紙・板紙需給速報6月/10ヵ月連続で国内出荷マイナス
日本製紙連合会が集計した2023年6月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△7.1%の169.2万tで、10ヵ月連続のマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△9.5%の78.4万t、板紙は△5.0%の90.9万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△11.7%の54.3万tで17ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は△5.7%の99.9万tで9ヵ月連続のマイナス。主要品種は衛生用紙を除きマイナスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は△26.0%の12.4万tで9ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に東アジア、南アジア向けが減少して△22.1%の3.7万tとなり、12ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東南アジア、東アジア向けが減少して△27.5%の8.7万tとなり、9ヵ月連続のマイナス。
紙・板紙の在庫は前月比△10.9万tの190,0万tで3ヵ月ぶりの減少。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙が減少して同△7.9万tの75.4万tとなり、4ヵ月ぶりの減少。パッケージング用紙は包装用紙、段ボール原紙が減少して同△2.9万tの105.3万tとなり、3ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は同△0.1万tの9.3万tで6ヵ月ぶりの減少となった。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△11.4%の13.8万tで25ヵ月連続のマイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△11.8%の40.6万tで10ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△22.1%の3.7万tで12ヵ月連続のマイナス。
*包装用紙…国内出荷は△9.3%の4.9万tで7ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△27.4%の0.9万tで7ヵ月連続のマイナス。
*段ボール原紙…国内出荷は△5.1%の74.4万tで2ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は△26.6%の6.7万tで9ヵ月連続のマイナス。
*白板紙…国内出荷は△1.4%の10.9万tで2ヵ月ぶりのマイナス。
*衛生用紙…国内出荷は+1.8%の15.0万tで2ヵ月連続のプラス。
(FUTURE 2023年8月7日号)