2021
Archive for 2021
日本紙パルプ商事/JPIC×JPSSの新社名は「OVOL ICTソリューションズ」
日本紙パルプ商事(JP)はかねて公表していたICTシステム開発の子会社2社の合併について、合併後の社名を発表した。
JPは近年注力しているICTシステム開発事業の強化のため、連結子会社のJP情報センター(JPIC)と子会社のJPシステムソリューション(JPSS)を4月1日付で合併させる。新社名はグループのブランドであるOVOLを冠し、「OVOL ICT ソリューションズ株式会社」とする。
(FUTURE2021年3月15日号)
新生紙パルプ商事/協同紙商事の紙販売事業を子会社を通じて吸収
新生紙パルプ商事(SPP)の子会社、紙大倉は、協同紙商事の不動産賃貸業以外の事業(主に紙販売事業)を、4月1日付で承継する。
協同紙商事はSPPの取引先で、板紙販売を主軸に不動産賃貸業なども展開している。一方、SPPグループの紙大倉は、洋紙販売を主力とする。SPPは、「今回の事業承継で双方のユーザーに幅広い商品を提案できるようになり、また物流やシステムなどの分野でもシナジー効果が期待できる」と述べている。
なお、紙大倉は事業承継後の社名を「協同紙商事⑭」に変更し、社長には現 協同紙商事社長の市村智氏が就任する。また、現 協同紙商事は社名を「協同不動産⑭」に変更して事業を継続する。
(FUTURE2021年3月22日号)
丸紅紙パルプ販売/4月から新社名「丸紅フォレストリンクス」に
丸紅紙パルプ販売は4月1日付で社名を「丸紅フォレストリンクス株式会社」に変更する。
新たな生活様式やDX(デジタルトランスフォーメーション)が普及する市場環境を踏まえ、新社名には、従来の取扱商品に留まらない「森林由来のさまざまな素材・製品に結びつく多様で無限の価値や可能性、変革(transformation)を提供する企業でありたい」という想いを込めた。
(FUTURE2021年3月15日号)
凸版印刷/浴室でも使える紙パックの本格生産を開始
凸版印刷は、プラスチックボトルからの代替が可能な紙パック『キューブパック』の本格生産を4月から開始する。すでに太陽油脂のボディソープ、コーセーの日やけ止めクリームで採用が決定している。プラごみによる海洋汚染が世界的に問題となる中、プラスチックボトルを『キューブパック』に代えれば、石化由来材料を約55%削減できる。写真はサンプル。
『キューブパック』の最大の特長は、紙製ながら浴室や洗面所などの水回りで使えること。水と常時接着する底部付近に紙端部を設けない独自構造により、プラスチックボトルとほぼ同等の耐水性を実現した。従来の紙パックでは不可能だった、口栓を中央につける形状も実現したため、ポンプを付け替える「付け替え容器」としても使用できる。また内容物の充填は、既存のプラスチックボトルの充填機を流用でき、基材となる紙素材には森林認証紙も使用可能。
『キューブパック』は、平らな状態からボックス型に組み立てる「組立て式」を採用しており、最初は凸版印刷が製函して納入する形でスタートするが、将来的にはユーザー企業の生産ラインに製函機を導入してもらうことにより、キューブパックを平坦な状態で輸送・保管できるようになる。これにより、同容量のプラスチックボトルと比較して占有容積を大幅に削減できるため、積載効率の向上や保管スペースの大幅な削減にもつながる。凸版印刷は今後、化粧品・トイレタリー業界などへ拡販していく考えで、2022年度に約10億円の売上を目指す。
(FUTURE2021年3月22日号)
大日本印刷/長期保存可能な紙製一次包材を開発
大日本印刷はこのほど、フィルムパッケージと同レベルのバリア性がある紙製パッケージ『DNPスーパーハイバリア紙包材』を開発した。
『DNPスーパーハイバリア紙包材』は、紙の重量比が50%以上なので紙製容器包装に分類され、「紙マーク」を付与できるほか、独自のコンバーティング技術により、紙でありながらフィルムパッケージと同等のバリア性を実現している。食品などを直接包装する一次包材としての使用も想定しており、長期保存も可能。フィルムパッケージから切り替えることでプラスチック使用量を削減でき、CO2排出量に換算すると、スナック菓子などのピロー袋で約20%、チャック袋で約35%のCO2削減を見込んでいる。写真はピロー袋。
(FUTURE2021年3月15日号)
レンゴー、大興製紙/大興製紙の事業再生をレンゴーが支援検討
レンゴーは大興製紙が1月15日付で東京地裁に会社更生手続開始を申し立てたことを受けて、再生支援を検討するため、同日付で同社と基本合意書を結んだ。大興製紙は、5期連続赤字となる中、債権者約310名に対して約140億800万円の負債を抱え、自力再建を断念した。
大興製紙は1950(昭和25)年6月の設立で、主力製品は各種製袋用のクラフト紙。原料のUKPから紙までの一貫メーカーとして、米麦袋や製粉袋向けなどの重袋用クラフト紙、ショッピングバッグや角底袋などの軽包装用クラフト紙に加え、産業用特殊紙の開発にも注力し、ガラス保護紙やキッチン用薄紙、プリント基板クッション紙、ステンレス巻取紙など製造・販売品目を広げてきた。
独立系の産業用紙メーカーとして、全国の紙商を得意先としていたほか、大手商社経由で海外へも輸出し、ピーク時の85年3月期には売上高198億円、直近でも2009年3月期には約153億円の売上高を計上していた。06年9月には投資ファンドが株式を取得して事業拡大を狙ったが、紙需要の落ち込みなどから10年3月期以降、売上高は130億円前後で推移し、伸び悩んでいた。
15年には地元企業や取引先などがファンドから株式を取得。巻き返しを図ったが、パルプ原料の高騰や為替などのデリバティブ損失が発生し、競争激化などから業績が悪化していた。20年3月期は売上高122億円弱に落ち込み、固定資産除却損など特別損失が膨らむなどしたため、最終利益は5期連続の赤字となる△18億2,659万円を計上した。金融機関に借入返済計画の変更を要請したほか、新型コロナウイルス感染拡大に伴う制度融資などを活用したが、販売不振から回復できなかった。
レンゴーは、事業再生を支援することで対象事業の収益改善を図るとともに、レンゴーグループの製紙・重包装事業の原材料であるクラフトパルプ、クラフト紙の製造事業に進出し、サプライチェーンの川上を取り込む考え。今後は、具体的な支援方法などを定めるスポンサー契約の締結を目指す。
(FUTURE2021年2月1日号)
王子コンテナー/段ボール新工場を栃木県に建設
王子グループの王子コンテナーは、国内で新たに段ボール工場を建設する。建設予定地は栃木県宇都宮市白沢町、投資額は約100億円で、稼働時期は2022年10月の予定。工場の規模は、敷地面積が約55,000・、段ボール生産能力は約1,100万・/月となる。
