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2022

Archive for 2022

紙・板紙需給速報10月/包装用紙の国内出荷連続プラス記録を更新中

2022-12-28

日本製紙連合会が集計した10月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△3.1%の182.2万tで、2ヵ月連続のマイナスとなった(以下、%表記は前年同月比)。
国内出荷のうち紙は△4.7%の86.6万t、板紙は△1.5%の95.5万t。用途別ではグラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△7.0%の60.2万tで9ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)が△1.7%の106.2万tで3ヵ月ぶりのマイナス。主要品種は、包装用紙、白板紙、衛生用紙を除きマイナス。
紙・板紙のメーカー輸出は△8.0%の15.1万tで3ヵ月ぶりのマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙が東南アジア、東アジア向けで減少して△14.9%の4.8万tとなり、4ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は包装用紙、段ボール原紙、白板紙とも東南アジア向けが減少して△4.4%の10.2万tとなり、3ヵ月ぶりのマイナス。
紙・板紙の在庫は前月比+6.9万tの201.4万tで2ヵ月ぶりの増加。うち、グラフィック用紙は新聞用紙が減少して同△0.2万tの86.0万tとなり、3ヵ月ぶりの減少。パッケージング用紙は段ボール原紙が増加して同+7.2万tの106.4万tとなり、3ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は9.0万tで前月比横ばい。

〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は△10.8%の15.4万tで17ヵ月連続マイナス。
印刷・情報用紙:国内出荷は△5.6%の44.8万tで2ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△14.9%の4.8万tで4ヵ月連続のマイナス。
包装用紙:国内出荷は+1.9%の5.8万tで19ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は△6.9%の1.4万tで5ヵ月ぶりのマイナス。
段ボール原紙:国内出荷は△1.9%の76.6万tで3ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は△1.9%の7.3万tで4ヵ月ぶりのマイナス。
白板紙:国内出荷は+2.4%の12.4万tで6ヵ月連続のプラス。
衛生用紙:国内出荷は+4.3%の15.9万tで12ヵ月連続のプラス。

(FUTURE 2022年12月5日号)

大王製紙/ソフトパックティシュで日本最大級の加工機稼働

2022-12-28

 大王製紙は連結子会社のエリエールペーパー(静岡県富士宮市)にソフトパックティシュの加工機(月産約1,000t)を設置し、11月から稼働する。
 大王製紙の『i:na(イーナ)ソフトパックティシュー』は、植物由来原料をパッケージフィルムの一部に採用し、コンパクト化したことで、ボックスティシュに比べてCO2排出量を約34%削減するなど、環境に配慮した製品。近年、ソフトパックティシュ市場が著しく伸長していることを受けて、同社は今回の設備導入を決めた。
 新たに稼働する設備は、これまでエリエールペーパーでボックスティシュ加工機として稼働していた設備(写真)をソフトパックティシュ用に改造したもの。ボックスティシュで使用されるマルチスタンド方式を採用することで、ソフトパックティシュの高速生産が可能となり、従来設備に比べて供給能力を倍増させた。マルチスタンド方式でのソフトパックティシュ生産は、業界に先駆けた設備投資であり、日本国内で初めて。
 ティシュ市場は、これまでは紙箱入りのボックスティシュが主流だったが、2011年頃からソフトパックが普及し始め、持ち運びやすさやゴミの減量といった利点もあって、22年4~9月期は市場シェア20%を超えるまでに伸張した。大王製紙は19年からソフトパックティシュの生産と販売を開始し、現在はスタンダードタイプの『i:na』のほか、保湿成分を配合した高品質タイプの『+Water』も展開し、トップシェアとなっている。

(FUTURE 2022年11月21日号)

三菱製紙/2023年4月にグループを再編

2022-12-28

 三菱製紙は2023年4月1日付でグループの組織再編を実施する。
 北上サイト、販売子会社、八戸サイトの子会社を統合・合併し、固定費削減とコーポレートガバナンス強化を進める。合併の概要は次記の通りで、いずれも吸収合併される子会社は消滅する。
 (1) 三菱製紙と北上サイト子会社の統合:三菱製紙が北上ハイテクペーパーと北菱興業を吸収合併
 (2) 販売子会社の統合:三菱王子紙販売がダイヤミックを吸収合併
 (3) 八戸サイト子会社の統合:エム・ピー・エム・オペレーションが八戸紙業と八菱興業を吸収合併

(FUTURE 2022年12月5日号)

大王製紙/物流子会社2社を合併

2022-12-28

 大王製紙は、物流子会社のダイオーロジスティクスとダイオーロジスティクス子会社のダイオーエクスプレスを、2023年4月1日付で合併させる。これにより組織体制を見直し、グループの物流体制を強化する。
 合併方式は、ダイオーロジスティクスを存続会社、ダイオーエクスプレスを消滅会社とする吸収合併方式で、合併に伴う商号変更の予定はない。代表者も、現 ダイオーロジスティクス代取社長の渡部哲也氏が引き続き代取社長を務める。

 〔ダイオーロジスティクス〕
 所 在 地:愛媛県四国中央市
 従 業 員:587名
 売 上 高:2022年3月期547億4,500万円

 〔ダイオーエクスプレス〕
 所 在 地:千葉県千葉市
 事業内容:一般貨物運送、貨物利用運送、産業廃棄物処理、通関業
 株  主:ダイオーロジスティクス100%
 従 業 員:122名
 売 上 高:2022年3月期25億5,500万円

(FUTURE 2022年11月28日号)

日本製紙/CNF強化樹脂の用途開発でヤマハ発動機と連携

2022-12-28

 日本製紙はセルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂『Cellenpia Plas』(セレンピアプラス)の用途開発について、ヤマハ発動機と連携を開始する。ヤマハの水上オートバイ(2024年モデル)のエンジン部品に、セレンピアプラス ポリプロピレンを使用した部品の搭載を目指し、共同で開発していく。実現すればビジネスベースでのセレンピアプラス初採用事例となる。
 CNF強化樹脂はポリプロピレンなどの樹脂中にCNFを均一分散した高強度な新素材。部材に使用している樹脂をCNF強化樹脂に置き換えれば、軽量化できることに加え、プラスチック使用量と温暖化ガス排出量の削減につながる。
日本製紙は現在、NEDOの助成事業プロジェクトに参画しており、この助成金を活用した、混練を中心とする実証拡張設備(富士工場)では、年間50t以上のCNF強化樹脂マスターバッチを製造できる。品質面では、すでにISO9001の認証を取得してマスターバッチの品質管理を徹底しており、今後は安定的に大量生産する製造技術の確立、品質向上、コストダウンを目指して、モビリティ部品を始めとする 幅広い産業への用途開発を加速させていく考え。
 同社は石巻工場でTEMPO酸化CNFを産業用途向けに、江津工場ではカルボキシメチル化CNFを食品や化粧品用途向けに、それぞれビジネスベースで生産し、全国販売している。これに加えてCNF強化樹脂の本格的な供給体制を確立し、CNFの市場創出を加速させる。

(FUTURE 2022年12月5日号)

<1月1号>地域特集■静 岡

2022-12-27

 

地域特集■静 岡

●団体催事
《第66回 静岡県紙業振興大会》カーボンニュートラルな産業の構築に寄与 異分野交流や産学連携を進め、技術革新を推進
井上淳・静岡県紙業振興協議会会長「新素材の用途開発等で紙業界を盛り上げていく」
表彰/小林由和(大二製紙)、日本紙通商、トーカロ、日新化学研究所富士研究所 ほか
現状報告/原川重俊(経過概要),大杉茂男(板紙),林賀津雄(衛生用紙),菊池初彦(古紙),櫻川智史(CNF/研究機関)、岡利徳(CNF/富士市)
提言/増田明彦・静岡県紙業協会副会長『変革と進化、脱炭素社会への転換を図り、紙パルプ産業の新たな飛躍へ』

●Report
IEAエネルギー需給展望/2050年にネット・ゼロ達成ならば一次エネ消費は20年比で減少へ

●Review
欧州製紙産業2021年/売上高は16%増の950億ユーロと急伸 稼働率は9割に上昇

●Topics
見山製紙工業/2000・2600㎜幅のワインダ2台を新設、紙加工のハブ拠点としての存在感増す
日本製紙連合会/令和5年度 税制改正で製紙連が要望 カーボンニュートラル関連の投資促進税制拡充など
日本製紙連合会/下請企業振興法に基づく振興基準の改正を受け「自主行動計画」を改定
日本テトラパック/紙容器入りミネラルウォーター市場 過去3年で包材出荷量が3倍に急増

●催事
機能紙研究会/福岡で研究発表・講演会をリアル開催~テーマは「サステナブル社会における機能紙」~
大阪府紙商組合 午さん会講演会/ジャーナリストの春川正明さん「テレビ報道ほど面白い仕事はない」

●統計
板紙/22年9月度生産実績 前年比100.9%
段ボール/9月度の段ボール生産 前年比101.2%と増加
パルプ・パルプ材/パルプの販売は26ヵ月連続のプラスに
出版/雑誌ではアニメなどコラボ企画が反響

●インフォメーション

2023年 <1月号> 特集/新たな役割を担う紙と環境対応

2022-12-26

 

