2021
Archive for 2021
2021年 <7月号> 特集/品質向上と安心・安全を実現する製紙用薬品
特集/品質向上と安心・安全を実現する製紙用薬品
●特集寄稿
両性分岐型紙力増強剤の新規混合処方について
荒川化学工業㈱ 研究開発本部水系ポリマー開発部 小林慎
高バイオマス率で生分解性の防湿コート剤の開発
星光PMC㈱ 製紙用薬品事業部 松島輝幸
ポリアクリルアミド系ピッチコントロール剤“ASシリーズ”
ハリマ化成㈱ 研究開発カンパニー 研究開発センター 製紙用薬品開発室 人長秀治
◇
●寄稿
反応速度論による紙の劣化の分析と寿命予測について
山崎秀彦
「限塑令」が中国の紙パルプ産業に与える影響
中国中軽国際工程有限公司 劉剛
中国名所案内(2)/中国-西域の出入口として栄えた古都・敦煌 ─ 莫高窟や玉門関でシルクロードを体感
豊福邦隆
●海外動向
『中国造紙工業2020年度報告』に見る現状と今後/コロナ禍収束のGDPプラス成長で紙需要も拡大 ─ 生産量1億1,260万t・消費量1億1,827万tで前年比大幅増
●新たな価値を創造する材料・加工技術
日本モウルド工業/パルプモールドと段ボールで実現した超軽量輸送用パレット“ロジパレ®”
ラサ工業/耐無機 -有機ハイブリッド抗菌・防カビ剤“ラサップ”
●業界動向
凸版印刷,ENEOS/古紙によるバイオエタノール事業で協業へ ─ 難再生古紙や将来的にはセルロース系廃棄物も利用
日本製紙/成長分野拡大と社会情勢変化への対応を念頭に「2030ビジョン」を策定
バルメット社/「バルメット カスタマーデイズ2021」を開催 ─ 紙・板紙・パルプ・エネルギーの最新技術をオンライン配信
相川鉄工/第32回相川技術発表会をウェブ上で開催 ─ 原料事情を考慮した効率化・安定操業を提案
環境省/『マイクロプラスチック削減に向けたグッド・プラクティス集』を作成
TAPPI Nanoプレイベントとして「World Nanocellulose EXPO」が開催
富士市/CNF関連産業創出事業の実施者を決定 ─ 静岡大,丸富製紙,天間特殊製紙などが採択
日本印刷産業機械工業会/業界としてのSDGs対応指針を策定へ ─ 調査研究委員会での検討結果を取りまとめ
SGEC/PEFCジャパン/「ブランドみらい 企業の魅力UPセミナー」をオンライン開催
プラスチック新法に対しWWFなどNGOネットワークが共同声明
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(103)クラウドファンディング活用法 〜アジ研メンバーの成功事例〜
中山裕一朗
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和3年4月度〉
2021年 <Vol.32 No.1> 特集 大変革期の自動車産業と不織布
〈大変革期の自動車産業と不織布〉
●インタビュー
自動車産業における不織布資材の可能性について
本田技研工業㈱ 四輪事業本部ものづくりセンター
完成車開発統括部材料開発部完成車材料課チーフエンジニア 奥田雄一郎氏
完成車開発統括部材料開発部パワーユニット材料課チーフエンジニア 田中秀樹氏
●市場・製品展開動向
EV化進展と環境対応を追い風に市場深耕 ─ 軽量化や吸音・防振性に注目,人工皮革も脚光
●企業展開
「機能性」と「環境性」を踏まえた自動車資材の開発に傾注
日本バイリーン㈱ 松本隆司氏,宮城一彰氏
ヴィーガン・環境対応を追い風にブランド力強化でウェブも活用
東レ㈱ 安東克彦氏
カーボンニュートラルとサステナブルの両面で自動車産業を支援
旭化成㈱ 高木一元氏
レース用車両への実装により自動車資材としての実用性を証明
大王製紙㈱ 藤田綾氏,大川淳也氏
オートモーティブワールド2021/軽量化や吸音などに貢献する不織布製素材 ─ 1,006社が出展し1万4,806人が来場
◇
●寄稿
欧米における最近の新製品開発のトピックス(Ⅰ)不織布
技術ジャーナリスト 塩谷隆
セルロースナノファイバーの現状と研究開発動向
東京大学大学院 磯貝明
●トップインタビュー
オーダーメイド型フィルターメーカーの新たな戦略
アサヒ繊維工業㈱ 代表取締役社長 浅井耕治氏
●企業展開
4種類の長・短繊維不織布を駆使してソリューションを提供
東レ㈱ 松下達氏
●日系企業の海外進出動向
ポストコロナを見据え高まる事業拡大意欲 ─ 増産相次ぐPPSBでは難しい舵取り求められる局面に
●誌上展示
金井重要工業/これまでも,そしてこれからも
シンワ/5つの製法であらゆるニーズに対応
フタムラ化学/世界唯一のセルロース技術を展開,TCF,熱融着セロハン,大垣法
伊藤忠システック/お客さまのニーズにあわせた世界各国の装置を提案
ドクター製作所/ロールの汚れを解決するドクターブレードとドクター装置
●業界動向
帝人フロンティア/世界初,再生原料から超極細繊維 ─ 再生ポリエステル原料使用による量産化技術を開発
レンチング/“VEOCELTM”がThe CarbonNeutralⓇ認証を取得 ─ 不織布業界における脱炭素化への転換を促進
東洋紡/岩国に高機能PP不織布の製造拠点を新設 ─ 年産能力1,200tで安定供給を目指す
P&Gジャパン/使用済み紙おむつの回収実験をスタート ─ 神戸市内8ヵ所に専用ボックスを設置し半年間調査
三井化学/名古屋大学と新規のインナーマスクを開発 ─ ウレタンマスク内側に使用,不織布使用量10分の1
Medtec Japan/検査キットから最新医療器具まで一堂に集結 ─ 医療機器の製造・設計に関する最新情報を発信
Pickup/高密度ポリエチレン極細長繊維不織布“タイベックⓇ ”
マーケット探訪:紙おしぼり/日本の元祖“おもてなしグッズ”
日本不織布協会/プラ問題と次世代Lib,CNFをテーマに ─ 「ANNA講演会」をオンライン開催
●ニュース
国内ニュース
海外情報
製品開発ニュース
<7月1号>特集■情報用紙
特集 ■ 情報用紙
●Trend
フォーム印刷業界の「現状と課題に関する調査報告書」/急激な市場の変化に対応 「IT・システム開発力」強化がトレンド
●Report
世界のグラフィック用紙需給/“退潮オンリー”ではない各国の消費構造 歴史・文化やIT化の進捗度なども反映
◇
●総会から
日本製紙連合会 第50回定時総会/「温暖化対策長期ビジョン2050」のロードマップ作成に着手
全国製紙原料商工組合連合会 第44回通常総会/各単組理事長による懇談会を開催
関東製紙原料直納商工組合/第58回通常総会と講演会をWEBで開催
●Topics
平和紙業/ペーパーボイス東京《写真箱》 写真に箱の奥行き~不思議な立体感
古紙センターの通常理事会報告/開梱組成調査の結果と品質トラブルの件数を公表
3R推進団体連絡会が「自主行動計画2025」を策定/限界値に近づき頭打ち感はあるが前向きな目標設定も
●製品紹介
くらしと紙/大王製紙、丸富製紙
●統計
板紙/21年3月度生産実績 前年比105.6%
段ボール/3月度の段ボール生産 前年比105.9%と増加
パルプ・パルプ材/生産21ヵ月ぶり 消費19ヵ月ぶり増加
●インフォメーション
〈7月5日号〉
●R&D情報
各市場ごとの明暗はあるが/“ニュー・ノーマル”をチャンスと捉え収益改善に注力した紙加工業界〈2〉
●ワールドレビュー
インドの購入増と供給不足により値上がりするアジアの輸入古紙
●この人
田中岳志氏(リード エグジビション ジャパン㈱ 代表取締役社長)
~見本市で、あらゆる産業を活性化 今後も紙業界の協力が不可欠~
●話題を追って
紙パ関連企業の中期経営計画〈2〉/ 新付加価値の創造で収益力を強化
●ワイドフレックス
「サーキュラー・エコノミー」シンポジウム/多彩なリユースによる新ビジネス提案
●統計と市況
原材料
●国際市況
市販パルプ
●ニュースファイル
企業の動き 新製品 人事異動
『知っておきたい紙パの実際2021』を刊行
紙業タイムス社は2021年6月15日に単行本『知っておきたい紙パの実際2021』を刊行した。
同書は入社3年未満程度の新入社員を対象にした業界知識強化のための教育用図書最新版。統計データや今日的課題は毎回更新しており、業界内の隠れたベストセラーになっている。
今回はとくに「知っておきたい~時代変化のインパクト」の章で、紙へのネガティブキャンペーン、製紙産業の“脱炭素化”宣言、SDGsによる新たな成長形態、実用化進むセルロースナノファイバーなどについても取り上げており、若い世代にとどまらず中堅層にも時代変化が改めて確認できる紙関連の書籍に仕上げている。
全体の内容概略は以下の通り。
① 知っておきたい〜紙パの歴史と現在
紙とは何か/紙の歴史 ─ 世界/紙の歴史 ─ 日本/世界の紙・板紙 ─ 生産と消費/世界の紙パルプ ─ 代表的な国と企業/日本の紙パルプ ─ 産業界での位置と役割
② 知っておきたい〜紙の作り方
