2020
Archive for 2020
2020年 <Vol.31 No.3> 2021年版 不織布・機械資材薬品ガイド
2021年版 不織布・機械資材薬品ガイド
●製造加工機械・関連機器
解繊・ウェブ形成/結合・加工・仕上/関連機器・部材/品質管理・試験・検査
●繊維・原反・薬品
不織布用繊維/不織布原反/不織布用薬品
●不織布関連企業一覧&掲載頁
◇
●インタビュー
コロナで変わる生活習慣を衛生材料面から支援
日本衛生材料工業連合会 専務理事 髙橋紳哉氏
●企業展開
環境保護意識の高まりを追い風に人工皮革“ラムース”を展開
旭化成 ㈱ 中嶋康善氏
加工・物流拠点の新設と能力増強により更なる飛躍に挑む
三木特種製紙㈱ 三木慎一郎氏
高付加価値化と充実の副資材でトータルコーディネート
小泉製麻㈱ 小泉康史氏
●解説
進展する使用済み紙おむつのリサイクル ─「完結型」や「水平型」など脱・焼却で環境対応
開発加速する環境配慮型繊維 ─ 植物由来や生分解性素材を利用,強度を高め常温で分解するものも
●寄稿
新型コロナウイルス感染症拡大に対応した欧米企業の動き(Ⅱ)
技術ジャーナリスト 塩谷隆
●業界動向
クラレ/年産900tの岡山第2工場が竣工 ─ マスク用メルトブロー不織布製造設備が完成
前田工繊/抗ウイルススパンボンド不織布を開発 ─ 繊維への練り込み製法で経済性と効果持続性を実現
クラレクラフレックス/“カウンタークロス”がFSC認証を取得 ─ 森林環境保全の貢献で海外市場拡大に拍車
住友理工/薄膜高断熱材“ファインシュライトTM ” ─ 自動車向けなどを狙いシートタイプとして供給を開始
不織布売上高トップ40社/コロナ禍前の比較的穏やかな状況が続いた2019年
マーケット探訪:防護服/コロナを機に進み出した国産力の増強
Pickup/特殊ガラス繊維と特殊熱可塑性樹脂による湿式不織布“低誘電特性複合素材”
N+(エヌプラス)/環境対応から次世代技術支える素材まで ─ 123社・団体が最新素材や技術を紹介
日本不織布協会/注目のESG展開と先端技術の開発がテーマ ─ 「ANNA講演会」を10月16日に東京で開催
日本不織布協会/製造法から不織布産業の現状まで詳細に解説 ─ 全国3地区で「不織布基礎講座」を開催
NONWOVENS REVIEW 特別企画 「2021年版 不織布・機械資材薬品ガイド」
東京オリンピック・パラリンピックの開催を予定していた2020年は中国・武漢に端を発した新 型コロナウイルスの感染が瞬く間に世界へ広がり、予想もしなかったパンデミックに見舞われる こととなりました。ロックダウンや緊急事態宣言などによりサプライチェーンが機能不全となり、 国内外の経済活動は低迷状態に陥りましたが、ここに来てようやく収束傾向が見られ経済復元の 兆しも現れてきました。しかし、この間に社会・経済へ与えた影響は大きく、“アフターコロナ” における産業構造の変化や消費行動の変化が事業活動の在り方を少なからず変えていくとの見方 が大勢を占めています。成長素材だった不織布においてもこれからの市場戦略・製品展開によっ ては好不調の差が大きくなるとの厳しい分析を行う業界識者も少なくありません。
そうした事業環境が大きく変化するなか、不織布メーカーや加工メーカーにとって生産体制や 用途開拓・製品開発などの面で内外動向を見据えた、きめ細かで柔軟な戦略が必要とされ、原材 料や各種資材・薬品、製造機器などに対しても従来とは異なる選択基準が求められてきそうです。
本誌Vol.31 No.3 では好評企画の『不織布・機械資材薬品ガイド』を“アフターコロナ”の下 で有効活用できる2021年版サプライヤーズガイドとして最新データにより再構成するとともに、 不織布製品をはじめ、その原材料や資材・薬品、製造設備・加工機械・関連機器のなかから優良 製品を選りすぐって紹介、企業動向や市場・製品開発動向も概観できる内容とします。
2021年 <1月号> 特集/アフターコロナ・脱プラ時代の紙パルプ産業
特集/アフターコロナ・脱プラ時代の紙パルプ産業
●特集寄稿
資本主義・グリーンリカバリー・テクノリロケーション ─ 不確実性のなかで3つの視点から製紙産業の持続可能性を探る
東京大学名誉教授(製紙科学),日本印刷学会元会長 尾鍋史彦
パッケージ素材としての紙の可能性と日本製紙の開発事例
日本製紙㈱ パッケージング・コミュニケーションセンター 野田貴治
“New Normal時代”の紙メディアの価値について ─ 何一つ無駄にしない循環型経済における紙メディアとは
木村篤樹
ESGの展開と使用済み紙おむつのリサイクル
ユニ・チャーム㈱ 宮澤清
Withコロナ時代の安心安全職場への変革
㈱小林製作所 製紙機械設計部 渡邉泰都
OnEfficiency.Strengthによる製紙プロセスの最適化 ─ バーチャルセンサを活用した強度制御でコスト削減に貢献
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー プロジェクト営業部 古林和
●サプライヤーに聞く
コロナ禍を業務改革の機会とし事業展開は構造変化への更なる対応で
バルメット㈱ 代表取締役社長 鈴木節夫氏
◇
●連載
高度化するパルピング・古紙処理技術(5)古紙処理の現状とその将来(その2)─ 評価・分析技術の進展がもたらす高精度・高効率な操業
岩崎誠
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(97)地頭力を鍛える〜思考力のトレーニング〜
中山裕一朗
●寄稿
北米紀行/紅葉とアートを巡るレンタカーの旅 ─ シカゴからケベックを経てワシントンDCまで4,750kmを走破
豊福邦隆
●業界動向
日本製紙連合会/「ホワイト物流」推進運動 持続可能な物流の実現に向けた自主行動宣言を公表
エコプロOnline 2020/新型コロナ感染状況を考慮しオンライン開催 ─ 海洋プラごみ対策パビリオンも併設
エコプロOnline・主催者セミナー/海洋プラごみやナノセルロースなど関心の高い話題を平易に解説