特集/新たな役割を担う紙と環境対応

●特集寄稿
製紙産業における企業価値の向上は可能か ─ SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)から考える
東京大学名誉教授(製紙科学),日本印刷学会元会長 尾鍋史彦
環境対応包装材としての紙の特徴とその可能性
日本製紙㈱ 紙パック営業統括部 兼 パッケージング研究所 野田貴治
『IGAS2022最新レポート』─ 環境と紙商材の視点でトレンドを概観する
FOREST&PARTNERS 代表 木村篤樹
プレスパートの省エネ対策について ─ FilmLube, CleanLine Excell およびHydroSeal
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー サービス営業部 関根祐未
エアシステム最適化によるCO2の削減
バルメット㈱ 営業部 松本健治
SmartPapyrus®1.0が提供するサービスと進化する機能について
㈱メンテック 富士事業所 開発一課 坂田人丸

●寄稿
カーボンニュートラルに貢献するANDRITZの水力発電事業 ─ 180年以上に及ぶ知見とソリューションを提案
アンドリッツ㈱
薬剤添加による紙の機能発現〈その9〉引張強度向上のための叩解およびPAM内部添加
山内龍男
中国名所案内(8)歴代王朝の中心地として栄えた2大古都を巡る ─ 製紙の重点実験室である陝西科技大学と西安・洛陽
豊福邦隆

●業界動向
星光PMC/マリンナノファイバーを子会社化 ─ CNFとキチンNFの相互活用で事業を拡充へ
内閣府/生物多様性・プラごみ問題に対する世論調査を実施
佐賀市/第23回グリーン購入大賞で「大賞」「農林水産大臣賞」を受賞
SGEC/PEFCジャパン/認証取得や認証材供給の今後を展望 ─ ミニセミナー第4弾をオンライン開催
茨城県科学技術振興財団/東京大学・磯貝明特別教授が2022年度「江崎玲於奈賞」を受賞
経済産業省/工場におけるサイバーセキュリティ対策のガイドラインを策定

●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(121)Withコロナ時代を生き抜くための3つの方法
中山裕一朗

●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和4年9月度〉

単行本『紙パルプ 日本とアジア 2023』を刊行

2022-12-26


 紙業タイムス社とテックタイムスは単行本『紙パルプ 日本とアジア2023』を2022年12月16日に刊行した。

 本書は発展・変化するアジア経済圏の紙パルプ産業を知る恒例企画として高い評価を得ているが、今回はとくにコロナ禍とロシアによるウクリアナ侵攻がもたらした国際経済への影響と産業界に新たなサプライチェーン構築を迫る事業環境の変化を踏まえ、アジアと日本の製紙産業にどのような影響をもたらしているか、これまでの経過と現状、今後の展望などをまとめた。先行き不透明感増すアジアの製紙産業における事業展開の方向性や日本国内での企業基盤強化の在り方を考えるうえで参考にできる内容・構成となっている。
 B5判・本文192頁、定価11,000円(本体10,000+消費税)。

 本書の内容は以下の通り。

 ●不確実性の下でのアジアの発展方向
 特別寄稿/アジアの新たな地政学的課題と製紙産業のサプライチェーンの再構築(東京大学名誉教授、日本印刷学会元会長 尾鍋史彦)
 特別寄稿/中国製紙産業の発展状況と今後の展望(中国紙パルプ研究院有限公司、中国造紙雑誌社社長 郭彩雲)

 ●気候変動対策がASEANの新成長戦略に
 ASEAN諸国の気候変動対策
 3年ぶりに開催されたASEAN紙パルプ会議

 ●日中製紙産業の構造転換とアジア主要国
 日本/新たなモチベーションの確立が求められる
 中国/堅調な伸び見せるが不透明感増す今後の行方
 アジア主要国の紙・板紙需給/韓国 台湾 フィリピン ベトナム インドネシア マレーシア タイ インド

 ●Future誌に見るアジアの紙パルプ
 古紙貿易/合併・統合・再編/貿易措置/日本/韓国/中国/フィリピン/インドネシア/マレーシア/ベトナム/ラオス/タイ/インド

 ●アジアにおける紙パルプ関連の主要日系企業
 中国/台湾/韓国/フィリピン/ベトナム/タイ/マレーシア/インドネシア/ラオス/シンガポール/カンボジア/ミャンマー/インド/UAE/トルコ

 本書は以下のURLで購入できます。
 http://www.st-times.co.jp/purchase

〈12月26日号〉

2022-12-21

 

●R&D情報
他社とは異なる成長戦略をどう描いていくか/内外で存在感を発揮していくため日本の紙パに問われていること〈2〉

●ワールドレビュー
春節操短を控え大量のオファーで価格が下落する中国の輸入パルプ

●話題を追って
電気料金値上げに関する企業調査/総額で前年の約1.3倍に増加

●統計と市況

●米国市況
古紙

●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 人事異動

〈12月19日号〉

2022-12-21

 

●R&D情報
新たなモチベーションをどこに見出していくか/内外で存在感を発揮していくため日本の紙パに問われていること〈1〉

●ワールドレビュー
買収と規模拡大で大変革の様相を呈してきたブラジル衛生用紙市場

●Future’s EYE
〜第481回「生存圏シンポジウム」から〜/バイオナノマテリアルの最新研究成果発表を1,100名余が聴講

●ワイドフレックス
古紙センターのオンラインセミナー/成長著しいインドの最新動向を学ぶ

●講演から
三菱製紙 エコシステムアカデミー「環境セミナー」/生物多様性を学術的側面から解説

●米国市況
パッケージング用紙

●統計と市況
関連指標

●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 移転・変更 新製品 人事異動

〈12月5日号〉

2022-12-21

●R&D情報
伸び悩む石油・ガス収入、増える社会保障費/ロシアの産業力と持続可能性はエネルギー資源で担保できるのか

●ワールドレビュー
自製古紙パルプへのミックス原料 配合を増やす玖龍の米国子会社

●Future’s EYE
〜貴重な発表が相次いだ段ボールセミナー’22〈4〉〜/生産性の阻害要因の究明とロス削減に向けた取組みを提示

●ワイドフレックス
NHKの人気番組『サラメシ』/KPPグループHDの経営企画部長が登場 オフィスでも社食でも文化の違いを楽しむ

●国際市況
市販パルプ

●米国市況
グラフィック用紙

●ドイツ市況
紙・板紙、古紙

●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き 決算 トピックス 人事異動

NONWOVENS REVIEW 特別企画「2023年版 不織布・機械資材薬品ガイド」

2022-12-20

 新型コロナウイルスの感染拡大が発生して3年日を迎え コロナ禍も次第に沈静化の方向にあると言えますが、この間、世界経済は大きな影書を受け各国の産菓構造や消費行動には著しい変化が生じています。また経済復元が本格的段階に入りつつあるなか今年2月にはロ シアのウクライナ侵攻が始まり、原燃料価格の上昇やサプライチェーンの混乱など製造業にとって事業環境は一段と厳しさが増し大幅な企業戦略の見直しが迫られるようになりました。また、他方ではDXによる更なるIT社会の進化や脱プラ・脱塩素、SDGsといった要素を新たな成長要素としていかに取り込んでいくかも欠かせないテーマとなっています。
 こうした大変動の時代にあって不織布企業およびその関連企柴も同様に事業展開の軌道修正が求められており、生産体制や用途開拓・製品開発などの面で内外動向を見据えた、きめ細かで柔軟・大胆な戦略が一段と欠かせないものとなり、原材料や各種資材・薬品、製造機器などに対し従来とは異なる選択基準が必要とされています。
 本誌Vol.33No.3では好評企画の『不織布・機械資材薬品ガイド』を“大変動時代”の下で有効活用できる2023年版サプライヤーズガイドとして最新データにより再構成するとともに、不織布製品をはじめ、その原材料や資材・薬品、製造設備・加工機械•関連機器のなかから優良製品を選りすぐって紹介、企業動向や市場・製品開発動向も概観できる内容とします。

2022年 <Vol.33 No.3>特集 2023年版 不織布・機械資材薬品ガイド

2022-12-20

 

2023年版 不織布・機械資材薬品ガイド

●製造加工機械・関連機器
解繊・ウェブ形成/結合・加工・仕上/関連機器・部材/品質管理・試験・検査

●繊維・原反・薬品
不織布用繊維/不織布原反/不織布用薬品

●不織布関連企業一覧&掲載頁

●インタビュー
CNFから半導体の開発に成功, 木質資源活用で環境保護へ貢献
大阪大学 産業科学研究所 自然材料機能化研究分野 准教授 古賀大尚氏

●企業展開
メタアラミドペーパーで絶縁紙市場に参入
特種東海製紙㈱ 安武政司氏,酒井裕介氏

●世界の不織布トップ40社
原燃料高騰と供給網混乱が影響した2021年

●業界動向
帝人フロンティア/優れた誘電特性を備えた“PPS不織布”を開発 ─ 電波損失を抑え高速大量データ送信を支援
東レ/親水性が長時間継続する肌に優しい不織布 ─ ポリマー改質技術で通水繰り返しても機能低下せず
東レ/自動車向け吸音材“AirliteTM”をチェコで生産 ─ 年産1,200tの設備を導入し10月から量産を開始
大王製紙/セルロース濃度67%のCNF複合樹脂を開発 ─ 弾性率1.7〜2.1倍,減プラ効果も発現
レンチング/「エコプロダクツ2022」に出展 ─ “ヴェオセルTM(VEOCELTM)”をZ世代にPR
新エネルギー・産業技術総合開発機構/デジタル技術の活用で素材産業を強化 ─ 産業高度化を実現する3つの方向性を示唆
機能紙研究会/創立60周年の集大成として記念特集号を発刊 ─ 『機能紙研究会 60年の歩み』

