2021
Archive for 2021
2022年 <1月号> 特集/気候変動・デジタル化と紙パルプ産業
特集/気候変動・デジタル化と紙パルプ産業
●特集寄稿
「新しい資本主義」と「渋沢栄一の“公益重視型経営哲学”」 ─ 製紙産業の企業統治理念とどのように関わるのか
東京大学名誉教授(製紙科学),日本印刷学会元会長 尾鍋史彦
地球環境と紙メディアの価値について ─ 環境視点で2021年を概観する
環境経営士 木村篤樹
デジタル技術とデータ分析による損失削減と生産効率向上 ─ OCCでの繊維損失の見える化と抄紙機の断紙予測
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー 水越奏利
iRollパーマネントのリモート接続によるカスタマーサポート
バルメットテクノロジーズ・インコーポレーテッド タツ・ピッカネン,マルヤーナ・レフティネン バルメット㈱ 櫻井英勝
カンバス汚れ防止・洗浄の複合アプリケーション“ファブリキーパー”
㈱メンテック 長塚智彦
●特集業界動向
メンテック/世界標準となったドライパート汚れ防止技術の開発者・関谷邦夫氏を偲ぶ
●サプライヤートップに聞く
構造変化加速に対応した技術提案でコロナ後の製紙業界発展に貢献
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー 代表取締役社長 野上哲彦氏
◇
●寄稿
2020年における中国特殊紙産業の現状と分析 ─ 生産量は前年比1.27%増で鈍化傾向に
豊福邦隆
新たな価値を創造する材料・加工技術/紙材料研究におけるサーモグラフィの利用〈その4〉力学研究以外での熱画像
山内龍男
ウエットエンド化学の基礎(その3) ─ 中性抄紙と製紙薬品
宮西孝則
●業界動向
日本印刷学会・紙メディア研究委員会/紙とデジタルの「融合」をテーマに紙メディアシンポジウムをオンライン開催
日本製紙連合会/廃棄物対策フォローアップ結果を公表 ─ 最終処分量・有効利用率とも目標をクリア
INCHEM TOKYO 2021/プラントの操業最適化・環境負荷低減を睨んだ技術・サービスが一堂に
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(109)ビジネス構想力が劇的に高まる「アーキテクト思考」とは?
中山裕一朗
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和3年10月度〉
紙パルプ技術タイムス 2021年1月〜12月号総目次
NONWOVENS REVIEW 特別企画「2022年版 不織布・機械資材薬品ガイド」
今年、わが国は新型コロナウイルスに対する万全な感染対策を講じつつ東京オリンピック・パラリンピックを成功裏に開催、その後の感染収束へ向けた流れのなかで経済復元の期待も現実的段階に入ろうとしています。この間、国際情勢の激しい変化や新たな社会・経済システムの提案、D X(デジタルトランスフォーメーション)における更なるI T 社会の進化など、従来型社会・経済システムの見直しを迫る影響要因が目立つようになってきました。一方では脱プラや脱塩素、SDGsといった企業戦略の軌道修正を促す動きも強まっています。世界的に成長素材と言われる不織布ですが、それだけに今後の市場戦略・製品展開によって好不調の差が開いていくと考えられます。
事業環境の大変動時代を迎え、不織布メーカーや加工メーカーには生産体制や用途開拓・製品開発などの面で内外動向を見据えた、きめ細かで柔軟・大胆な戦略が一段と必要となり、原材料や各種資材・薬品、製造機器などに対し従来とは異なる選択基準が求められてきます。
本誌Vol.32 No.3では好評企画の『不織布・機械資材薬品ガイド』を“アフターコロナ”の下で有効活用できる2022年版サプライヤーズガイドとして最新データにより再構成するとともに、不織布製品をはじめ、その原材料や資材・薬品、製造設備・加工機械・関連機器のなかから優良製品を選りすぐって紹介、企業動向や市場・製品開発動向も概観できる内容とします。
2021年 <Vol.32 No.3> 2022年版 不織布・機械資材薬品ガイド
2022年版 不織布・機械資材薬品ガイド
●製造加工機械・関連機器
解繊・ウェブ形成/結合・加工・仕上/関連機器・部材/品質管理・試験・検査
●繊維・原反・薬品
不織布用繊維/不織布原反/不織布用薬品
●不織布関連企業一覧&掲載頁
◇
●企業訪問
アイリスオーヤマ/世界中の利用者に安心と快適性を備えたマスクを供給
●業界動向
世界の不織布トップ40社/コロナ禍対応品種の活躍が目立った2020年
関西ペイント/抗ウイルスマットが中部国際空港で採用 ─ 漆喰の抗ウイルス機能を使い感染防止対策
レンチング社/第23回「エコプロ2021」に出展 ─ 不織布のテーマは気候変動への対応と生分解性
マーケット探訪:中 綿/“脱ダウン”をターゲットに開発が加速
Pickup/トイレに流せる不織布“テクセル F3(エフスリー)”
●展示会・セミナー・講演会
アジア不織布協会/創立20周年記念誌(英文版)を発行 ─ “アジアの時代”を読み解く貴重な資料にも
日本不織布協会/マスクJISや衣料のリサイクルなどをテーマに ─ 「ANNA講演会」を開催し30名が聴講
機能紙研究会/「第60回 研究発表・講演会」をウェブで開催 ─ 機能紙,これからの付加価値
富士市/CNFセミナーをオンライン配信 ─ 社会実装に向けた戦略と取組み事例を紹介
メディカル ジャパン/感染対策などをテーマに内外420社が集結 ─ 「医療と介護の総合展」が幕張メッセで開催
メンテナンス・レジリエンス/液状化や防草対策に役立つ製品など提案 ─ 老朽化対策や減災に関する情報を求め多数来場
IFFT/生活に彩りを与える商材が一堂に ─ 300社・団体が出展し2年ぶりに開催
●ニュース
国内ニュース
海外情報
製品開発ニュース
不織布統計
<1月1号>地域特集■静 岡
地域特集■静 岡
●Special edition
第65回 静岡県紙業振興大会/資源循環型素材の紙を活用しゼロカーボンの達成に寄与しよう
山邉義貞/堅調続く衛生用紙・段ボールの需要
表彰/広井正幸(星光PMC)、東陽紙業、コアレックス三栄、丸元紙業、ほか
現状報告/増田明彦(経過概要)、山下俊介(板紙)、植田和明(家庭紙〈衛生用紙〉)、菊池初彦(古紙)、佐野禎彦(CNF〈研究機関〉)、岡利徳(CNF〈富士市〉)
提言/原川重俊「資源循環型素材である紙の特性を活かし、SDGsに貢献しよう」
●Topics
丸富製紙/深層心理で本当の顔が明らかに!?「あなたのトイレの中だけの顔診断」スタート
●Lecture
富士市/CNFセミナーをオンライン配信 社会実装に向けた戦略と取組み事例を紹介
●Topics
富士市/5社商品を「富士市CNFブランド」認定 丸富製紙・五條製紙・日本製紙などが取得
日本製紙/紙容器再資源化事業を強化 技術課題を克服し富士工場に処理設備を導入
日本テトラパック/操業50周年を迎えた御殿場工場
◇
●Trend
全国段ボール工業組合連合会「2020年の労働災害発生状況」/過去最少の2016年比では38件の増加 強度率も悪化
●Topics
固定価格買取制度(FIT)の改正ポイント/来年4月から市場連動型のFIPに移行 「再エネ特措法」がもたらす未来
●Report
欧州製紙産業2020年/各品種ごとの消長が一段と鮮明に 衛生用紙は力強く成長
●製品紹介
くらしと紙/大王製紙、ナカバヤシ
●統計
板紙/21年9月度生産実績 前年比101.6%
段ボール/9月度の段ボール生産 前年比100.9%と微増
パルプ・パルプ材/生産・消費ともに19年比もプラス
出版/「コーヒーが冷めないうちに」が欧米で大ヒット
●インフォメーション
〈1月3日号〉
●新春特別企画
2022年の紙類貿易展望/環境配慮型商品の供給を通じてアジアの成長市場取り込みを 寺垣毅(日本紙類輸入組合)
●ワールドレビュー
引き続く海上輸送の混乱で値下がりしたアジアの古紙価格
●今週の焦点
全段連予測/2022年の段ボール需要は1.7%増 2年連続のプラス成長で148.7億㎡に
全段連の第四次環境自主行動計画/2030年度のCO2を基準年比で30%削減
●話題を追って
日印産連/「9月印刷の月」記念式典 11月に延期も2年ぶりの開催