工場の全体像/パルプ製造・古紙処理工程/抄紙・塗工工程/図解!「抄紙機」の基礎知識/仕上・加工工程/二次加工/紙・板紙の規格/紙・板紙の種類/不織布とは
③ 知っておきたい〜紙パの原燃料事情
原料事情 ─ 総論/木材チップ/違法伐採対策と森林認証/パルプ/古紙/製紙用薬品/エネルギー
④ 知っておきたい〜時代変化のインパクト
紙へのネガティブキャンペーン/製紙産業の“脱炭素化”宣言/SDGsによる新たな成長形態/実用化進むセルロースナノファイバー
⑤ 知っておきたい〜我が町の紙パ関連産業
北海道/東北/関東/甲信越・北陸/都道府県別にみたパルプ・紙・紙加工品製造業/東海/近畿/中国/四国/九州・沖縄/紙パルプ産業の総合需給図(2020年)
⑥ 知っておきたい〜業界構造とユーザー
製紙業界/紙流通業界/原料古紙業界/機械・資材・薬品業界/関係官庁、業界団体/紙の用途とユーザー業界 ─ 総論/新聞/出版/印刷/紙製品・衛生用紙/段ボール/製袋・紙器
⑦ 知っておきたい〜紙パの基礎用語
企業展開・経営戦略に関わる用語/紙の製造に関わる用語/紙加工に関わる用語/環境問題に関わる用語/製品・規格に関わる用語
⑧ 知っておきたい〜基礎データ
紙・板紙の品種分類/パルプの品種分類/古紙の統計分類と主要銘柄/紙・板紙内需の実績推移と見通し/紙類輸出入と貿易バランスの推移/紙・板紙平均単価の推移
〈6月28日号〉
●R&D情報
20年度は減収減益も/2021年度はコロナ禍以前への業績回復を目指す紙加工業界〈1〉
●ワールドレビュー
eコマースの隆盛で段ボール設備への大型投資が相次ぐポーランド
●話題を追って
紙パ関連企業の新中期経営計画/構造改革などで収益力強化を推進
2021年度の設備投資に関する意識調査/計画のある企業は増加も、脱炭素化投資は1割未満
●統計と市況
板紙
●中国市況
原料、紙・板紙製品
●米国市況
古紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 人事異動
知っておきたい紙パの実際2021
<6月2号>
●Report
2020年の会社別紙・板紙生産/年産20万t超は33工場 紙の大幅減産で順位が変動
●Trend
アジア諸国のカーボンニュートラルへの取組み/「グリーン・リカバリー」を成長戦略と位置づける動きも
●Lecture
CDP2020気候・フォレスト報告会/自然環境の保全で社会問題の解決 ESG評価への意識が高まる日本企業
アジア経済研究所オンライン講座/海洋プラ問題に挑む東南アジア諸国 ジャパンモデルの発信で貢献
●総会から
日本フォーム印刷工業連合会/『寺子屋プロジェクト』を継続推進 「今後もオンラインシステムを積極活用」
関東フォーム印刷工業会/新会長に村松孝義氏
●Topics
IR活動の実態調査/コロナ以前と比べ遜色ない価値を提供
古紙センター 地方自治体紙リサイクル施策調査/コロナ禍の影響は集団回収で5割弱
日本製紙連合会/環境啓発パンフレットの第2弾 『紙と森に関する基本的読本』を発行
愛媛県/「スゴeco製品」カタログ2021を作成
●製品紹介
くらしと紙/王子ネピア
●統計
東京市況/前年割れが目立つ中 包装・板紙などで回復の動き
家庭紙/ニーズが多様化 タオルペーパー
古紙/3月度の古紙回収率 2ヵ月連続の70%台
●インフォメーション
〈6月21日号〉
●R&D情報
構造転換加速や成長分野へのシフトで/ポスト・コロナの2022年3月期は増収増益のシナリオ描く製紙決算〈2〉
●ワールドレビュー
米国のトラック輸送を機能不全に追い込んだサイバー攻撃の脅威
●今週の焦点
日本製紙連合会/第50回定時総会 「温対長期ビジョン」の行程表作成へ
古紙センターの通常理事会報告/開梱調査と品質トラブル件数を公表
●話題を追って
関東製紙原料直納商組/定時総会をオンライン開催 講演会で「これからの20年」を展望
●ワイドフレックス
日本印刷産業機械工業会の定時総会/IGAS2022に向け広報活動に注力
●講演から
SGEC/PEFCセミナー/未来の環境に責任もつ商品開発を
●統計と市況
紙
●米国市況
グラフィック用紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 移転・変更
〈6月14日号〉
●R&D情報
コロナ禍で浮き彫りになった業績の明暗/軒並み販売数量減が際立ち減収減益が著しい製紙決算〈1〉
●ワールドレビュー
ドムター買収で世界第3位のパルプメーカーに躍進するAPPグループ
●Future’s EYE
〜ポテンシャルは高いが課題も山積〜/アジア諸国のグリーン・ビジネスに日本企業はどう関わっていけるか
●この人
早舩真智氏 森林総合研究所 研究員 〜『戦後紙パルプ原料調達史』を上梓〜
●今週の数字
3R推進団体連絡会 自主行動計画2025を策定/全体では限界値に近づき頭打ち感も
●統計と市況
関連指標
●国際市況
市販パルプ
●米国市況
パッケージング用紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 人事異動
紙・板紙需給速報3月/段ボール原紙の好調で出荷計が20ヵ月ぶりプラス
日本製紙連合会が集計した3月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△1.0%の198.8万t。20ヵ月連続の減少となった(以下、%表記は前年同月比)。うち、紙は△6.5%の97.7万t、板紙は+5.0%の101.1万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△3.2%の71.4万tで52ヵ月連続減。パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は+3.9%の112.3万tで18ヵ月ぶりの増加となった。主要品種の中でプラスだったのは段ボール原紙と白板紙のみ。いずれもGW用の手当てがあったと見られるが、特に段ボール原紙は好調で、生産、出荷(国内+輸出)、メーカー輸出が過去最多を更新し、国内出荷もピーク時(2019年4月)の82.9tに迫る82.8万t。段ボール原紙が牽引役となり、国内出荷とメーカー輸出を合わせた紙・板紙全体の出荷は、19年7月以来20ヵ月ぶりのプラスとなった。
紙・板紙のメーカー輸出は+15.4%の18.9万tで15ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙が南アジア向けで減少して△1.9%の5.8万tとなり、3ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は+24.9%の13.2万tで16ヵ月連続増。段ボール原紙を中心に東アジア、東南アジア向けが増加した。
紙・板紙の在庫は前月比△4.0万tの192.3万tで2ヵ月連続の減少。うち、グラフィック用紙は新聞用紙を中心に印刷・情報用紙も減少し、同△3.0万tの86.3万tとなり2ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は、段ボール原紙、包装用紙、白板紙が減少して同△2.0万tの96.3万tとなり3ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は同+1.0万tの9.7万tで3ヵ月連続の増加。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は△2.0%の18.9万tで41ヵ月連続減。
印刷・情報用紙:国内出荷は△3.6%の52.5万tで20ヵ月連続減。メーカー輸出も△1.9%の5.8万tで3ヵ月連続減。
包装用紙:国内出荷は△0.4%の5.9万tで24ヵ月連続減。未晒は増加したが晒は減少した。メーカー輸出は+4.9%の1.9万tで7ヵ月連続増。
段ボール原紙:国内出荷は+5.9%の82.8万tで4ヵ月連続の増加。メーカー輸出は+29.1%の9.5万tで16ヵ月連続の増加。
白板紙:国内出荷は+1.4%の11.8万tで20ヵ月ぶりの増加。高板、特板、コート白ボールいずれも増加した。
衛生用紙:国内出荷は△20.3%の15.1万tで2ヵ月連続の減少。トイレットペーパー、ティシュ、タオル用紙いずれも減少した。
(FUTURE2021年5月10日号)
リンテック/長期ビジョンと新中計策定
リンテックは、2030年3月期を最終年度とする長期ビジョン「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」(略称:LSV 2030)を掲げるとともに、3年ごとの中期経営計画をマイルストーンと位置付け、21年4月~24年3月を対象とする新中期経営計画「LSV 2030 – Stage 1」を策定した。
