レンゴーグループ/重量物包装資材事業を米国と欧州で拡大
レンゴーの連結子会社、トライウォール社(香港)はこのほど、同社100%出資子会社を通じ、米国およびポーランドで重量物包装資材事業を拡充する。
まず米国では、ミシガン州で現地企業との合弁により、重量物包装資材を製造・販売する「TWミシガン社」を設立した。合弁相手は、ミシガン州デトロイト近郊で主に自動車関連産業向けに重量物包装事業を展開しているHGパッケージング社。
レンゴーはトライウォールグループを通じて、アジア、欧州を中心に重量物段ボール関連の包装資材事業を展開している。今回の合弁会社設立は、自動車産業をはじめ製造業の国内回帰が見込まれる米国に製造・販売拠点を持つことによって、事業の拡充を図るのが狙い。
〔TWミシガン社の概要〕
代 表 者:Bernhard Reumuller
株 主:トライウォールグループ51%、HGパッケージング社49%
事業内容:重量物包装資材の製造・販売
またポーランドでは、重量物包装資材メーカーのTPMSポーランド社に出資し、持分の58%を取得した。
TPMSポーランド社は、ポーランド南部の都市、クラクフの近郊に本社工場を有するほか、ドイツ、スロバキアにも子会社があり、主に自動車部品メーカー向けに重量物段ボールなどの包装資材を供給している。ユーザーニーズに合わせて、さまざまな素材を複合させた包装を設計・提案し、ジャスト・イン・タイムで納入することを強みとする。
レンゴーとトライウォールグループは、自動車部品メーカーが集積し、重量物包装資材の需要が高まっている東ヨーロッパに拠点を持つことにより、ヨーロッパでの事業拡充を図る。
〔TPMSポーランド社の概要〕
代 表 者:鈴木雄二
株 主:トライウォールグループ58%ほか
事業内容:重量物包装資材の製造・販売
売 上 高:2016年度8,670万8,000ズロチ(約26億円)
(Future 2017年8月7 日号)