とくしま発SDGsアクションプログラム/「地域×企業のためのSDGs実践セミナー」で日誠産業が取組みを紹介
バルメット/広報誌『Forward』2020年第2号を発行 ─ プラット社向けトレーニングサービスなどを紹介
アズビル/バルブの健康診断をクラウドで提供する「Dx Valve Cloud Service」
●ニュース・統計機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ技術タイムス 2020年1〜12月号総目次
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和2年10月度〉
<1月1号>地域特集■静 岡
地域特集■静 岡
●Special edition
第64回 静岡県紙業振興大会/求められる製品づくりで社会の変化に対応しよう
山邉義貞/印刷・情報用紙から衛生用紙への需要転換
表彰/小林俊雄(小林製作所)、本多光雄(本多商事)、北昭興業富士紙業本部、大石機械製作所、ゴードー商事、ほか
現状報告/原川重俊(経過概要)、大杉茂男(板紙)、髙野陽介(家庭紙〈衛生用紙〉)、菊池初彦(古紙)、佐野禎彦(CNF〈研究機関〉)、米山充(CNF〈富士市〉)
提言/等健次「社会の変化に対応し、製紙業界の振興と発展を目指そう」
◇
●Trend
紙パ関連企業のCSR報告書/コーポレートガバナンス、SDGs、ESG、事業構造転換の“ワード”が前面に目立ち始めた各社
日本製紙グループ『CSR報告書2020』
北越グループ『コーポレートレポート2020』
レンゴー『サステナビリティレポート2020』
コアレックスグループ『サステナビリティブック2020』
リンテック『CSRレポート2020』
王子グループ『統合報告書2020』
三菱製紙『コーポレートレポート2020』
巴川製紙所『社会・環境報告書2020』
●Report
世界主要国の紙・板紙生産/コロナ禍でも減少幅は小さい米、回復の立ち後れが目立つ日本
●製品紹介
くらしと紙/王子ネピア、大王製紙
●統計
板紙/20年9月度生産実績 前年比101.6%
段ボール/9月度生産設備稼働率 トップは関東の102.4%
パルプ・パルプ材/BKP販売15ヵ月ぶり増加
出版/単行本「鬼滅の刃」累計1億部突破
●インフォメーション
ふじのくにCNF総合展示会/オンラインで開催
ふじのくにCNFフォーラムと静岡県が主催し、2015年から富士市で毎年開催している「ふじのくにCNF総合展示会」が、今年はオンラインで開催中。
「ふじのくにCNF総合展示会」は、CNF(セルロースナノファイバー)に関する国内最大級の展示商談会。今年はCNF素材や製造機械、活用製品の開発、製造、分析を手がける企業や研究機関など、全国から過去最多の77社・団体が出展。製紙業界からも王子製紙、日本製紙、大王製紙、中越パルプ工業、丸住製紙、丸富製紙などが自社のCNFや用途開発を紹介している。また、各種セミナーを配信するほか、県工業技術研究所による技術相談も行っている。
〔URL〕https://fujinokuni-cnf.com/
〔会期〕11月24日(木)~2021年3月31日(水)
紙・板紙需給速報10月/国内出荷15ヵ月連続減も2桁減からは脱却
日本製紙連合会が集計した10月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△6.6%の190.7万t。15ヵ月連続の減少ながら、6ヵ月ぶりに二桁マイナスから脱した(以下、%表記は前年同月比)。うち、紙は△10.0%の93.6万t、板紙は△3.2%の97.0万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△11.8%の67.8万tで47ヵ月連続減。パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は△4.5%の107.0万tで13ヵ月連続減。いずれも前月よりマイナス幅が縮小している。主要品種は衛生用紙を除き前年割れで、衛生用紙は+4.2%の15.9万tと6ヵ月ぶりの増加。
紙・板紙のメーカー輸出は+41.0%の16.8万tで10ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙が減少し、△14.1%の4.0万tと7ヵ月連続の減少。東南アジア、南アジア向けが減少している。パッケージング用紙は+75.7%の12.8万tで11ヵ月連続増。段ボール原紙を中心に東アジア向けが増加した。輸出が好調な段ボール原紙は、国内出荷はマイナスながら国内+輸出の出荷全体では+4.4%と3ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比△4.6万tの202.2万tで、前月の増加から減少に転じた。うち、グラフィック用紙は塗工紙を除いて減少し、同△1.5万tの96.9万tで2ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は、段ボール原紙、白板紙、包装用紙いずれも減少して同△3.0万tの96.8万tとなり、5ヵ月連続減。衛生用紙は同△0.1万tの8.5万tで3ヵ月ぶりの減少。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は△10.7%の18.2万tで36ヵ月連続減。
印刷・情報用紙:国内出荷は△12.2%の49.6万tで15ヵ月連続減。非塗工紙、塗工紙、情報用紙ともに減少。メーカー輸出は△14.1%の4.0万tで7ヵ月連続減。
包装用紙:国内出荷は△16.0%の5.0万tで19ヵ月連続減。未晒、晒ともに減少。メーカー輸出は+42.0%の1.8万tで2ヵ月連続増。
段ボール原紙:国内出荷は△2.0%の79.2万tで13ヵ月連続減。メーカー輸出は+115.3%の10.1万tで11ヵ月連続の増加。
白板紙:国内出荷は△8.6%の11.4万tで15ヵ月連続減。高板、特板、コート白ボールともに減少。
