印刷博物館/「現代日本のパッケージ2016」展を開催中
凸版印刷・印刷博物館、日本印刷産業連合会、日本包装技術協会、日本パッケージデザイン協会の共催による「現代日本のパッケージ2016」展が、東京・文京区の印刷博物館P&Pギャラリーで開催されている(11月27日まで)。
日本で行われている大規模なパッケージコンクールの受賞作などが一堂に展示される機会は、ほかにはない。このような展示を通して、現代パッケージのデザイン・機能の進化を広く一般の人々にも知ってもらうことが狙い。開会に先立ち9月16日夕刻にはレセプションが開かれ、出展企
業関係者やデザイナー、発注元企業関係者などが集まって開会を祝った。
展示作品のうち、「第55回ジャパンパッケージングコンペティション』(主催;日本印刷産業連合会)からは38点が出品。市場で販売されている商品化されたパッケージの中から優秀なものが選ばれるが、今回は『ポーラ・オード・フルール』(ポーラ、写真左)と『マックスファクトリー・エンジンオイル・1パウチ』(日本オイルサービス、写真右)の2点が経済産業大臣賞を受賞した。
「2016日本パッケージングコンテスト(第38回)」(主催;日本包装技術協会)からは46点。材料、設計、技術、適正包装、環境対応、デザイン、輸送包装、ロジスティクス、販売促進、アイデアなどあらゆる機能の視点から優秀作品が選定された。このうちP&Pギャラリーには、ジャパンスター賞と包装技術賞の受賞作が展示されている。ジャパンスター賞のうち最高位の経済産業大臣賞は『ラサーナシャンプー・トリートメント詰め替えパック』(ヤマサキ)。
そして「JPDAパッケージデザインインデックス2016〈特集・シズル表現〉」(日本パッケージデザイン協会)からは23点。同協会では2014年から隔年でパッケージデザインの作品集『パッケージデザインインデックス』を刊行しているが、2016年版掲載の作品から“シズル表現”をキーワードに選び出して展示している。
シズル〈sizzle〉という英語はステーキを焼くときのジュージューいう音が原義だが、そこから転じて人の感性を刺激して購買意欲を高める表現を指す。写真、文字、形態の視点からシズル感あふれる作品を幅広く紹介している。
同博物館は入場有料だが、P&Pギャラリーは入場無料。開館時間10:00~18:00。休館日は毎週月曜日。1
0月10日は開館、10月11日は休館。電03-5840-2300