新工場は、王子グループで段ボール原紙事業を担う王子マテリアの日光工場敷地内に建設し、王子コンテナーの宇都宮工場を移転する。国内の段ボール需要は、ネット通販の拡大などにより今後も増加が見込まれ、中でも関東地区は顕著な伸びが予想されている。新工場を段ボールの原紙加工一貫工場とすることで、より品質の高い製品を持続的かつ効率的に供給する体制を整え、関東地区の事業基盤を強化する。
(FUTURE2021年2月1日号)
日本製紙/木質バイオマス高配合の新規樹脂複合材料を開発
日本製紙は日本製鋼所と共同で、木質バイオマスを高配合した樹脂複合材料(トレファイドバイオコンポジット)を開発した。これによりプラスチック使用量を5割以上削減できるとともに、温室効果ガス排出量の削減にも寄与する。
木粉やパルプなどの木質バイオマスと樹脂の複合材料はこれまでにも開発されているが、従来の製品は耐熱性や成形性に課題が多かった。今回両社が開発したトレファイドバイオコンポジットは、日本製紙が培ってきた新規バイオマス固形燃料のトレファクション技術を活用し、木質バイオマスに耐熱性、粉砕性、疎水性を付与することに特徴がある。
トレファクション技術とは、樹脂の融点よりも高温の250~300℃で木質バイオマスを低温炭化させる技術。これにより木質バイオマスの耐熱性が向上し、樹脂との混練や成形の際にバイオマスから発生する熱分解ガスを抑制できる。また、粉砕性に優れているので微粉化が容易となり、トレファイドバイオコンポジットの流動性が向上するため、複雑な加工が可能になる。加えて、疎水性が付与されることで樹脂中のバイオマスが良好に分散し、トレファイドバイオコンポジットが高強度になるという特徴もある。
この木質バイオマス材料を、日本製鋼所製の二軸押出機(TEXシリーズ)の混練技術を用いて樹脂に高配合することで、従来よりも耐熱性や成形性に優れた新しいトレファイドバイオコンポジットを開発した。今後は、建材、食品容器・器具、家電製品、園芸など、幅広い分野で用途開発し、商品化を進めていく。写真はトレファイドバイオコンポジットで作った園芸ポット射出成形品(左上)とサラダボウル射出成形品(右中)、左下はトレファイドバイオコンポジットペレット。
(FUTURE2021年2月22日号)
中越パルプ工業/東京本社事務所を移転
中越パルプ工業は東京本社ビルの建替え工事に伴い、2月8日(月)から事務所を次記に移転する。
移転先:〒100-8533 東京都千代田区内幸町1-3-2 内幸町東急ビル8階
電 話:(局番は03-6811)=代表(東京事務所)2970/営業企画部2971/営業管理部2972/産業用紙部2973/印刷出版用紙部2974/新聞用紙部2975/高板・特殊用紙部2976/技術サービス部2979
(FUTURE2021年2月8日号)
紙の博物館/企画展「くらしを支える紙製品~紙にできること~」を開催
公益財団法人 紙の博物館では企画展「くらしを支える紙製品~紙にできること~」を開催中である。会期は2021年3月16~8月29日。同展は身近な紙製品から紙の特性や可能性を知り、持続可能な社会に向けて日々のくらしの中でできることを考える機会となるもの。
紙は発明以来、2000年以上にわたって人類の文化、文明、歴史を支えてきた。世界的な製紙大国である日本だが、紙の需要は近年減少が続いており、特に情報通信技術の発達により新聞や印刷・情報用の紙の需要の落ち込みは大きくコロナ禍の影響により「ペーパーレス化」に拍車がかかっている。
その一方で、トイレットペーパーやティシュペーパーの買い占め騒動などにより、生活必需品である紙製品の重要性が改めて表面化しました。また、世界的な脱プラスチックの流れの中で、紙製品への期待も高まっている。
われわれは普段目にしているものだけでなく、見えないところや気付かないような姿で多くの紙製品に囲まれ、それらに支えられて便利で快適な生活を送っている。今回の企画展は普段は気に留めないような身の回りの紙製品をとおし、紙という素材の特性・汎用性・奥深さ・可能性などを感じるとともに、地球環境問題という大きなてーまについて日々のくらしの中でできることを考えるきっかけになりそうである。
〔展示構成〕
Ⅰ.紙の特性 — 持続可能な社会に向けて
紙は植物繊維という自然由来の原料で作られていること、リサイクルも容易であることなど、紙の特性を示し、森林認証制度の利用やリサイクル状況などの観点から、紙は環境負荷が少なく、持続可能な社会づくりに貢献できる素材であることを紹介する。
Ⅱ.さまざまな場面で暮らしを支える紙製品
紙・紙製品は私たちの日常生活のあらゆる場面で使われており、必要不可欠な素材である。ここでは 以下の5つの場面に分けて、くらしを支える紙製品を紹介する。
パッケージ・包装を支える/衛生環境を支える/物流・流通を支える/意外な姿で支える/もしもの時を支える
(なお、新型コロナウイルスの影響により会期等が変更になる可能性もあるため最新情報を同博物館Webで確認のうえは、ホームページをご覧ください。
Ⅲ.紙から一歩先へ — これからを支える
植物由来の「セルロースナノファイバー(CNF)」は、持続可能な社会を支える無限の可能性を秘めた素材として期待されている。日本では木材パルプ製造で培った技術を活かした製紙業界をはじめ、化学メーカーや大学・公的研究機関など、オールジャパン体制で研究開発・実用化が進められており、世界をリードしている。あらゆる用途への実用化も始まった CNFだが、製品として採用された実例を示し紹介する。
〔開催概要〕
名 称:「くらしを支える紙製品 ~紙にできること~」
会 期:2021 年 3 月 16 日(火)~ 8 月 29 日(日)
開館時間:10:00~16:00 (入館は閉館の 30 分前まで)
休 館 日:月曜日(祝日の場合は開館)
3/23(火)、4/30(金)、5/6(木)、5/7(金)、5/11(火)、5/12(水)、6/3(木)、6/10(木)、7/27(火)、7/28(水)、8/10(火)、8/11(水)、8/12(木)
会 場:公益財団法人 紙の博物館(4 階企画展示室)
〒114-0002 東京都北区王子 1-1-3(飛鳥山公園内)
URL: https://papermuseum.jp
入 館 料:大人 400 円/小中高 200 円
(身体障がい者手帳、愛の手帳[療育手帳]または精神障がい者福祉手帳をもつ本人は無料、介助人は半額)
問合せ先:公益財団法人 紙の博物館(学芸部)
TEL:03-3916-2320 FAX:03-5907-7511
E-mail:gakugei@papermuseum.jp
日本不織布協会 /「ANNA講演会」5月20日に大阪で開催
今回のANNA講演会は、バイオおよびリサイクルを含めましたプラスチックを取巻く世界の潮流、次世代リチウム電池および材料開発、セルロースナノファイバーの概要・用途という、今日各方面から注目され不織布の製品展開にも大きく関わる3つのテーマを取り上げている。開催概要や講演者などについては以下の通りである。