●新製品・新技術
初開催された「XR総合展〈秋〉」/MRなど多彩・多様なVRが勢揃い
●講演から
自然エネルギー財団シンポジウム〈Ⅱ〉/論点を深掘りしたパネルディスカッション
●REPORT
製紙連/廃棄物対策フォローアップ調査 最終処分量6.9万tで目標を達成
●統計と市況
板紙
●米国市況
古紙
●ニュースファイル
企業の動き トピックス 催事 人事異動
<12月2号> 特集■中 部
●Interview
田名網進(日本紙パルプ商事)OVOL日本紙パルプ商事グループ 横断的な“情報共有化”を強みに時流に沿ったご提案で差別化を図る
村本光正(国際紙パルプ商事)『Green KPP』が存分に生かせる流れ “中部ブランド”商品を生み出す
成木勝之(新生紙パルプ商事)「環境配慮型商品」を切り口に時代に即した提案で“構造不況”乗り切る
岡田光弘(岡田)「真のプロ」「デジタル化」「BPO」「環境」――4つのキーワードがカギを握る
石川喜一朗(KeepGreenホールディングス)ごみ減量に寄与する「雑がみの活用」で真のSDGsを世に問う
●有力企業紹介
◇
●Topics
日本製紙クレシア/新コーポレートスローガン「衛生を、ずっと」制定 新たなコミュニケーション活動を開始
リンテック/国際福祉機器展に出展 独自の技術で福祉のソリューションを提案
●催事
第40回 大王製紙エリエールレディスオープン/好天にも恵まれた2年ぶりの有観客開催 通算17アンダーで原英莉花プロが優勝
●Lecture
全国段ボール工業組合連合会《段ボールセミナー’21》/「徹底したい安全ルール」など示唆に富む事例が多数発表
●催事
柏原紙商事・洛東遺芳館/令和3年秋季展『秋にちなんだ絵と婚礼調度品展』開催
●Topics
公益財団法人 紙の博物館/『渋沢栄一と近代製紙業』を上梓
●New Products
くらしと紙/大昭和紙工産業、スリー・アールシステム
●統計
東京市況/各種チラシ案件が動き A3巻取は大幅増に
家庭紙/再生紙TP下限価格 10円安の228円に
古紙/9月度の古紙在庫率 3ヵ月連続の30%台
●インフォメーション
王子ホールディングス/ベトナム北部に段ボール新工場を建設
王子ホールディングスは、ベトナム北部のビンフック省に、新たに段ボール工場を建設する。投資額は約50億円。敷地面積約6万3,000㎡、段ボール生産能力約700万㎡/月で、2023年7月の稼働を予定している。
王子グループは海外事業の拡充を進めており、ベトナムでは北部3ヵ所、南部2ヵ所の計5ヵ所に段ボール工場を持つ。さらに現在、南部地区で3ヵ所目の新工場を建設中で、今回は、需要の伸びが期待される北部地区での4ヵ所目の段ボール工場となる。なお新工場は、東南アジア・インド・オセアニア地区で王子グループ36ヵ所目の段ボール製造拠点となる。
(FUTURE2021年12月27 日号)
中越パルプ工業/新中計策定で高岡工場6号機を停機し家庭紙マシン新設へ
中越パルプ工業グループは、生産体制の再構築や環境ビジネスの推進を骨子とする新たな中期(5ヵ年)経営計画を策定しスタートさせた。同社はこの間、2020年度を最終とした中期3ヵ年計画『フォワード304』を策定し、達成に向けて取り組んできた。
紙パルプ業界を取り巻く環境は人口減、デジタル化などの構造的問題に加え、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う急激なライフスタイルの変化による需要減少もあって、今後より一層厳しい情勢が予想される。その一方で、持続可能な社会の実現に向けた地球温暖化防止の取組みが企業の社会的責任として強く求められているが、これはCO2吸収効果の高い森林-木材を主原料とする紙パ企業に、新たな事業機会をもたらすものだ。
こうした点を踏まえ、中パは「既存事業の構造転換」「森林資源を活用した環境投資、環境ビジネス推進」を柱とした中計を推進するとともに、カーボンニュートラルな社会を目指し、事業活動によるCO2排出量の削減目標を新たに設けて取り組んでいく。
<新中計の概要>
計画の期間:2021年度~25年度の5ヵ年
計画の骨子:
(1) 既存事業の構造転換
① 紙パルプ事業の生産体制再構築:グラフィック用紙の比率低減(75%→60%)
・高岡工場の6号マシン停機
・高岡工場への家庭紙マシン新設
・事業領域拡大:パルプ事業増強ほか
② グループ関係会社事業の選択と集中による収益力強化
・三善製紙:巴川製紙所の薄葉印刷用紙商権を譲受
・文運堂:ショウワノートに文具事業を譲渡
(2) 森林資源を活用した環境投資、環境ビジネス推進
・自社CNFブランド「nanoforest」の実用化、高機能CNF研究開発の加速
・減プラに貢献する中越エコプロダクツ製造工場の早期稼働
・新規木質バイオマス発電の検討
・既存ボイラーの燃料転換による脱石炭の実施
・新規植林事業の検討
経営目標:
(1) 2025年度までに営業利益40億円、ROE 5%の収益を確保する。
(2) 製造工程における化石燃料由来のCO2排出量を2030年度までに13年度比で50%削減する。
(以下詳細はFUTURE2021年12月6 日号)
三菱商事パッケージング、日本紙通商/段ボール新会社の商号はダイヤトレーディング㈱に
三菱商事グループの三菱商事パッケージングと日本製紙グループの日本紙通商は、来春に設立することを公表していた段ボール新会社の社名を「ダイヤトレーディング㈱」に決定した。新会社は、三菱商事パッケージングの板紙事業部と日本紙通商の産業用紙部門、およびこれまでの取引関係を引き継ぐ。
(FUTURE2021年12月27 日号)
日本紙パルプ商事/美鈴紙業を子会社化
日本紙パルプ商事(JP)は、美鈴紙業が実施する第三者割当増資を引き受け、子会社化することを決めた。増資引受は12月10日開催予定の美鈴紙業臨時株主総会で承認を得た後に実施する。
JPが現在所有する美鈴紙業の株式は50万1,280株(所有比率16.71%)で、増資引受け後は550万1,280株(同68.77%)となる。美鈴紙業は3月27日の火災で全焼した本社工場の再建に取り組んでおり、JPは同社を子会社化することで全面的に支援し、工場の早期再建を目指すと同時に、JPグループの板紙事業の維持拡大につなげる。
〔美鈴紙業の概要〕
所 在 地:大阪府摂津市
事業内容:段ボール製品などの製造・販売
設 立:1948年
従 業 員:79名
年 商:約34億円
資 本 金:増資前1億5,000万円、増資後7億7,500万円
発行株式数:増資前300万株、増資後800万株
(FUTURE2021年12月13日号)
中越パルプ工業、丸紅/CNFを使用した鶏舎環境改善資材を発売
中越パルプ工業と丸紅はこのほど、中越パルプ工業が製造するセルロースナノファイバー(CNF)『nanoforest』を使用した、鶏舎用環境改善資材の販売を開始した。
中越パルプ工業と丸紅は2017年4月にCNFの用途開発・販売業務を共同で行うことに合意し、音響分野をはじめ、エレクトロニクス、ゴムなどの分野で用途開発を進めてきた。今回の製品は鶏舎用の散布剤で、鶏の環境ストレス要因となる不快害虫に微細なセルロース繊維を付着させてその活動を物理的に抑制し、鶏舎環境を良好な状態に維持する。主な構成成分はセルロース繊維と水なので、採卵鶏や周辺環境に悪影響を及ぼさないだけでなく、散布作業者にとっても安全で扱いやすい製品となっている。特徴は次の通り。
① サステナブルな天然素材を使用し、抗生物質や殺虫剤などの合成成分は含まない
② 『nanoforest』の乾燥収縮作用により、埃・塵・羽根を小塊化し、飛散を防止する
③ 不快害虫を天然繊維で物理的に固定化するため、薬剤成分などによる殺虫ではない
両社は今後、丸紅グループが持つ畜産分野の経験を活かし、鶏舎での利用拡大だけでなく、畜舎を含めた幅広い利用に向けて研究開発と販路開拓を進めていく。
(FUTURE2021年12月6 日号)
特種東海製紙、日本製紙/協業体制を強化
特種東海製紙と日本製紙は10月14日、協業体制を強化することで覚書を締結した。紙パルプ業界を取り巻く厳しい事業環境への対処と、さまざまな社会課題の解決を目指す。
両社は、段ボール原紙およびクラフト紙事業強化のため、2016年10月に特種東海製紙島田工場の分社化(新東海製紙)、日本製紙による新東海製紙への出資、段ボール原紙・クラフト紙事業での営業統合を行った。さらに20年10月には、特種東海製紙グループ会社のトライフと日本製紙グループ会社の日本製紙クレシアが、タオル用紙事業の営業機能を統合している。
