紙・板紙需給5月/紙・板紙国内出荷、10ヵ月ぶりに増加
日本製紙連合会が集計した5月の紙・板紙国内出荷は前年同月比+0.1%の199.6万t、10ヵ月ぶりの増加となった。うち、紙は△3.3%の105.3万tで12ヵ月連続の減少。板紙は19ヵ月連続増で+4.1%の94.3万t。主要品種は、新聞用紙、非塗工紙、塗工紙を除き増加した。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+27.7%の14.6万tで、29ヵ月連続の増加。うち、紙は+33.5%の10.5万tでアジア向けを中心に10ヵ月連続増。板紙は+14.9%の4.1万t、東アジア、東南アジア向けを中心に3ヵ月連続の増加となった。
紙・板紙の在庫は4ヵ月ぶりの増加で、前月比+4.5万tの209.5万t。うち、紙は+4.7万tの143.0万t、新聞用紙、印刷・情報用紙の増加により2ヵ月連続の増加。板紙は段ボール原紙の減少により△0.1万tの66.5万tと3ヵ月連続の減少。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は前年同月比△4.8%の21.3万t、7ヵ月連続の減少。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△4.1%の57.0万tで12ヵ月連続の減少。輸出は+43.4%の8.1万tで7ヵ月連続の増加。
*包装用紙…国内出荷は+2.8%の6.1万tで3ヵ月連続増。輸出は△14.3%の1.2万tで6ヵ月ぶりの減少。
*衛生用紙…国内出荷は+0.8%の14.8万tで4ヵ月ぶりの増加。
*段ボール原紙…国内出荷は+3.5%の75.8万tで19ヵ月連続増。輸出は+18.6%の3.9万tで3ヵ月連続の増加。
*白板紙…国内出荷は+7.0%の11.9万tで10ヵ月連続の増加。
(Future 2018年7月9日号)