●Pickup
三次元網状繊維構造体“ブレスエアー®”

●マーケット探訪
紙おむつ/排せつ検知や歩行支援など高機能化が進展

●ニュース・統計
国内ニュース
海外情報
製品開発ニュース
不織布統計(2021年9月〜22年9月)

<12月2号> 特集■中 部

2022-12-19

 

特集 ■ 中 部

●団体催事
中部洋紙商連合会《第61回定時総会・金沢》/文化観光都市“金沢”を筆頭に中部圏観光産業の巻き返しが始まる

●紀行
加賀百万石《金沢》を巡る――足早(あしばや)観光記/“アレクサンドリアな”図書館 知識集積と圧巻のデザイン力で魅せる街

●Interview
田名網進(日本紙パルプ商事)5つの事業セグメントの“組織力”を活用し環境配慮型ソリューションを提案
村本光正(国際紙パルプ商事)「紙でつなぐ、未来をつくる」の精神で世間の注目が紙に向かうよう役割を果たす
成木勝之(新生紙パルプ商事)“順理則裕”の精神で価格修正をひたすら前進 来年から目白押しの中部圏イベントに期待
岡田光弘(中部洋紙商連合会,岡田)紙業界からの“人材流出”を懸念 価格修正現状方式からの転換を模索すべき

●催事
愛知県紙商組合/《第36回永年勤続優良従業員表彰式》「紙素材の素晴らしさを胸を張って情報発信してほしい」

●Topics
石川マテリアル/「緑の募金」寄附目録を贈呈 14回目で総額「870万円」に達する

●催事
加賀製紙前社長『故中島秀雄氏を偲ぶ会』/ 板紙づくり一筋に「誠心誠意、不易流行」

●有力企業紹介

●Trend
紙パ関連企業のCSR報告書~PARTⅡ/「カーボンニュートラル工程表」の掲示など事業構造転換と軌を一にする環境対応に注力

●Topics
三菱製紙 エコシステムアカデミー「環境セミナー」/学術的側面から「生物多様性」の重要性を解説
NHKの人気番組『サラメシ』/KPPグループHDの経営企画部長が登場~オフィスでも社食でも文化の違いを楽しむ~

●催事
第35回KPS会定時総会/共存共栄、持続可能な成長へ、今が一番の正念場
ガレージセール・イン・OSAKA TOWN/古紙4団体が合同出展し古紙リサイクルを啓発
大阪勧業展2022/大阪紙器工業、熊田洋紙店が出展
大阪紙商テニス大会/団体戦は新生紙パルプ商事が10連覇
洛東遺芳館(柏原紙商事)/令和4年秋季展「龍虎図と婚礼調度品」開催

●くらしと紙
丸富製紙、大王製紙

●統計
東京市況/コーテッド紙A3巻取 定期・スポットで好調
家庭紙/一部価格の変動あるも安定した販売継続
古紙/9月度の古紙回収率 6ヵ月ぶりの70%台

●インフォメーション

紙パルプ 日本とアジア2023

2022-12-19

〈11月28日号〉

2022-12-16

 

●R&D情報
生産性阻害要因や箱圧縮強度の分析/TFP向上につながる研究成果が発表された段ボールセミナー〈3〉

●ワールドレビュー
最安値の後、アジア市場で再び上昇に転じた欧米産OCC価格

●話題を追って
製紙関連各社の第2四半期業績/原燃料コスト増で軒並み大幅減益に

●2022年 秋 叙勲・褒章
旭日小綬章 加藤 康次郎氏
旭日双光章 實守 敏訓氏
藍綬褒章 柏原 孫左衛門氏

●講演から
古紙センター 紙リサイクルセミナー〈3〉/紙・板紙市場の世界動向と将来展望

●ワイドフレックス
ESG/SDGsに関する生活者1万人の意識調査/「資源の有効活用」が高い認知度

●統計と市況
板紙

●アジア市況
輸入古紙、輸入パルプ

●ニュースファイル
企業の動き 移転・変更 決算 人事異動

<12月1号> 特集■特殊機能紙

2022-11-30

 

特集■特殊機能紙

●Interview
青野智良(特種東海製紙)「TANT シリーズ」にブランディングを集中  “お客様目線”での開発が今こそ生きる
青木智(リンテック)“透ける、書ける”『SUKEKAKE』発売 今がまさに正念場の「洋紙価格改定」
平戸順一(竹尾)デジタル印刷用《ヴァンヌーボ》の普及が加速 5年ぶりに竹尾ペーパーショウを開催
谷口和隆(平和紙業)使いやすいサイズのパッケージ用紙を発売 紙から社会課題を解決する

●Topics
竹尾/見本帖本店《10年後の紙とくらし》 日常を切り取って具体的に提案

●叙勲・褒章
令和4年秋 旭日小綬章=加藤康次郎(元 新生紙パルプ商事 社長)/旭日双光章=實守敏訓(元 大阪府紙料協同組合 理事長)/藍綬褒章=柏原孫左衛門(日本洋紙板紙卸商業組合 理事長)

●Lecture
古紙センター「紙リサイクルセミナー」/SDGsから世界の紙・板紙 市場動向まで、充実したプログラム

●Report
タイで3年ぶりに開催されたASEAN紙パルプ会議

●団体催事
東京都紙商組合記念日・優良社員表彰式/コロナ下で3年ぶりの式典開催 44社154名を表彰

●催事
KPPが「次世代EC&店舗EXPO」に出展/紙の緩衝材ソリューションを提案
神保町ブックフェスティバル/3年ぶりの開催で盛況 竹尾も紙製品をワゴンセール
現代日本のパッケージ2022/目立つプラから紙素材への移行

●Trend
紙パ関連企業のCSR報告書~PARTⅠ/環境と経済の両立を推進しサステナブル経営に注力

●Report
日本製紙連合会「生物多様性保全」フォローアップ調査/経営方針や原料調達への明示が増加

●製品紹介
くらしと紙/日本製紙クレシア、大王製紙

●統計
板紙/22年8月度生産実績 前年比105.7%
段ボール/8月度の段ボール生産 前年比106.1%と増加
パルプ・パルプ材/製紙パルプの販売が25ヵ月連続のプラス
出版/用紙価格の上昇で価格転嫁は不可避か

●インフォメーション

2022年 <12月号> 特集/企業成長を支える研究開発と試験・分析機器

2022-11-30

 

特集/企業成長を支える研究開発と試験・分析機器

●特集寄稿
新しい測定技術を用いた社内品質管理の改善  ─ 光学式平滑度試験機および中芯弾性強度試験機
ABB㈱ プロセスインダストリ事業部 事業部長 依田裕道
地合測定器の新機種“FMT-4”の開発
野村商事㈱ 営業部 野村和広
紙パ企業による研究開発の最新動向 ─ 加速する脱プラ対応と環境配慮型新規材料の製品化
編集部

●ハイクオリティ対応の試験・分析機器

●サプライヤーに聞く
グループ力を活かす組織へ変更し環境対応で捉え直した製品提案も
バルメット㈱ 代表取締役社長 鈴木節夫氏

●寄稿
ブラジルのスザノ社における新設パルプ工場について
豊福邦隆
薬剤添加による紙の機能発現〈その8〉リサイクルパルプからの紙での薬剤添加効果
山内龍男

●業界動向
メンテック/製紙プロセス最適化システム“SmartPapyrus®”の導入実績が11台に
金沢大学ナノ生命科学研究所/セルロースナノ結晶の原子レベルの欠陥構造を発見
京都大学,ナノセルロースジャパン/「バイオナノマテリアルシンポジウム2022」を開催 ─ CNF以外のナノファイバーにもフォーカス
紙パルプ技術協会/第65回年次大会で展示会を併催 ─ 関連サプライヤー53社・団体が最新技術・装置を提案
古紙再生促進センター/「紙リサイクルセミナー」をハイブリッド開催 ─ 更なる古紙利用推進を念頭に3講演を実施
日本製紙連合会/VOCフォローアップ調査結果を公表 ─ 21年度排出量の削減率は00年度比89.9%に
日本製紙連合会/廃棄物対策のフォローアップを実施 ─ 発生量・最終処分量とも前年度に比べ増加
SGEC/PEFCジャパン/森林の生態系サービス機能に焦点をあてたフォーラムを開催
SGEC/PEFCジャパン,ユニ・チャーム/森林認証の共同推進に向けた覚書を締結 ─ ユニ・チャームが「チャンピオン」企業第1号に
TOKYO PACK 2022/プラ使用削減・紙素材活用の動きがより鮮明に ─ 出展406社・団体が最新製品・サービスを提案
大日本印刷/耐水紙とパウチによる紙製ボトルの共同開発を開始 ─ 分別廃棄可能な環境配慮型紙製ボトル“efbottle”

●データシート
主要国の紙パルプ産業動向(2022年1〜6月)

●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(120時間目)紙は,サステナブルなトランスフォーマー(Part2)
中山裕一朗

●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和4年8月度〉

<11月2号> 特集■近畿・中国

2022-11-14

 

特集 ■ 近畿・中国

●Topics
最先端のハードとソフトを結集/ホワイト物流を推進するレンゴー淀川流通センター
大一洋紙/グループ会社のイクタと共同で2つの展示会に出展

●Interview
北村貴則(日本板紙組合連合会/大和板紙)若い世代が希望を持てる魅力ある業界にしたい
松浦伸行(日本紙パルプ商事)製品価値向上を目指し、誠心誠意、代理店としての役割を果たす
中山和久(新生紙パルプ商事)流通業の責務と肝に銘じて価格修正に取り組む