こうした取組みを通じて両社グループは、相乗効果を得ながら信頼関係を醸成してきたが、コロナ禍でのデジタル化の進展と衛生意識の高まり、脱プラ・脱炭素の社会的要請など、社会構造が大きく転換する中、両社が抱える課題の解決や事業機会の獲得を加速させるためには、協業範囲の拡大が重要との認識で一致し、今回の覚書締結となった。両社は今後、次の領域で協業体制を強化する。
① 衛生用紙事業競争力強化策の検討
両社の販売網や所有設備を活用し、国内外で衛生用紙事業の競争力強化を目指す。
② 原燃料、製品等の共同開発
両社の技術・ノウハウ、保有資源やネットワークを活用し、特殊機能を持つパルプの開発、焼却処分している古紙の原料化、温室効果ガス削減に寄与する燃料の開発、脱・減プラスチックに対応する代替製品の開発を行う。需要創出のための調査活動も共同で実施する。
(FUTURE2021年11月1日号)
大王製紙/フラッフパルプの生産開始時期を変更
大王製紙は2022年秋の生産開始を予定していたフラッフパルプについて、生産開始時期を25年6月に変更することを決めた。
生産設備の設置場所は当初計画通り三島工場で、洋紙生産設備(生産能力5,000t/月)を、フラッフパルプの加工原反となるロールパルプ生産設備に改造する(フラッフパルプ生産能力7,500t/月)。設備投資額は約60億円。
フラッフパルプはロールパルプから解繊した綿状パルプで、高分子吸収材と混合して紙おむつや生理用ナプキンなどの吸収体製品に使われ、これまでは輸入品が大半を占めていた。大王製紙は、需要減少が続く洋紙からの転換と同時に、100%輸入依存のフラッフパルプの一部を内製化して紙おむつなどの供給体制を強化する目的で、三島工場の洋紙生産設備を停機し、フラッフパルプ生産設備として再稼働させる予定だった。
対象設備の15号抄紙機は21年3月に停機しており、同社は「他の洋紙マシンの稼働率を高めることで、洋紙事業の構造改革は一段進んだ」とする一方、コロナ禍の需要変動を踏まえ、三島工場の競争力のあるパルプを衛生用紙、段ボール原紙、クラフト紙へ活用していくためのパルプバランスと、最適なタイミングを再検証した結果、フラッフパルプ生産開始時期の変更を決めたもの。
生産開始に向けた準備については、生産技術の研究と品質の確立に取り組むと同時に、使用済の紙おむつから再生したパルプを配合したフラッフパルプの生産技術開発など、SDGsにも貢献できる取組みの調査、研究を進める。
(FUTURE2021年11月22 日号)
巴川製紙所/薄葉紙の営業権などを中越パルプ子会社に譲渡
巴川製紙所は洋紙事業の構造改革の一環として、『トモエリバー』関連製品の製造販売を終了し、11月28日付(予定)で、製品販売契約、商標権および在庫を中越パルプ工業の連結子会社、三善製紙(石川県金沢市)に譲渡する。対象製品は、薄葉印刷用紙の『トモエリバーマット』と手帳用紙の『トモエリバー手帳』で、以降は三善製紙が製造・販売する。譲渡価額は約3億円。
中越パルプ工業は、グループ事業の再構築を進める中で、印刷・情報用紙や産業包材用紙、特殊紙を製造販売する三善製紙の営業基盤を強化するため、超軽量印刷用紙である『トモエリバー』の営業権などを譲り受けるもの。
(FUTURE2021年11月15 日号)
大王製紙/バイオガス、天然ガス、重油の混焼でCO2排出削減
大王製紙は三島工場の石灰焼成キルンにおいて、バイオガス、天然ガスおよび重油の混焼を実現した。これにより同設備の重油使用量を約40%(1.8万/年)削減し、CO2排出量を3.4万t-CO2/年(大王製紙グループCO2排出総量の約1%相当)削減する。
石灰焼成キルンでは今年1月から、クラフトパルプ製造工程で発生する排水からバイオガスを抽出し重油代替(使用量の一部、約5,000/年相当)として使用することで、CO2排出削減(1.5万t-CO2/年)を進めてきた。それに加えて今回、大阪ガスのガスアトマイズ燃焼技術を使用することによって、バイオガス、天然ガス、重油の混焼が実現できた。これで重油使用量をさらに削減(約1.3万/年相当)し、CO2排出量を削減(1.9万t-CO2/年)する。
大王製紙は、2050年度のカーボンニュートラル実現と、30年度にCO2排出量を13年度対比で46%削減することを目標としている。
(FUTURE2021年11月1日号)
日本製紙、タクマ/NEDOの委託事業を受託
日本製紙と㈱タクマ(兵庫県尼崎市)はこのほど、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「CCUS研究開発・実証関連事業/CCUS技術に関連する調査/CO2大量排出源からのCO2分離・回収、集約利用に関する技術調査事業」を受託した。
CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)とは、発電所や工場などから排出されたCO2をほかの気体から分離して回収し、地中深くに貯留・圧入する(CCS)ほか、分離・貯留したCO2を有効利用する(CCU)取組み。
地球温暖化対策としてCO2排出削減が世界的な要請となり、日本でも政府が2050年までにカーボンニュートラルを、30年には13年度比46%削減を目指す目標を打ち立てた。そして、CO2削減のためには省エネ・再エネに留まらず、CCUS技術を含む複数の手段を組み合わせることが必要と言われている。
日本製紙とタクマが受託した調査事業では、日本製紙と双日の合弁事業、勇払エネルギーセンター合同会社のバイオマス発電所(23年1月運転開始予定)を対象モデルとし、タクマの高度な排ガス処理技術や廃熱利用技術を活用して、バイオマス発電施設での省エネルギー型CO2分離回収技術および集約技術の検討、さらに事業化の課題調査を行う。タクマは、廃棄物焼却施設の建設や、バイオマス発電施設の建設・運用のリーディングカンパニー。
(FUTURE2021年11月8日号)
大王製紙/バスのフロントバンパーにCNF部材を実装
大王製紙は自動車部品金型メーカーのヤマセイ(愛媛県松山市)と共同で、セルロースナノファイバー(CNF)を用いたバス用フロントバンパーを製作し、道後プリンスホテルグループが新規導入した観光ツアーバス「プレミアムバス」に実装した。
フロントバンパーはガラスマットと、大王製紙が開発したCNF成形体『ELLEX-M』を積層して、ヤマセイが製作。公道を走るバスに実装できる品質を実現しつつ、フロントバンパー重量を2.1㎏(42%)軽量化した。さらに、CNF成形体を積層したことにより、たわみにくさが改善され比重を小さくできた。
大王製紙はCNF事業化に向けた取組みの一つとして、モータースポーツチーム「SAMURAI SPEED」のレース車両に、軽量化を狙ってCNF部材を実装する取組みを行っている。昨年は、車体外装全体と内装まで使用範囲を拡大し、ALL JAPAN HILL CLIMB Festival in 御岳にエキシビション参加した。大王製紙のこうした取組みを知った道後プリンスホテルからオファーを受けて、今回の観光バスへの実装となったもの。
この観光バスはプリンセストラベルが新規導入したVIP仕様の13人乗りバスで、中・四国唯一のプレミアムバス。道後プリンスホテルの河内広志代取社長は、「CNFを取り入れたフロントバンパーも備え、“安全、軽量化、燃費向上”のトリプルシナジー効果を持つ観光バスに仕上った」とコメントしている。また大王製紙は、今回の実装を機に、一般車両への展開を加速させていくとしている。
(FUTURE2021年11月8日号)
王子グループ/ポリ乳酸配合の二軸延伸PPフィルムを開発
王子ホールディングスと王子エフテックスはこのほど、ポリプロピレン樹脂に植物由来原料のポリ乳酸樹脂を配合した、環境配慮型二軸延伸ポリプロピレンフィルムの開発に成功した。
二軸延伸ポリプロピレンフィルム(=OPP)は、プラスチック製の包装材料などに幅広く使用されているが、環境問題への関心の高まりとともに、プラスチック製包装材料にも環境配慮の要求が強まっている。また、2019年に環境省が策定したプラスチック資源循環戦略では、「2030年までにバイオマスプラスチック200万t導入」の目標が掲げられている。