新中計「LSV 2030 – Stage 1」の最終年度経営目標は、売上高2,400億円、営業利益210億円、当期純利益140億円、売上高営業利益率8%以上、ROE(自己資本当期純利益率)7%以上。各事業の主な取組みは次の通り。
〔印刷材・産業工材関連〕
印刷・情報材事業部門:海外の生産拠点拡充と営業力強化。循環型社会実現への取組み
産業工材事業部門:ウインドーフィルムの拡販と高機能製品の拡充。ラベリング技術をコアにした自動化システムの拡販
〔電子・光学関連〕
アドバンストマテリアルズ事業部門:半導体・電子部品関連製品のシェア拡大。次世代デバイス製造プロセス用薄膜・高密度・多積層製品の開発
オプティカル材事業部門:OCA(Optical Clear Adhesive)新製品の開発・拡販。光拡散フィルムの新市場参入
〔洋紙・加工材関連〕
洋紙事業部門:脱プラ・フードロス対応新製品の開発・拡販。既存製品の新たな用途展開
加工材事業部門:剥離紙の無溶剤化と脱ポリ化の推進。エナメル調および車両向け合成皮革用工程紙の技術開発・拡販
なお、長期ビジョン「LSV 2030」では、30年3月期の財務指標として、売上高営業利益率12%以上、ROE10%以上を掲げた。「イノベーションによる企業体質の強靭化と持続的成長に向けた新製品・新事業の創出を通じて、サステナブルな社会の実現に貢献する」を基本方針に、重点テーマとして、
① 社会的課題の解決(環境、社会、ガバナンス、SDGs達成への貢献)
② イノベーションによる企業体質の強靭化
③ 持続的成長に向けた新製品・新事業の創出
に取り組む。
(FUTURE2021年4月5日号)
王子ホールディングス/日伯紙パルプとセニブラを100%子会社化
王子ホールディングスの連結子会社、日伯紙パルプ資源開発(JBP)は、昨年から進めていた自己株式取得について、伊藤忠商事が保有するJBP株式のすべてを取得し、王子グループ会社を除く株主からの自己株式取得を完了した。これによりJBPは、王子ホールディングスの100%子会社となる。これに伴い、JBP100%子会社で世界有数のパルプ製造会社、Celulose Nipo-Brasileira S. A.(CNB、セニブラ)も、王子グループの100%子会社となる。
JBPは、ブラジルのユーカリ植林木を利用したパルプ製造を目的に、日本の紙パルプメーカー11社と伊藤忠商事の出資によって、1971年に設立された。そして73年、ブラジルの国策会社であるリオ・ドーセ社と共同でパルプ製造会社CNBを設立。その後、2001年にJBPはリオ・ドーセ社が所有するCNB株式をすべて買い取り、CNBを100%子会社化している。
CNBは現在、ユーカリ植林地14.6万haを保有し、年間120万tの広葉樹パルプを製造。王子グループの海外パルプ事業戦略を支える基幹会社であり、王子HDは、「議決権割合100%としたことを活かし、機動的な事業運営を進めることで、一層の事業拡大を図る」とコメントしている。
(FUTURE2021年6月7日号)
レンゴー/大興製紙管財人と再生支援で合意
レンゴーは、かねて検討していた大興製紙の再生支援について、このほど大興製紙の管財人と合意書を締結した。
支援の詳細は、今後作成される更生計画案で定められるが、その更生計画案が裁判所に認可されることを条件に、9月1日付(予定)でレンゴーが大興製紙を完全子会社化し、製造・販売の両面から支援していく。またレンゴーは、子会社化に先立ち、大興製紙の事業継続に必要な資金の貸付を行うなど、「事業価値を毀損させぬように最大限努力する」としている。
〔大興製紙の概要〕
所在地:静岡県富士市▽資本金:1億円
事 業:クラフトパルプ、クラフト紙、特殊紙の製造・販売ならびにリサイクル事業
売上高:約120億円(2020年3月期)
従業員:210名
(FUTURE2021年4月12日号)
レンゴー/レンゴー・トッパンコンテナーを完全子会社化
レンゴーはこのほど、連結子会社のレンゴー・トッパンコンテナーについて、凸版印刷が保有していた株式をすべて取得し、レンゴーの完全子会社とした。併せて同社の社名を「RGコンテナー㈱」に変更した。
RGコンテナーは、国内3ヵ所に段ボール工場を持ち、これまでは主に凸版印刷およびレンゴーが受注した段ボール製品の製造を担ってきたが、今後は販売部門を増強し、段ボール製品の営業活動も行う製販一体の会社として事業展開していく。
〔RGコンテナーの概要〕
本 社:埼玉県川口市
工 場:埼玉工場(埼玉県川口市)、佐野工場(栃木県佐野市)、宮城工場(宮城県石巻市)
資本金:32億円
事 業:段ボールシート、ケースの製造・販売
売上高:約150億円(2020年3月期)
従業員:287名
(FUTURE2021年4月19日号)
レンゴー/子会社サンコーが新本社工場を竣工
レンゴーの連結子会社、サンコーはこのほど、徳島県阿波市のレンゴー所有地に、新たに工場を建設し本社工場としてスタートさせた。
同工場(敷地面積31,170m2)は最新鋭の段ボール製造設備を導入し、より迅速なユーザーニーズへの対応と品質向上を図る。
〔サンコーの概要〕
本社・工場:徳島県阿波市(西長峰工業団地)
資 本 金:6,500万円
主要株主:レンゴー97.8%
事 業:段ボールシート、ケースの製造・販売
売 上 高:1,873百万円(2020年3月期)
従 業 員:47名
(FUTURE2021年4月19日号)
リンテック/米国の粘着製品会社を買収
リンテックは子会社を通じ、4月1日付で米国の粘着製品メーカー「Duramark Products, Inc.」(本社:サウスカロライナ州)の全株式を取得した。取得価額は約6,100万ドル。
リンテックは、消費地により近い所で生産する「メード・イン・マーケット」を基本にグローバル化を推進しており、北米では2016年にラベル用粘着紙・粘着フィルムやグラフィックフィルムの製造販売会社であるMACtac社を買収し、印刷・情報材事業と産業工材事業を強化してきた。
今回買収したDuramark社も、ラベル用粘着製品やグラフィックフィルムの製造・販売会社で、主に北米で事業展開している。生産増強を狙うMACtac社にとっては、関連設備を即時入手できると同時に、Duramark社のグラフィックフィルム一貫生産体制を取り込むことによって、新たな商権の獲得と拡販を図れる。リンテックは、「今後は北米のみならず、日本およびその他の地域でも事業の強化・拡大につなげていく」としている。
(FUTURE2021年4月19日号)
日本製紙/石巻工場N6抄紙機を停機し家庭紙事業へシフト
日本製紙は、洋紙事業の主力工場である石巻工場(宮城県石巻市)で塗工紙を生産するN6号抄紙機を、2022年5月末をもって停機する。同機の生産能力は年間27.1万tで、主な生産品種は軽量コート紙と微塗工紙。同工場は、23年度後半を目処に家庭紙事業への構造転換を図る。
N6号抄紙機は、同社最大級の塗工紙生産設備として07年に稼働を開始し、高品質の製品を供給してきた。しかし、塗工紙を含む印刷用紙は近年、少子化やデジタル化の進展で需要が減少しており、そこにコロナ禍での生活様式の変化が重なった。需要減少は加速し、回復の見通しは立たなくなっている。成長事業への経営資源シフトを進める同社は、N6号抄紙機の停機によって生じる生産設備の余力や人材を、成長事業である生活関連事業に活用していく考え。なお、同機で生産している製品は、石巻工場ほか自社内での生産を継続する。
(FUTURE2021年6月7日号)
王子エフテックス/電動車の需要増に備えOPP生産設備を増設
王子グループの王子エフテックスはこのほど、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)の生産設備を滋賀工場(滋賀県湖南市)に新設し、生産能力を1.6倍に引き上げることを発表した。稼働開始は2023年の予定。
OPPは主に、電動車(電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車)のモーター駆動制御用インバータユニットのコンデンサに使用される。脱炭素社会への転換が進む中、世界各国で自動車への環境規制が強化され、電動車が急速に普及しつつある。これに伴い、コンデンサ用OPPも需要の急拡大が予想されるため、同社は生産設備の増強を決めた。
電動車の車載部品には、燃費向上や車内空間の確保に当たり、小型化・軽量化が求められる。コンデンサ用OPPには薄膜化のニーズが常にあり、また同時に、より大きな動力を得るため高電圧・大電流に耐えられる絶縁性も要求される。王子エフテックスは、コンデンサ用OPPの生産では40年以上の実績があり、また2019年には、当時の世界最薄レベルとなる厚さ2.0μmOPPの営業生産を開始するなど、薄膜化と絶縁性を高いレベルで両立している。
(FUTURE2021年4月26日号)
丸住製紙/静岡県の加工所にタオル用紙加工機を増設