●Topics
レイメイ藤井/熊本本店建て替え工事 「全館ライブオフィス」の新社屋完成

●催事
TOKYO PACK 2022/社会課題を解決する紙パ企業のソリューションが目白押し

●Review
製紙関連企業の研究開発動向/脱プラ・減プラなど独自技術を深化 従業員の安心・安全にも目配り

●統計
東京市況/大口受注などを背景に印刷用紙A巻取が好調
家庭紙/TPパルプ物など一部で価格変動あり
古紙/8月度の古紙回収率 5ヵ月連続の80%台

●インフォメーション

〈11月21日号〉

2022-11-11

 

●R&D情報
ヒヤリハット撲滅や災害速報充実がテーマに/安全・安心に働ける職場を目指し課題を共有した段ボールセミナー〈2〉

●ワールドレビュー
中国の需要が牽引し2035年までパルプ設備の大拡張が続く中南米

●話題を追って
古紙センター 紙リサイクルセミナー〈2〉/欧州を中心に加速する循環経済

●Future’s EYE
多様な包装の未来を見据えたTOKYO PACK 2022/〜意欲的な提案が目立った紙パ各社の展示〜

●ワイドフレックス
印刷博物館でパッケージ展を開催中/プラから紙素材への移行が顕著に

●今週の数字
日本の労働生産性/2021年度の時間当たりは4,950円に

●統計と市況

●米国市況
古紙

●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 催事 人事異動

紙・板紙需給速報9月/印刷・情報用紙と新聞用紙以外の出荷はプラス

2022-11-10

 日本製紙連合会が集計した9月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△0.7%の182.5万tで、2ヵ月ぶりのマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
 国内出荷のうち、紙は△4.1%の87.1万t、板紙は+2.7%の95.4万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△6.3%の61.2万tで8ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)が+2.4%の106.0万tで2ヵ月連続のプラス。主要品種は、グラフィック系がすべてマイナス、パッケージング系はすべてプラスと、カテゴリー別できれいに分かれた(衛生用紙はプラス)。
 紙・板紙のメーカー輸出は+3.7%の16.8万tで2ヵ月連続のプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に東アジア向けが減少して△14.1%の5.0万tとなり、3ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙が東アジア向けで増加して+13.7%の11.8万tとなり、2ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比△0.7万tの194.6万tで2ヵ月ぶりの減少。うち、グラフィック用紙は新聞用紙、非塗工紙が増加して同+0.6万tの86.2万tとなり、2ヵ月連続の増加。パッケージング用紙は段ボール原紙が減少して同△1.3万tの99.2万tとなり、2ヵ月連続の減少。衛生用紙は9.2万tで前月比横ばい。

 〔主要品種の動向〕
 新聞用紙:国内出荷は△7.3%の14.9万tで16ヵ月連続マイナス。
 印刷・情報用紙:国内出荷は、非塗工紙、塗工紙、情報用紙いずれもマイナスとなり、△6.0%の46.3万tで2ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は△14.1%の5.0万tで3ヵ月連続のマイナス。
 包装用紙:国内出荷は+8.5%の5.8万tで18ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は+18.6%の1.6万tで4ヵ月連続のプラス。
 段ボール原紙:国内出荷は+2.3%の76.9万tで2ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は+24.7%の9.0万tで3ヵ月連続のプラス。
 白板紙:国内出荷は+8.0%の12.3万tで5ヵ月連続のプラス。
 衛生用紙:国内出荷は+3.0%の15.3万tで11ヵ月連続のプラス。

 

(FUTURE 2022年11月14日号)

王子グループ/グループ事業開発本部を新設

2022-11-10

 王子ホールディングスはこのほど、王子グループ全体の経営支援を行う連結子会社、王子マネジメントオフィスに、「グループ事業開発本部」を新設すると発表した。これにより、環境対応事業である液体紙容器事業、国内社有林の有効活用、新規事業の開発を包括的に管理・推進する体制を構築する。
 グループ事業開発本部内に置く部署と主な業務内容は次の通り。
 ・新事業開発チーム:脱プラスチック関連事業など、グループ新規事業の開発推進
 ・液体紙容器事業部:グループ液体紙容器事業の開発推進
 ・王子の森活性化推進部:グループ国内社有林の有効活用、新規事業の開発推進

(FUTURE 2022年11月14日号)

レンゴー/連結子会社を再編

2022-11-10

 レンゴーは連結子会社の経営効率向上のため包装製品子会社を再編した。
 まず、タキガワ・コーポレーション・ジャパンが、同社株式の68.7%を保有するコンバーティングテクノロジィーズを10月1日付で吸収合併し、コンバーティングテクノロジィーズは解散。続いて10月3日付で、レンゴーが保有するタキガワ・コーポレーション・ジャパンの株式のうち、15%ずつを朋和産業と日本マタイに譲渡。同じく10月3日付で、タキガワ・コーポレーション・ジャパンが保有する日商グラビアの株式(84.2%)のすべてを朋和産業へ譲渡した。

 吸収合併および株式譲渡前の各社の概要は次の通り(①所在地、②株主、③事業内容、④直近売上高、⑤従業員数)。
 〔タキガワ・コーポレーション・ジャパン〕
 ①千葉県船橋市 ②レンゴー31.3%、コンバーティングテクノロジィーズ68.7% ③軟包装製品の製造・販売 ④約134億円 ⑤288名
 〔コンバーティングテクノロジィーズ〕
 ①千葉県船橋市 ②レンゴー100% ③持株会社、軟包装製品の受託 ④約51億円
 〔朋和産業〕
 ①千葉県船橋市 ②レンゴー100% ③軟包装製品の製造・販売 ④約681億円 ⑤1,222名
 〔日本マタイ〕
 ①東京都台東区 ②レンゴー100% ③重包装製品の製造・販売 ④約414億円 ⑤729名
 〔日商グラビア〕
 ①千葉県八千代市 ②タキガワ・コーポレーション・ジャパン84.2% ③軟包装製品の製造・販売 ④約26億円 ⑤118名

(FUTURE 2022年10月24日号)

大王製紙/家庭紙子会社2社を合併

2022-11-10

 大王製紙は、家庭紙生産関連子会社のエリエールペーパーと赤平製紙を、2023年1月1日付で合併させる。これにより生産体制を強化し、組織の見直しを図る。合併方式は、エリエールペーパーを存続会社、赤平製紙を消滅会社とする吸収合併方式。両社の概要は次記の通り。

 〔エリエールペーパー〕
 所在地:静岡県富士宮市
 事 業:家庭用紙製品、業務用紙製品、ウエットティシュの製造・販売
 資本金:3,000万円
 設 立:1939年
 株 主:大王製紙100%
 従業員:512名
 売上高:2022年3月期268億5,500万円

 〔赤平製紙〕
 所在地:北海道赤平市
 事 業:家庭用紙製品の製造・販売
 資本金:3,000万円
 設 立:1989年
 株 主:大王製紙100%
 従業員:82名
 売上高:2022年3月期32億9,100万円

(FUTURE 2022年10月10日号)

王子グループ/アジア6ヵ国に拠点を持つラベル印刷加工会社を買収

2022-11-10

 王子グループ機能材カンパニーの王子イメージングメディアは、9月1日付でAdampakグループの親会社Adampak Pte. Ltd. (シンガポール)の全株式を取得した。Adampakグループは、東南アジアおよび中国の6ヵ国に事業拠点を持つ、高機能ラベル印刷加工会社。グループ売上高(2021年12月期)は6,993.7万㌦、グループ従業員数は825名(22年5月末)。
 王子の機能材カンパニーは、ラベル関連事業の拠点として、タイにOji Paper(Thailand) Ltd.(感熱紙)とOji Label(Thailand) Ltd.(粘着紙)を、マレーシアにHyper-Region Label Sdn Bhd.(高機能ラベル印刷加工)とTele-Paper(M)Sdn Bhd.(感熱紙断裁加工)を持つ。これにAdampakグループを加えることで、アジア地域で成長が見込まれる電気製品やヘルスケア向けの高機能ラベルを拡充するとともに、原紙から加工までの一貫生産体制を整え
る。

(FUTURE 2022年9月26日号)

レンゴー/愛媛東温工場を新設し松山工場を移転

2022-11-10

 レンゴーはこのほど、愛媛県東温市で愛媛東温工場の建設に着手した。松山工場(愛媛県松山市)をここに移転し、2024年1月から操業を開始する予定。総投資額 は約140億円。図は完成予想図。
 松山工場は四国エリアの段ボール製造拠点として1960年から操業してきたが、国や県が進める松山外環状道路空港線整備事業に伴い、土地の一部収用に応じるため、東温市の田窪工業団地に新工場を建設して移転するもの。
 新工場は24年完成予定の松山自動車道東温スマートインターチェンジから約200mの好立地。恵まれた物流環境で四国全体のグループ供給体制が強化できる。また、太陽光発電設備やLNGサテライト設備などを導入してCO2排出量削減に取り組むとともに、デジタル技術を活用して生産性の向上を目指す。

 〔新工場の概要〕
 名  称:レンゴー愛媛東温工場
 所 在 地:東温市田窪字前川(松山工場から南東に約17km)
 敷地面積:約6万5,000m2
  建築面積:約2万8,200m2
延床面積:約3万2,400m2
事業内容:段ボールシート、ケースの製造・販売

 

