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大王製紙/三島工場N7号抄紙機を改造し板紙・クラフト紙へシフト


 大王製紙はこのほど、三島工場(愛媛県四国中央市)のN7号抄紙機を改造し、需要減少が続く印刷・情報用紙から輸出も含めて需要が堅調な板紙・クラフト紙へ品種シフトしていく計画を発表した。
 三島工場は、多様なパルプを活用して複数の紙・板紙が生産できるスイングマシンの特性を活かし、需要の変化に対応しているが、この取組みの一環として、洋紙マシンであるN7号抄紙機(月産1万1,000t)を2019年10月に停機して改造し、現在の印刷・情報用紙から板紙へ転抄。同時に、需要が堅調なクラフト紙の増産(N1号抄紙機)にも繋げる。一方、子会社である大成製紙の板紙マシンを停止して生産・販売のバランスを調整する。板紙とクラフト紙の増産分は、需要が旺盛な中国をはじめとするアジア諸国への輸出に充てる。 また、需要減少が進むメディア用途の紙(新聞、印刷、情報用紙)については、販売量に見合った生産体制にしていく。

(Future 2018年12月17日号)

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