紙・板紙需給9月/紙・板紙国内出荷は前年同月比0.7%減
日本製紙連合会が集計した9月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△0.7%の209.7万t、2ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△2.5%の114.1万tで4ヵ月連続の減少。他方、板紙は11ヵ月連続増で+1.6%の95.6万t。主要品種は、包装用紙、段ボール原紙、白板紙を除き減少となった。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+23.6%の14.0万tで、21ヵ月連続の増加。うち、紙は+17.2%の8.9万tで、東アジア、東南アジア向けの増加により2ヵ月連続の増加。板紙は東アジア向けの増加により+36.4%の5.2万t、24ヵ月連続増となった。
紙・板紙の在庫は前月比△0.2万tの211.7万tで前月の増加から減少に転じた。うち、紙は 新聞用紙、印刷・情報用紙の減少により前月の増加から減少に転じ、△1.0万tの142.2万t。板紙は+0.8万tの69.6万tで、段ボール原紙の増加により4ヵ月ぶりの増加となった。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙: 国内出荷は13ヵ月連続減で△6.0%の22.3万t。
印刷・情報用紙:国内出荷は△2.4%の64.6万tで4ヵ月連続の減少。輸出は+17.6%の6.2 万tで2ヵ月連続の増加。
包装用紙:国内出荷は+0.2%の6.0万tで3ヵ月ぶりの増加。輸出は+2.6%の1.7万tで2ヵ月連続の増加。
衛生用紙:国内出荷は△1.3%の15.0万tで前月の増加から減少に転じた。
段ボール原紙: 国内出荷は+1.6%の76.4万tで11ヵ月連続増。
白板紙:国内出荷は+0.5%の12.4万tで2ヵ月連続の増加。
(Future 2017年11月6 日号)