(FUTURE 2022年11月14日号)

レンゴー/尼崎工場でバイオマス焼却設備竣工

2022-11-10

 レンゴーではかねて進めていた尼崎工場のバイオマス焼却設備更新工事が完了し、8月7日に竣工した(写真)。
 段ボール原紙などの板紙を生産する尼崎工場では、これまでも製紙工程で排出されるスラッジをバイオマス燃料として活用し、都市ガスの使用量を削減してきた。今回の設備高効率化により、年間で都市ガス約130万、CO2排出量約3,000tの削減を見込んでいる。

〔バイオマス焼却設備の概要〕
焼却物:製紙スラッジ、パルパー粕など
蒸発量:9.9t/h
燃焼量:有姿95t/日

(FUTURE 2022年11月14日号)

大王製紙/可児工場の石灰焼成キルン燃料を重油から都市ガスに

2022-11-10

 大王製紙と東邦ガス(名古屋市)は、大王製紙可児工場(岐阜県可児市)の薬品回収設備「石灰焼成キルン」の燃料を重油から都市ガスに転換し、バイオマスガスとの混焼を実現した。これにより、可児工場のCO2排出量を年間約1万1,000t(同工場の年間排出量の9%相当)削減する。
 大王製紙は重油専焼だった同設備を2008年にバイオマスガス化設備を設置して重油の一部をバイオマスガスに代替した後、東邦ガス協力のもと20年6月に1基目を、21年10月に2基目を改造し、重油から都市ガスへの燃料転換を実現した。2基目の燃料転換完了後、約1年間は経過観察と調整を行っていたが、このほど、操業の安定性を確認したもの。これにより、「重油+バイオマスガス」の混焼から「都市ガス+バイオマスガス」の混焼に転換した。

(FUTURE 2022年10月17日号)

日本製紙、三井化学/バイオコンポジット開発で連携を開始

2022-11-10

 日本製紙と三井化学は、セルロースパウダーを高配合した新規バイオコンポジットの開発で連携を開始する。
 両社が開発する新規バイオコンポジットは、木質バイオマス素材であるセルロースパウダーを主原料とし、樹脂と同様の成形性を付与した複合素材。通常の石油化学樹脂に比べて、化石燃料由来バージン材の使用量を削減できる。日本製紙がセルロースパウダーを三井化学に提供し、三井化学が強度や加工性に優れたバイオコンポジットを開発する。また三井化学は、自社コンパウンド樹脂の販売ネットワークを利用して、顧客へのサンプルワークを進める。写真はセルロースパウダー(左)と新規バイオコンポジット(右)。
 両社は日用品、容器、建材、家電製品、自動車部材など、幅広い分野を視野に早期の市場投入を計画しており、品質・供給の両面から工業的に安定性の高いバイオコンポジットの提供を目指す。

(FUTURE 2022年9月26日号)

大王製紙/CNF複合樹脂ELLEX-R67のサンプル供給を開始

2022-11-10

 大王製紙はこのほど、芝浦機械との共同研究により、セルロース濃度をこれまでの55%から67%に高めたセルロースナノファイバー(CNF)複合樹脂『ELLEX-R67』の開発に成功した。11月からサンプル供給を開始する。なお、この研究開発は2020~24年度を事業期間とするNEDOの助成事業「炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー関連技術開発」の一つに採択されている。
 サンプルはセルロース濃度67%のペレットの形で供給され、ユーザーは最終製品に応じたセルロース濃度に希釈して成形加工できる。大王製紙は、これにより用途拡大を図る考え。
CNF複合樹脂は、減プラスチック効果に加え、再成形しても物性低下が小さいという特徴があり、マテリアルリサイクルにも適している。また『ELLEX』シリーズの強みは、三島工場の多様なパルプを活用できることと、要望に応じてさまざまな形態、繊維サイズのCNFを供給できること。大王製紙はこの強みを活かし、これまで自社製品へのCNF配合のほか、卓球ラケット、レース用自動車、公道走行バスなどにCNF配合部材を供給してきた。『ELLEX-R67』のサンプル供給を機に、自動車部材や家電製品、建材、容器・包装など幅広い用途展開を進め、実用化開発を加速させる。

 CNF乾燥体『ELLEX-P』がスキー用ワックスに採用

 大王製紙のCNFには前出の複合樹脂のほか水分散液、成形体などさまざまな形態があるが、このほどCNF乾燥体の『ELLEX-P』が、チームレスキュー合同会社のスキー・スノーボード用ワックス『RESCUE ZERO ver1.3』(写真)の材料に採用された。
 チームレスキューは、石油系パラフィン、フッ素不使用のスキー・スノーボード用ワックスを開発しており、『RESCUE ZERO ver1.3』は、競技者から一般の人まで使えて人体や環境にも無害な、最高峰のパウダー状ワックス。『ELLEX-P』の環境性能やワックスに求められる性能を持つことが評価され、今回の採用となった。

 

(FUTURE 2022年11月14日号)

王子ホールディングス/CNFと天然ゴムの複合材を開発

2022-11-10

 王子ホールディングスは、いずれも木材原料由来の素材であるリン酸エステル化セルロースナノファイバーと天然ゴムの複合材を開発した。
 天然ゴムは伸縮性や耐摩耗性に優れ、かつ柔らかい特徴を持つ素材。タイヤやホース、コンベアベルトなどさまざまな用途に使われており、その多くの用途で、柔らかさだけでなく硬さも重要な性能となっている。
天然ゴムの硬度を上げる手法としては、一般的にカーボンブラック(CB)を混合する方法が用いられるが、CBを使うと特徴の一つである“伸び”が損なわれる。また、化石燃料由来であるCBからバイオ素材への転換要求も高まっており、そうしたニーズを満たす素材として開発されたのが、今回の複合材。
 王子HDは信州大学・野口徹特任教授との共同研究により、CBの代替として独自のバイオ素材であるリン酸エステル化CNFを用い、天然ゴムとの複合化に成功。天然ゴムの伸びを損なわず、CB配合並みの硬さも備えた複合材を開発した。今後、環境配慮型素材として自動車産業など幅広い分野への展開を見据え、サンプル提供を開始する。

 

(FUTURE 2022年11月7日号)

リンテック/プラ代替ラベル素材の新アイテムを発売

2022-11-10

 リンテックは、プラスチック代替ラベル素材『PLALESS(プラレス)』シリーズの新アイテムとして、ダイレクトサーマルプリンタ対応のラベル素材を9月1日から販売開始した。
 同社の『PLALESS』は、フィルムの代わりに耐水性のある紙を使用したラベル素材シリーズ。その新アイテムとして今回、プリンタの熱で発色させるダイレクトサーマル方式に対応した、食品表示向けの可変情報印字用ラベル素材を追加した。
 日付や価格、バーコードといった可変情報を印字する食品表示用ラベルは、冷蔵・冷凍環境下などでの耐水性が求められるため、これまで表面基材にはプラスチックを主原料とした素材が広く使用されてきたが、同社では昨今の脱プラ需要を受けて、耐水強度に優れた紙基材のラベル素材『PLサーマル80G63』を開発。同社の特殊紙製造技術を生かした耐水紙に表面加工を施すことで優れた印字適性を付与し、また粘着剤には有機溶剤を使用しないエマルションタイプを採用するなど、環境に配慮した設計となっている。低温環境下はもとより結露しても剥がれにくい粘着特性に加え、加熱しても全体が黒く発色しない電子レンジ適性も有している。同社では今後、食品表示用のほか、物流管理用ラベルなども含めた幅広い用途に向けて提案・拡販していく。

 

(FUTURE 2022年9月19日号)

〈11月14日号〉

2022-11-10

 

●R&D情報
豊富な事例が報告された段ボールセミナー’22/安全・安心とともに多様性への配慮も求められる段ボール産業

●ワールドレビュー
[需要増<能力増]で過剰在庫が100万tとなる23年のパルプ市場

●話題を追って
古紙センター 紙リサイクルセミナー〈1〉/紙リサイクルとSDGsをどう紐づけるか

●講演から
凸版印刷 TOPPAN SXセミナー/「ネットゼロ社会」の容器包装を展望

●REPORT
3年ぶりとなったASEAN紙パルプ会議/主催はミャンマーだがタイで開催

●今週の数字
VOC排出管理状況フォローアップ調査/目標値を大幅に上回る排出削減率

●統計と市況
原材料

●米国市況
パッケージング用紙

●アジア市況
輸入古紙、輸入パルプ

●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 人事異動

〈11月7日号〉

2022-11-10

 

●R&D情報
事業構造転換と軌を一にする環境対応/カーボンニュートラルへの工程表を示す紙パ各社のCSR報告書〈3〉

●ワールドレビュー
供給難を背景に新たな値上げを打ち出すブラジルの白板紙メーカー

●今週の焦点
古紙センター 紙リサイクルセミナー開催/参加者は会場内外で熱心に聴講
全段連 段ボールセミナー’22/「技術の進歩を安全につなげる」

●話題を追って
高機能素材や要素技術の複合展/『N-PLUS』に紙パ関連企業も出展

●REPORT
製紙連 廃棄物対策フォローアップ調査/紙・板紙の増産で最終処分量が微増

●ワイドフレックス
『生きている地球レポート2022』/WWFジャパンが会見し最新版を解説

●国際市況
市販パルプ

●ドイツ市況
紙・板紙、古紙

●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き 決算 トピックス 催事 新製品 人事異動

<11月1号> 特集■くらしと紙〔冬〕

2022-11-04

 