王子グループは、これまでのOPP製造で培った原料樹脂の混合技術と製膜技術を駆使して開発を進め、ポリ乳酸をポリプロピレンに配合しつつ、従来のOPPの特徴である強度や耐熱性を損なうことなく、バイオマス認証取得可能なOPPの量産試作に成功した。植物由来のポリ乳酸を配合することにより、石油由来のポリプロピレンの使用量を削減できる。
(FUTURE2021年11月22 日号)
丸住製紙/衛生用品の新ブランド『eminas』を立上げ
丸住製紙はこのほど、衛生用品の一般消費者・家庭向けブランド『eminas』(エミナス)を立上げた。
同社では、業務用を中心に展開するペーパータオル『e-Syut』(エシュット)に加え、今年7月にはウェットティッシュの加工設備を稼働し、また2023年3月には衛生用紙生産設備の完成を予定している。衛生用品事業を強化しており、この取組みを加速させるため、一般家庭向けの新ブランドを立ち上げたもの。今後、ペーパータオルとウェットティッシュを中心に、『eminas』ブランドの製品を順次展開していく。
ブランド名は、「みんなの笑顔を生み出したい」という願いを込め、“笑み”、“みんな”、“成す”を組み合わせて名付けた。笑顔あふれる豊かな暮らしの実現を目指し、品質に妥協せず衛生用品に新しい価値を吹き込んでいく
(FUTURE2021年11月15 日号)
十條サーマル社/『シールドプラス』を欧州市場で上市
日本製紙の『シールドプラス』シリーズは、プラスチックやアルミなどの従来型バリア性素材の領域に、「紙」という選択肢を提案する“環境に優しいバリア素材”。日本国内では、食品や日用品などで着実に採用実績を増やしている。
その欧州生産拠点として、『シールドプラス』の開発・マーケティング・生産に取り組んでいるのが十條サーマル社で、今回は、フレキシブルな食品包装向けに『SHIELDPLUS Graphic65』(白)、『SHIELDPLUS BR60』(茶)、『SHIELDPLUS58』(白)の3銘柄を上市した。環境意識の高い欧州では食品向け軟包装に求められるニーズは多様で、柔軟な対応が不可欠。『シールドプラス』も、ISO22000に基づいた厳格な衛生基準のもと、食品用途に適した生産体制で製造されている。同社では、今回の3銘柄を皮切りに、「今後も引き続き幅広いパッケージ材料の開発を進めていく」考え。
(FUTURE2021年11月8日号)
三菱製紙/不織布加工技術で新型コロナへの効果を確認
三菱製紙は、植物由来ポリフェノール成分を利用した加工技術が、新型コロナウイルスに対して抗ウイルス効果があることを、加工後の不織布を用いた検証で確認した。
この加工技術は、植物由来ポリフェノール成分を、特殊な製法により不織布の繊維表面に担持させる技術。使用するポリフェノール成分は抗酸化物質で、抗ウイルス作用があることが知られている。また、この加工技術を施した不織布には、新型コロナウイルスのほかA型インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス作用、黄色ブドウ球菌・肺炎桿菌・大腸菌に対する抗菌作用、ダニアレルゲン・スギ花粉アレルゲンへの抗アレル物質作用があることも確認された。
(FUTURE2021年11月1日号)
王子コンテナー/抗菌段ボールを新発売
王子コンテナーはこのほど、段ボールに抗菌加工を施した『+抗菌加工 キンコバーム』の本格販売を開始した。
コロナ禍での衛生意識の高まりから、段ボールにも抗菌加工が望まれている。王子コンテナーは、このニーズに応えるため、段ボール製造工程で抗菌加工を施す技術を開発し、『キンコバーム』を製品化した。
『キンコバーム』はSIAA(抗菌製品技術協議会)表示基準に適合しており、製品使用における安全性も確認済み。製品の供給形態は、さまざまな形状の段ボールケース、段ボールシート、連続段ボールおよび段ボール原紙ライナーでの提供が可能で、特に「連続段ボールシート(らくだん)パーテーション」は、飛沫対策に有効なパーテーションに抗菌機能がプラスされるため、感染予防が課題となっている災害時の避難所などに適している。
(FUTURE2021年11月8日号)
三菱製紙/紙容器のアルコール除菌液『ピュアリーフエコ』を発売
三菱製紙はこのほど、植物由来のエタノールを使用したアルコール除菌液『pure Leaf』(ピュアリーフ)シリーズから、凸版印刷の紙容器『キューブパック』を採用した新製品『ピュアリーフ エコ』を発売した。プラスチック容器を使用した従来品と比べ、石化由来材料を約55%削減できるほか、使用後は折りたたんで捨てられる。
購入はダイヤミック(https://diamic.shop-pro.jp/)
または三菱製紙楽天市場店(https://www.rakuten.co.jp/mpm-imd/)で。
(FUTURE2021年11月22 日号)
レンゴーグループ/ベトナムに段原紙の新工場を建設
レンゴーの合弁会社、ビナクラフトペーパー社(ベトナム)は、段ボール原紙の生産拠点を新たに建設し生産能力を拡大する。
ベトナムの段ボール原紙総需要は年間約300万t(2019年)。輸出産業を中心に海外からの直接投資は継続しており、また国内消費の高まりもあって、今後も年率6~7%の高い伸びが見込まれている。レンゴーは新工場の建設により、ベトナムでのビナクラフトペーパー社のマーケットリーダーとしての地位を確実なものにすると同時に、製紙・段ボール一貫生産体制をさらに強化する。
〔ビナクラフトペーパー社〕
所 在 地:ホーチミン市から北西40km
株 主:Siam Kraft Industry Co., Ltd. 70%、レンゴー30%
事業内容:段ボール原紙の製造・販売 (ライナー、中しん)
生 産 量:年産50万t(抄紙機2台)
(FUTURE2021年10月18日号)
王子ホールディングス/インドで段ボール会社を買収
王子ホールディングスはこのほど、インドの段ボール製造販売会社Empire Packages Private Limitedの株式の80%を取得した。
王子グループは現在、インド北部のラジャスタン州、西部のグジャラート州、南部のタミル・ナードゥ州の3ヵ所で段ボール工場を操業している。一方Empire社は、北部にあり、デリー以北に強い顧客基盤を持つ。王子は今回の買収により、インドでの段ボール事業拡大を目指す。なおEmpire社は、東南アジア・インド・オセアニア地域における、王子グループの35ヵ所目の段ボール製造拠点となる。
〔Empire社〕
所 在 地:本社=チャンディガル連邦直轄領、工場=パンジャブ州
設 立:1978年
事業内容:段ボール製造販売
従 業 員:約300名
業 績:2021年3月期=売上高10億INR(15億円)
総 資 産:8億INR(12億円)
(FUTURE2021年10月25日号)
三菱商事パッケージング、日本紙通商/板紙事業の合弁会社を設立
三菱商事グループの三菱商事パッケージングと日本製紙グループの日本紙通商は、両社の板紙事業と担当組織を統合し、2022年4月1日付で新会社(商号未定)を設立する。
産業用紙は、生活必需品として今後も安定的な需要が見込まれる一方、企業の持続的な成長のためには、CO2削減などの環境価値を高めたり、デジタル技術を使った物流改革を実現していく必要がある。それにはバリューチェーン全体の最適化が不可避であり、そこで、川下分野に強い三菱商事パッケージングと川上分野の日本紙通商が事業統合を決めたもの。これにより、単独ではできなかった新しいチャレンジや環境価値の向上、物流改革の実現などを進める。
事業統合に当たっては、三菱商事パッケージングの板紙事業部と日本紙通商の産業用紙部門、および取引を新会社に移管し、これまでの契約関係は新会社に引き継がれる。
〔新会社の概要〕
本 店:東京都中央区日本橋(三菱商事パッケージング本店所在地)
資 本 金:3億1,000万円
代 表 者:黒田竜史(予定)
事業内容:段ボール原紙・製品、クラフト紙、包装資材・製品の販売
出資比率:三菱商事パッケージング66%、日本紙通商34%
(FUTURE2021年10月25日号)
リンテック/再剥離タイプのバイオマスラベル素材
リンテックはこのほど、バイオマス粘着剤使用ラベル素材の新アイテムとして、容器などからきれいに剥がせる再剥離タイプの新製品を発売した。