なお,新型コロナウイルスの感染対策には万全の取組みで臨むが,感染状況によっては中止の可能性あるとしている。
〔開催概要〕
日 時:2021年5月20日(木) 13時15分~16時35分
会 場:大阪 産業創造館 6階会議室A,B(大阪市中央区本町1-4-5)
〔内 容〕
(1) 「プラスチックを取り巻く世界の潮流」双日プラネット㈱環境サステナブル事業室室長/片岡幹芳氏
(2) 「産学連携による次世代リチウム電池及び材料の開発」山形大学次世代電池研究室 産学連携准教授/森下正典氏
(3) 「セルロースナノファイバーの用途開発 ~木から車をつくる~」日本繊維技術士センター副理事長/八木健吉氏
参加費:正会員6,000円/人、賛助会員9,000円/人、一般15,000円/人
〔問合せ先〕
日本不織布協会 事務局
〒541-0051大阪市中央区備後町2-5-8綿業会館本館4階
TEL 06-6233-0842 FAX 06-6233-0843
E-mail:info@anna.gr.jp
〈3月22日号〉
●R&D情報
メーカー国内出荷を上回るマイナス幅/2年連続の減少を余儀なくされた板紙代理店の国内販売実績
●ワールドレビュー
パルプ急騰を引き金に値上げが相次ぐ春節後の中国紙・板紙市場
●話題を追って
[TOKYO PACK 2021]見て歩記/各社が未来型包装容器を多数提案
●Future’s EYE
〜売上高の減少幅は平均で約4割〜 コロナ禍で深刻なダメージを受けた日本企業の海外ビジネス
●マーケット
微減に終わった2019年の衛生用紙/エアー式の代替でタオル用紙のみが2桁伸長
●統計と市況
紙
●米国市況
古紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 人事異動
〈3月15日号〉
●R&D情報
生産・出荷とも3年連続で前年比マイナスに/コロナ禍が構造変化を加速させた2020年紙・板紙需給の特徴
●ワールドレビュー
自己資本利益率重視の経営で海外の大型資産売却を進めるIP
●話題を追って
2020年の広告費は6兆1,594億円/コロナ禍で9年ぶり、過去2番目に大きいマイナス
●講演から
TOKYO PACK 2021 セミナー報告/将来的な容器包装の在り方を考察
●マーケット
欧州製紙企業の2020年業績/コロナ禍がグラフィック用紙市場を直撃
●統計と市況
板紙
●中国市況
製紙原料
●米国市況
グラフィック用紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 人事異動
〈3月8日号〉
●R&D情報
製紙連が「温暖化対策長期ビジョン2050」を策定/“カーボンニュートラル産業”の実現を自らに課した製紙業界
●ワールドレビュー
サイバー攻撃で受発注システムが機能不全に陥ったウエストロック
●話題を追って
2021〜25年度の新たな古紙利用率目標/需給の国際化も考慮し65%を維持
人気番組『イッテQ!』で/丸住製紙が“巨大紙鉄砲”実験に協力
●講演から
「まち」のことを「自分ゴト」にする/岡見厚志 World Seed 代表理事
●REPORT
コクヨ「ポストパンデミックの仕事観」調査/「集合+分散型」の働き方志向が増加
●ワイドフレックス
紙パ連合が2021春闘で製紙連に申し入れ/要求基準は「定昇+ベア2,000円超」
●統計と市況
関連指標
●アジア市況
輸入古紙、輸入パルプ
●米国市況
パッケージング用紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 人事異動
〈3月1日号〉
●R&D情報
第3四半期業績は空前の減益幅/“ポストコロナ”の時代を見据え選択と集中に乗り出す製紙各社
●ワールドレビュー
工場の在庫積み増しを受け4ヵ月連続で値上がりした米国産OCC
●今週の焦点
【JAGAT】page2021がオンライン開催/ポスト・コロナ後の近未来予想を提示
●REPORT
電通 コロナ禍の生活者意識調査/キャッシュレス決済比率は約5割に
●話題を追って
容器包装3R推進フォーラム/循環経済を見据えたプラ対策が重要
●ワイドフレックス
「ライフスタイルWeek春」展/多様性で新基軸を訴求する紙製品
●統計と市況
原材料
●国際市況
市販パルプ
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 新製品
<3月1号>地域特集 ■ 北海道
地域特集 ■ 北海道
●Interview
笹島久義(新生紙パルプ商事)/“物流合理化”は避けられないテーマ 道内卸商各社との補完・連携が重要
大西肇(大西紙店)/在庫シェアや共同配送を本格検討 自発的に構想して実現することが肝要
山川泰司(大丸)/競争から共創を実現した大丸藤井と日藤の合併
長谷川裕一(もっかいトラスト)/道内需給が均衡を保った2020年 引き続き製紙各社と連携深める
◇
●Trend
紙パ関連企業のCSR報告書(中越パルプ工業、国際紙パルプ商事、新生紙パルプ商事、コクヨグループ)/事業構造の転換を意識しつつSDGsへの貢献事例をアピール
●Report
『通商白書2020』にみるコロナ危機/コロナショックが明らかにした世界の構造と日本の立ち位置
●Lecture
(公財)古紙再生促進センター 紙リサイクルセミナー/石川喜一朗氏(全国製紙原料商工組合連合会副理事長)『古紙回収状況と品質改善の取組みについて~名古屋市の事例』より 「なぜ分けるのか」を正しく知ってもらう
●Topics
東京都庭園美術館、日本経済新聞社/竹尾ポスターコレクション選りすぐりの『20世紀のポスター[図像と文字の風景]――ビジュアルコミュニケーションは可能か?』開催
●製品紹介
くらしと紙/大王製紙、日本製紙クレシア
●統計
板紙/20年11月度生産実績 前年比103.7%
段ボール/11月度生産設備稼働率 トップは九州の110.5%
パルプ・パルプ材/パルプ在庫12ヵ月連続増加
出版/20年の出版市場 紙+電子で4.8%増
●インフォメーション
2021年 <3月号>
●巻頭インタビュー
需要構造の変化へ迅速に対応し資源環境分野では紙パの資産を活かす
王子ホールディングス㈱取締役,常務グループ経営委員,資源環境ビジネスカンパニープレジデント兼印刷情報メディアカンパニープレジデント,王子グリーンリソース㈱社長兼務,王子物流㈱管掌 進藤富三雄氏
●寄稿
クラフトパルプの歴史と経済学
宮西孝則
製紙産業の海外植林について(1)─チップ輸入および海外植林の始まりと現状
豊福邦隆
紙パルプ産業におけるCO2排出量削減の取組み ─排出量実質ゼロへ向けた省エネ・燃料転換と革新技術の利用
岩崎誠
●サプライヤートップに聞く
コロナ下での家庭紙安定供給に貢献 環境配慮型・IoT活用の新製品提案も
ファビオ・ペリーニ・ジャパン㈱ 代表取締役社長 太田英之氏
●業界動向
日本製紙連合会/カーボンニュートラル産業構築に向け地球温暖化対策長期ビジョン2050を策定