丸住製紙はこのほど、2台目となるペーパータオル加工機を、委託先である太洋紙業(静岡県富士宮市)の加工所内に完成させた。投資額は1.5億円。生産量は既存の加工機と合わせ、2台で月間約480tとなる。
丸住製紙は、新聞用紙、印刷・情報用紙などを主に取り扱ってきたが、2019年からペーパータオル加工機を1台設置し、販売を開始。昨秋には衛生用紙部を新設するなど、衛生用紙事業に力を入れている。増産体制の整備も進めており、今回の太洋紙業内への加工機増設に加え、愛媛県の大江工場(丸住製紙)でも、6月にウェットティシュ加工設備、9月にはペーパータオルの加工設備が完成する予定。
同社のペーパータオル『e-Syut(エシュット)』は、古紙100%配合のFSC認証製品で、深く細かなエンボス加工により、手触りのよさと優れた吸水性、濡れても強いタフさが特長となっている。同社では、今後も製品ラインアップの拡大を目指す。
(FUTURE2021年5月3日号)
丸住製紙/マイクロプラ回収装置を新造チップ船に搭載
丸住製紙は、2022年に竣工を予定している木材チップ船にマイクロプラスチック回収装置を搭載することを決めた。これにより、年間数万個のマイクロプラスチックを回収し、海洋環境保全に貢献する。
マイクロプラスチック回収装置は、同船を運航する商船三井と、ボイラのほか水処理機器なども製造販売する三浦工業が共同で開発。昨秋実施した試験採取およびバルクキャリア3隻への搭載を経て、同船が5隻目の搭載となる。
従来、マイクロプラスチックはバラスト水処理装置を構成する逆洗機能付きフィルタに捕集され、フィルタ洗浄時の船外排水と一緒に排出されていたが、新造船では回収装置を設置し、船外排水の一部を導くことによって、マイクロプラスチックの回収を実現。一隻あたり年間数万個の回収量を見込んでいる。
(FUTURE2021年4月12日号)
日本製紙グループ/日本製紙クレシアの新社長に福島一守氏
日本製紙は、主要グループ会社、日本製紙クレシアの新社長に、現 日本製紙専務執行役員の福島一守氏(写真)が就任する人事を内定した。福島氏は6月23日付で日本製紙クレシア代取社長に就任し、併せて、6月29日付で日本製紙代取副社長兼副社長執行役員-社長補佐に就任する。いずれも6月開催の株主総会後に正式決定となる。
【新社長略歴】
福島一守(ふくしま・かずもり)。1958年2月12日生まれ、北海道出身。80年北海道大学農学部林産学科卒。同年、山陽国策パルプ(現 日本製紙)入社、2013年日本製紙執行役員、17年常務執行役員、19年専務執行役員-印刷用紙営業本部長(現職)。その間、白老工場、旭川工場、北海道工場、石巻工場の工場長代理および釧路工場長、情報・産業用紙営業本部長などを務めた。
(FUTURE2021年6月7日号)
日本製紙、東北大学/CNFの大容量蓄電効果を世界で初めて発見
東北大学未来科学技術共同研究センター、東北大学大学院工学研究科附属先端材料強度科学研究センターなどの研究グループと、日本製紙研究開発本部CNF研究所は、共同研究により、このほどCNFに強力な蓄電効果があることを世界で初めて発見した。
太陽光発電をはじめとする自然エネルギーは、気象状況に左右されるため予測が難しく、現在のように発電した電気を送電線に直接流し込む方法はブラックアウトのリスクが高いので、エネルギーの地産地消が望まれている。また、リチウムイオン電池などの2次電池は電気エネルギーを直接蓄えることができず、化学エネルギーに変換するため瞬間的に大量の電気を蓄えるのは原理的に不可能。
今回の共同研究では、CNF表面形状を制御したナノサイズの凹凸面を作り出すことにより、乾式で軽量のスーパーキャパシタの開発に世界で初めて成功。構成材料に電解液を全く用いないため、使用温度が広範囲で電圧耐性が高い(~400V)のが特徴だ。電圧短時間充電が可能となり、空中、真空中から充電できる可能性も出てきた。またナノサイズ径CNFの使用によって、電子吸着量が飛躍的に向上することから、蓄電大容量化も見えてきた。研究チームは今後、NEMS(ナノ電気機械システム)加工技術を導入し、集積化と積層化を行い、弱電用蓄電体としてパワー密度とエネルギー密度の向上を図る。
なお、研究成果はSpringe-Nature誌のScientific Reportsにオンライン掲載された。
(FUTURE2021年4月12日号)
2021年 <6月号> 特別企画/環境対策ガイド2021
特別企画 環境対策ガイド2021
●特別企画寄稿
セルロースナノファイバーの現状と研究開発動向
東京大学大学院農学生命科学研究科 磯貝明
ナノセルロースの特徴を活用する材料開発
(国研)産業技術総合研究所 機能化学研究部門セルロース材料グループ 遠藤貴士
紙のリサイクルの現状と課題 ─ 低炭素社会の実現に向けて
宮西孝則
北越コーポレーションのCO2削減対策について ─ 2050年CO2排出実質ゼロへの挑戦
北越コーポレーション㈱ 環境統括部 中俣恵一
扱いやすさと環境配慮を両立するDNP チャック付き紙容器
大日本印刷㈱ 包装事業部イノベーティブ・パッケージングセンター 製品・システム開発本部開発第2部第1課 武本一平
●特別企画インタビュー
CNF活用の製品開発を支援し製紙関連も全国的な技術課題で成果
静岡県工業技術研究所 富士工業技術支援センター センター長 佐野禎彦氏
製紙関連の機器開発を絶えず進化させ新規事業では蓄積技術の横展開に注力
相川鉄工㈱ 代表取締役社長 梶山宗助氏
●CNFの市場拡大進める注目技術
相川鉄工/紙造りの技術蓄積を次世代素材開発へ ─ CNFテスト設備新設
大塚電子/官能基の異なるナノセルロースのゼータ電位評価
熊谷理機工業/良質な原料パルプを製造する各種装置
スギノマシン/独自のウォータージェット技術によるバイオマスナノファイバー
●持続的成長を支える環境技術
アンドリッツ/パルプ製造プロセスの環境負荷とコストを低減するダクトストリッピング技術
〃 /スラッジの予備脱水システム“グラビティテーブル”と移動式テストユニット
バルメット/最新の白水浄化システムと高効率叩解,および回収ボイラーのSD短縮技術
●関連記事・データ
相川鉄工/古紙原料異物の連続排出でパルパー効率を大幅に向上する“サクセスパル”
環境関連ニュース・ダイジェスト(2020年5月〜21年4月)
データシート/2019年度(令和元年度) 温室効果ガス排出量 (確報値)
◇
●新たな価値を創造する材料・加工技術
紙材料研究におけるサーモグラフィの利用〈その1〉引張に伴う紙の吸・発熱現象
山内龍男
GSアライアンス/耐水性・耐久性・強度を高める“生分解性樹脂コーティング材料”
●業界動向
機能紙研究会/研究発表・講演会の内容を掲載した会誌を刊行
松籟科学技術振興財団/第38回研究助成金贈呈先を決定 ─ 研究テーマ31件に各100万円を贈呈
愛媛県/「スゴeco製品」カタログ2021を作成 ─ 県内企業のリサイクル優良製品43点を掲載
●寄稿
中国名所案内(1)/国際造紙科技展覧会の初開催地・首都北京 ─ 万里の長城や天安門など観光資源に囲まれた政治の中心
豊福邦隆
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(102) すぐに使えるマーケティングスキル 〜クラウドファンディング 〜
中山裕一朗
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和3年3月度〉
<6月1号>特集■グラフィックペーパー
特集 ■ グラフィックペーパー
●Interview
田中岳志(リード エグジビション ジャパン㈱代表取締役社長)/《リアルの価値を最大化》する見本市 紙媒体は重要な販促ツール
●Report
全印工連の官公需取引実態調査/なお4分の1強が「再生紙は入手難」と回答
全印工連の用紙価格等動向調査/割安感が薄らぎ輸入紙へのマインドは低下
●Article
特別寄稿/“New Normal時代”の紙メディアの価値について ─何一つ無駄にしない循環型経済における紙メディアとは(木村篤樹)
◇
●Trend
「2020年工業統計」に見る紙パのポジション/出荷額、付加価値額とも前年を上回る
●Topics
電通第4回「SDGsに関する生活者調査」/認知率は54%と1年前からほぼ倍増 全年代で最も高かった10代は7割超え
日本製紙連合会/「SDGs委員会」を新設 対外発信の強化で業界プレゼンス向上へ
●催事
2021年度入社式――トップの訓示より〈2〉/「大志を抱き、思う存分にチャレンジを」レンゴー・大坪清会長兼CEO トーハン・近藤敏貴社長
柏原紙商事・洛東遺芳館/令和3年春季展・桜と婚礼調度品展
●製品紹介
くらしと紙/王子ネピア、丸富製紙
●統計
板紙/21年2月度生産実績 前年比101.6%
段ボール/2月度の段ボール生産 前年比100.8%
パルプ・パルプ材/UKP生産 3ヵ月ぶり増加
出版/NFT活用のデジタル付録展開へ
●インフォメーション
〈6月7日号〉
●R&D情報