リンテックは環境負荷低減の一環として、強粘着タイプのバイオマス粘着剤を使用したラベル素材や、バイオマス表面基材を採用したラミネートフィルムなどの品揃えを拡充してきた。そうした中、昨今は容器のリユース・リサイクルのため、きれいに剥がせるラベルの需要が高まっていることから今回、バイオマスラベル素材の再剥離タイプを開発した。
新製品はこれまでのバイオマスラベル素材と同様、日本有機資源協会の「バイオマスマーク」認定をラベル素材の粘着剤層として取得し、再剥離性を損なうことなくバイオマス度10%を実現している。日用品や食品、家電、文具、化粧品をはじめとする幅広い製品の表示ラベルなどに使用できる。
(FUTURE2021年10月18日号)
紙パルプ 日本とアジア2022
単行本『紙パルプ 日本とアジア 2022』を刊行
紙業タイムス社とテックタイムスは単行本『紙パルプ 日本とアジア2022』を2021年12月17日に刊行した。
本書は発展・変化するアジア経済圏の紙パルプ産業を知る恒例企画として高い評価を得ているが、今回はとくにコロナ禍がもたらす変化が定着した“新常態”と新たな成長戦略のキーワードである“脱炭素”がアジアの経済と製紙産業にどのような形で現れつつあるのか、これまでの経過と現状、今後の展望などをまとめた。先行き不透明感増すアジアの製紙産業における事業展開の方向性や日本国内での企業基盤強化の在り方を考えるうえで参考にできる内容・構成となっている。
B5判・本文208頁、定価11,000円(本体10,000+消費税)。
本書の内容は以下の通り。
●“新常態”下のアジアと日本・中国
特別寄稿/9.11から20年 アジアの新たな構図と製紙産業の将来(東京大学名誉教授、日本印刷学会元会長 尾鍋史彦)
国際物流の混乱と日系企業の対応状況
●脱炭素による成長模索するASEAN諸国
本格化するカーボンニュートラルへの挑戦
海洋プラ問題に挑む東南アジア諸国
●日中製紙産業の成長戦略とアジア主要国
日本/新たな事業機会の創出を目指す
中国/マイナス要因が重なり不透明感増す発展方向
世界とアジアの紙パルプ産業/顕著な差が見られるコロナ禍からの回復度合
アジア主要国の紙・板紙需給:韓国/台湾/フィリピン/ベトナム/タイ/マレーシア/インドネシア/パキスタン/インド/オーストラリア
●Future誌に見るアジアの紙パルプ
古紙貿易/合併・統合・再編/貿易措置
欧米/日本/台湾/中国/フィリピン/インドネシア/マレーシア/ベトナム/ラオス/カンボジア/タイ/ミャンマー/インド
●アジアにおける紙パルプ関連の主要日系企業
中国/台湾/韓国/フィリピン/ベトナム/タイ/マレーシア/インドネシア/ラオス/シン ガポール/カンボジア/ミャンマー/インド/UAE/トルコ
本書は以下のURLで購入できます。
http://www.st-times.co.jp/purchase
〈12月27日号〉
●R&D情報
カーボンニュートラル実現へ向けて一層前進/SDGsとの関連を深堀りしCSR活動を重視する紙パ各社〈2〉
●ワールドレビュー
EUの廃棄物輸出制限策に懸念を表明するリサイクル団体
●話題を追って
自然エネルギー財団シンポジウム/今後10年で1.5℃目標の道程確立を
●Future’s EYE
〜国際物流の混乱と日系企業の対応状況〜/春節明けの緩和に期待も高騰の解消は23年の新造船待ち
●統計と市況
紙
●国際市況
市販パルプ
●ニュースファイル
企業の動き 決算 新製品 トピックス 人事異動
〈12月13日号〉
●R&D情報
コロナ禍の事業環境に適応した体制を強化/サステナブルな経営姿勢を前面に押し出した紙パのCSR報告書〈1〉
●ワールドレビュー
35億㌦を投じ年産250万tのユーカリ BKP設備を計画する伯のスザノ
●話題を追って
COP15、COP26の結果と紙パルプ産業/生物多様性、気候変動とも貢献は大
●統計と市況
関連資料
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●米国市況
パッケージング用紙、グラフィック用紙
●アジア市況
輸入古紙、輸入パルプ
●ニュースファイル
企業の動き トピックス 決算
〈12月6日号〉
●R&D情報
世界最大の古紙バイヤーに躍り出たインド/中国の脱古紙化で大きく変化する世界のパルプ需給とチップ貿易
●ワールドレビュー
港湾作業−海上物流の混乱で値を下げたアジアのOCC輸入価格
●話題を追って
中越パルプが中計5ヵ年計画を策定/高岡工場6号機を停機し家庭紙マシン新設へ
●新製品・新技術
カミ商事の『カテキンマスク』/独自の4層構造で高い機能性を発揮
●Future’s EYE
〜「段ボールセミナー’21」の発表事例から〈4〉〜/セット時間の短縮化と遅延防止、設備保全に向けた人づくりを検証
●注目企業
共同紙販ホールディングス/わかば紙商事と経営統合し多角化、コスト削減へ
●統計と市況
原材料
●国際市況
市販パルプ
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス
〈11月22日号〉
●R&D情報
日本は回復の遅れ目立つが/前年の反動から総じてプラスに転じた主要国の上期紙・板紙生産
●ワールドレビュー
好調な需要に大手の休転も重なり高値を維持するフラッフパルプ市場
●Future’s EYE
〜「段ボールセミナー’21」の発表事例から〈3〉〜/段ボール製造現場の永遠のテーマ、シート反りと油汚れ防止に取り組む
●話題を追って
日本テトラパック/操業50周年を迎えた御殿場工場
●講演から
古紙センター 紙リサイクルセミナー〈2〉/高齢化などに対応した回収システムを
●統計と市況
板紙
●米国市況
古紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品
2021年 <12月号> 特集/研究開発の新たな動きと試験 ・ 分析機器
特集/研究開発の新たな動きと試験 ・ 分析機器
●特集寄稿
高せん断レオロジー管理による塗工工程の適正制御
ACAシステムズ社CEO ヴェサ・クッカム 訳)新日本通商㈱
●特集企業動向
紙パ企業による研究開発の最新動向 ─ 製紙の基盤強化を図りつつ新規技術を市場化
熊谷理機工業/ほぐれやすさ試験機の開発(JIS P4501:1993)
アズビル/クラウド型バルブ解析診断サービス「Dx Valve Cloud Service」を宇部興産に提供
JASIS 2021/社会課題の見える化でビジネス発展へ ─ 幕張メッセに分析・計測関連270社が出展
●ハイクオリティ対応の試験・分析機器
◇
●サプライヤートップに聞く
アフターコロナの下での戦略強化に “カーボンニュートラル”技術の提供も
バルメット㈱ 代表取締役社長 鈴木節夫氏
●寄稿
ウエットエンド化学の基礎(その2) ─ リテンションのメカニズム
宮西孝則
紙パルプ産業におけるCO2排出量削減の取組み(その4) ─ 米国・フィンランド・その他主要国の動向
岩崎 誠
インドネシアで急成長するパルプ産業と若年層への紙パルプ高等技術教育
リアウ大学工学部化学工学科紙パルプ技術コース主任 エヴェリン
アウアンダランパルプ&ペーパー・エイプリル学習研究所次長,リアウ大学工学部化学工学科紙パルプ技術コース連携教員 アスカ・アマン
筑波大学名誉教授,リアウ大学工学部客員教授 大井洋
コロナ禍における中国浙江省の製紙産業の状況
浙江科技学院 金 光范,周 暁瑩,沈 聡浩,張 可誉
●企業動向
紙パルプ技術協会/三賞・佐々木賞などの合同表彰式を開催 ─ 設備の技術貢献でフォイトターボとバルメットを顕彰
日本製紙連合会/VOC排出抑制に向けた取組みについてフォローアップを実施
2050年カーボンニュートラルを視野にエネルギー基本計画が改訂 ─ 2030年に再生可能エネ比率36~38%へ
ユポ・コーポレーション/印刷・ラベル原紙用合成紙で国内初の「抗菌SIAAマーク」認証を取得
花王/CNFを利用した水性コーティング剤を開発 ─ 「滑液表面」を形成し付着を抑制
IFFT/インテリア ライフスタイル リビング/生活に彩りを与える商材が一堂に ─ 300社・団体が出展し2年ぶりに開催
●データシート
主要国の紙パルプ産業動向(2021年1~6月)
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(108)大学生がアイデア発想に使った思考ツール「シナリオグラフ」