2020年に見る設備投資・技術研究開発と関連サプライヤーの動き
大王製紙/若林常務の社長就任で長期ビジョン実現へ ─売上高8,000億〜1兆円,事業比率はH&PC50%・海外30%以上を
日本印刷産業機械工業会など3団体/試刷りフィルムのリユース・リサイクルに向けた取組みを発表
花王,京都大学/使用済み紙おむつの炭素化リサイクルで実証実験
機能紙研究会/第59回研究発表・講演会をオンデマンド配信 ─「新たな機能紙の提案」をテーマに10件を報告
データシート/2021年紙・板紙内需試算報告 (日本製紙連合会)
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(99)すぐに使えるクリエイティブスキル 〜図解の技術〜
中山裕一朗
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和2年12月度〉
〈2月22日号〉
●R&D情報
プラス・マイナス両面に出たコロナ禍の影響/紙の輸入減と板紙の輸出増で出超幅が再び拡大した紙類貿易
●ワールドレビュー
投機筋と先物取引市場に翻弄され上昇を続ける中国のパルプ価格
●マーケット
世界の広告費成長率予測/コロナ禍でもデジタル広告は伸長
●今週の数字
2020年の製紙用パルプ輸入/8年ぶりとなる1,000億円の大台割れ
●話題を追って
2020年の軽包装袋生産/コロナ禍が直撃し空前のマイナス幅に
2020年のクラフト紙袋出荷実績/前年割れも食品関連用途では善戦
●講演から
WWFジャパンのメディア勉強会/「これからのキーワードになる“NbS”」
●統計と市況
関連指標
●米国市況
古紙
●中国市況
製紙原料
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 催事 新製品 人事異動
〈2月15日号〉
●R&D情報
脱炭素化は“公正な移行”でなければならない/「脱石炭」は地域社会や雇用にどのような影響をもたらすか
●ワールドレビュー
eコマースと持続可能性が新たなキーワードになる中南米包材業界
●話題を追って
2020年の古紙輸出金額は442億円/過去2年で半減した中国向けの割合
日紙商組合員の紙・板紙販売実績/コロナ禍で減少加速、1社平均1万t強に
●今週の数字
3R推進団体の2019年度実績/リデュースに課題が残る紙系素材
●マーケット
2020年の出版市場は4.8%増で1.6兆円台を回復/「紙」は1%減も「電子」は28%増と好調
●国際市況
市販パルプ
●統計と市況
紙
板紙
●ニュースファイル
企業の動き トピックス 新製品 人事異動
紙パルプ 流通・原料・機械・資材・薬品 TIMES DATA BOOK 2021
<2月2号>地域特集■四国
地域特集■四国
●Interview
【井川特別顧問が語る「大王製紙と平成の30年間」】井川俊高(大王製紙㈱)/クオリティ最優先を貫いて成功した『エリエール』
三木慎一郎(三木特種製紙㈱)/加工・物流拠点の新設と能力増強により更なる飛躍に挑む
篠原正能(川之江造機㈱)/“半歩先”の変化を見逃さず地道な対応を継続
●有力企業紹介
◇
●Lecture
(公財)古紙再生促進センター・紙リサイクルセミナー 藍瓊娥氏(山發日本㈱)/3,000万tが市場に流れると価格の駆け引きが加速
平井成子氏(全国牛乳パックの再利用を考える連絡会)/明るい話題が見えない牛乳パック回収
●Report
2019年度のエネルギー需給/非化石エネの供給が7年連続で増加 部門別では企業・家庭・運輸でいずれも減少
●Trend
JTB総研「コロナ禍における旅行者の意識と行動」調査/「混雑回避」と「自家用車利用」を重視 昨秋段階では旅行に最も意欲的な「女性60歳以上」
●Topics
文具女子博 2020/1万9,000人の文具女子が集結 “ここでしか買えない”限定品が目白押し
●製品紹介
くらしと紙/日本製紙クレシア、コクヨ
●統計
東京市況/GoTo事業の中止がじわじわ響く
家庭紙/チラシ販促増加で安値に変化
古紙/11月度の在庫率 25ヵ月ぶりの30%台
●インフォメーション
〈2月8日号〉
●R&D情報
事業構造の転換を意識しつつ/SDGsへの貢献事例をアピールする紙パ関連企業のCSR報告書〈4〉
●ワールドレビュー
ユーカリBKPベースのKライナーでシェア拡大を目指す伯のクラビン
●話題を追って
2021年の紙・板紙内需は2,302万t/前年比微増も19年対比では大幅な落込み
●この人
国際紙パルプ商事 栗原 正 代表取締役 社長執行役員
メーカーやユーザーが変わる中 流通も自ら変革しなければならない
●新製品・新技術
試刷りフィルムのリユース・リサイクル技術/印刷3団体が装置の開発を後押し
●中国市況
製紙原料
●米国市況
グラフィック用紙
●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き 決算 トピックス 新製品 移転・変更
2021年 <2月号> 特別企画 最新計装ガイド2021
●巻頭インタビュー
AI・IoT導入で人的余力を確保し事業転換・成長分野への再配置を
日本製紙㈱執行役員技術本部長兼エネルギー事業本部長 杉野光広氏
特別企画 最新計装ガイド2021
●特集寄稿
SmartDepo.によるカンバス汚れ見える化と操業の改善
㈱メンテック 富士事業所開発1グループ 坂田人丸
バルブの健康診断をクラウドで実現する“Dx Valve Cloud Service”
アズビル㈱ アドバンスオートメーションカンパニー SSマーケティング部 亀井宏和
高度化する製紙会社のプロセス制御に最適なマイクロウェーブ式レベル計測機器
㈱ノーケン マーケティング部 田中稔秋
●サプライヤーに聞く
染色業で培った薬品濃度管理技術を紙パルプ向けに提案
東海染工㈱開発技術部主任 加納佳祐氏,同開発技術部 德田吉伸氏
●計測制御関連機器・システム
●計装関連機器サプライヤーガイド
◇
●サプライヤートップに聞く
ウイズコロナ時代における新たな問題解決のサポートに注力
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー 代表取締役社長 野上哲彦氏
●寄稿
材料の吸湿メカニズムの理解とその応用
山崎秀彦
●データシート
製紙業界の違法伐採対策の取組み状況(2019年度)
●業界動向
日本製紙連合会/「低炭素社会実行計画フェーズⅡ」の目標見直しを実施
シンテゴンテクノロジー/食品包装機械のサステナブル化を加速 ─ 2025年までの達成を宣言
nano tech 2021ほか/リアル・オンライン併用のハイブリッド展を開催 ─ コロナ下での新しい展示会スタイルを模索
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(98) 米国・欧州の紙加工メーカーとつながろう!