衛生用紙:トイレットペーパーは前年並みながらティシュ、タオル用紙が増加し、主要品種唯一の国内出荷プラスとなった。
(FUTURE2020年12月14日号)
レンゴー/連結子会社を再編
レンゴーはこのほど、連結子会社の経営効率向上のため、次記の通り再編を実施する。
セッツカートンによる共栄ダンボールの吸収合併
共栄ダンボールを2021年2月1日付(予定)で会社分割し、段ボールケースの製造販売事業を行う100%子会社を新設する。分割方式は、共栄ダンボールを分割会社とし、新設会社を承継会社とする新設分割方式。新設会社は、承継事業に必要な資産、債務、雇用契約その他の権利義務を共栄ダンボールから承継し、債務の承継は免責的債務引受の方法によるものとする。その上で同日、セッツカートンが(現)共栄ダンボールを吸収合併する。合併方式はセッツカートンを存続会社とする吸収合併方式で、(現)共栄ダンボールは解散する。なお新設会社は、「共栄ダンボール㈱」の商号を引き継ぐ。
【セッツカートン】
本 社:兵庫県伊丹市
資本金:4億円
株 主:レンゴー100%
事 業:段ボールシート・ケースの製造・販売
売上高(20年3月期):53,595百万円
従業員:762名
【(現)共栄ダンボール】
本 社:長野県下伊那郡豊丘村
資本金:4,000万円
株 主:レンゴー100%
事 業:段ボールシートの製造・販売
売上高(20年3月期):1,594百万円
従業員:75名
【(新)共栄ダンボール】
本 社:長野県下伊那郡豊丘村
資本金:1,000万円
株 主:セッツカートン100%
事 業:段ボールケースの製造販売
樽谷包装産業によるタルタニパックの吸収合併
21年1月1日付(予定)で、樽谷包装産業が同社100%子会社のタルタニパックを吸収合併する。タルタニパックは解散する
。
【樽谷包装産業】
本 社:兵庫県尼崎市
資本金:1億円
主要株主:レンゴー50%、日本マタイ20%
事 業:木製、スチール製、樹脂製パレットなどの物流関連機器の製造・販売/重包装用紙袋、ポリエチレン袋、ポリプロピレン袋、その他プラスチック袋の製造・販売
売上高(19年9月期):4,343百万円
従業員:129名
【タルタニパック】
本 社:兵庫県尼崎市
資本金:1億円
事 業:段ボールシート・ケース・パレットの製造・販売
売上高(19年9月期):2,154百万円▽従業員:42名
(FUTURE2020年11月23日号)
レンゴー/メキシコの重量物包材メーカーを孫会社化
レンゴー連結子会社のトライウォール社(香港)はこのほど、TWメキシコ・パッケージング・ソリューションズ社(=TWメキシコ社。トライウォールグループ80%出資)を通じて、ティム・パッケージング・システムズ社(=ティム・メキシコ社)に出資し、持分の99.99%を取得した。
ティム・メキシコ社は、ドイツに本社を置く総合包装メーカー、ティムグループのメキシコ法人として設立され、主に自動車関連産業向けに重量物段ボールなどの包装資材を製造・販売してきた。
レンゴーは、トライウォールグループを通じて、段ボールをはじめとする重量物包装資材事業をグローバルに展開しており、自動車関連企業が多いメキシコでも、TWメキシコ社を設立し昨年から事業を開始した。そこに、新たな拠点としてティム・メキシコ社を加えることにより、メキシコでの供給体制を充実させて、より幅広い包装ニーズに応えていく。なお、ティム・メキシコ社(正式名称:THIMM Packaging Systems, S. de R.L de C.V.)の社名は、TW México Planta Puebla S. de R.L de C.V.に変更する予定。
チャレンジ・ゼロに参加
レンゴーは、日本経済団体連合会(=経団連)が政府と連携して主導するプロジェクト「チャレンジ・ゼロ」(チャレンジネット・ゼロカーボンイノベーション)に参加した。
「チャレンジ・ゼロ」は、気候変動対策の国際枠組である「パリ協定」が長期的ゴールと位置づける「脱炭素社会」の実現に向けて、企業・団体がチャレンジするイノベーションを国内外に発信し、後押ししていく新たなイニシアティブ。参加企業は、経団連の「チャレンジ・ゼロ宣言」に賛同し、自社が挑戦する具体的な取組みを公表している。
レンゴーは環境経営のキーワードとして“Less is more.”を掲げ、より少ない資源で大きな価値を生むパッケージづくりを通じて、持続可能な社会づくりと脱炭素社会の実現に貢献している。
◎チャレンジ・ゼロwebサイト
https://www.challenge-zero.jp/jp/
(FUTURE2020年11月2日号)
王子ホールディングス/ベトナムに段ボ新工場、2022年5月稼働目指す
王子ホールディングスは、ベトナム南部のドンナイ省に、新たに段ボール工場を建設する。投資額は約60億円で、稼働開始は2022年5月の予定。
王子グループは、海外事業の拡大を事業構造転換の大きな柱の一つに掲げ、ベトナムでは5ヵ所(北部3ヵ所、南部2ヵ所)に段ボール工場を持つ。今回、需要の伸びが期待される南部地区に段ボール工場を新設することで、一層の事業拡大を図る。新工場は、東南アジア・インド・オセアニア地域で34ヵ所目の段ボール製造拠点となる。
〔新工場の概要〕
・現地法人:Ojitex(Vietnam)社(王子グループ100%出資)
・建設予定地:ロックアンビンソン工業団地
・敷地面積:約8万m2
・段ボール生産能力:約1,000万m2/月
(FUTURE2020年11月23日号)
三菱製紙/メルトブロー不織布とマスクの生産設備を新設
三菱製紙は、約5億円を投じ、高砂工場(兵庫県)にメルトブロー不織布とマスクの生産設備を新設する。営業運転開始は、マスクが2021年1月、メルトブロー不織布が同年6月の予定。同事業は経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」に採択された。
メルトブロー不織布は、極細繊維の不織布で、高捕集効率のマスクには欠かせない材料。ウイルス・花粉除去などフィルター性能の中心的役割を担い、マスクのほかには吸音材、吸油材、衣料用中綿などに使用されている。三菱製紙が新設する生産設備のメルトブロー不織布生産能力は、マスク換算で約2億枚/年となる。