ベトナム、タイに見るグリーン成長戦略/アジア諸国でも本格化するカーボンニュートラルへの挑戦
●ワールドレビュー
マレーシアで70万tの板紙設備を計画する中国の木材加工メーカー
●話題を追って
中国造紙協会の2020年報告/好調な内需を背景に消費が2桁伸長
●講演から
WWFジャパン メディア勉強会/昆明でのCOP15に向け論点を整理
●統計と市況
原材料
●米国市況
古紙
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 移転・変更 人事異動
〈5月24日号〉
●R&D情報
歴史・文化に加えIT化の進捗度も反映か?/各国の消費構造には多様性がある世界のグラフィック用紙市場〈2〉
●ワールドレビュー
コスト上昇とコロナ禍の需要減で苦境に立つブラジルの印刷業界
●話題を追って
インドネシアのスタートアップ企業/廃プラ削減に向けた取組みが本格化 気候サミットで自国の政策や法執行の成果を強調したジョコ大統領
●REPORT
IR活動の実態調査/コロナ以前と比べ遜色ない価値を提供
●R&D情報関連付表
世界の国・地域別グラフィック用紙の生産と消費(2018〜19年)
●統計と市況
紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 人事異動
〈5月17日号〉
●R&D情報
退潮傾向に歯止めはかかるのか/国・地域ごとに固有の特徴がある世界のグラフィック用紙需給〈1〉
●ワールドレビュー
軟化の兆候もあり、5月値上げで対応が分かれた市販パルプ各社
●講演から
CDP2020 気候変動・フォレスト報告会〈3〉/森林減少を放置すれば損害は莫大に
●REPORT
電通 第4回「SDGsに関する生活者調査」/認知率は54%と1年前からほぼ倍増
●統計と市況
板紙
●アジア市況
輸入古紙、輸入パルプ
●米国市況
グラフィック用紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 移転・変更 人事異動
<5月2号>
●催事
2021年度紙パ関連各社の入社式/~トップの訓示より「健康と安全を第一に自分を磨いていこう」「3年サイクルで自身の棚卸しをしてみる」
●座談会
緊急記者匿名《オンライン》座談会~第六弾~/三回目の緊急事態宣言に物申す 経済は完全に“瀕死状態” マスコミは責任取れ!
●Report
世界古紙需給2019年/中国に代わる新市場開拓へのチャレンジ年 試行錯誤が輸出量と輸入量の大幅減招く
●Topics
マスコミ4媒体広告量調査2020年/イベント自粛などで全媒体がマイナス 『東京2020』延期の影響大きく
電通「世界の広告費成長率予測」/コロナ禍でもデジタル広告は伸長
●Lecture
容器包装3R推進フォーラム/東京大学未来ビジョン研究センター・高村ゆかり教授 World Seed代表理事・岡見厚志氏
●催事
日本製紙クレシア/スコッティ長持ちロール新CM発表会開催 水川あさみさんが《コンパクトで長持ち》アピール
●総会から
愛知県紙商組合/紙商野球大会は中止も永年勤続優良従業員表彰式などは実施へ
●製品紹介
くらしと紙/大王製紙、ナカバヤシ
●統計
東京市況/全般的に低調も包装用紙では一部回復
家庭紙/タオルペーパー 需要増が一巡
古紙/2月度の古紙回収率 16ヵ月ぶりの70%台
●インフォメーション
〈5月10日号〉
●R&D情報
全印工連「用紙価格等動向調査」にみるマインド/かつての割安感が薄らぎ、輸入紙離れが進む印刷業界
●ワールドレビュー
中南米各国で広がる使い捨てプラスチックの使用・流通規制
●話題を追って
製紙連が「SDGs委員会」を新設/対外発信の強化で業界プレゼンス向上へ
古紙センターの令和3年度事業計画/自らの基本スタンスと役割を再定義
●講演から
CDP2020 気候変動・フォレスト報告会〈2〉/ESG評価への意識が高まる日本企業
●ワイドフレックス
2021年度入社式——トップは何を発信したか〈2〉/大志を抱き、思う存分にチャレンジを
●今週の数字
2020年の会社別パルプ生産/増産は三島、岩国、谷川の3工場
紙パの春季交渉状況/引き続き他産業との格差是正が課題
●統計と市況
関連指標
●国際市況
市販パルプ
●米国市況
パッケージング用紙
●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き 決算 トピックス 人事異動
2021年 <5月号> ポストコロナへ向けた静岡・富士地区の新たな技術展開
ポストコロナへ向けた静岡・富士地区の新たな技術展開
●特集インタビュー
富士地区の優位性を積極的に活用し紙パルプ技術の更なる発展を
王子マテリア㈱ 富士工場長 原川重俊氏
独自の製造技術を活かし多様な製品展開でチャンスを
日本製紙パピリア㈱ 取締役,原田工場長 緑川浩樹氏
変化の激しい事業環境を乗り越え新たな成長を実現する段階へ
春日製紙工業㈱ 代表取締役社長 大塚昇氏
タオルペーパーや物流拠点に投資 実績継続を念頭に地道な努力を
イデシギョー㈱ 取締役会長 井出純一氏
ペーパータオルや紙バンドに特需 店舗や人材面での新展開も
紺屋製紙㈱ 代表取締役社長 山本久也氏
●サプライヤーに聞く
紙とフィルムの技術を応用し“脱プラ”向け機械を第3の柱に
㈱小林製作所 代表取締役社長 戸田訓人氏 ㈱小林製作所 顧問 小林俊雄氏
エンジニアリングでの提案をベースにメリットをもたらす機械を提供
㈱大善 代表取締役社長 井出丈史氏
●特集寄稿
再生紙の低密度化に関する研究
静岡県工業技術研究所 富士工業技術支援センター 齊藤和明・深沢博之・齊藤将人・杉本芳邦
●特集関連
データで見る静岡・四国の紙パルプ
産地ニュース・ダイジェスト(2020年4月〜21年3月)
紙パ技術をリードする有力企業
相川鉄工/アセック/アンドリッツ/飯田工業薬品/大鳥機業社/カノンテクノ/川之江造機/協立電機/協和鐵工所/くつわ商会/コーエイ工業/小林製作所/栄工機/サトミ製作所/佐野機械/新興エンジニヤ/新浜ポンプ製作所/大昌鉃工所/大善/田中技研/ツダエンジニアリング/西川商事/日本車輌製造/日本フイルコン/ファビオ・ペリーニ・ジャパン/長谷川鉄工所/深沢商会/富士造機/マイサーボ/丸石製作所/丸十鉄工所/油化産業/淀川芙蓉
静岡県紙パ関連企業リスト
◇
●寄稿
紙パ産業におけるCO2排出量削減の取組み(その2)─ バイオマスを利用したエネルギー技術とその可能性
岩崎誠
●業界動向
日本製紙連合会/SDGs目標に対するWG検討結果報告書を公表 ─ 重点課題を整理し今後の取組みを提言
埼玉県産業振興公社/「第3回CNF実用化セミナー」を開催 ─ 静岡大学特任教授・青木憲治氏が講演
京都大学生存圏研究所/「Nanocellulose Symposium」をオンライン開催 ─ バイオ化など4つの視点からCNF展開の“戦略”を考察
●新たな価値を創造する材料・加工技術
堀河製作所/ミルテック社製シートカッター・各種仕上・包装機器
サンコウ電子研究所/電気式水分計MR-200Ⅱ 鉄片検知器・検針器SK-2200
●海外動向
玖龍紙業/大規模設備投資により世界最大の紙パメーカーへ ─ 2023年までに年産能力1,107万t増強し2,950万tへ
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(101)すぐに使えるクリエイティブスキル 〜ファシリテート術〜
中山裕一朗
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和3年2月度〉
〈5月3日号〉
●R&D情報
年産20万t超は33工場/紙の大幅減産で順位が変動した2020年の会社別紙・板紙生産
●ワールドレビュー
変異ウイルス拡大で状況悪化も通常操業を保つブラジル紙パ業界
●REPORT
全印工連/官公需取引実態調査 4分の1強が「再生紙は入手難」と回答
●講演から
CDP2020 気候変動・フォレスト報告会/自然環境の保全で社会問題の解決を
●ワイドフレックス
第5回AI・人工知能 EXPO/“社長の代わり”を務めるAIが登場
●R&D情報関連付表
グループ企業別に見た紙の生産シェア(2020年)
グループ企業別に見た板紙の生産シェア(2020年)
●統計と市況
原材料
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●ニュースファイル 企業の動き
トピックス 催事 移転・変更 新製品 人事異動
<5月1号>
●Report
世界の紙・板紙需給2019年/不況下でも新興国はプラス成長を維持 衛生用紙のウェイトが1割に迫る
日系企業の海外ビジネス調査/売上高の減少幅は平均で約4割 コロナ禍で深刻なダメージ
●Trend
「脱石炭」のリアルな内実/脱炭素化は“公正な移行”が担保されるのか!? 地域社会や雇用への影響は?
