古紙再生促進センター/第5回日中古紙セミナーを開催
公益財団法人 古紙再生促進センターの主催による「第5回日中古紙セミナー」が2016年11月17日、東京・永田町の憲政記念館で開催された。
このセミナーは日本から中国への古紙輸出が増大するなか、日中の古紙・製紙産業が相互理解と交流を深め健全な取引関係を促進するため2011年10月に東京で初めて開催、第2回は13年11月中国浙江省の杭州市、第3回は東京、第4回は中国南京市と日中交互に開催されてきた。5回目となる今回の東京開催には日中両国から合わせて約240名が参加。これまでの実績を踏まえ、日中相互の業界が抱える各種課題の解決につながる掘り下げたテーマの講演が行われた。
当日のセミナーでは、冒頭、古紙再生促進センター・代表理事の渡良司氏が開会挨拶を述べたあと、経済産業省・製造産業局素材産業課課長の茂木正氏が来賓を代表して挨拶、引き続き以下の講演が行われた。
「中国古紙回収業界発展の新しい段階」
中国再生資源回収利用協会・古紙分会会長/孫建波氏
「古紙の循環利用─製紙業の発展の強力な原動力─」
浙江景興紙業副総経理兼生活用紙事業部総経理/徐海偉氏
「持続可能な経済発展を支え,共にグリーンな生活環境を実現するCCIC─輸入される日本古紙の品質検査に関する研究─」
中国検査認証集団検査有限公司(CCIC)海外事業プロジェクトリーダー/馮志新氏
「古紙品質による問題と対策」
日本製紙技術本部生産部長代理/本田義継氏
「日本における古紙品質向上の諸方策─J-Brandを中心にして」
全国製紙原料商工組合理事長/栗原正雄氏
講演終了後に質疑応答の時間が設けられ、次いで古紙再生促進センター・副理事長の大久保信隆氏が閉会挨拶を行い当日の予定はすべて終了した。
(以下、開会挨拶・来賓挨拶および中国側の講演内容は「紙パルプ技術タイムス」2017年1月号で)