同社はこれまで、湿式不織布の分野で、主にクッションフロアの基材、水処理膜基材、バッテリーセパレータなどを生産してきた。メルトブロー不織布のような乾式不織布の自社生産は今回が初めてだが、乾式不織布を使用した製品として空気清浄機用抗ウイルス機能性フィルターを製造販売するなど、多くの技術的知見を蓄積してきた。同社では、これまで培った技術と新設備を適応させることで、抗菌・抗ウイルス・抗アレルゲン物質などの機能を付与した高機能マスクを自社生産すると同時に、メルトブロー不織布と既存の湿式不織布を複合させた機能性濾材の開発を進め、生活に役立つ機能性製品のラインアップを充実させる。
(FUTURE2020年12月21日号)
北越コーポレーション/2050年までに「CO2実質ゼロ」目指す
北越コーポレーションはこのほど、2050年までにCO2排出実質ゼロを目指す「北越グループ ゼロCO2 2050」を策定した。
北越グループは「グループ環境憲章」を制定し、その実現に向けて今年4月に「グループ環境目標2030」を策定、その目標の一つである「CO2排出量を2005年度比43%(約45万t)削減する」に取り組んできた。その結果、現在ではCO2ゼロ・エネルギーが70%を占め、CO2排出原単位とともに業界トップレベルを維持している。そこで、将来の目指すべき環境ビジョンをより明確化するため、「ゼロCO2 2050」を策定したもの。
(FUTURE2021年1月4日号)
王子ホールディングス/「環境ビジョン2050」と「環境行動目標2030」を制定
王子ホールディングスはこのほど、環境に関する長期ビジョン「環境ビジョン2050」と、その達成に向けて、2021年度から開始し30年度を目標達成年度とした「環境行動目標2030」を制定した。
「環境ビジョン2050」の中核は、森林保全と植林を通じて森林のCO2吸収固定能力を活用しながら、製造・物流部門の省エネ化と再生可能エネルギーの利用拡大にも取り組み、50年のネット・ゼロ・カーボン(温室効果ガス排出の実質ゼロ)を目指すこと。その過程として、30年度までに温室効果ガス排出量を18年対比で70%以上削減し、併せて資源の有効活用やさまざまな環境負荷低減、生物多様性の維持保全などに、グループの総力を挙げて取り組んでいく。
◎「環境ビジョン2050」
https://ojiholdings.disclosure.site/ja/themes/191/
◎「環境行動目標2030」
https://ojiholdings.disclosure.site/ja/themes/150/
「パートナーシップ構築宣言」を公表
また王子ホールディングスは、内閣府、中小企業庁などが公表を呼びかけている「パートナーシップ構築宣言」の趣旨に賛同し、宣言を公表した。
「パートナーシップ構築宣言」とは、大企業と中小企業がともに成長できる関係を構築するため、・サプライチェーン全体の共存共栄と規模・系列を越えた新たな連携
・親事業者と下請け事業者の望ましい取引慣行(下請中小企業振興法に基づく振興基準)の遵守などを宣言するもの。
宣言内容は、同社webサイト(https://www.biz-partnership.jp/declaration/536-05-06-tokyo.pdf)、およびパートナーシップ構築宣言のポータルサイト(https://www.biz-partnership.jp/)で閲覧できる。
(FUTURE2020年10月26日号)
丸住製紙/ペーパータオルを増産し衛生用紙部を新設
丸住製紙は、ペーパータオルの需要増に対応するため、増産体制を整える。併せて、販売強化のため10月1日付で衛生用紙部を新設した。
丸住製紙はこれまで、新聞用紙・出版用紙・印刷用紙・情報用紙・包装用紙を取り扱ってきたが、2019年からペーパータオルの加工機1台を設置し、販売を開始。今年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大でペーパータオルの需要が増加していることから、加工機を1台増設するもの。委託先である太洋紙業(静岡県富士宮市)の加工所内に設置する。投資額は1億6,500万円。稼働予定は21年3月で、生産量は2台で月間約480tとなる見通し。
また、衛生用紙部の新設に伴い東京支社に東日本営業課、大阪支店に西日本営業課を新設し、全国をカバーする。
同社のペーパータオル『e-Syut(エシュット)』は、古紙100%配合のFSC認証製品。深く細かなエンボス加工により、手触りのよさと優れた吸水性、濡れても強いタフさが特長となっている。
(FUTURE2020年10月26日号)
丸富製紙、大二製紙/家庭紙製造で業務提携
丸富製紙(本社:富士市比奈、佐野武男社長)と大二製紙(本社:富士市今泉、滝口陽子社長)は、このほど家庭紙製造に関する業務提携契約を締結した。
丸富製紙は家庭紙の専業メーカーだが、今後の需要拡大が見込まれるロングタイプトイレットペーパー(以下、ロングTP)およびハンドタオル(ハードタイプ)の供給体制強化が、かねて課題となっていた。一方、大二製紙は出版・印刷用途の特殊更紙を生産しているが、少子高齢化や紙媒体から電子媒体へのシフトといった構造的要因で、雑誌向けなどの更紙需要が大幅に減少する中、得意技術を活かせる新たな商品づくりを模索していた。
さらに大二製紙の本社工場と、丸富製紙のグループ会社である丸富コンバーティングおよび美藤製紙は隣接しており、立地だけでなく技術交流・人材育成交流面においても好条件を備えている。このような背景から、両社は約1年間の準備期間を経て今般の業務提携発表に至ったもの。
内容としてはまず、丸富製紙が大二製紙からハンドタオル用原紙の供給を受け、丸富製紙・原田工場においてハンドタオルを生産する。当初は月産200tからスタートし、販売状況を見ながら順次設備の増強を行う。またロングTPの加工委託も両社で計画している。