中山裕一朗
●ニュース・統計
月間ニュース
海外情報
アジア通信
機械・資材業界短信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和2年11月度〉
<2月1号>年頭所感《新春に想う》
●21年頭所感■《新春に想う》
野沢徹(日本製紙連合会)
石川喜一朗/今枝英治/大久保信隆/岡田光弘/加来正年/柏原孫左衛門/加藤康次郎/川本洋祐/岸本晢夫/栗原正/栗原正雄/今野武夫/齊藤晴則/齋藤英男/坂田智/佐光正義/實守敏訓/島﨑克彦/清家義雄/立藤幸博/田名網進/田辺円/手島徹/寺垣毅/野沢徹/長谷川一郎/林廣文/藤井章生/松浦真左基/村井久容/森田伸介/矢倉義弘/山邉義貞/吉田福平/吉村一元/渡辺昭彦
●催事
平和紙業大阪本店 ペーパーボイス大阪/『箔とファンシーペーパーのコラボ展3』 4タイプのパッケージで紙と箔の組み合わせを見せる
大阪府紙商組合 午さん会講演会/鎌田敏さんの『商売繁盛・人生繁盛は、こころ元気から』開催
●Topics
釜谷紙業/新・環境触媒『クリーンフィックス』第三者機関試験で新型コロナウイルス99.9%以上減少を確認
●製品紹介
くらしと紙/日本製紙クレシア、コクヨ
●統計
板紙/板紙/20年10月度生産実績 前年比101.0%
段ボール/10月度生産設備稼働率 トップは関東の108.4%
パルプ・パルプ材/パルプ販売3ヵ月連続増加
●インフォメーション
単行本『紙パルプ 日本とアジア 2021』を刊行
紙業タイムス社とテックタイムスは単行本『紙パルプ 日本とアジア2021』を2021年1月8日に刊行した。
本書は発展・変化するアジア経済圏の紙パルプ産業を知る恒例企画として高い評価を得ているが、今回はとくに“アフターコロナ”の下でアジア経済がどのような形で発展していくのか、また米国新大統領の下での米中貿易戦争や中国による古紙輸入規制、東南アジア諸国の成長、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)などがアジアの紙パルプ産業にどのような影響を及ぼすのかといった視点からアプローチした内容構成になっている。
B5判・本文208頁、定価11,000円(本体10,000+消費税)。
本書の内容は以下の通り。
●アフターコロナのアジアと日本・中国
特別寄稿/コロナ危機下で存在感を発揮したアジア型資本主義と製紙産業の将来(東京大学名誉教授、日本印刷学会元会長 尾鍋史彦)
特別寄稿/古紙輸入“ゼロ”が製紙産業の成長性に与える影響(中国紙パルプ研究院、中国造紙雑誌社・社長補佐、『造紙信息』編集長 郭彩雲)
●ASEAN諸国の経済成長
コロナ禍にある海外進出日系企業の苦悩と模索
『通商白書2020』にみるコロナ危機の実相
貿易・投資円滑化ビジネス協のアンケート結果
●日中製紙産業の発展性とアジア主要国
日 本/ガラパゴス状態から世界標準に近づけるか
中 国/“双循環”が奏功すれば新成長モデルに
アジア主要国の紙・板紙需給/韓国 台湾 ベトナム インドネシア タイ マレーシア インド オーストラリア
●Future誌に見るアジアの紙パルプ
新型コロナウイルス/古紙貿易/貿易措置/欧米/日本/中国/韓国/マレーシア/ベトナム/タイ/インド
●アジアにおける紙パルプ関連の主要日系企業
中国/台湾/韓国/フィリピン/ベトナム/タイ/マレーシア/インドネシア/ラオス/シンガポール/カンボジア/ミャンマー/インド/UAE/トルコ
紙・板紙需給速報11月/国内出荷プラスは衛生用紙のみ
日本製紙連合会が集計した11月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△8.2%の185.7万t。16ヵ月連続のマイナスとなった(以下、%表記は前年同月比)。うち、紙は△11.8%の92.2万t、板紙は△4.3%の93.5万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△14.7%の66.6万tで48ヵ月連続減。パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は△5.5%の103.6万tで14ヵ月連続減。主要品種の中で唯一プラスの衛生用紙は+6.4%の15.5万tで7ヵ月ぶりの増加。
紙・板紙のメーカー輸出は+42.2%の16.2万tで11ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙が東南アジア、南アジア向けで減少し、△9.7%の3.9万tと8ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は+73.6%の12.3万tで12ヵ月連続増。段ボール原紙を中心に東アジア、東南アジア向けが増加した。
紙・板紙の在庫は前月比△2.0万tの200.8万tで2ヵ月連続の減少。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷用紙が減少し、同△3.3万tの93.7万tで3ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は、段ボール原紙が増加して同+1.4万tの98.2万tとなり、6ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は同△0.1万tの9.0万tで2ヵ月連続の減少。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は△12.9%の17.1万tで37ヵ月連続減。
印刷・情報用紙:国内出荷は△15.3%の49.5万tで16ヵ月連続減。非塗工紙、塗工紙、情報用紙ともに減少。メーカー輸出は△9.7%の3.9万tで8ヵ月連続減。
包装用紙:国内出荷は△15.9%の4.9万tで20ヵ月連続減。未晒、晒ともに減少。メーカー輸出は+31.3%の1.8万tで3ヵ月連続増。
段ボール原紙:国内出荷は△2.9%の76.3万tで14ヵ月連続減。メーカー輸出は+105.6%の9.4万tで12ヵ月連続の増加。輸出の好調により、国内+輸出の出荷全体では+3.1%と4ヵ月連続のプラス。
白板紙:国内出荷は△10.8%の11.1万tで16ヵ月連続減。高板、特板、コート白ボールともに減少。
衛生用紙:トイレットペーパー、ティシュペーパー、タオル用紙いずれも増加した。
(FUTURE2021年1月25日号)