3R推進団体の2019年度実績/リデュースに課題が残る紙素材系 紙パックの回収率は低下
●Topics
電通「2020年 日本の広告費」調査/コロナ禍で前年割れは9年ぶり マイナス幅は統計史上2番目
第5回AI・人工知能 EXPO/“社長の代わり”を務めるAIが登場 盲点となりがちな新たなニーズが続々
●催事
TOKYO PACK 2021/包装の近未来を各社が提案 紙素材への注目さらに高まる
柏原紙商事大阪支店/感染防止対策を尽くして「柏原稲荷祭」斎行 新型コロナの早期収束を祈願
●Lecture
TOKYO PACK 2021セミナー報告/将来的な容器包装の在り方を考察
●製品紹介
くらしと紙/丸富製紙、ユニ・チャーム
●統計
板紙/21年1月度生産実績 前年比103.0%
段ボール/1月度の需要部門は“巣ごもり消費”色濃く
パルプ・パルプ材/BKP販売 前年反動で大幅増
出版/「TikTok」で拡散 10代に文庫本人気
〈4月26日号〉
●R&D情報
製造業全体はマイナス基調だが/出荷額、付加価値額とも前年を上回った「工業統計」にみる紙パ
●ワールドレビュー
古紙回収プロセスの改善を目指す法案が米国議会で可決・成立
●話題を追って
2021年度 入社式—トップは何を発信したか/健康と安全を第一に自分を磨いていこう
●今週の数字
2020年のメーカー・工場別古紙消費/より安価な古紙へのシフトが進展
●統計と市況
紙
●米国市況
古紙
●中国市況
原料、紙・板紙製品
●ニュースファイル 企業の動き
団体の動き 移転・変更 人事異動
〈4月19日号〉
●R&D情報
日本は回収量で世界3位、消費量で4位/中国の撤退を機にアジア新興国で拡大する古紙の輸入と消費
●ワールドレビュー
船積み前検査に加えミックス古紙 輸入禁止を法制化するマレーシア
●講演から
木質バイオマスの熱利用/地域の資源・人材を活かすESCO型事業
●話題を追って
平和紙業/『「本」展 2020−2021 BOOKS』書籍装丁で予想外のニーズの発見も
●R&D情報関連付表
世界の国・地域別古紙需給(2018〜19年)
世界各国の古紙回収率・利用率試算(2018〜19年)
●統計と市況
板紙
●アジア市況
輸入古紙、輸入パルプ
●米国市況
グラフィック用紙
●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き トピックス 新製品 人事異動
<4月2号>
●Report
世界紙パ企業の売上高ランキング/全体としては減収減益基調もドル高も影響し米国企業が底力を発揮
*急拡大した衛生用紙の影響は次年のランキングに反映か
*順位変動は比較的小さくIPが不動のトップの座を堅持
*2位には常連だったプロクター&ギャンブルを抜いて初めてウエストロックが入る
*イーシッティは好調な衛生用紙市場を追い風に初めてトップ10入り
*フィブリアとの大型合併を実現したブラジルで断トツの№1スザノは前年の25位から15位に躍進
*加のパルプ工場買収のマーサー・インターナショナルは前年66位から一挙に52位にアップ
●Trend
日本の紙パ10年間を振り返る/規模やコストでない“第3の道”はいかに? 問われ始めた世界の中での立ち位置
*規模の格差が市場に対する発言力、影響力の差に直結
*工業統計でも明らかな紙パの1人当たり給与ダウン
*GDP当たり生産量は紙・板紙で減少も、段ボールでは伸長
*新聞古紙不足とコストダウンを眼目に急拡大する40g紙
*ユーザーの節約志向が強まるパッケージング用途
*追い風はあるが、人口減が影を落とす衛生用紙
*自然災害、操業トラブルに左右される貿易バランス
*諸外国に比べて高いグラフィック用紙のウェイト
●Topics
竹尾/『新・和本装丁 イラストレーションとデザインで詠む万葉集展』開催
平和紙業/『「本」展 2020-2021 BOOKS』 書籍装丁で予想外のニーズの発見も
コクヨ「ポストパンデミックの仕事観」調査/「集合+分散型」の働き方志向が増加
日本製紙クレシア/トイレットペーパー12Rの生産終了、長尺品《長持ちロール》へシフト
●製品紹介
くらしと紙/日本製紙クレシア、大王製紙
●統計
板紙/20年12月度生産実績 前年比99.9%
段ボール/12月度生産設備稼働率 トップは九州の121.3%
東京市況/イベント、観光への打撃など全ての品種で回復に遅れ
家庭紙/TP再生紙など一部で安値傾向
古紙/1月度の古紙回収率 8ヵ月連続の80%台
●インフォメーション
〈4月12日号〉
●R&D情報
1割台に迫る衛生用紙のウェイト/不況下でも新興国はプラス成長を維持した19年の世界紙・板紙需給
●ワールドレビュー
バイオパッケージング事業に8,700万㌦を投資するチリのCMPC
●話題を追って
製紙連が環境啓発パンフレットの第2弾/『紙と森に関する基本的読本』を発行
●REPORT
古紙センター 地方自治体紙リサイクル施策調査/コロナ禍の影響は集団回収で5割弱
●講演から
アジア経済研究所オンライン講座/海洋プラ問題に挑む東南アジア諸国
●R&D情報関連付表
世界紙パルプ産業の生産と消費(2018~19年)
●統計と市況
関連指標
●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き トピックス 人事異動
2021年 <紙業タイムス年鑑>
〈紙業タイムス年鑑〉
●レポート 製紙産業の温暖化対策長期ビジョン/月間ダイジェスト
◇紙産業の温暖化対策長期ビジョン/2050年にCO2排出実質ゼロでカーボンニュートラル産業実現へ
◇2020年月間ダイジェスト
*企業・団体の動き―投資/開発・新製品/設立・移転・変更、ほか
*紙パルプ関連業界―業界の動き/催事
*人の動き―就任・物故
●トレンド〔1〕洋紙
◇洋紙/リーマン・ショック時に匹敵する落込みで需給は1,100万t台に
◇新聞用紙/需給双方のコストメリットで40g紙のシェアが26%と急上昇
◇非塗工紙/高まる上級紙のウェイト、中・下級紙は出版不振が継続
◇コーテッド紙/各種イベントの自粛や観光産業の落ち込み等で打撃
◇特殊印刷用紙/独自の“色”“ネーミング”などユニークなFPが続々と登場
◇情報用紙/PPC国内出荷は前年比15%減 在宅勤務拡大、デジタル化が影響
◇包装用紙/“商業施設閉鎖”“手提袋辞退率増加”など逆風続いた2020年
◇衛生用紙/需要激増も反動で微減に タオル用紙は市場拡大
●トレンド〔2〕板紙/原料/需要
◇板紙/板紙の輸出は91万t超 再びの“中国特需”に湧く
◇段ボール原紙/輸出は前年比200%弱で過去最高の数量を記録
◇白板紙/観光産業の落ち込みが土産物向けを直撃
◇その他紙器用板紙/需要の漸減傾向に加えコロナ禍の要因も大きく
◇パルプ/国産材を優先使用 2年ぶりに輸入材減少
◇パルプ材/パルプ減産受け 輸入材調達を大幅抑制
◇古紙/紙・板紙は減産だが、回収率と利用率はいずれも過去最高に
◇植林/製紙連では2030年度までに65万 haの新たな目標定める
◇代理店国内販売/コロナ禍で負のスパイラルに拍車がかかった洋紙、メーカー国内出荷を上回るマイナス幅で2年連続減の板紙
◇紙類輸出入/紙の輸入減と板紙の輸出増で出超幅が再び拡大した2020年
◇新聞/過去最大の7.2%減 1年で272万部マイナスに
◇出版/〈コロナ禍〉と〈鬼滅〉効果で紙+電子が4.8%増
◇段ボール/“外出の自粛”が続いたことで「繊維製品用」などが低迷
◇製袋/“不要不急の外出控え”の影響大 角底袋は前年比15%減
◇
●催事
第2回SDGs未来都市ブランド会議/日本製紙と日本製紙クレシアが自社の取組みを発表
page2021オンライン/「リセット・ザ・フューチャー」を掲げ新たな印刷ビジネスモデルを追求
●製品紹介
くらしと紙/王子ネピア、花王
●統計
パルプ・パルプ材/パルプ材在庫 数年ぶり120万t台
出版/20年コミック市場 史上最大6千億円台
●インフォメーション
2021年 <4月号>
●寄稿
「2020環太平洋紙パルプ国際会議」に参加して
宮西孝則
製紙産業の海外植林について(2) ─ 経済性と環境保全を両立する世界各地での取組み
豊福邦隆
溶射の基本特性と抄紙機各種ロールへの溶射適用事例 ─ コスト削減・品質改善に大きく寄与する溶射技術
トーカロ㈱ 営業本部 岩根公明
●海外動向