写真は業務提携を発表する丸富製紙の佐野武男社長(右)と大二製紙の滝口陽子社長。
(FUTURE2020年11月2日号)
国際紙パルプ商事/仏の紙卸売会社を完全子会社化
国際紙パルプ商事は、7月21日付で発行済株式の83.7%を取得して連結子会社化した、フランスの紙卸売会社「Antalis S.A.」(ユーロネクスト上場)について、残りの株式も公開買付で取得し、完全子会社化した。かねて進めていた関係法令上の手続きが完了し、このほどフランス金融市場庁の承認が下りたもの。
買付期間は10月15日から28日までで、買付価格は1株当たり0.9ユーロ、買付予定数は1,103万9,964株、買付総額は993万5,968ユーロ(約12.3億円)となる予定。
なお、買付終了後は一連の取引によりAntalisを非公開化する。
(FUTURE2020年11月9日号)
日本製紙、大成ロテック/バイオアスファルト開発がNEDOの委託研究に採択
日本製紙と大成ロテックが共同で研究を進める「クラフトリグニンを使用したバイオアスファルト混合物の開発」が、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の戦略的省エネルギー技術革新プログラムに採択された。
道路舗装の主材料として使用されている石油アスファルトは、製油から舗装の工程で多くのエネルギーを必要する。同事業では、社会インフラとして不可欠な道路舗装の整備を持続可能な資源で賄うため、日本製紙が持つリグニンを有効活用する技術を応用。木材由来のクラフトリグニンをアスファルト舗装の原料の一部に利用し、バイオアスファルト混合物の開発に取り組む。
石油アスファルトの使用量を低減したバイオアスファルト混合物を使用すると、原材料のバイオマス化に加え、工程全体として化石エネルギー利用量の抑制が期待できる。今後、日本製紙はクラフトリグニンをアスファルト利用に適した品質とするための改質を検討し、また大成ロテックはバイオアスファルト製造方法の検討、舗装施工の品質管理および供用性評価などを行っていく。
<委託研究の概要>
テーマ:「製紙用蒸解工程からのクラフトリグニンを利用したバイオアスファルト混合物の開発」
期 間:2020年~2021年(2年間)
(FUTURE2020年11月16日号)
レンゴー/パッケージング材料の新シリーズ『REBIOS』
レンゴーはこのほど、脱プラの新製品として、武生工場で生産するセロファンや紙をベースに、生分解性素材を組み合わせたパッケージング材料の新シリーズ『REBIOS』(レビオス)を発売した。
レンゴーのセロファンは、木材パルプを原料とするバイオマス由来の透明フィルムで、日本有機資源協会からバイオマス度95の認定を取得済。また、土壌だけでなく海洋での生分解性にも優れており、ベルギーの測定機関OWS(Organic Waste Systems)が実施する海水中での生分解性試験で、極めて高い生分解性が確認された。
『REBIOS』は、こうしたセロファンや紙を活用しつつ、生分解性樹脂との複合によりヒートシール性や防湿性も付与した新材料。食品、日用品、衣類、衛生材料などのパッケージとして幅広く使用できる。
(FUTURE2020年12月21日号)
<12月2号> 特集■中 部
特集 ■ 中 部
●Interview
田名網 進(日本紙パルプ商事)組織として情報を共有し取引先に貢献 OVOL日本紙パルプ商事グループで一致団結し危機乗り越える
村本光正(国際紙パルプ商事)紙素材周辺・紙以外にも視野を広げると同時に紙の良さのより一層のPRに努める
成木勝之(新生紙パルプ商事)情報収集は“一歩早く前へ”が信条 迅速に動ける営業スタッフを育てる
岡田光弘(岡田)自社の“存在意義”を明確にし、選ばれる卸商に
石川喜一朗(石川マテリアル)余剰問題はコロナ禍で一時的に解決 日本の“分別文化”を世界に伝えることが役割
●Topics
大日三協/「本のように開く花瓶」が好評
有力企業紹介
◇
●Topics
日本製紙/釧路工場が紙パ事業から撤退 約一世紀にわたる紙生産の歴史に幕
グリーピース・ジャパン/消費者意識調査で8割強がプラ製品の過剰包装を意識
●催事
展示会「エヌプラス2020」が開催/高機能・環境配慮型の素材が一堂に
●Report
印刷関連企業の設備投資動向/収益構造の改革進めるも本業強化のマインドも依然強く
原材料貿易と設備投資/コロナ禍を契機に中国の影響力が一段と強まる世界の紙パ産業界
産業別労働生産性水準の国際比較/サービス産業や情報通信分野で世界上位国との差が広がる日本
●統計
東京市況/Go To効果持続もイベント減が響く
家庭紙/供給優先の安定的販売続く
古紙/9月度の古紙回収率 4ヵ月連続の80%台
●インフォメーション
〈12月21日号〉
●R&D情報
ESG経営を見据えたCSR/SDGsとESGに重点を置き始めた紙パ関連企業のCSR報告書〈3〉
●ワールドレビュー
コロナ禍がもたらしたeビジネスと段ボール包材需要の成長加速
●今週の焦点
2019年のメーカー・工場別古紙消費/高まる、より安価な古紙への関心
●話題を追って
古紙センター 紙リサイクルセミナー〈4-下〉/「なぜ分けるのか」を正しく知ってもらう
●今週の数字
2019年度のエネルギー需給/非化石エネの供給が7連連続で増加
●統計と市況
紙
●米国市況
グラフィック用紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 移転・変更
〈12月14日号〉
●R&D情報
『通商白書2020』にみるコロナ危機の実相(2)/サプライチェーンで「世界中がつながる」ことの良し悪しも問題に
●ワールドレビュー
北米で段原紙へのシフトを加速する玖龍紙業の子会社、NDペーパー
●Future’s EYE
〜紙パの第2四半期は記録的な減収減益に〜 コロナ禍の影響は大きいが、その度合で明暗が分かれる
●REPORT
欧米紙パ企業の成長戦略/域外での事業買収や投資が活発化
●ワイドフレックス
「エヌプラス2020」に5,600余名が来場/高機能・環境配慮型素材に高い関心