丸住製紙/衛生用紙事業拡大に向け加工設備を増強
丸住製紙は静岡県の委託加工先への加工機増設と、大江工場(四国中央市)へのウェットティシュ加工設備・ペーパータオル加工設備の新設を発表した。衛生用紙事業の拡大を図る。
まず、衛生用品の中でも需要が伸びている不織布製品事業への本格参入に向け、約5億円を投じてウェットティシュ加工設備を大江工場に新設する。完成予定は6月で加工量は58万個/月(1パック60枚入り)の見込み。
また、ペーパータオル加工設備は9月の完成を目指しており、投資額は約5億5,000万円。委託加工先の太洋紙業(富士宮市)で製造しているレギュラーサイズ(220×230mm)より小さい、エコノミーサイズ(220×170mm)となる。加工量は600t/月の見込みで、太洋紙業の分と合わせた総加工量は約1,100t/月。大江工場で原紙の製造から加工まで一貫生産し、販路拡大と製品ラインアップの拡充を図る。
丸住製紙はこれまで新聞用紙、出版用紙、印刷用紙、情報用紙、包装用紙を取り扱ってきたが、創業100周年を迎えた2019年から新事業として衛生用品(ペーパータオル)の販売を開始した。洋紙需要が減少する中、今後は需要の伸びが予想されるウエットティシュやペーパータオルを中心とした衛生用品の供給体制を強化していく。
(FUTURE2021年1月25日号)
レンゴーグループ/ベトナムで段ボ・紙器のメーカーを買収
レンゴーの合弁会社、タイ・コンテナーズ・グループ社(TCG社。タイ)は、ベトナムの段ボール・紙器メーカー、ビエンホア・パッケージング社の株式94.11%を、子会社TCGソリューションズ社を通じて取得した。
ビエンホア・パッケージング社は、ホーチミン証券取引所に上場する有力メーカーで、ホーチミン市近郊に段ボール工場2拠点、紙器工場1拠点を持つ。 レンゴーグループはベトナムで、TCG社を通じて段ボールメーカーのニューアジア・インダストリー社を買収(2010年2月)して以降、拠点の拡充を続けており、今回の株式取得により段ボール工場6拠点、紙器工場2拠点の体制となる。TCG社はレンゴーが30%、SCGパッケージングが70%出資する合弁会社で、段ボール、紙器、軟包装を製造・販売している。
(FUTURE2021年1月25日号)
中越パルプ工業/事業戦略推進室を新設
中越パルプ工業は、2月1日付で経営管理本部の下に事業戦略推進室を新設する。
同社では、新型コロナウイルス収束後も紙需要は以前の水準まで戻らないことを想定して「事業戦略推進プロジェクト」を立ち上げ、生産体制の再構築を含めた施策の検討を開始している。この事業戦略を推進する組織として、事業戦略推進室を設置するもの。また、業務上の優位性を勘案し、同日付で資源対策本部の一部機能を東京本社へ移転する。
(FUTURE2021年1月25日号)
大王製紙/役員体制を変更
大王製紙は、「意思決定と監督を担う取締役会」と「業務執行を行う執行役員」の位置づけを明確化するため、役員体制を変更し執行役員制度を改定する。
〈役員体制の変更〉
取締役を20名以内から15名以内に変更する。経営における監督機能を強化するため、取締役会の社外取締役の員数を3分の1以上とする。経営責任を明確にし、緊張感のある経営を行うため、また株主からの信任の機会を増やすため、取締役の任期を2年から1年に短縮する。2021年6月の株主総会で正式に決定される予定。
〈執行役員制度の改定〉
執行役員の選任・解任は取締役会決議によるものとする。執行役員は担当業務の執行責任者として業務を遂行し、社外取締役を除く取締役は執行役員を兼務できる。執行役員は社長執行役員、副社長執行役員、専務執行役員、常務執行役員、上席執行役員、執行役員の6種類で、任期は1年とし、再任は妨げない。なお、改定時期は2021年4月1日。
(FUTURE2021年1月18日号)
大王製紙/佐光正義社長が会長に就任し若林頼房常務が新社長へ
大王製紙は12月22日開催の取締役会で、佐光正義・現社長(写真左)の会長就任と若林頼房・現常務(写真右)の社長昇格を決議した。ともに4月1日付。
<新会長、新社長の略歴>
佐光正義(さこう・まさよし)
新役職:代表取締役会長/1955年10月28日生(65歳)/1978年4月 大王製紙入社/2005年1月 ホーム&パーソナルケア(H&PC)事業部営業推進本部長、05年6月 常務取締役-H&PC事業部長、06年6月 専務取締役、08年6月 取締役副社長、2010年1月 同-生産管掌、11年6月 代表取締役社長/所有株式数1万8,990株
若林賴房(わかばやし・よりふさ)
新役職:代表取締役社長 社長執行役員/1961年8月13日生(59歳)/1984年4月 大王製紙入社/2012年1月 執行役員-新聞用紙営業本部長、16年4月 同-洋紙営業本部長、17年5月 同-H&PC国内事業部長、同年6月 取締役、18年7月 常務取締役/所有株式数8,192株
(発表記者会見の詳細はFUTURE2021年1月25日号で)
大王製紙/『ハイパーブロックマスク』の全国販売を開始
大王製紙は、紙おむつの伸縮技術を耳掛けに応用した日本製マスク『エリエール ハイパーブロックマスク ウイルス飛沫ブロック』(ふつうサイズ/小さめサイズ)を、12月から全国で販売開始する。
『ハイパーブロックマスク』は、3層構造の中層に「超極細の高機能フィルター」を採用し、ウイルス飛沫や花粉を99%カット。米国のサージカルマスクのASTM F2100-19に基づく試験を実施している。今年7月から一部店舗のみで販売していたが、国内工場で2サイズとも安定供給できる生産体制が整ったため、全国販売することとなったもの。
大王製紙のマスクは従来、海外協力工場で生産されていたが、今年4月、新型コロナ感染拡大によるマスク不足を受けて、最新鋭の生産設備を国内の子会社(エリエールプロダクト)に導入。5月から医療・福祉施設向けに供給を始め、7月には設備を増強して一部店舗で販売を開始した。そして今回、さらに設備を増強して生産能力を引き上げ、全国販売となった。
また大王製紙では、国内自社生産に当たり、事前アンケートでマスクの不満点として挙げられた「耳ひものつけ心地」を向上するため、紙おむつの伸縮技術を応用した「やわらかフィット耳掛け」を開発。耳への負担を少なくし、長時間装着しても痛くなりにくい構造にした。また、外側から包み込み、やさしい力でマスクを引き上げる構造により、隙間ができにくく、しっかりフィットする。同社では、『ハイパーブロックマスク』を主力ブランドとして、今後もラインアップを拡充させていく。
