じた。板紙は△3.0万tの71.6万tで4ヵ月ぶりの減少。紙は、衛生用紙、包装用紙が減少し、グラフィック系では品種によってバラツキがあった。板紙は段ボール原紙が減少。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:内出荷は前年同月比△3.9%の20.3万tで18ヵ月連続減。
印刷・情報用紙
国内出荷は△1.9%の57.7万tで4ヵ月連続の減少。メーカー輸出は△35.6%の4.4万tで6ヵ月連続減。
包装用紙:国内出荷は△0.4%の6.0万tで7ヵ月ぶりの減少。メーカー輸出は△8.2%の1.4万tとなり2ヵ月連続の減少。
衛生用紙:国内出荷は+4.7%の15.8万tで前月の減少から増加に。
段ボール原紙:国内出荷は+4.1%の83.0万tで前月の減少から増加に転じた。輸出は△33.8%の3.1万tで8ヵ月連続の減少。
白板紙:国内出荷は△0.1%の11.7万tで5ヵ月連続の減少。
(Future 2019年6月10日号)