トップページ > 業界ニュース > ダイオーエンジニアリング/ものづくり日本大賞で経済産業大臣賞を受賞

ダイオーエンジニアリング/ものづくり日本大賞で経済産業大臣賞を受賞


大王製紙グループのダイオーエンジニアリングはこのほど、第6回「ものづくり日本大賞」の「産業・社会を支えるものづくり部門」で、経済産業大臣賞を受賞した。
受賞の対象となったのは、ダイオーエンジニアリングの「廃家電等のミックスプラスチックを材質毎に高速且つ高精度に選別可能とする装置」の開発で、装置名はエアロソーターⅢ。受賞者は同社の青野孝氏・大西誠人氏と愛媛大学大学院理工学研究科生産環境工学専攻講師の岩本幸治氏。
エアロソーターIIIは、細かく破砕された廃家電由来のプラスチック(5~20㎜程度)を近赤外線式センサーを用いて材質を識別し、圧縮エアーで打ち落として材質ごとに選別する装置。これまで、小さく破砕されたプラスチックは液体との比重差を利用して選別されており、選別サンプルサイズが大きく違うと選別精度が悪くなる、また比重が近いものは選別できないなどの課題があった。しかしエアロソーターIIIは、近赤外線式センサーを用いた選別装置であるため、比重液を用いた選別装置より、以下の点で優位となっている。
① 比重に影響されない
② 選別サンプルサイズばらつきの許容範囲が広い
③ 非接触での材質認識
④ 比重液を用いないため廃水処理設備が不必要
今回の受賞では、次の2点が評価された。
・世界的に見ても選別が困難だった小粒径のプラスチック(5~20㎜程度)を高速・高精度で選別できること
・その結果、リサイクルプラスチックに今まで以上の価値が生まれ、循環型社会の構築に寄与できること

(Future 2015年11月23日号)

ページのTOPへ