“双循環”で新たな成長を目指す中国衛生用品産業 ─ 2019年の状況と課題:発展形態の転換期へ
編集部
●業界動向
相川鉄工/本格的なCNFテスト設備を常設 ─ 製紙で培った技術を植物由来の新素材で活かす
〈新たな価値を創造する材料・加工技術〉小林製作所/Kobayashiワイヤーバー DMコータ
〈新たな価値を創造する材料・加工技術〉大井鉄工所/スリッティング・リワインダーと独創的な開発製品
日本製紙連合会/2020年の紙・板紙・原材料需給を公表 ─ 紙・板紙は生産・出荷とも3年連続のマイナスに
日本製紙連合会/古紙利用率目標を「2025年度65%」に改定 ─ 古紙品質悪化や国際動向を踏まえて設定
繊維学会・紙パルプ研究委員会/第274回例会で磯貝明氏が講演 ─ 「ナノセルロースの最新動向と課題」
埼玉県産業振興公社/食品分野へのCNF利用の可能性を展望 ─ 「第2回CNF実用化セミナー」をオンライン開催
page2021オンライン/「リセット・ザ・フューチャー」を掲げ新たな印刷ビジネスモデルを追求
TOKYO PACK 2021/「紙化」をはじめ環境配慮型製品・技術が集結 ─ ニューノーマルに向けた抗ウイルス・抗菌素材も多数出展
●データシート
紙パルプ産業のエネルギー事情 2020年度版 (19年度実績)
●書籍紹介
『食品包装産業を取り巻くマイクロプラスチック問題』(監修:宇山浩)
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(100)すぐに使えるクリエイティブスキル 〜ホワイトボード活用術〜
中山裕一朗
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和3年1月度〉
2021年 <Vol.31 No.4> 特集 “ポストコロナ”と医療・衛生用不織布
〈“ポストコロナ”と医療・衛生用不織布〉
●特集(インタビュー)
N95マスク不足で医療現場に何が起きどう対処したのか
独立行政法人 労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 統括研究員 吉川徹氏
●特集(市場・製品展開動向)
コロナ禍で明暗分かれたマスクと紙おむつ ─ 輸出不振で紙おむつにブレーキ,感染対策需要でマスクは急増
●特集(企業展開)
マスクの供給継続と製品開発で国内医療を支援 日本バイリーン㈱ 菱木吉浩氏
環境を切り口に「第4の柱」となる新たな用途を開拓 旭化成㈱㈱ 前田栄作氏,山下浩一氏
縫製会社と連携し医療用ガウンの国内生産ネットワークを構築 帝人フロンティア㈱ 河原喜久氏
屋外でも1年以上効果発揮する抗菌・抗ウイルス不織布“AirriA Ⓡ ”を開発 東洋紡㈱ 田中茂樹氏
マスク用メルトブローン不織布のノズル・生産装置の供給で成果 日本ノズル㈱ 北村大樹氏,古田和也氏
特殊ラミ特化の実績から医療用途の生産に集中 シンコーラミ工業㈱ 小松大介氏
●特集(海外動向・中国)
“双循環”で新たな成長を目指す中国衛生用品業界 ─ コロナ禍で発展形態転換か ① 2019年の状況と課題
●特集(寄稿)
ESGの展開と使用済み紙おむつのリサイクル 宮澤清 ユニ・チャーム㈱
抗菌・抗ウイルス加工繊維製品について 堀之内新一郎・青山幸乙綾 帝人フロンティア㈱
新型コロナウイルス感染症拡大に対応した欧米企業の動き(Ⅲ) 塩谷隆 技術ジャーナリスト
●特集(業界動向)
三菱ケミカル/マルカサイド加工生地のコロナ不活化効果を確認
花王/使用済み紙おむつ再生システム確立で実証
循環器病研究センター/純国産・医療用高性能マスクを共同開発
東京大学/静電気体験装置によるN95マスク再利用法を開発
中国感染対策用テキスタイル/健全な発展のために必要とされる構造改善
衛材分野における新製品開発動向(2020年3月~21年2月)
◇
●特別寄稿
不織布と環境問題とのかかわり
信州大学繊維学部特任教授,日本不織布協会顧問,日本繊維機械学会不織布研究会委員長 矢井田修
●業界動向
Pickup/アイソレーションガウン向け高機能複合不織布“ユニソフィアⓇ”
誌上展示:廣瀬製紙/機能紙・加工・合繊ナノ技術製紙を駆使,断熱・吸着・吸音・はっ水など提案
2020年ニュース速報Top10/パンデミックへの緊急対応が突出した1年に ─ PPE向け供給要請に追われた世界の不織布業界
最新技術情報:富士ケミカル/無機系抗菌剤“バクテキラー”およびスラリー状抗菌剤“バクテライト”
マーケット探訪:掃除機用紙パック/ごみだけでなく花粉や臭いも除去
●不織布統計
●ニュース
国内ニュース
海外情報
製品開発ニュース
タイムス インタビューズ2021 有識者に聞く
〈4月5日号〉
●R&D情報
7年連続の減少で600万tの大台割れ/コロナ禍で負のスパイラルに拍車がかかった洋紙代理店の国内販売
●ワールドレビュー
北米パルプモールド事業の買収で脱プラスチックの流れに乗るIP
●話題を追って
パルプモールド市場最前線をみる/高付加価値を追求する栗原紙材と竹尾
●マーケット
2020年のマスコミ4媒体広告量/イベント自粛などで全媒体がマイナス
●今週の数字
2020年の段ボール需給/マイナス幅はGDPの半分以下と健闘
●統計と市況
原材料
●国際市況
市販パルプ
●ニュースファイル
企業の動き 新製品 人事異動
<3月2号>地域特集■九州・東北
地域特集 ■ 九 州
●Interview
橋本昌仁(国際紙パルプ商事)/地球環境配慮型の商品シリーズ「Green Products」の販売促進を
上羽昌雄(新生紙パルプ商事)/紙、化成品事業で環境配慮型商品の新たな用途開拓を目指す
小松輝彦(日本紙通商)/チャレンジし続けることで、必ずチャンスは巡ってくる
藤井章生(レイメイ藤井)/新しい時代に相応しい事業体へ「RE-MODEL 2020」が進行中
●有力企業紹介
九州地区の段ボール生産は対全国比9%、コルゲーター設備は31台が稼働
地域特集 ■ 東 北
●Interview
北山俊彦(日本紙パルプ商事)/数量規模が縮小しても利益を残せる仕組みやアイディアを一緒に考えていく
安藤芳徳(国際紙パルプ商事)/紙から派生する新事業領域にお取引先各社様と一体となって模索
宮本智彦(新生紙パルプ商事)/循環型素材の紙が見直される今 SDGsに沿った市場開拓と商品開発を
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●Interview
鈴木滋敏(鈴剛)/TポイントやYoutubeを活用 新しい生活様式への対応を模索
●Topics
丸住製紙/人気番組『世界の果てまでイッテQ!』で“巨大紙鉄砲”実験に協力
●Report
製紙各社の第3四半期/ポストコロナ時代を見据え 空前の減益幅も“選択と集中”へ
●Lecture
第59回機能紙研究発表・講演会/メインテーマは「新たな機能紙の提案」 21世紀のモノづくりはベジタリアン
●製品紹介
くらしと紙/大王製紙、スリーエム ジャパン
●統計
東京市況/緊急事態宣言でほぼ全ての品種で急減
家庭紙/緊急事態宣言発令でチラシ販促が減少
古紙/12月度の古紙回収率 7ヵ月連続の80%台
●インフォメーション
紙・板紙需給速報1月/国内出荷増は引き続き衛生用紙と段原紙のみ
日本製紙連合会が集計した1月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△3.8%の169.0万t。18ヵ月連続のマイナスとなった(以下、%表記は前年同月比)。うち、紙は△7.0%の86.5万t、板紙は△0.1%の82.6万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△10.0%の61.7万tで50ヵ月連続減。パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は△1.1%の92.7万tで16ヵ月連続減。主要品種は段ボール原紙と衛生用紙を除き減少した。
紙・板紙のメーカー輸出は+11.4%の14.2万tで13ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に南アジア、東アジア向けなどが減少し、△32.9%の3.3万tと前月の増加から減少に転じた。パッケージング用紙は+38.4%の10.9万tで14ヵ月連続増。段ボール原紙を中心に東南アジア、東アジア向けが増加した。