●話題を追って
古紙センター 紙リサイクルセミナー〈4-上〉/分別回収促進で、ごみ処理量を減らす
●アジア市況
輸入古紙、輸入パルプ
●統計と市況
板紙
●米国市況
パッケージング用紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス
2020年 <12月号> 特集Ⅰ/SDGs・脱プラ対応の研究開発動向と試験・分析機器 特集Ⅱ/「双循環」戦略での発展へ向う中国製紙産業
特集Ⅰ/SDGs・脱プラ対応の研究開発動向と試験・分析機器
●特集企業動向
紙パ企業による研究開発の最新動向 ─ SDGs・脱プラに対応しつつ既存部門の強化も推進
●特集サプライヤーに聞く
実績ある測定機器の専門商社として新たな成長目指す紙パ産業に貢献
野村商事㈱ 代表取締役社長 野村友良氏
●特集業界動向
東海染工/染色業界トップシェアの薬品濃度管理システムを他業種にも提案
栄商金属/スムースター新型平滑度測定器の開発 ─ 「モノづくりの街」からの技術発信で本格受注へ
JASIS 2020/リアル・ウェブ併用のハイブリッド展 ─ 最新の試験・分析機器が一堂に
●ハイクオリティ対応の試験・分析機器
特集Ⅱ/「双循環」戦略での発展へ向う中国製紙産業
●特集寄稿
古紙輸入ゼロが中国製紙産業に与える影響と対策 ─ 現状の分析と“双循環”による新たな成長
中国紙パルプ研究院,中国造紙雑誌社・社長補佐,『造紙信息』編集長 郭 彩雲
中国における特殊紙産業の現状と分析 ─ 着実に開発力を向上させ高付加価値製品を拡大
豊福 邦隆
●特集業界動向
コロナ後の経済回復進むなか新たな成長支える技術が結集 ─ 9月23〜25日に蘇州で中国国際造紙科技展・会議が開催
◇
●業界動向
日本製紙連合会/CO2排出削減目標を大幅に上回って達成 ─ 温暖化対策フォローアップ調査結果
日本製紙連合会/産廃対策に関し新目標を設定 ─ 19年度実績フォローアップ調査結果も公表
日本製紙連合会/2019年安全衛生表彰を贈呈 ─ 前年比8件増の34事業所・協力会が受賞
四国経済産業局,四国産業・技術振興センター/CNF実用化事例紹介セミナーを開催 ─ セラミックス成形や生コン圧送用先行剤など4件
京都グリーンケミカル・ネットワーク/NCVプロジェクトや安全性評価について解説 ─ ナノセルロース新情報 デジタルセミナー・展示会
日本不織布協会/注目のESG展開と先端技術の開発がテーマ ─ 「ANNA講演会」を10月16日に東京で開催
SGEC/PEFCジャパン,森林認証促進協議会/SDGsやESGを踏まえ森林認証の今後を展望 ─ リアル/オンライン併用によるフォーラムを開催
イチカワ/創立70周年記念誌を発行 ─ 「世界一の品質」で更なる飛躍へ
エヌプラス/CNFや不織布を用いた高機能素材が集結 ─ 万全なコロナ対策のもと延べ1万人以上を動員
テイエルブイ/自動化・省力化に向け機能を強化した真空蒸気加熱システム
●データシート
主要国の紙パルプ産業動向 (2020年上半期)
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(96)With/Afterコロナ下でビジネスを飛躍させる思考法とは
中山裕一朗
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和2年9月度〉
〈12月7日号〉
●R&D情報
『通商白書2020』にみるコロナ危機の実相/コロナショックが明らかにした世界の構造と日本の立ち位置
●ワールドレビュー
新規感染者数の爆発的増加で再びロックダウンに入った欧州
●話題を追って
古紙センター 紙リサイクルセミナー〈3〉/古紙貿易の中心は東南アジアへシフト
●講演から
SGEC/PEFC森林認証フォーラム2020〈2〉/森林認証紙と木材の可能性に挑戦
●REPORT
製紙連 廃棄物対策の目標値を引き上げ/2025年度の最終処分量を6万tまで削減
●国際市況
市販パルプ
●米国市況
グラフィック用紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 人事異動
<12月1号> 特集■特殊機能紙
特集■特殊機能紙
●Interview
青野智良(特種東海製紙)《TANT シリーズ》浸透に向け再度PR強化 パッケージ営業部との連携で相乗効果に期待
菅谷俊巳(リンテック)市場ニーズに沿った3製品を発売 環境志向の高まりによる需要拡大に期待
平戸順一(竹尾)デジタル印刷用《ヴァンヌーボ》を“世界市場”浸透へ オンラインを活用した企画展を活発化
谷口和隆(平和紙業)本年1月にSDGsの取り組みを宣言 コロナ禍後にSNSなど情報発信を強化
◇
●Topics
大一洋紙/抗菌印刷加工の紙を使った「抗菌マスクケース」3種類を販売
日本製紙連合会/令和3年度の税制改正で「設備投資減税創設」など要望
1~8月の「休廃業・解散企業」動向調査/年5万件超ペースで過去最多を更新へ
石炭火力発電政策/非効率な石炭火力のフェードアウトに向け経産省のWGが年内にも取りまとめへ
企業のメインバンク調査2020年版/各エリアとも地元の銀行が強みを発揮
●催事
柏原紙商事・洛東遺芳館/令和2年秋季展『江戸の絵師と婚礼調度品展』
●Report
紙加工関連企業の研究開発活動/環境問題や社会貢献を切り口とした製品・技術開発が活発化
印刷関連企業の研究開発活動/従来のビジネスモデルからの脱却など激変する外部環境への対応が課題
●製品紹介
くらしと紙/日本製紙クレシア、ナカバヤシ、花王
●統計
板紙/20年8月度生産実績 前年比99.1%
段ボール/段ボール生産量速報 9月度は前年比97.9%
パルプ・パルプ材/4ヵ月ぶりに集荷100万t超
出版/出版界で議論 消費税総額表示義務化
●インフォメーション
〈11月23日号〉
●R&D情報
全体としては減収減益基調だが/ドル高も影響し米国企業が底力をを発揮した世界紙パのトップ75社
●ワールドレビュー
ロックダウン下の“新しい日常”で減少が加速する欧州の新聞用紙