(FUTURE2021年1月4日号)
日本製紙/ストローレス対応の学校給食用紙パック初採用
日本製紙が開発したストローレス対応の学校給食用紙パック『School POP』が、ひまわり乳業の学校給食用牛乳をはじめとした、小型牛乳・乳飲料・乳酸菌飲料の容器に初めて採用された。
ひまわり乳業は、高知県内の学校給食用牛乳紙パックの約3分の2を供給しており、今回の採用で多くの学校給食用牛乳紙パックが、『School POP』に切り替わる。
『School POP』は、学校給食用牛乳をはじめとした小型容器市場でニーズの高い、ストローレス化を実現する紙パック(製品情報は2020年7/27号詳報)。高知県の学校給食用牛乳の紙パックは約600万パック/年であり、ストロー1本が0.5gとすると、約3t/年の樹脂が使用されていることになる。低学年の児童など、必要に応じてストローを継続使用することを考慮しても、同地域のストロー使用量の3分の1が減少すれば、約1tの樹脂を削減できることになる。
(FUTURE2021年1月25日号)
ザ・パック/オーダースーツ梱包用の紙製配送用袋を共同開発
ザ・パックは、オンワードパーソナルスタイルとの共同開発により、「ペーパーパックランナー」を実用化した。オンワードパーソナルスタイルのオーダーメイドブランド『KASHIYAMA』が、オーダースーツの梱包に使用してきたポリエチレン素材による配送袋の「パックランナー」を、同等の機能を持つ紙製にしたもの。
『KASHIYAMA』は今冬、環境保全に継続的に取り組む「KASHIYAMAエコサスプロジェクト」を始動しており、その第1弾として実施したのが、今回の「パックランナー」の紙化。またザ・パックは、森林保全活動を展開するほか、プラごみ削減を目指す団体「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」の幹事会員としても活動している。
(FUTURE2021年1月18日号)
リンテック/耐水強度に優れた印刷用紙『プラレスペーパーCoC』を新発売
リンテックは11月25日、耐水強度に優れ、濡れても破れにくい印刷用紙『プラレスペーパーCoC』(FSCミックス認証製品)を新発売した。
同社は今年7月、フィルムの代わりに耐水性のある紙を表面基材に使用した粘着ラベル素材を発売し、プラスチック代替素材の新ブランド『PLALESS(プラレス)』として、シリーズ展開している。『プラレスペーパーCoC』は、『PLALESS』同様高い耐水性が特徴で、ラインアップは非塗工タイプと印刷適性を高めた片面塗工タイプの2アイテムを揃えた。
コーティング加工を施した片面塗工タイプは、表面が滑らかで光沢感が高く、写真や色の再現性に優れる。また非塗工タイプは、各種印刷方式に幅広く対応し、汎用性が高いのが特徴。リンテックでは、手提袋、地図、商品タグや冷蔵・冷凍食品包装など、さまざま用途(写真)に幅広く提案し、脱プラ需要に応えていく考え。当初販売50t/年を目指す。
(FUTURE2020年12月21日号)
レンゴー/パッケージング材料の新シリーズ『REBIOS』を発売
レンゴーはこのほど、脱プラの新製品として、武生工場で生産するセロファンや紙をベースに、生分解性素材を組み合わせたパッケージング材料の新シリーズ『REBIOS』(レビオス)を発売した。
レンゴーのセロファンは、木材パルプを原料とするバイオマス由来の透明フィルムで、日本有機資源協会からバイオマス度95の認定を取得済。また、土壌だけでなく海洋での生分解性にも優れており、ベルギーの測定機関OWS(Organic Waste Systems)が実施する海水中での生分解性試験で、極めて高い生分解性が確認された。
『REBIOS』は、こうしたセロファンや紙を活用しつつ、生分解性樹脂との複合によりヒートシール性や防湿性も付与した新材料。食品、日用品、衣類、衛生材料などのパッケージとして幅広く使用できる。
(FUTURE2020年12月21日号)
王子ホールディングス/レクメドと資本業務提携し医薬品の共同開発へ
王子ホールディングスは、製薬ベンチャーのレクメドと資本業務提携することを決めた。レクメドの第三者割当による新株式発行に対して出資する。払込は12月25日の予定。
王子HDは、木質資源からつくられる「硫酸化ヘミセルロース」を医薬品として製品化するため、今年4月に王子ファーマを設立。硫酸化ヘミセルロースには血液凝固阻止作用、抗炎症作用、保湿作用などがあることが分かっており、これらの特長を発揮できる疾患領域にターゲットを絞って研究開発を進めている。
一方、レクメド(1998年設立)は、希少疾病用医薬品をはじめ、アンメットメディカルニーズの高い疾患領域の医薬品を開発、製造販売している。木質資源由来の医薬品有効成分である「ポリ硫酸ペントサンナトリウム」による医薬品開発では、ドイツのbene pharmaChem GmbH & Co. KGから原薬の提供を受け、ムコ多糖症、変形性膝関節症、HTLV-1関連脊髄症(HAM)などを適応症として臨床開発を進めている。
王子HDとレクメドは、王子ファーマの「硫酸化ヘミセルロース」とレクメドの「ポリ硫酸ペントサンナトリウム」が、どちらも木質資源由来である共通点から、両社のアライアンスの可能性について協議を重ねてきた。その結果、研究開発のパートナーシップを構築することで、両社の医薬品開発が進展するとの認識が一致し、提携合意となったもの。両社は今後、木質資源由来の医薬品に関する研究開発で相互協力していく。
(FUTURE2021年1月4日号)
全段連/2021年の段ボール需要は1.4%成長を予測
全国段ボール工業組合連合会は、2021年暦年(1~12月)の段ボール需要量が、20年見込みとの対比で+1.4%の143億㎡になるとの予測をまとめた。段ボール需要は2年続けて前年を下回っていたが、21年は3年ぶりにプラス成長へ回帰する。
2020年の国内経済は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、4~6月の実質GDP成長率が前期比年率で△28.8%と記録的な落ち込みとなり、7~9月の速報値では同+21.4%と回復したものの、感染拡大前の水準とは依然大きな開きがある。民間調査機関の多くは、2020年度の実質GDPが△5%台半ばのマイナス成長になると予測している。
