大王製紙/コーポレートガバナンスのガイドラインを制定
大王製紙はこのほど持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に向け、「コーポレートガバナンス・ガイドライン」を制定した。
ガイドラインは、①総則、②コーポレートガバナンス体制、③ステークホルダーの利益保護に関する対応、④適切な情報開示と透明性の確保、⑤ステークホルダーとの対話、の5章で構成され、最後に「独立社外取締役の独立性基準」を記載。同社は、「ガイドラインに沿った取組みの実践を通じて、健全で持続的な企業の発展を目指す」としている。
ガイドラインでは、次のようなコーポレートガバナンスの基本的考え方が示された(概要)。
(1) 株主の権利を尊重し、株主が権利を適切に行使できる環境の整備と株主の実質的な平等性の確保に努める。
(2) 社会的責任の重要性を認識し、株主、取引先、従業員および地域社会をはじめとする様々なステークホルダーとの適切な協働に努め、健全に事業活動を展開していく。
(3) 様々なステークホルダーから正しい理解と信頼を得るために、非財務情報を含む会社情報を適時適切に開示していく。
(4) 取締役会は、株主に対する受託者責任・説明責任を踏まえ、取締役に対する実効性の高い監督を行う。
(5) 持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資することを目的として、ステークホルダーとの間でステークホルダー全体の利益となる建設的な対話を行う。
コーポレートガバナンス体制については、取締役会が経営の意思決定および業務執行の監督を行い、また取締役から独立した監査役および監査役会が監査を実施。さらに、意思決定の迅速化、経営の効率化、業務執行機能の強化を目的に、経営陣(取締役・執行役員)で構成する経営会議を設置している。
(Future 2015年11月16 日号)