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日本製紙/3Dプリンタ用CNF強化樹脂のサンプル提供を開始


 日本製紙は、PBF(Powder Bed Fusion/粉末床溶融結合)方式の3Dプリンター用CNF強化樹脂を富士革新素材研究所の実証設備で開発し、このほどサンプル提供を開始した。
 PBF方式の3Dプリンターは、「高強度の成型品ができる」「生産性やカスタマイズ性に優れる「多種の材料が使用できる」などの特徴により、3Dプリンターの中でも需要が伸びている。今回開発した『cellenpia PLAS (セレンピアプラス)』は、CNF強化PA6(ポリアミド6)をベースとし、現行のPA6系の主流材料の一つであるガラスビーズ入りPA6に比べて成型品が均一、軽量、リサイクル性が高いなどの特徴がある。このため、古い金型を廃棄した自動車部品、微調整が必要な各種補装具など、大量生産ではなくオーダーメイド的な成型品への利用が期待される。

(FUTURE 2023年7月24日号)

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