中山裕一朗
●ニュース・統計
月間ニュース
機械・資材業界短信
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和3年9月度〉
<12月1号> 特集■特殊機能紙
特集■特殊機能紙
●Interview
青野智良(特種東海製紙)「TANT シリーズ」リニューアル完了 アフターコロナの需要増見据えPRを強化
菅谷俊巳(リンテック)中計「LSV 2030 – Stage 1」に沿った“脱プラ”に寄与する製品の販売を強化
北村富宏(竹尾)引き続きパッケージ分野を強化 サステナブルな商品開発とご提案を推進
谷口和隆(平和紙業)さまざまなケースに応じてピンポイント的にニーズを満たすアイテム揃う
●催事
特種東海製紙/第30回紙わざ大賞審査会 大賞は『示相化石 S-4』
●Topics
リンテック/「文京春日オフィス」始動一年 全世界のユーザーに向けた“独創的提案の起点”に
竹尾/「感じるブックジャケット 2011→2021」展 紙の特性・質感を存分に引き出す本のカバー
◇
●Report
日本製紙連合会/第7回フォローアップ調査にみる製紙産業の生物多様性保全活動
容器包装リサイクル協会/年次レポート2021 コロナ下で取引量は過去最高の126万t
●Trend
2020年工業統計 製造業全般/産業構造や市場変化を背景に業種間格差が拡大
●催事
紙パルプ技術協会/三賞・佐々木賞などの合同表彰式を開催 藤原賞は山崎和文氏が受賞
●叙勲
令和3年秋/《旭日重光章》芳賀義雄氏、《旭日双光章》矢倉義弘氏
●New product
くらしと紙/日本製紙クレシア、大王製紙、丸住製紙
●統計
板紙/21年8月度生産実績 前年比105.2%
段ボール/8月度の段ボール生産 前年比107.2%と増加
パルプ・パルプ材/輸入材集荷 増加幅が縮小
●インフォメーション
<11月2号> 特集■近畿・中国
特集 ■ 近畿・中国
●Interview
北隅賢一(国際紙パルプ商事)『GIFT+1 2024』長期経営ビジョンで関西支店の存在意義を示す
岸能弘(柏原紙商事)オリジナル商品の開発でモチベーションを高める
村井久容(大阪洋紙同業会)お客様との取引は社長の信用、売上を増やすのは営業マンの仕事
矢野惠一(平和紙業)部署の垣根を取り払い、いろんな仕事を知る必要がある
寺本敬一(竹尾)失敗があっても、その先にある新しい市場との出会いに期待する
沼滝光(岡山紙商事)充実した倉庫と岡山県内の物流網が当社の原点
●注目企業
永井産業/老舗にみる 生き残るための知恵と工夫と社是
●Topics
インクルーシブ・デザインが反響と共感を呼ぶ大栗紙工の「mahora」ノート
誇れる産業と明るい未来を目指し「提言」を続ける紙加労協
◇
●Report
印刷関連企業の設備投資動向/軌道に乗り始めた収益構造変革 対売上比率が低下の傾向も
●Lecture
FSCジャパン《責任ある森林管理のための勉強会》/「地質・地形・水文の把握が肝要」社有林もつ紙パに示唆に富む内容
●Trend
カーボンニュートラルに関する生活者調査/「GHG46%削減目標」の認知は5割強
●New product
くらしと紙/大王製紙、カミ商事、丸富製紙
●統計
東京市況/全体的には低調続く中 A3巻取は堅調に推移
家庭紙/ニーズに変化 お得感重視の傾向
古紙/8月度の古紙回収率 2ヵ月ぶりの80%台
●インフォメーション
〈11月15日号〉
●R&D情報
絶対金額はさほど多くないが/パッケージング、衛生用紙分野に集中する各社の新規投資案件
●ワールドレビュー
設備の大幅削減で用紙調達に苦慮する北米のカタログ印刷
●Future’s EYE
〜「段ボールセミナー’21」の発表事例から〈2〉〜/改めて徹底したい安全ルール、産業医の活用で万全な衛生管理を
●2021年 秋 叙勲
旭日重光章 芳賀 義雄氏
旭日双光章 矢倉 義弘氏
●講演から
古紙センター 紙リサイクルセミナー〈1〉/製紙産業のSDGs目標と課題を整理
●統計と市況
紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 興信情報
〈11月8日号〉
●R&D情報
新たな事業機会創出を目指す試み/紙パ関連企業の重要な戦略となってきた“緩やかな”アライアンス
●ワールドレビュー
今年に入り3回目の値上げに踏み切った北米の上質紙メーカー
●話題を追って
古紙センター 紙リサイクルセミナー/内外製紙産業の課題や展望を抽出
●今週の数字
VOCの排出管理状況フォローアップ調査/5物質の削減率では9割台を維持
●Future’s EYE
〜2年ぶりの開催は中部からWEB配信で〜/示唆に富む事例が多数発表された段ボールセミナー’21
●トピックス
「パートナーシップ構築宣言」/公表企業数2,404社のうち紙・パルプは17社にとどまる
●統計と市況
関連指標
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●ニュースファイル
企業の動き トピックス 催事 新製品 人事異動
2021年 <11月号> 特集/資源循環を支えるパルピング・古紙処理技術
特集/資源循環を支えるパルピング・古紙処理技術
●特集寄稿
白液プラントでのデッドロードの削減により期待されるメリット
バルメット㈱ 具延
原質工程におけるオーディットの特徴について
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー 田中正守
超難離解古紙・損紙の処理対策 ─ 資源のリサイクルと環境への貢献を考える
相川鉄工㈱
●特集業界動向
古紙再生促進センター/著しい社会構造変化への対応を展望 ─ 令和3年度紙リサイクルセミナー
●特集海外動向
『中国造紙産業競争力報告』に見る原料事情 原料不足で一段と活発化する海外拠点づくり ─ 今後数年間は中国国内の紙・板紙生産に影響も
◇
●寄稿
アモルファスCNF蓄電体 ─ “固体量子蓄電体”開発への歩み
東北大学未来科学技術共同研究センター 福原幹夫
紙材料研究におけるサーモグラフィの利用〈その3〉面外破壊靭性測定としての引き裂き試験における熱画像
山内龍男
ウエットエンド化学の基礎(その1 ─ コロイドと界面化学,電荷の測定,抄紙機の特徴
宮西孝則
中国名所案内(4)/日中シンポジウム参加と山東省歴史ロマンの旅 ─ 済南・淄博の製紙工場,孔子の故郷・曲阜や泰山を巡る
豊福邦隆
●業界動向
日本製紙連合会/「下請適正取引の推進に向けた自主行動計画」を改定
富士市/CNFセミナーをオンライン配信 ─ 社会実装に向けた戦略と取組み事例を紹介
富士市/5社商品を「富士市CNFブランド」認定 ─ 丸富製紙・五條製紙・日本製紙などが取得
西光エンジニアリング/CNFとむぎ茶殻を利用した軽量パレット ─ 焙煎機で培った技術をベースに伊藤園と共同開発
日本印刷学会/紙メディアとデジタルの「融合」をテーマにシンポジウムを開催
日本製紙連合会/生物多様性保全に関する行動指針についてフォローアップ調査を実施
●データシート
カーボンニュートラル行動計画フォローアップ調査結果(2020年度実績)
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(107)大学生の発想も面白い!ビジネスヒント満載の「アイデア提案会」
中山裕一朗
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和3年8月度〉
<11月1号> 特集■くらしと紙〔冬〕
特集■くらしと紙〈冬〉
●売れ筋商品
《メインアイテムリスト》トイレットペーパー ティシュペーパー キッチンペーパー ハンドタオル ウエットティシュ(対人用) ウエットティシュ(対物用) 紙おしぼり ベビー用紙おむつ 大人用紙おむつ 軽失禁用品 生理用ナプキン ちり紙・京花紙 便座シート 障子紙 ペット用品 その他
●New product
大王製紙/高機能+やさしい色合いのカラーマスク誕生 3色展開の『 リラカラ ~リラックス&カラフルマスク~ 』発売
丸富製紙/「Hanatabaボタニカルシャワー」シリーズに2倍巻き、「ペンギン超ロング」4倍巻き・紙包装に新商品登場
◇
●Topics
