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紙・板紙需給速報10月/段原紙出荷量は過去最高


 日本製紙連合会が集計した10月の紙・板紙国内出荷は前年同月比+3.3%の219.9万t、15ヵ月ぶりの増加となった。うち、紙は△0.9%の112.6万tで17ヵ月連続減。板紙は前月の減少から増加に転じ、+8.1%の107.3万t。主要品種は新聞用紙と印刷用紙を除き増加。
 紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+10.1%の15.9万tで、前月の減少から増加に転じた。うち、紙は+26.6%の10.5万tで、東南アジア、南アジア向けの増加により15ヵ月連続のプラス。板紙は△12.1%の5.4万tで、東アジア向けの減少により2ヵ月連続の減少。
 紙・板紙の在庫は3ヵ月ぶりの減少となり、前月比△5.0万tの201.1万t。うち、紙は塗工紙の減少が影響して△0.8万tの135.6万t、2ヵ月連続の減少となった。板紙は△4.3万tの65.5万t、段ボール原紙の減少により前月の増加から減少に転じた。

 〔主要品種の動向〕
 ○新聞用紙
 国内出荷は12ヵ月連続減。前年同月比△9.2%の21.8万tと、過去最大のマイナス幅を記録した。
 ○印刷・情報用紙
 国内出荷は同△0.1%の62.1万tで、17ヵ月連続の減少。メーカー輸出は同+36.7%の7.4万tとなり、3ヵ月連続の増加。
 ○包装用紙
 国内出荷は同+3.8%の6.1万t、前月の減少から増加に転じた。メーカー輸出は同+0.3%の1.7万tで6ヵ月ぶりの増加。
 ○衛生用紙
 国内出荷は同+6.4%の16.1万tで3ヵ月ぶりの増加。
 ○段ボール原紙
 国内出荷は前月の減少から増加に転じて同+9.6%、出荷量は単月では過去最高の86.7万tを記録した。11月の値上げに備えた前倒し需要が影響している。輸出は同△12.9%の5.2万tで2ヵ月連続減となったが、輸出を含む出荷合計の91.9万tも単月としては過去最高で、初の90万t超え。
 ○白板紙
 国内出荷は+1.8%の13.2万t、前月の減少から増加に転じた。

(Future 2018年12月17日号)

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