特集■くらしと紙〈冬〉

●売れ筋商品
■メーカー各社の注目商品…泉製紙/イデシギョー/王子タイムリー/大分製紙/大髙製紙/オーピーパーム/春日製紙工業/カミ商事/金星製紙/河野製紙/コアレックス信栄/コアレックス道栄/コトブキ製紙/紺屋製紙/三昭紙業/シーズイシハラ/第一衛材/大一紙工/大興製紙/大昭和紙工産業/大富士製紙/太洋紙業/特種東海エコロジー/トーヨ/中村製紙所/西日本衛材/ハヤシ商事/林製紙/富士里和製紙/藤枝製紙/マスコー製紙/三木特種製紙/三菱製紙/レイメイ藤井/丸井製紙/丸住製紙/丸富製紙/ユニチカ
■大手三社【王子ネピア/大王製紙/日本製紙クレシア】2022年《要注目》New Product

●Report
日本製紙連合会/カーボンニュートラル行動計画フォローアップ調査 着実に進むCO2排出原単位の改善

●Lecture
CLOMAフォーラム2022/進捗状況や事例への高い関心を反映し、1,300名超が参加

●Topics
経済産業省「TCFD2022サミット」/求められる開示の質向上と内容の深化
製紙産業/2022年前半の安全成績 「慌てずに行動すること」の徹底が必要
日本洋紙板紙卸商業組合/板紙4社へ2回目の要望書

●統計
板紙/22年7月度生産実績 前年比100.4%
段ボール/7月度の段ボール生産 前年比98.0%と減少
パルプ・パルプ材/回復傾向が見えるパルプ材の消費
出版/送品量と配本を見直し 雑誌の返品率を改善

●インフォメーション

2022年 <11月号> 特集/古紙処理の最新技術と廃棄物減量化・水利用

2022-11-01

 

特集/古紙処理の最新技術と廃棄物減量化・水利用

●特集寄稿
時代の変化に対応する古紙処理設備
相川鉄工㈱ 技術部 坂本雄也
パルパおよびデトラッシングシステムの部分改善提案
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー 田中正守
廃棄物の減量化と有効利用について
岩崎誠
紙パルプ産業における水利用の未来
豊福邦隆
製紙工場における水使用の新しい基準
豊福邦隆

●寄稿
薬剤添加による紙の機能発現〈その7〉 外部添加における厚さ方向でのPAM分布の差異が強度に与える影響
山内龍男

●業界動向
大王製紙/混抄紙を製造する「Rems」をスタート ─ 残渣の有効利用で持続可能な社会に貢献
ふじのくにCNFフォーラム/「ふじのくにCNF総合展示会」をハイブリッド開催 ─ 3年ぶりとなるリアル展には94社・団体が出展
アンドリッツ/サステナブル社会に資する技術・設備を披露 ─ 「FORESTRISE 2022」に出展
機能紙研究会/第61回研究発表・講演会を福岡で開催 ─ 「サステナブル社会における機能紙」をテーマに8講演
N-PLUS/新たな機能・価値創出をもたらす多様なものづくり技術を発信
紙パルプ技術協会/第65回−2022年年次大会を開催 ─ 3年ぶりの現地開催に600名以上が参加
日本製紙連合会/カーボンニュートラル行動計画のフォローアップ調査を実施
日本包装機械工業会/「JAPAN PACK 2023」説明会を開催 ─ 持続可能な社会に向けた「包程式」を発信
日本製紙連合会/生物多様性保全に関する行動指針のフォローアップ調査を実施
国際物流総合展/省資源・省コスト・自動化など物流最適化に向けた提案が一堂に

●海外動向
世界の不織布トップ40社/原燃料高騰と供給網混乱が影響した2021年 ─ 目立つ新興国の活躍と日本企業の下位集中

●データシート
紙・板紙・原材料の需給動向(2022年上半期)

●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(119)紙は,サステナブルなトランスフォーマー
中山裕一朗

●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和4年6月度〉

〈10月24日号〉

2022-10-20

 

●R&D情報
気候変動への対応を事業運営に反映/TCFDへの賛同表明で情報開示を加速する紙パ各社のCSR報告書〈2〉

●ワールドレビュー
ピクセルの工場閉鎖でラベル用剥離紙の供給不安が高まる北米

●REPORT
製紙連 カーボンニュートラル行動計画フォローアップ調査/着実に進むCO2排出原単位の改善

●新製品・新技術
大王製紙の「Rems」システムが始動/残渣混抄紙を4tからWebサイトで受注

●この人
㈱DRIVE 代表取締役 芦谷正人氏/日本を世界に誇るデザインパッケージ大国に

●トピックス
製紙産業 2022年前半の安全成績/「慌てずに行動すること」の徹底が必要

●ワイドフレックス
経産省が「TCFD2022サミット」開催/求められる開示の質向上と内容の深化

●統計と市況
板紙

●米国市況
パッケージング用紙
古紙

●ニュースファイル
企業の動き トピックス 催事 新製品 人事異動

<10月2号>特集■パッケージ

2022-10-11

 

特集 ■ パッケージ

●Topics
㈱DRIVE/デジタルサイネージと連携したアートペーパーバッグ“PLAYBAG”を展開
東京製紙の高級パッケージ用紙『コンパッソ』/32種の新製品を加えた総合見本帳が完成、配布を開始
紙容器入りのミネラルウォーター市場が急成長/日本テトラパックの出荷量は3年で3倍に拡大

●Interview
芦谷正人(㈱DRIVE代表取締役)/日本を世界に誇るデザインパッケージ大国に
川口 幸一郎(五條製紙㈱代表取締役社長)/わかりやすい“マーク表示”を追求 お客さまにとってメリットのある運用へ
秋山宏介(特種東海製紙㈱ 執行役員 パッケージ本部長,㈱モルディア代表取締役社長)/「マテリアル」と「フォルム」の二本柱で新たな“高付加価値パッケージ市場”を創造

●Review
日本の包装産業市場2021/段ボール原紙の一強が続く紙系素材 紙系包材は2016年比でも出荷金額で増加
世界の紙器用板紙市場/生産・消費の3大国は中国・米国・インド~国・地域によって異なる中心のグレード~

●Trend
日本容器包装リサイクル協会「年次レポート2022」/特定事業者減も委託料は過去最高に 紙は落札単価で低下傾向

●Topics
竹尾 見本帖本店《VENT NOUVEAU DIGITAL》“豊かな質感・発色・表現力”がデジタル印刷機で実現
平和紙業 ペーパーボイス東京/《ART×CARD×CALENDAR アートなカードのカレンダー展》一堂に会した総勢200点のアート作品

●Report
紙加工関連企業の研究開発動向/ユーザーのニーズに応えつつ利便性・効率性・コスト削減を追求

●統計
東京市況/印刷用紙A再生巻取は前月に続き大幅増に
家庭紙/TPはPB品にまで価格値上げが浸透
古紙/6月度の古紙回収率 3ヵ月連続の80%台

●インフォメーション

〈10月17日号〉

2022-10-11

 

●R&D情報
ESGもSDGsも根底にあるのは人権尊重/人権デュー・ディリジェンスの導入へ対応が急がれる日本企業

●ワールドレビュー
世界初、カリウムの自製技術で輸入リスクを抑える伯のクラビン

●今週の焦点
日本洋紙板紙卸商業組合/板紙メーカー4社へ2回目の要望書

●マーケット
紙容器入りミネラルウォーター市場/過去3年で包材出荷量が3倍に急増

●話題を追って
「CLOMAフォーラム」に1,300名超が参加/進捗状況や事例への高い関心を反映

●ワイドフレックス
下請企業振興法に基づく振興基準の改正を受け/製紙連が「自主行動計画」を改定
令和5年度 税制改正で製紙連が要望/カーボンニュートラル関連の投資促進税制拡充など

●統計と市況

●中国市況
原料、紙・板紙製品

●米国市況
グラフィック用紙

●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 人事異動

〈10月10日号〉

2022-10-03

 

●R&D情報
輸出量はスウェーデン、輸入量はドイツがトップ/国・地域によりメインのグレードが異なる世界の紙器用板紙市場

●ワールドレビュー
世界の剥離紙市場は4%成長も 最大課題はサステナビリティ

●話題を追って
製紙連「生物多様性保全」フォローアップ調査/経営方針や原料調達への明示が増加

●R&D情報関連付表
世界の国・地域別 紙器用板紙需給(2019〜20年)/欧州 アジア 中東 オセアニア 北米 中南米 アフリカ

●統計と市況
関連指標

●国際市況
市販パルプ

●ニュースファイル 企業の動き
団体の動き トピックス 催事

紙パルプ技術タイムス・特別企画「技術アニュアル2023 機械・資材・薬品総覧」

2022-10-01

〈10月3日号〉

2022-09-29

 

●R&D情報
IEAのシナリオに見るエネルギー需給の展望/2050年にネット・ゼロ達成ならば一次エネ消費は20年比で減少へ

●ワールドレビュー
機械パルプの自製化で板紙の増産を計画するブラジルのイベマ

●話題を追って
物流の最新機器や技術が総結集/国際物流総合展 過去最大規模で開催

●講演から
アンモニアや水素燃料利用を拡大する/商船三井 一田朋聡 執行役員

●この人
関東製紙原料直納商工組合 大久保信隆 理事長/量が増えないのに無理をすれば価格の戦争になってしまう

●統計と市況
原材料

●アジア市況
輸入古紙、輸入パルプ

●ドイツ市況
紙・板紙、古紙

●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き トピックス 催事 新製品 移転・変更 人事異動

2022年 <10月号> 技術アニュアル2023 機械・資材・薬品 総覧

2022-09-29

 