竹尾/第2回化粧品開発展で「ファインフルート®・ファインモールド®」を紹介
アライの森/『古紙ドライブスルー®ユーカリ』目標の30号店、新たな歩みの31号店を出店
●催事
大阪府紙商組合 午さん会講演会/前川由希子さんの『今こそ求められるメンタルヘルス対策』
●統計
板紙/21年7月度生産実績 前年比110.9%
段ボール/7月度の段ボール生産 前年比101.2%と増加
パルプ・パルプ材/国産材集荷 前年最低値に迫る
出版/大ヒット相次ぐ Web発小説が活況
●インフォメーション
〈11月1日号〉
●R&D情報
新たな事業機会創出を目指す試み/ポストコロナを見据えた紙パのM&Aはどのように深化しているか
●ワールドレビュー
中国政府の古紙輸入禁止令解除を予測する米国の大手輸出業者
●講演から
「木の日」記念講演・シンポジウム/法改正で民間の木造ビル化を促進
●話題を追って
「暮らしの包装商品展2021」開催/日本パッケージングコンテスト入賞作品が一堂に
●REPORT
製紙連 カーボンニュートラル行動計画フォロ−アップ調査〈2〉/省エネと燃料転換で366億円の投資案件
●統計と市況
原材料
●国際市況
市販パルプ
●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き トピックス 新製品
〈10月25日号〉
●この人
大王製紙 若林 賴房 代表取締役社長/紙・板紙事業もH&PC事業もベースにあるのは三島工場の競争優位性
●ワールドレビュー
中南米の経済再開に期待を寄せるIP分社化の新会社「シルヴァーモ」
●話題を追って
スマートエネルギーWeek展/再エネへの関心の高さが一層鮮明に
●今週の数字
全段連 2020年の労働災害発生状況/死亡災害2件発生で強度率が悪化
●REPORT
製紙連 カーボンニュートラル行動計画フォロ−アップ調査〈1〉/減産が響きCO2排出原単位指数は悪化
●統計と市況
板紙
●米国市況
古紙
●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き 決算 トピックス 人事異動
機能紙研究会 /第60 回研究発表・講演会を11月25日からWeb 配信
特定非営利活動法人 機能紙研究会は11月25日から12月25日の期間、「機能紙,これからの付加価値」をテーマに研究発表会・講演会をWeb開催する。
同研究会では機能紙産業およびその関連企業に関する技術の紹介、機能紙産業の普及と発展を図ることを目的に毎年秋に会員の技術交流・情報交換の場として講演会を開催している。2021年度は設立60周年を迎え10 月の福岡開催を予定していたが、コロナ収束状況が予測しにくいことから昨年に引き続き現地開催予定の行事はすべて中止し、講演会・展示会をWeb配信の形で開催することにした。
プログラムの概要は以下の通り。
(1)特別講演(11月25日限定1回オンデマンド配信)
「旭化成の R&D におけるDX」旭化成㈱デジタル共創本部インフォマティクス推進センター、シニアフェロー/内幸彦氏
「セルロースナノファイバーの新価値創造」九州大学大学院農学研究院、教授/北岡卓也氏
(2) 一般講演(11 月25 日~12 月25 日オンデマンド配信・随時視聴可)
「紙の価値の創造」平和紙業㈱販売推進本部、執行役員/谷口和隆氏
「CNF 連続脱水・シート化装置の開発」川之江造機㈱設計部/西谷慎也氏
「折りたたみの科学と生物模倣工学」九州大学大学院芸術工学研究院、講師/斉藤一哉氏
「微細藻類によるパームオイル工場廃液の浄化とDHA 生産とSDGs」筑波大学生命科学環境系藻類バイオマス・エネルギーシステム、研究フェロー/渡邉信氏
「フレキシブルプリンテッドエレクトロニクスのヘルスケア・医療応用への展開」山形大学有機エレクトロニクス研究センター,センター長、卓越研究教授/時任静士氏
「紙中に分子インプリンティングポリマーを合成したインテリジェント機能紙の創製」/高知大学農林海洋科学部、准教授/市浦英明氏
(3) 展示サイト(公開期間11 月25 日~12 月25 日)
企業各社の技術・製品紹介、技術情報のプレゼンテーションとして特設Web 展示サイトを開設。
開催内容の詳細は以下のURLで。
http://www.e-kami.or.jp/HP/kinoushi/60annai.pdf
問合せ先
特定非営利活動法人 機能紙研究会
〒799-0101 愛媛県四国中央市川之江町4084-1
TEL 0896-58-2055 FAX 0896-58-6240
E-mail kii@e-kami.or.jp
<10月2号>特集■パッケージ
特集 ■ パッケージ
●Interview
川口幸一郎(五條製紙㈱代表取締役社長)/ユーザーのSDGsへの取組みをサポート 「抗菌・抗ウイルス紙シリーズ」にも新展開
秋山宏介(特種東海製紙㈱執行役員パッケージ本部長 ㈱モルディア代表取締役社長)/「TT-PACKAGE」を駆使し高付加価値パッケージの新しい市場を創造
●Lecture
CLOMAフォーラム2021/会員間コラボの紙系複合素材により環境評価が格段に向上した事例増加
●Report
日本の包装産業市場2020/紙素材の中でもシェアが高まる段原紙 「プラスチック」0.3pt低下は“紙化”の影響か
◇
●Report
紙加工関連企業の研究開発動向/環境負荷軽減ニーズにも対応する的確なソリューションを提供
●Topics
第3回ICFPA(国際森林製紙団体協議会)若手表彰/CNF、バイオプラ、省エネなどで最優秀研究者3名を選出
上場企業2,220社の女性役員比率調査/紙パのゼロ比率7割は33業種中で最高
●製品紹介
くらしと紙/日本製紙クレシア、大王製紙
●統計
東京市況/全体的に低調が続くも 各種チラシ関連に動き
家庭紙/EDLP主体に安定した販売継続
古紙/7月度の古紙回収率 4ヵ月ぶりの70%台
●インフォメーション
〈10月18日号〉
●R&D情報
意見交換、CSR活動に取り組む企業が増加/第7回フォローアップ調査にみる製紙産業の生物多様性保全活動
●ワールドレビュー
相次ぐ買収で北米第3位の地歩を固めるウェイスト・コネクションズ
●今週の焦点
固定価格買取制度(FIT)の改正ポイント/来年4月から市場連動型のFIPへ移行
●話題を追って
公益財団法人 紙の博物館/『渋沢栄一と近代製紙業』を上梓
●新製品・新技術
日本製紙 紙容器再資源化事業を強化/技術課題を克服し富士工場に処理設備を導入
●今週の数字
電通「世界の広告費予測2020〜2022」改定版/2021年は10.4%増で19年水準超えに
●統計と市況
紙
●中国市況
原料、紙・板紙製品
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●米国市況
グラフィック用紙
●ニュースファイル
企業の動き トピックス 新製品 人事異動
中国国際造紙科技展覧会・会議(上海)の開催へ向け中国造紙学会と共同企画
紙業タイムス社およびテックタイムスは、2021年11月9~11日、中国・上海の世博展覧館で開催される「2021中国国際造紙科技展覧会・会議」(2021CIPTE:2021 China International Paper Technology Exhibition and Conference)に先立ち、中国造紙学会と月刊誌『中国造紙』7月号で“日本特集”を共同企画した。
CIPTEは中国造紙協会および中国造紙学会、中国紙パルプ研究院の共催。中国における紙パルプ技術に関する最大規模の国際展示会として内外の高い評価を獲得しており、出展者には中国国内の主要な紙パ機械・関連機器メーカー・資材サプライヤーが顔を揃え、欧米や日本など海外の最新技術も加わる世界先端技術が一堂に会す場となっている。とくに近年は東南アジアやインド、中近東などからの来場者も増え、アジア地域への技術発信の展示会としても認識されるようになった。今回はとくに新型ウイルス感染沈静化により以前の成長軌道へと戻った中国での国際紙パ産業総合展示会として多くの国から注目されている。
なお、『中国造紙』7月号はすでに同誌読者に郵送されているが、展示会会期中には来場者へも配布される予定となっている。
日本印刷学会/紙メディアシンポジウム「紙メディアとデジタルの融合」を11月29日にWeb開催
(一社)日本印刷学会の紙メディア研究委員会は11月29日、「紙メディアとデジタルの融~新しい付加価値の創造~」をウェビナー形式で開催する。