●今週の焦点
日本製紙・釧路が紙パ事業から撤退/約一世紀にわたる紙生産の歴史に幕
印刷博物館でパッケージ展が開催中/輸送効率や環境負荷軽減を考慮した受賞作品
●話題を追って
SGEC/PEFC森林認証フォーラム 2020〈1〉/ポストコロナで高まる認証材の有用性
●ワイドフレックス
グリーンピース・ジャパンの消費者意識調査/8割強がプラ製品の過剰包装を意識
●R&D情報関連付表
世界の紙パルプ企業75社ランキング
●統計と市況
原材料
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 移転・変更 新製品 人事異動
〈11月16日号〉
●R&D情報
主要国の紙・板紙生産にみる温度差/コロナ禍でも減少幅は小さい米、回復の立ち後れが目立つ日本
●ワールドレビュー
業界トップが指摘するコロナ禍の教訓は“素早い顧客対応”の重要性
●話題を追って
古紙センター 紙リサイクルセミナー〈2〉/明るい話題が見えない牛乳パック回収
●REPORT
製紙連 低炭素社会実行計画フォローアップ調査〈2〉/燃料転換などで3年間に404億円の投資
●統計と市況
関連指標
●中国市況
古紙・パルプ
●ニュースファイル
企業の動き トピックス 移転・変更 新製品
<11月2号> 特集■近畿・中国
特集 ■ 近畿・中国
●Interview
沼田淳(福山製紙)/競争力に絶えず磨きをかけ顧客のソリューションに貢献していく
手島徹(日本紙パルプ商事)/閉塞感の打開に向け、わくわくする新商材の開発を
原敬三(国際紙パルプ商事)/事業環境悪化の今こそ守りから攻めの姿勢に転じる
中山和久(新生紙パルプ商事)/今は〈万事塞翁が馬〉〈川の流れに〉の考え方もある
村井久容(大阪洋紙同業会)/お客さんを納得させる情報を持って行った者が勝つ
竹尾有一(竹尾)/ニューノーマルの時代にふさわしい新規商材でチャレンジしていく
●注目企業
大阪シーリング印刷/顧客第一主義で何ができるかを考える
●Topics
大阪企業家ミュージアム/特別展示《五代友厚展》
◇
●Report
緊急事態宣言下の全国1万人調査/サービス,営業・販売職は収入減と失業リスクを懸念
●催事
大王製紙/『グーンプラス』新CM発表会開催 新米パパDAIGOさんがブランドアンバサダーに
紙パルプ技術協会/三賞・佐々木賞などの合同表彰式を万全な感染対策の下で開催
●Topics
こんのグループ/「アイクリーン」にて抗菌サービス事業を開始
●訃報
兵庫パルプ工業/故井川雄治氏の死を悼む
●統計
東京市況/Go To トラベル案件にやや動き
家庭紙/タオルペーパー需要増継続
古紙/8月度の回収率 3ヵ月ぶりの60%台
●インフォメーション
〈11月9日号〉
●R&D情報
原材料貿易から設備投資まで/コロナ禍を契機に中国の影響力が一段と強まる世界の紙パ産業界
●ワールドレビュー
PB品を中心に在宅勤務で消費が拡大する米国の家庭用紙タオル
●話題を追って
気候変動アクション2020パネルディスカッション/今こそ「変化は起こせる」時が到来
●REPORT
製紙連 低炭素社会実行計画フォローアップ調査〈1〉/工程見直しで化石エネ原単位を改善
●講演から
古紙センター 紙リサイクルセミナー/中国の国策で一層の品質向上が課題に
●統計と市況
紙
●米国市況
パッケージング用紙
●ニュースファイル
企業の動き トピックス 催事 人事異動
2020年 <11月号> 特集/持続的成長を支えるパルピング・古紙処理技術
特集/持続的成長を支えるパルピング・古紙処理技術
●特集寄稿
最新蒸解技術と高カッパー価パルプの製造 ─ Valmet Continuous CookingTMの開発技術と収率向上事例
バルメット㈱営業部 西原禎朗
APP社オキ工場のパルプ特性について
豊福邦隆
溶解パルプの現状と課題
宮西孝則
原質工程における最新デトラッシングシステムについて
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー 田中正守
連続式パルパーデトラッシュシステムの導入効果 ─ 新型パルソーター“サクセス・パル”による効率向上
相川鉄工㈱技術・開発本部管掌 藤田和巳
アンドリッツの次世代スクリーン“PrimeScreen X”
アンドリッツ㈱技術営業本部 竹下陽介
●連載
高度化するパルピング・古紙処理技術(4)
古紙処理の現状とその将来 ─ 中国の古紙禁輸や海洋プラ問題などへの対応が要請
岩崎誠
●特集業界動向
古紙再生促進センター/「令和2年度紙リサイクルセミナー」を開催 ─ 人数制限によるリアル開催とライブ配信を併用
◇
●業界動向
丸富製紙,大二製紙/家庭紙製造で業務提携 ─ 設備増強も視野にハンドタオル生産で協働を開始
王子ホールディングス/GHG排出実質ゼロに向けた「環境ビジョン2050」─ マイルストーンとして「環境行動目標2030」も設定
紙パルプ技術協会/三賞・佐々木賞などの合同表彰式を開催 ─ 万全な感染対策の下で製紙技術功績者を顕彰
経済産業省/非効率な石炭火力設備の休廃止を検討 ─ 年内をメドに具体的な仕組みの取りまとめへ
日本製紙連合会/生物多様性保全に向けた取組みの定着を確認 ─ 行動指針のフォローアップ調査を実施
日本製紙連合会/VOC排出に関するフォローアップ調査を実施
スズキ/船外機用マイクロプラスチック回収装置を開発 ─ 取付け容易なフィルター式として来年より展開へ
東北大学/CNFの配向制御によりセルロース単繊維の高強度・高靭化に成功
富士工業技術支援センター/延期していた「令和元年度研究発表会」を開催 ─ CNFや製紙など3分野10件を報告
日本包装技術協会/日本パッケージングコンテスト入賞作品を決定 ─ ジャパンスター賞に王子HD,レンゴー,日本製紙など13件
日本製紙,四国化工機/次世代型アセプティック紙容器システム“NSATOM®”を本格展開へ
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(95)新型コロナ感染拡大でプラに逆戻り?
