紙・板紙需給速2月/国内出荷、出荷計ともに全品種マイナス
日本製紙連合会が集計した2023年2月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△4.7%の165.5万tで、6ヵ月連続のマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△7.9%の81.3万t、板紙は△1.4%の84.1万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△6.4%の58.4万tで13ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は△2.1%の93.8万tで5ヵ月連続のマイナス。主要品種はすべてマイナス。
紙・板紙のメーカー輸出は△33.2%の12.4万tで5ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心にアジア向けが減少して△29.0%の3.9万tとなり、8ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東南アジア、東アジア向けが減少して△35.1%の8.5万tとなり、5ヵ月連続のマイナス。
紙・板紙の在庫は前月比△2.8万tの193.4万tで2ヵ月ぶりの減少。うち、グラフィック用紙は塗工紙が減少して同△2.6万tの75.6万tとなり、5ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は段ボール原紙が減少して同△1.2万tの108.9万tとなり、2ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は+1.0万tの9.0万tで2ヵ月連続の増加。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△7.8%の13.6万tで21ヵ月連続のマイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△6.0%の44.9万tで6ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△29.0%の3.9万tで8ヵ月連続のマイナス。
*包装用紙…国内出荷は△4.2%の5.2万tで3ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△4.3%の1.4万tで3ヵ月連続のマイナス。
*段ボール原紙…国内出荷は△1.1%の67.9万tで5ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△40.0%の6.0万tで5ヵ月連続のマイナス。
*白板紙…国内出荷は△2.1%の10.6万tで2ヵ月連続のマイナス。
*衛生用紙…国内出荷は△14.2%の13.3万tで3ヵ月連続のマイナス。
(FUTURE 2023年4月10日号)