〔技術アニュアル2023 機械・資材・薬品 総覧〕

●機械・資材篇
・パルプ製造機械・装置
チッパー,チップハンドリング,検量,洗浄など/GP,TMP,RGPなど機械的パルプ製造装置/ダイジェスターなど化学的パルプ製造装置および関連装置/黒液の扱い,黒液処理,薬液回収装置/漂白装置および漂白剤調成,関連機器
・古紙処理・紙料調成用機械・装置
パルパーおよび関連装置/リファイナーおよびニーダー,ディスパーザーなど/タワー/フローテーター/チェスト,アジテーター,ビーターほか/総合紙料調成システム
・除塵・洗浄・濃縮装置
スクリーンおよびセパレーター/各種クリーナー/ウォッシャー,フィルターなど洗浄・脱水装置/濃縮機
・紙料ポンプ・薬液ポンプ
・抄紙機および関連装置
ヘッドボックスその他抄紙機準備部装置類/各種フォーマー/プレス,サクション類/サイズプレス,オンマシン加工装置/リール,カレンダーなど/抄紙機駆動関連装置/ドライヤー,ベンチレーター,ドレーン,その他熱蒸気関連機器
・抄紙機関係用具・機械類
ワイヤー,フェルト,カンバス類/フォイル,フォーミングボードなど/各種ロールおよびロール加工機器など/ドクター関連/スプレー,ノズル,シャワー,ミストコレクターなど補助装置類
・仕上機械・ハンドリング装置
ワインダー,リワインダー類/スリッター,カッター,ソーター,マーカーなど/ナイフ類/包装装置・システム,ベーラーなど/ハンドリング,トリム処理,残紙カッターなど,および仕上機材
・加工装置・加工仕上装置類
カラーキッチン,その他加工剤調成装置/コーター/ラミネーター,樹脂塗布その他用特殊装置/スーパーカレンダー,エンボス機および関連ロールなど  ・2次加工・紙工用装置類
ティシュ,トイレットペーパー,紙おむつなど製造装置/コルゲーターその他板紙紙工用装置/成形品,袋,モールドなど製造装置/印刷機/打抜機,糊付機,穴あけ機など各種紙工用機械類
・計測制御・試験分析機器・装置
自動制御装置および関連機器/検出装置,ディテクター,アラーム機構など/測定,モニターおよびQC用機器類/分析装置,ラボ用分析機器および各種テスター/制御システム,モニタリングシステム,生産管理システムなど
・ユーティリティ・環境関係機器・装置
フィルターほか,用水処理,取水および回収水などの処理装置/ボイラーおよび熱管理機器類/発電ボイラー・タービン,コージェネレーションシステム/排水1次・2次処理,スラッジ濃縮・焼却および総合排水処理システムなど/排水・脱水フィルター・プレス類/ごみ焼却炉および乾燥機ほか/脱臭,排煙脱硫装置ほか/ユーティリティおよび環境分析・測定・モニタリング装置類
・保全機器・その他関連機器・機材
診断,点検用器具類/潤滑装置,シーリング機器・材料など/PM用機器・機材(ライニング,塗装,錆止めおよび機械パーツほか)/安全装置,一般運搬機器,修理工作機器その他

●薬品篇
・蒸解・漂白・古紙処理用助剤
蒸解助剤/漂白剤・助剤/脱インキ剤/離解促進剤/その他古紙処理用助剤
・サイズ剤
・紙力増強・紙質改善剤
天然高分子系/PVA系/水溶性合成高分子系/ラテックス系/その他
・填料・顔料
クレー・カオリン/タルク/炭酸カルシウム/酸化チタン/酸化亜鉛/微粉ケイ酸/有機填料/その他填・顔料
・染料・着色顔料
蛍光染料/染料/着色顔料
・無機・合成繊維
・作業改善剤
ピッチコントロール剤/スライムコントロール剤・殺菌剤/洗浄剤/その他工程用薬品
・防腐/防カビ剤
・フェルト洗浄剤
・消泡剤
・濾水性・歩留向上剤
・用水・排水処理用薬剤
凝集剤・脱水処理用薬剤/その他用・排水用薬剤
・各種助剤
粘剤/サイズ定着剤/離型剤・ダスティング防止剤/顔料分散剤/カラー助剤類/その他
・ユーティリティ用薬品類
・機能化剤
耐水化剤/撥水剤・撥油剤・耐油剤/難燃剤/導電剤・帯電防止剤/防滑剤/湿潤剤/柔軟剤/ケイ線割れ防止剤/透明化剤/嵩高剤/抗菌・抗ウイルス・消臭・防虫剤/その他機能化剤
・加工剤
粘着剤/剥離助剤/感熱・感圧紙用薬品/インクジェット用紙用薬品/その他加工剤/高吸水性樹脂
・塗工・ラミネート・紙工用薬品
表面加工用樹脂/接着剤・ラミネート用材/紙工用材

●寄稿
欧州の“Fitfor55”計画に対するCEPIの声明
豊福邦隆

●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(118)メタバース上のバーチャル会場で紙製品のアイデアをプレゼン!
中山裕一朗

●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和4年6月度〉

<10月1号>特集■古紙

2022-09-28

 

特集 ■ 古紙

●Trend
2022年上半期の古紙需給/入荷・消費とも微減だが段ボール古紙は増加 ~輸出は数量大幅減も㎏単価は28.9円と急上昇~

●Interview
栗原正雄(全国製紙原料商工組合連合会 理事長)/取引条件別一物多価に変わった国内の古紙取引
大久保信隆(関東製紙原料直納商工組合 理事長)/量が増えないのに無理をすれば価格戦争になってしまう
上田晴健(東京都製紙原料協同組合 理事長)/ドライバーの要員を増やして仕入先から生の情報を仕入れる
矢倉義弘(近畿製紙原料直納商工組合 理事長)/発生増が期待できるのは板紙系古紙以外にない
山上春美(大阪再生資源業界近代化協議会 理事長)/同じ組合員同士、節度ある競争を
須田充訓(大阪府紙料協同組合 理事長)/若い人たちが出しゃばることができるような雰囲気づくりを
龍国志(トーチインターナショナル社長)/コロナ禍で低空飛行が続くも安定した収益は確保している

●催事
第22回「JAPANドラッグストアショー」/リアルとオンラインを合わせて6万人が来場
コアレックスグループ/ウクライナ支援のチャリティーコンサートを開催

●くらしと紙
日本製紙クレシア、王子ネピア、大王製紙

●統計
板紙/22年6月度生産実績 前年比101.1%
段ボール/6月度の段ボール生産 前年比100.6%と微増
パルプ・パルプ材/前年の反動で軒並み大幅増
出版/雑誌の強みを生かした通販事業に注目

●インフォメーション

機能紙研究会/「第61回機能紙研究発表・講演会」を11月10日に福岡で開催

2022-09-27

 特定非営利活動法人 機能紙研究会は11月10日、福岡市の電気ビルみらいホールで「サステナブル社会における機能紙」をメインテーマに第61回機能紙研究発表・講演会を開催する。併催行事として当日はポスター研究発表および新製品展示会を、翌11日は九州大学(水素ステーション、給水センター等)ほかの見学会も予定している。研究発表・講演会の内容は以下の通り。

 開会挨拶
  機能紙研究会 会長/内村浩美氏

 (1)「機械解繊によるシルクフィブロインナノファイバーの製造と繊維補強材としての可能性」
   京都工芸繊維大学繊維学系准教授/岡久陽子氏
 (2)「三次元磁場配向 NMR の開発:セルロース合成系への応用を目指して」
   京都大学大学院農学研究科助教/久住亮介氏
 (3)特別講演「素材産業のさらなる競争力強化に向けて」
   経済産業省製造産業局素材産業課課長/吉村一元氏
 (4)特別講演「ペーパーエレクトロニクス」
   東北大学未来科学技術共同研究センターリサーチフェロー/福原幹夫氏
 (5)「サプライチェーン排出量算定の取組み」
   北越コーポレーション㈱生産技術本部ゼロCO2推進室室長/西村元氏
 (6)「機能性無機物とパルプの新規ハイブリッド素材“ミネルパ”」
   日本製紙㈱研究開発本部富士革新素材研究所主任研究員/蜷川幸司氏、大石正淳氏、松本寛人氏、大川拓哉氏、吉松丈博氏
 (4)「ナノペーパー半導体の開発と応用展開」
  大阪大学産業科学研究所准教授/古賀大尚氏
 (5)60周年記念講演「機能紙最前線の現状と未来展望」テック・リエゾン代表、機能紙研究会 前・専務理事/藤原勝壽氏

 閉会挨拶
  機能紙研究会 副会長/濵義紹氏

 問合せ先
 特定非営利活動法人 機能紙研究会
 TEL-0896-58-2055 FAX 0896-58-6240
 E-mail:kinoushi@e-kami.or.jp

2022年 <Vol.33 No.2>特集 製品開発進む土木・建築と農業分野

2022-09-21

 

