紙・板紙需給4月/紙・板紙国内出荷は9ヵ月連続減
日本製紙連合会が集計した4月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△2.5%の205.2万t、9ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△5.2%の107.1万tで11ヵ月連続の減少。他方、板紙は18ヵ月連続増で+0.6%の98.1万t。主要品種は、情報用紙、包装用紙、段ボール原紙、白板紙を除き減少した。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+22.4%の14.4万tで、28ヵ月連続の増加。うち、紙は+23.8%の9.5万tでアジア向けを中心に9ヵ月連続増。板紙は+19.9%の4.9万t、東アジア、東南アジア向けの増加により2ヵ月連続の増加となった。
紙・板紙の在庫は前月比+0.5千tの205.4万t。うち、紙は+2.5万tの138.7万t、新聞用紙、印刷・情報用紙を中心に主要品種の増加により3ヵ月ぶりの増加。。板紙は段ボール原紙の減少により△2.4万tの66.6万tと2ヵ月連続の減少。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は前年同月比△6.0%の21.1万t、6ヵ月連続の減少。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△6.1%の58.8万tで11ヵ月連続の減少。輸出は+30.2%の6.8万tで6ヵ月連続の増加。
*包装用紙…国内出荷は+0.6%の6.0万tで2ヵ月連続増。輸出も+0.6%の1.5万tで5ヵ月連続増。
*衛生用紙…国内出荷は△3.6%の15.1万tで3ヵ月連続の減少。
*段ボール原紙…国内出荷は+0.3%の79.7万tで18ヵ月連続増。輸出は+19.5%の4.6万tで2ヵ月連続の増加。
*白板紙…国内出荷は+1.6%の11.7万tで9ヵ月連続の増加。
(Future 2018年6月11日号)