紙・板紙の在庫は前月比+10.1万tの199.1万tで4ヵ月ぶりの増加。うち、グラフィック用紙は印刷用紙、新聞用紙が増加し、同+5.4万tの93.9万tで5ヵ月ぶりの増加。パッケージング用紙は、段ボール原紙が増加して同+5.0万tの97.6万tとなり、前月の減少から増加に転じた。衛生用紙は同△0.3万tの7.6万tで2ヵ月連続の減少。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は△13.5%の16.4万tで39ヵ月連続減。
印刷・情報用紙:国内出荷は△8.7%の45.3万tで18ヵ月連続減。非塗工紙、塗工紙、情報用紙ともに減少。メーカー輸出は△32.9%の3.3万tで前月の増加から減少へ。
包装用紙:国内出荷は△7.9%の5.1万tで22ヵ月連続減。未晒、晒ともに減少。メーカー輸出は+25.5%の1.5万tで5ヵ月連続増。
段ボール原紙:国内出荷は+1.2%の66.7万tで2ヵ月連続の増加。メーカー輸出は+48.0%の8.2万tで14ヵ月連続の増加。
白板紙:国内出荷は△5.4%の10.2万tで18ヵ月連続減。高板、特板、コート白ボールともに減少。
衛生用紙:国内出荷は+9.5%の14.7万tで3ヵ月連続の増加。トイレットペーパー、ティシュ、タオル用紙いずれも増加した。
(FUTURE2021年3月15日号)
北越コーポレーション/木材チップ専用運搬船「Southern Ace」が就航
北越コーポレーションの木材チップ専用運搬船「Southern Ace」が、このほど就航した。
「Southern Ace」はスクラバー(IMO Sox規制対応設備)とバラスト水処理装置(バラスト水管理条約対応設備)を搭載した最新の木材チップ専用運搬船。載貨重量約6万t、船倉容積約430万ft3の国内最大級チップ船ながら、燃費は同船型に比べて15%減と、CO2排出削減に大きく寄与する。
同船は政府が推進している日本船籍の増加方針に沿って日本船籍とし、母港を新宮港とした。初航海はベトナム南部のフーミー港で木材チップを積み、3月下旬に新宮港に初入港する。船名は、同社の木材チップの海上輸送を担ってきたHOKUETSU ACE・の船名を一部継承し、また同社が南半球の植林地から木材チップを調達していることに因んで命名した。
(FUTURE2021年3月22日号)
王子ホールディングス/マレーシア中部で段ボール新工場を建設
王子ホールディングスはマレーシア中部のセランゴール州で、新たに段ボール工場を建設する。投資額は約50億円、稼働開始は2022年6月の予定。工場規模は、敷地面積約77,000・、段ボール生産能力約1,000万・/月。現地法人名はGS Paperboard & Packaging社(王子グループ100%出資)。
王子はマレーシアですでに8ヵ所(北部3、中部3、南部2)の段ボール工場を持っており、加えて南部地区では現在、3ヵ所目となる段ボール工場を建設中。今回工場を新設する中部は、マレーシア経済の中心で今後も需要の伸びが期待されるエリア。ここに4ヵ所目の工場をつくることで、一層の事業拡大を図る。併せて同社では、段ボール原紙マシンの増設も進めており、原紙・加工一貫体制をさらに強化している。
なお、今回の新工場は東南アジア・インド・オセアニア地域における王子グループ35ヵ所目の段ボール製造拠点となる。
(FUTURE2021年3月1日号)
特種東海製紙ほか/パルプモウルドの合弁会社を設立
特種東海製紙、上六印刷、名古屋モウルドの3社は、4月1日付でパルプモウルドの合弁会社「株式会社モルディア」(通称:MOLDEA)を設立する。
MOLDEAでは、色のバリエーションや意匠性、機能性などに特徴を持たせたパルプモウルドを製造販売する。例えば、従来のパルプモウルドは成型を補助する「抜きテーパー」が不可欠だったが、MOLDEAの「シルキーモウルド」は、高さ制限はあるもののテーパーゼロの成型が可能で、これまで難しかった形状が作れるのが特長。また、身蓋箱の嵌合性能が向上し、身蓋の隙間を小さくできるため、貼箱の代替としても使用できる。
さらに、成型後、湿った状態でのプレスドライ製法により、シルクのような滑らかな表面に仕上げられるほか、微細エンボス加工もできる。また、側面から刃を当ててカットすることで従来にないきれいな切り口を実現し、丸や四角だけでなく多角形のカットも可能になった。さまざまな加飾印刷技術により、新たな意匠性も付与できる。
ともに合弁会社を立ち上げる上六印刷は、印刷からアッセンブリまでの一貫工程に加えて、UVオフセット印刷、シルク印刷、ホットスタンプ、インクジェットなどを用いた多彩な加飾技術を持つ、高級美粧パッケージのスペシャリスト。また名古屋モウルドは、パルプモウルドによる特殊デザインパッケージや紙の造形品、工業用の緩衝材などを提供しており、設計から金型製作まで一貫製造できる技術を持つ。これら両社の強みに、特種東海製紙の“きれい”へのこだわりと特殊紙の技術をプラスし、新会社では、新たな価値を付与したモウルドを素材から最終製品まで幅広く提供していく。
〔MOLDEAの概要〕
本 店:岐阜県岐阜市上川手814(特種東海製紙岐阜工場所在地)
代表取締役社長:秋山宏介
資 本 金:5,000万円
株 主:特種東海製紙53.8%、上六印刷41.2%、名古屋モウルド5.0%
(FUTURE2021年3月15日号)
日本製紙、ヨシモト印刷社、三井化学/3社共同で新たな環境配慮型包装材を提案
日本製紙はヨシモト印刷社および三井化学と共同で、紙製の新しい環境配慮型包装材『フレパックONE』を開発した。
『フレパックONE』は日本製紙のバリア紙『シールドプラス』を基材に、無溶剤で環境にやさしい最新フレキソ印刷機により、高品質な印刷とヒートシール塗工を“ワンパス加工”したバリアヒートシール塗工紙。1回の加工で包材製造が完結できるのでリードタイムを大幅に短縮でき、基材としてバリア紙を使っているため内容物の保存性にも優れている。3社はこのほか、ノンバリア(日本製紙製)の包装用紙を基材にしたヒートシール紙も開発した。
印刷を担当するヨシモト印刷社は環境負荷が小さい水性フレキソ印刷の専門会社。また、ヒートシール剤として用いた三井化学の『ケミパール』は、ヒートシール性・耐油性・耐水性に優れた水系のコーティング剤・接着材で、オレフィン素材を主原料としているため、食品用途に適している。そして日本製紙は、紙の環境配慮性を武器に“紙化ソリューション”を推進している。3社は『フレパックONE』を、新たな環境配慮型包装材として、食品包装を中心に国内外への提案を進めていく。
(FUTURE2021年3月8日号)
レンゴー/『ビスコパール』が海洋生分解の認証を取得
レンゴーの『ビスコパール』がこのほど、「OK Biodegradable MARINE」認証を取得した。
「OK Biodegradable MARINE」認証は土中に比べて微生物が少ない海水中での生分解性を証明する国際認証。海水中で6ヵ月以内に90%以上生分解するか、基準物質(セルロース)に対して90%以上の生分解度を示すという条件をクリアし、かつ、分解生成物の生体への安全性が証明されて、認証を受けられる。
『ビスコパール』は木材パルプを原料とした球状セルロース粒子。FSC認証を受けた原料で作られた、森林環境保全に配慮した製品であり、自然界(土中、海水中)の微生物によって水と炭酸ガスに分解される。粒径範囲が広く、多孔化、軽量化を図ることも可能で、機能性薬剤の担体、樹脂やゴムなどへの添加剤、研磨剤、化粧品原料など、さまざまな用途に活用できる。海に流出する可能性のあるプラスチックビーズと代替することで、海洋マイクロプラスチックごみ低減への貢献が期待される。
(FUTURE2021年3月22日号)
三菱製紙/新会長に武田芳明氏
三菱製紙では4月1日付で現代表取締役副社長の武田芳明氏が代取会長に就任し、現代表取締役会長の鈴木邦夫氏は取締役相談役に退く。武田氏は会長就任後も引き続き経理部を管掌する。
武田芳明氏は1954年3月29日生まれ。77年4月王子製紙(現王子ホールディングス)入社、2017年取締役常務グループ経営委員、18年取締役専務グループ経営委員、2020年4月取締役および三菱製紙顧問、6月三菱製紙代表取締役副社長執行役員(現職)就任。
(FUTURE2021年3月1日号)