高度化するICTにより生まれた「デジタルマーケティング」「ブロックチェーン技術」などの技術革新により、メディアとしての紙はその形態や付加価値が加速度的に多様化が進んでいる。とくに9月のデジタル庁発足をきっかけにデジタルの状況は大きく変化しつつあり、従来型の紙メディアの存在意義や価値を見つめ直すとともに、未来型の紙メディアについて改めて考える必要がでてきている。
今回、紙メディア研究委員会では紙メディアと電子メディアを対立させた構図からではなく、その融合に焦点を当てた未来志向の発想で企画・構成している。同シンポジウムの概略は以下の通り。
日 時:2021年11月29日(月)13:00~17:00
会 場:ZOOMウェビナー
主 催:(一社)日本印刷学会紙メディア研究委員会
プログラム:
「紙媒体が消費者行動に及ぼす影響~心理的要因に注目して~」
早稲田大学商学学術院助手/權 純鎬 氏
「デジタルの成熟で目的が変わるフィジカル(紙)メディア」
㈱グーフ 代表取締役、エバンジェリスト/岡本 幸憲 氏
「“実体”を伴う紙メディアの付加価値の考察」
(独) 国立印刷局・研究所製品技術研究部研究員/新免 浩太郎 氏
「マンガを“”アート独立行政法人にする紙・印刷・NFT技術」
㈱集英社 デジタル事業部次長兼デジタル企画課課長/岡本 正史 氏
申込締切:11月19日(金)
参 加 費:個人会員・協賛会員5,000円、教職員・学生・シニア3,000円、非会員7,000円(全て税込み)
申込方法:日本印刷学会ホームページにて詳細参照
問合せ先
(一社)日本印刷学会 事務局
〒104-0041 東京都中央区新富1-16-8
TEL 03-3551-1808 FAX 03-3552-7206
E-mail nijspst-h@jspst.org
URL http://www.jspst.org
紙パルプ技術協会/第64回年次大会を11月4日~12月3日オンデマンド配信
紙パルプ技術協会は新型コロナウイルス感染の収束が見通せないなか、当初静岡市での開催を計画していた「第64回-2021年紙パルプ技術協会年次大会」について、一部ライブを含むオンデマンド配信により実施する。ライブ配信は11月4日、オンデマンド配信は11月4日~12月3日(特別講演の一部は~11月10日)、また関連サプライヤー企業の最新技術情報を紹介するウェブ展示サイトを12月開催予定の計装技術発表会・計装ショーのウェブ展示と併せて11月4日~2022年1月7日の2ヵ月間にわたって公開する(ウェブ展示サイト閲覧については参加登録不要)。
今回は「紙パルプ産業の新たな飛躍…イノベーションの推進と加速する変革へのチャレンジ」をテーマに掲げ、講演会では注目分野である「CNF」「プラスチック代替」「IoT」「家庭紙」などの特別セッションが企画されているほか、来るべき脱炭素社会に向けた新技術をはじめ、紙パルプ産業の持続的発展に向けた関連技術および導入事例が紙パルプメーカー、関連サプライヤーによって披露される。
このほか年次大会行事として、三賞(藤原賞、大川賞、佐伯賞)、紙パルプ技術協会賞・印刷朝陽会賞、佐々木賞の表彰式もライブ配信される(11月4日)。
問合せ先
紙パルプ技術協会・年次大会事務局
〒104-8139 東京都中央区銀座3-9-11
TEL 03-3248-4841 FAX 03-3248-4843
E-mail nenjitaikai@japantappi.org
URL https://www.japantappi.org
日本不織布協会 /「ANNA講演会」を11月5日にWeb開催
日本不織布協会は11月5日13時10分より「ANNA講演会」をweb方式で開催する。
今回はマスクのJIS 規格に関する内容を日本衛生材料工業連合会の髙橋専務理事より、また繊維から繊維を生み出すシステムについての講演を伊藤忠商事の下田祥朗氏より、そしてスマートファクトリーと5Gに関するテーマでNTTドコモの松尾浩一氏を講師として招き講演を聴く。
概要は以下の通り。
日 時:11月5日(金)13:10 ~ 16:35
会 場:TEAMS による Web 講演会
内 容:
「マスク規格の JIS 化」(仮題)13:15 ~14:15 日本衛生材料工業連合会専務理事/髙橋紳哉氏
「伊藤忠 SDG 戦略 ~繊維から繊維を生み出すシステム~」14:20~15:20 伊藤忠商事㈱繊維カンパニーファッションアパレル第三部繊維原料課長/下田祥朗氏
「スマートファクトリーと5Gコンサルティング」15:30~16:30 NTTドコモ5G・IoTビジネス部スマートファクトリー/松尾浩一氏
なお、講演時間は多少前後することもある。
参加費:正会員6,000円/人、賛助会員9,000円/人、一般1万5,000円/人
申込み:10月22日(金)までに専用申込書に必要事項を記入のうえ申し込む。
問合せ先
日本不織布協会 事務局
TEL 06-6233-0842 FAX 06-6233-0843
E-mail:info@anna.gr.jp
紙・板紙需給速報8月/段ボール原紙の国内出荷は前年比、19年比ともに増加
日本製紙連合会が集計した8月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+7.1%の172.1万tで、5ヵ月連続の増加となった(2019年比は△7.8%)。
国内出荷のうち、紙は+5.9%の85.1万t(△14.6%)、板紙は+8.3%の87.0万t(△0.1%)で、用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が+3.6%の60.4万tで5ヵ月連続の増加(△18.3%)、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は+9.8%の97.1万tで6ヵ月連続の増加(△0.7%)。主要品種の前年同月比は新聞用紙を除きプラス、19年同月比は段ボール原紙のみプラスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は+8.2%の15.0万tで20ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心にアジア向けが増加して+60.9%の4.8万tとなり5ヵ月連続の増加。一方、21ヵ月ぶりの減少となったパッケージング用紙は、段ボール原紙が東アジア向けで減少して△6.3%の10.2万t。ただし、段ボール原紙輸出の減少は、原料古紙の入手難が続く中、各社が国内供給を優先した結果であり、中国をはじめとするアジアの需要が急に減少したわけではない。
紙・板紙の在庫は前月比+5.6万tの203.0万tで2ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は新聞用紙、印刷・情報用紙ともに増加して、同+7.8万tの100.3万tで2ヵ月連続の増加。パッケージング用紙は、段ボール原紙を中心に白板紙も減少して同△1.9万tの94.3万tとなり、前月の増加から減少に転じた。衛生用紙は同△0.3万tの8.4万tで2ヵ月連続の減少。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は△2.3%の16.3万tで3ヵ月連続の減少(△17.0%)。
印刷・情報用紙:国内出荷は印刷用紙、情報用紙ともに増加し、+6.0%の44.1万tで5ヵ月連続増(△18.8%)。メーカー輸出は+60.9%の4.8万tで5ヵ月連続増。
包装用紙:国内出荷は未晒、晒ともに増加し、+20.1%の5.2万tで5ヵ月連続増(△5.1%)。メーカー輸出は+4.5%の1.5万tで3ヵ月ぶりの増加。
段ボール原紙:国内出荷は+7.3%の71.0万tで9ヵ月連続増(+1.1%)。出荷を国内優先にした結果、メーカー輸出は△20.6%の6.9万tとなり、21ヵ月ぶりの減少。
白板紙:国内出荷は高板、特板、コート白ボールいずれも増加し、+12.0%の10.2万tで6ヵ月連続の増加(△6.9%)。
衛生用紙:国内出荷は、トイレットペーパー、ティシュ、タオル用紙いずれも増加し、+4.5%の14.6万tで前月の減少から増加に転じた(△2.8%)。
(FUTURE2021年10月11 日号)