紙・板紙需給7月/ 再びマイナスに転じた紙の国内出荷
日本製紙連合会が集計した7月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△3.4%の205.3万tで、3ヵ月ぶりに減少した。うち、紙は△3.6%の110.5万tと前月の増加から再び減少に転じ、板紙は△3.2%の94.8万tで6ヵ月ぶりの減少となった。主要品種では衛生用紙と白板紙のみが前年同月を上回っている。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+15.8%の11.6万tで、増加が7ヵ月続いている。うち、紙は+17.8%の8.3万tで、東アジア、東南アジア向けの増加により7ヵ月連続の前年同月比プラス。板紙も東南アジア向けの増加により+11.3%の3.4万tで、10ヵ月連続の増加となっている。
紙・板紙の在庫は213.0万t。前月比で0.3万t増加した。うち、紙は主要品種の減少により、4ヵ月ぶりに減少して△3万tの139.7万t。板紙は段ボール原紙の増加により、前月の減少から増加に転じ+3.3万tの73.3万tとなった。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は前年同月比△4.3%の24.5万t。5ヵ月連続で減少している。
印刷・情報用紙:国内出荷は△4.2%の60.2万t。前月の増加から減少に転じた。輸出は+8.2%の5.9万tで、7ヵ月連続の増加。
包装用紙:国内出荷は△1.8%の5.8万tで、2ヵ月連続の減少。輸出は+39.3%の1.5万tで、前月の減少から増加に転じた。
衛生用紙:国内出荷は+0.8%の14.0万tと、16ヵ月連続の増加。
段ボール原紙:国内出荷は△3.9%の76.4万tで、6ヵ月ぶりの減少。輸出は+13.2%の二桁増で3.2万t。
白板紙:国内出荷は+1.2%の11.8万tで、3ヵ月連続のプラス。輸出は△9.9%で0.2万tにとどまった。
(Future 2016年9月12日号)