紙の博物館/企画展「「江戸の紙・東京の紙」を開催
公益財団法人 紙の博物館は企画展「江戸の紙・東京の紙」を3 月 18 日~ 5 月 14 日に開催、人々の暮らしを彩った、江戸・東京の多様な紙文化を紹介している。
紙が一般にも広く普及し、需要が増大した江戸時代以降、東京は紙の一大消費地であっただけでなく、紙づくりや加工も盛んに行われていた。明治期になると機械による製紙が東京で始まり、近代製紙産業が発展する。浅草・千住などでつくられ、鼻紙などとして用いられた「浅草紙」(あさくさがみ)や、現在も保存会によって受け継がれる「軍道紙」(ぐんどうし)。近世に町人の家の襖などに用いられるようになった「江戸唐紙」、文明開化の象徴ともなった洋館の壁を彩った「金唐革紙」(きんからかわし)、当時の世相や流行、風光明媚な景色や名所などを描いた「東錦絵」(あずまにしきえ)や、四季の花々や様々な意匠を凝らした「江戸千代紙」などの彩色豊かな加工紙。張子や姉様人形、凧など目にも楽しい玩具など、江戸・東京で生み出された多様な紙文化を楽しめる展示となっている(掲載画像は「大日本物産図会 東京錦絵製造之図」)。
〔展示概要〕
・名 称:「江戸の紙・東京の紙」
・会 期:2023 年 3 月 18 日~5 月 14 日(なお会期中には展示替えが行われる)
・開館時間:10:00~17:00 (最終入館 16:30)
・休 館 日:月曜日(祝日の場合は開館)、3/22(水)、5/2(火)
・会 場:(公財)紙の博物館・4 階企画展示室
〒114-0002 東京都北区王子 1-1-3(飛鳥山公園内)
・付帯事業:「浮世絵手摺り実演・体験会」5 月 3 日(水・祝)13:30~15:30(協力:沼辺木版)
「江戸唐紙実演・体験会」5 月 4 日(木・祝)13:30~15:30(協力:唐源)
「紙で楽しむこどもの日」5 月 5 日(金・祝)13:30~14:00(講師・紙の博物館スタッフ)
なお、同博物館ではこの後も「紙のおもちゃ」(7月15日~8月27日)、「抄紙会社150年-洋紙発祥の地・王子」9月16日~12月17日、「伝承切紙の正月飾り」2024年 1月6日~2月25日、充実した企画展示が予定されている。
問合せ先
(公財)紙の博物館(学芸部・広報担当)
TEL 03-3916-2320 FAX 03-5907-7511
E-mail:gakugei@papermuseum.jp
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