紙・板紙需給5月/紙・板紙国内出荷が半年ぶりに増加
日本製紙連合会が集計した5月の紙・板紙国内出荷は前年同月比+0.1%の195.0万t、6ヵ月ぶりの増加となった。うち、紙は△1.7%の108.0万tで26ヵ月連続の前年割れ、板紙は+2.5%の87.0万tで4ヵ月連続の増加となった。主要品種のうち前年同月を下回ったのは、新聞用紙と印刷用紙の2品種のみ。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+17.1%の10.9万tとなり5ヵ月連続の増加。うち、紙は+22.5%の8.3万tで、東アジア、東南アジア向けの増加により5ヵ月連続増となった。板紙も、東南アジア向けの増加により+2.9%の2.6万tと、8ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比+8.4万tの212.9万tで、3ヵ月ぶりの増加。うち、紙は+8.1万tの141.9万tで、新聞用紙、印刷・情報用紙の増加により2ヵ月連続増。板紙は白板紙が増加し、+0.3万tの71.0万t.と3ヵ月ぶりに増加した。
〔主要品種の動向〕
・新聞用紙
国内出荷は前年同月比△4.1%の23.2万t。3ヵ月連続の減少となった。
印刷・情報用紙:国内出荷は10ヵ月連続の減少で△2.0%の59.2万t。輸出は+19.6%の5.9万tで、5ヵ月連続増となった。
・包装用紙
国内出荷は晒が減少したが未晒は増加。+1.7%の5.9万tとなり、2014年12月以来17ヵ月ぶりの増加。輸出は+15.7%の1.5万tで、4ヵ月連続の増加。
・衛生用紙
国内出荷は+1.1%の14.0万tで、14ヵ月連続のプラス。トイレットペーパー、ティシュともに増加した。
・段ボール原紙
国内出荷は+2.6%の70.2万tで4ヵ月連続増。
・白板紙
国内出荷は+2.2%の10.9万t。前月の減少から増加に転じた。
(Future 2016年7月11日号)