●巻頭インタビュー
大変動時代の先行き見据え新たな形態での協会活動を検討
日本不織布協会会長,三木特種製紙㈱ 代表取締役社長 三木雅人氏

特集 製品開発進む土木・建築と農業分野

●特集インタビュー
素材・建材・空間づくりで新時代に対応した音環境を提案
大建工業㈱ 森則理氏

●特集市場動向
環境性能やコロナ対応を切り口に需要創出 ─ 「脱炭素」や「ニュー・ノーマル」への対応で新たな展開

●特集企業展開
CNF配合コンクリートの活用により打設時間短縮と施工性改善を実現 大王製紙㈱ 大川淳也氏
スプレッド㈱/世界最大規模のレタス生産工場を建設 ─ 業界過去最大の40億円を調達
清水建設㈱/床全面吹き出し空調でコロナ対策 ─ 減災機能も付与し新時代時代のオフィスづくりを提案
日清紡ホールディングス㈱/ショーケース型の小型植物工場を提案 ─ 生活者向けにリデザインし商業施設向けに展開
中越パルプ工業㈱/畜・農業分野でCNFの用途展開を加速 ─ 鶏舎用資材と作物の病原菌感染防ぐ防除資材を開発
矢野経済研究所/植物工場市場に関する調査の結果を発表 ─ 2022年度生産者出荷金額は前年度比26.0%増の見込み

●特集業界動向
マーケット探訪 タイルカーペット/循環型リサイクルシステムの構築が加速
データで見る土木・建築分野の動き

製品開発最前線

●寄稿
超耐熱ガラス繊維不織布 “BarrifireTM(バリファイヤ)” の開発
狩野聡 三菱製紙㈱
CNF/化学合成繊維混抄紙 “フィブリメルト” の開発
佐野朗仁 天間特殊製紙㈱
セロファン製造技術を利用したセルロースナノファイバー“RCNF®”
齋木輝 レンゴー㈱

●用途分野別トピックス
フィルター・医療・環境分野をキーワードに製品展開が加速

●企業展開
100%植物由来のナイロン繊維 “エコディア® N510” を開発 東レ㈱ 大塚潤氏,岸田泰輔氏
大王製紙とリブドゥコーポレーション/使用済み紙おむつのリサイクルで共同研究
帝人フロンティア/廃棄衣料の循環型再生システム構築に着手
サムライワークス/生分解性マスクでSDGsを支援
奈良県立医科大学/銅合金蒸着マスクでオミクロンも不活化
東京大学医科学研究所/HEPAフィルターが感染防止に大きな効果
大阪大学/CNFで半導体の開発に成功
三井化学,日本製紙/バイオコンポジットの開発について連携開始

●業界動向
日本不織布協会/カーボンニュートラルとCNFをテーマに ─ 「ANNA講演会」
日本不織布協会/新会長に三木特種製紙の三木雅人社長が就任 ─ 2022年度定時総会
日本衛生材料工業連合会/情報発信力強化と国際標準化活動を推進 ─ 通常総会
海外動向/世界で活発化するスパンメルトの設備投資 ─ 背景にコロナ禍とサプライチェーン混乱

●ニュース
国内ニュース
海外情報
製品開発ニュース
不織布統計(2021年6月〜22年6月)

〈9月26日号〉

2022-09-20

 

●R&D情報
環境と経済の両立を推進し事業の成長を図る/サステナブル経営に注力する紙パ関連各社のCSR報告書〈1〉

●ワールドレビュー
原木不足でパルプ増産計画が制約を受ける中南米の紙パ産業

●Future’s EYE
〜サプライチェーン間のコスト配分は適切か〜/同じ素材系産業でも差があるエネルギー価格高騰の影響

●この人
三弘紙業 上田晴健 社長/ドライバーの要員を増やして仕入先の声を直に聞く

●REPORT
容リ協が「年次レポート2022」を発行/特定事業者減も委託料は過去最高に

●統計と市況
板紙

●米国市況
古紙

●ニュースファイル
企業の動き トピックス 催事 新製品 人事異動

紙・板紙需給速報7月/出荷プラスは包装用紙のみ

2022-09-16

 日本製紙連合会が集計した7月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△2.2%の180.6万tで、2ヵ月ぶりのマイナスとなった。国内出荷と輸出を合わせた出荷計でプラスとなったのは包装用紙のみだった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△3.4%の85.6万t、板紙は△1.1%の95.0万t。用途別では、グラフィック用紙が△3.9%の60.8万tで6ヵ月連続マイナス、パッケージング用紙は△1.1%の105.5万tで3ヵ月ぶりのマイナス。主要品種は包装用紙、白板紙を除きマイナス。
 紙・板紙のメーカー輸出は△5.3%の15.2万tで4ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に東アジア向けが減少して△23.5%の2.7万tとなり、2ヵ月ぶりのマイナス。パッケージング用紙は白板紙、工業用雑種紙が東南アジア、東アジア向けで減少して△0.2%の12.5万tとなり、4ヵ月連続マイナス。
紙・板紙の在庫は前月比△0.4万tの194.0万tで2ヵ月連続の減少。うち、グラフィック用紙は塗工紙が減少し、同△2.1万tの81.3万tで2ヵ月連続減。パッケージング用紙は段ボール原紙が増加して同+1.6万tの102.9万tとなり、2ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は同+0.2万tの9.8万tで3ヵ月連続増。

 〔主要品種の動向〕
 新聞用紙:国内出荷は△10.6%の15.6万tで14ヵ月連続マイナス。
 印刷・情報用紙:国内出荷は△1.4%の45.3万tで2ヵ月ぶりのマイナス。非塗工紙、塗工紙、情報用紙すべてマイナス。メーカー輸出も2ヵ月ぶりのマイナスで△23.5%の2.7万t。
 包装用紙:国内出荷は+1.1%の5.5万tで16ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は+9.8%の1.5万tで2ヵ月連続のプラス。
 段ボール原紙:国内出荷は△1.4%の77.6万tで2ヵ月ぶりのマイナス。メーカー輸出は+3.0%の9.5万tで3ヵ月ぶりのプラス。
 白板紙:国内出荷は+0.3%の11.2万tで3ヵ月連続のプラス。
 衛生用紙:国内出荷は△3.1%の14.2万tで9ヵ月ぶりのマイナス。

(FUTURE 2022年9月12日号)

レンゴーグループ/米国で木材包装資材事業を取得

2022-09-16

 レンゴーは、段ボールなど重量物包装資材の製造・販売事業を統括する連結子会社、トライウォール社(香港)を通じ、米国と英国で段ボールおよび重量物包装資材事業の製造拠点を拡充する。
 米国では、トライウォール社の100%出資子会社が、ミシガン州に100%子会社「アクション・ウッド・ソリューションズ社」を設立し、アクション・ウッド・テクノロジーズ社の事業資産を取得する。すでにアクション・ウッド・テクノロジーズ社の所有者とは事業譲渡契約書を締結しており、対米外国投資委員会から認可を受けた後、取引が実行される。アクション・ウッド・テクノロジーズ社は、ミシガン州に本社を置く重量物包装資材メーカーで、自動車関連産業や防衛産業向けに、釘を使わない折り畳み式木箱などの木材包装や木材パレットなどの重量物包装資材を製造・販売している。

 英国では段ボールケースメーカーを買収

 また英国では、トライウォール社の100%出資子会社が、イングランド中部(チェスターフィールド)のコルゲーティッド・ケース・ホールディングス社の全株式を取得した。コルゲーティッド・ケース・ホールディングスグループは、事業会社のザ・コルゲーティッド・ケース・カンパニー社がチェスターフィールドに工場を持ち、付加価値の高い段ボールケースを製造・販売している。2021年9月期の連結売上高は927.5万ポンド(約14億8,400万円)だった。
 レンゴーはトライウォールグループを通じて、段ボールをはじめとする重量物包装資材事業をグローバルに展開している。英国では、ウェールズからイングランドへと拠点を増やしながら事業展開してきた。今回の買収により、英国での段ボールケース供給体制をさらに充実させる。また米国では、木材包装資材の製造拠点を追加し、事業の拡充を図る。

 

(FUTURE 2022年9月12日号)

大王製紙/サントリーグループと共同で長距離輸送効率化

2022-09-16

 大王グループはサントリーグループと共同で、長距離輸送効率化に向けた取組みを8月から開始した。
 この取組みは、両社グループの物流機能会社であるダイオーロジスティクスとサントリーロジスティクスが、関東~関西間の長距離輸送で両社グループの製品を混載し、積載率の向上や輸送効率化を進めるもので、物流総合効率化法に基づく総合効率化計画の認定およびモーダルシフト等推進事業の交付を受けて実施される。
 サントリーグループの飲料製品は重く、トラックでトレーラー輸送する際、積載重量制限によりこれまでは100%の積載ができていなかった。そこで今回、トレーラー上部の空きスペースに大王製紙の製品を混載することで、積載率を向上させる。これにより、両社が運行するトラックは年間176台、CO2は115t削減できる。また、輸送エリアを関東・中部・関西に3分割し、リレー形式でスイッチ輸送することで、トラックドライバーの運転距離を短縮、労働時間を年間2,062時間削減し、労働環境を改善する。
 また、31フィート鉄道コンテナを共有した東京~大阪間の往復輸送も実施する。関西から関東への輸送が多い大王グループと、関東から関西への輸送が多いサントリーグループが協力し、環境負荷が少ない鉄道輸送を活用することで輸送効率の向上を図る。これにより、トラック台数は年間288台、CO2は年間101t、ドライバーの労働時間は年間1,771時間削減できる。
 両社グループは今後、それぞれの倉庫を活用した共同物流を進めるとともに、新たな輸送手段の検討も進めていく。

(FUTURE 2022年9月12日号)

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