紙・板紙需給12月/紙・板紙ともに国内出荷が増加
日本製紙連合会が集計した12月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+0.9%の215.9万tと2ヵ月連続の増加となった。うち、紙は前月の増加から減少に転じて△0.1%の119.3万t、板紙は2ヵ月連続の増加で+2.3%の96.7万tとなった。主要品種のうち減少したのは新聞用紙と包装用紙のみ。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+25.6%の11.4万tとなり、12ヵ月連続の増加。うち、紙は+9.2%の7.1万tで、東アジア向けの増加により3ヵ月連続増。板紙は東アジア向けの増加により、+68.5%の4.2万tと15ヵ月連続増。
紙・板紙の在庫は前月比△8.4万tの200.8万tで2ヵ月連続の減少。うち紙は、品種によってバラつきはあるものの衛生用紙、微塗工紙の減少により△2.9万tの133.1万tと、2ヵ月連続で減少した。板紙も2ヵ月連続減で△5.5万tの67.7万t、段ボール原紙の減少が影響した。
主要品種の動向は以下の通り。
① 新聞用紙
国内出荷は4ヵ月連続減で、△4.1%の25.0万t。
② 印刷・情報用紙
国内出荷は+1.3%の65.4万tで2ヵ月連続の増加。輸出は+6.7%の5.0万tで3ヵ月連続の増加。
③ 包装用紙
国内出荷は△2.8%の5.7万t、前月の増加から減少に転じた。輸出は+19.0%の1.4万tで6ヵ月連続の増加。
④ 衛生用紙
国内出荷は+2.1%の17.1万t、2ヵ月連続の増加。
⑤ 段ボール原紙
国内出荷は+2.3%の78.7万t。
⑥ 白板紙
国内出荷は+2.9%の11.5万t。
なお、以上の12月速報値に1~11月の実績値を加えた昨年1~12月の国内出荷実績(暫定)は次の通り(単位:千t、カッコ内は対前年増減率%)。
紙 計 13,765(△1.3)
新聞用紙 2,909(△2.8)
印刷・情報用紙 7,615(△1.5)
非塗工 1,938(△1.9)
塗 工 4,337(△2.4)
情 報 1,340(+2.1)
包装用紙 710(△1.7)
衛生用紙 1,816(+2.7)
板 紙 計 11,171(+1.5)
段ボール原紙 8,981(+1.7)
白板紙 1,411(+1.2)
紙・板紙計 24,936(△0.1)
(Future 2017年1月6日号)