こうした経済環境から、2020年の段ボール需要は前年を下回る状況が続き、1~10月累計で前年比△3.2%、通年見込みでは141億㎡(同△3.4%)と、2019年12月の全段連予測値(+0.7%)を大幅に下回る見込み。
これに対し2021年度の国内経済は、前年の急激な落ち込みの反動はあるものの回復ペースは緩やかなものにとどまるとみられ、民間調査機関による実質GDP成長率予測は概ね+3%強となっている。
このような見通しを踏まえ、全段連は2021年の段ボール需要を143億㎡(前年比+1.4%)と予測。期間別内訳は、前年4~9月に落ち込んだ反動と回復基調を勘案し、1~3月が△1.0%、4~9月が+2.5%、10~12月が+1.5%と見込んだ。主な需要部門別の動向は次の通り。
〔加工食品用〕(構成比41%)
底堅い内食需要に加え、業務用にも後半から緩やかな回復を見込み、+2%程度の伸びを予測。
〔その他〕(同17%)
高齢者向け衛生用品の拡大に加え、家庭紙関連も需要が一巡するものの堅調に推移し、1%程度の伸びと予測。
〔青果物用〕(同10%)
作付面積の減少などマイナス要因はあるものの、前年の長雨による日照不足、猛暑千ばつによる需要減からの回復を見込み、1%程度の伸びを予測。
〔電気器具・機械器具用〕(同7%)
自動車向けを中心に徐々に回復傾向をたどり、2%程度の伸長を予測。
〔薬品・洗剤・化粧品用〕(構成比6%)
新しい生活様式の定着で薬品、洗剤は需要が見込める一方、化粧品はインバウンド需要の回復が期待できず、前年並みと予測。
〔通販・宅配・引越用〕(構成比5%)
リアル店舗での購買減少は続き、Eコマース市場が成長する一方、脱段ボール化の動きもあり2%程度の伸びにとどまると予測。
(FUTURE2021年1月4日号)
〈2月1日号〉
●R&D情報
第59回「機能紙研究発表・講演会」から/環境負荷低減に向け活発化する機能性素材の開発状況と実装例
●ワールドレビュー
退場した中国に代わり国際古紙貿易の主役に躍り出るインド
●話題を追って
新機能性材料展2021/リアル展示に意欲を見せた紙パ各社
●講演から
インドネシア−日本 オンラインフォーラム/SDGs達成に向けた取組みをアピール
●ワイドフレックス
新ものづくり・新サービス展/中小企業のアイデアと創意工夫が満載
●REPORT
JETROアジア経済研究所のネットセミナー/アジアのバイテラルな関係に切り込む
●統計と市況
原材料
●アジア市況
輸入古紙、輸入パルプ
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き トピックス 新製品 人事異動
〈1月25日号〉
●R&D情報
需給ギャップ解消の努力は継続を/世界の中での立ち位置が問われている日本の紙パ〈2〉
●ワールドレビュー
印刷用紙事業を分離独立させ産業用包材事業に集中するIP
●話題を追って
売上高0.8〜1兆円、海外事業比率30%超etc/新布陣で長期ビジョンに挑む大王製紙
●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き トピックス 新製品
<1月2号>地域特集■関東
地域特集■関東
●Interview
栗原 正(国際紙パルプ商事㈱)/メーカーやユーザーが変わる中、当社も自ら変革しなければならない
清家義雄(東京洋紙同業会・日紙商関東ブロック会・平和紙業㈱)/社会に大きく貢献できる紙産業は“国の宝” かけがえのない素材に自信と誇りを持つ
近藤行輝(美濃紙業㈱)/協業化も視野にコストダウンを追求し、堅実経営を志向する
●有力企業紹介
◇
●Topics
小津産業/アズフィットをアスト親会社・センコーGHDに譲渡 物流効率化と協業で競争力強化へ
大王製紙/来期社長に若林賴房氏 佐光社長は代取会長へ
紙パ関連10社の第2四半期連結業績/コロナ禍の影響で記録的な減収減益に 需要が伸長した分野の有無で明暗
●Trend
製紙連「生物多様性保全」フォローアップ調査/SDGsとも関連づけながら社会貢献を模索する製紙各社
●催事
エコプロOnline 2020/初のオンライン開催 紙パ各社が持続可能な紙の環境優位性を訴求
Convertech JAPAN 2021ほか/リアルとオンラインのハイブリッド展示会 環境配慮型の素材・技術が一同に
JP2020・ICTと印刷展/来場者の関心を集めた『新たな印刷業界のあるべき姿』
日本不織布協会/製造法から業界の現状まで詳細に解説 全国3地区で「不織布基礎講座」を開催
●Topics
世界の不織布トップ40社/比較的穏やかな2019年だったがコロナ禍では医療・衛生向けが拡大
●製品紹介
くらしと紙/王子ネピア、大王製紙、日本製紙クレシア、コアレックス信栄
●統計
東京市況/定期案件が一部回復も新規案件少なく
家庭紙/チラシ販促で特売品散見
古紙/10月度の古紙回収率 5ヵ月連続の80%台
●インフォメーション
〈1月18日号〉
●新春インタビュー/2021年の紙類貿易を展望する
ブランド企業の取組みも追い風に紙化のポテンシャルを最大限追求
日本紙類輸出組合 今野 武夫 理事長(日本製紙 取締役)
古紙、段原紙ともアジア向け供給国としての重みが増す日本
日本紙類輸入組合 寺垣 毅 理事長(丸紅㈱ 執行役員)
●ワールドレビュー
「炭素排出ゼロ」を実証しCOP26に向けて意欲を示すチリのアラウコ
●Future’s EYE
~機能紙研究会が講演会をオンデマンド配信~ メインテーマは「新たな機能紙の提案」/21世紀のモノづくりはベジタリアン
●講演から
紙類貿易情報講演会/メガFTA時代を見据えた積極活用を
●中国市況
古紙・パルプ
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 人事異動
紙パルプ 日本とアジア2021
〈1月4日号〉
●R&D情報
規模でもコストでもない第3の道はあるのか/日本の紙パは世界の中で存在感をどう示していくかが問われている
●ワールドレビュー
「廃棄物」から「再生原料」へ中国のラベル張替えに期待する米国業界
●話題を追って
全段連予測 2021年の段ボール需要は1.4%増/3年ぶりのプラス成長で143億㎡に
●REPORT
JTB総研 コロナ禍における旅行者の意識と行動/「混雑回避」と「自家用車利用」を重視
●統計と市況
関連指標
●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き 決算 トピックス 催事 新製品 人事異動