中山裕一朗
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和2年8月度〉
〈11月2日号〉
●R&D情報
CSR報告書にみる各社の覚悟と決意/事業構造転換のスピードアップと深耕化が求められる紙パ業界
●ワールドレビュー
中国の完全撤退で取引の中心が他国へシフトするアジア古紙市場
●話題を追って
気候変動アクション日本サミット2020/JCI会員企業は2年半で500社超に
●Future’s EYE
〜約7割は「販売戦略の変更」で需要減に対応〜 新型コロナでビジネスを見直す海外進出日系企業の苦悩と模索
●アジア市況
輸入古紙、輸入パルプ
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●国際市況
市販パルプ
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品
〈10月26日号〉
●R&D情報
SDGs、新型コロナウイルス対応/コーポレートガバナンスの重要性が高まった紙パ各社のCSR報告書
●ワールドレビュー
古紙価格は上昇も、紙・板紙は需要減で下落した韓国の7〜9月期
●新製品・新技術
関西ペイントが漆喰塗料の実証試験結果を発表/新型コロナの不活化を5分で実現
●話題を追って
令和3年度の税制改正/製紙連が設備投資減税創設など要望
●Future’s EYE
〜産業別労働生産性水準の国際比較〜 サービス産業や情報通信分野で世界上位国との差が広がる日本
●REPORT
1〜8月の「休廃業・解散企業」動向調査/年5万件超ペースで過去最多を更新へ
●統計と市況
板紙
●米国市況
古紙
●ニュースファイル
企業の動き トピックス 新製品 人事異動
<11月1号> 特集■くらしと紙〔冬〕
特集■くらしと紙〈冬〉
●売れ筋商品
《メインアイテムリスト》トイレットペーパー/ティシュペーパー/キッチンペーパー/ハンドタオル/ウエットティシュ(対人用)/ウエットティシュ(対物用)/紙おしぼり/ベビー用紙おむつ/大人用紙おむつ/軽失禁用品/生理用ナプキン/ちり紙・京花紙/便座シート/障子紙/ペット用品/その他
●Topics
大王製紙/「エリエール 贅沢保湿」の保湿成分配合 赤ちゃんの敏感肌を守る『GOO.Nプラス』発売
◇
●催事
富士市/新たな段階に入ったCNF事業化推進 「関連産業推進懇話会」を開催
●Topics
竹尾/『カラープランーFS』新色発売に際しオンラインセミナー開催
FSCジャパンのアンケート調査/10代の4割以上が認証マークを認知
丸紅/購入電力のCO2フリー化を推進 2021年移転の新本社ビルに再生可能エネ電力を供給
女性登用に関する企業の意識調査/管理職の割合は平均7.8%で微増
2019年度の通信販売売上高/ネット通販拡大で8.8兆円市場に
中国不織布産業の2019年生産動向/安定成長続くが不確定要素が懸念 生産量421万tで前年比6.3%増
●製品紹介
くらしと紙/王子ネピア、コアレックス信栄
●統計
板紙/20年7月度生産実績 前年比93.7%
段ボール/段ボール生産量速報 8月度は前年比93.9%
パルプ・パルプ材/BKPの在庫水準が上昇
出版/「ナンバー」が初の将棋特集で増刷
●インフォメーション
〈10月19日号〉
●R&D情報
11社平均の対売上高比率は1.78%/外部環境の激変に対応するには物足りない印刷の研究開発活動
●ワールドレビュー
設備減−需要減のスパイラルを脱却できるか欧州出版用紙市場
●話題を追って
非効率な石炭火力のフェードアウトに向け/経産省のWGが年内にも取りまとめへ
●Future’s EYE
〜製紙連「生物多様性保全」フォローアップ調査〜 SDGsとも関連づけながら社会貢献を模索する製紙各社
●統計と市況
原材料
●中国市況
古紙・パルプ
●ニュースファイル
企業の動き 団体の動き トピックス 新製品 人事異動
紙の博物館/創立 70 周年記念企画展「特別収蔵品展」を10月24日から2021年2月23日まで開催
紙の博物館は創立以来「洋紙発祥の地・王子」に設立された紙の専門博物館として、日本の製紙産業に関わる資料を受け継ぎながら、伝統的な和紙に関する資料も収集・保存してきた。
新館移転以来20余年ぶりとなる今回の特別収蔵品展では重要資料を中心に、多彩な紙関係資料の数々をご紹介する。
展示概要配下の通り。
名 称: 創立 70 周年記念企画展「特別収蔵品展」(会期中に2 回展示替え)
会 期:2020 年 10 月 24 日(土)~2021 年 2 月 23 日(祝)
開館時間:10:00~16 : 00
休 館 日:日曜日・月曜日、年末年始、臨時休館日
会 場:公益財団法人 紙の博物館(4 階企画展示室)
展示構成:
① 紙の博物館の70 年
戦禍の工場跡地に生まれ、現在は飛鳥山公園内の紙の専門博物館として親しまれる「紙の博物館」の 70 年の足跡を振り返る。
② 重要収蔵品
紙の博物館には日本の和紙・洋紙をはじめ、アジア、ヨーロッパなど古今東西の紙資料が約 4 万点収蔵されている。そのなかから同館で重要とされてきた名品を選んだ。
絵奉書「吹きぼかしに紅葉」、佑澄心堂紙/清朝乾隆帝時代(1735~ 95年)
③ 明治の近代製紙業を伝える収蔵品
明治初期、日本に近代製紙業が興り全国で7 工場が稼働した。なかでも東京・王子の「抄紙会社」は渋沢栄一の提案・主導によって操業を開始した会社で、その後身である王子製紙王子工場の跡地が紙の博物館のルーツとなった。
銅版画「王子製紙会社略図」/村井静馬画/綱島亀吉版/明治10(1877)年。肉筆画「飛鳥山の景」/三代歌川広重画/明治初期。渋沢栄一書簡(部分)/明治 9(1876)年
④ 貴重書(和紙、洋紙の紙業文献の貴重書)
E. Kaempfer, The History of Japan (London: T. Woodward, 1728)
イベント:
「紙の工場跡地を歩く」11月21日(土)10:30 ~ 12:00
明治初期に渋沢栄一が提唱し経営を主導した「抄紙会社」(後の王子製紙王子工場)があった王子駅周辺を学芸員とともに散策し、明治時代から戦後までの歴史を振り返る。
問合せ先
益財団法人 紙の博物館
TEL 03-3916-2320 FAX 03-5907-7511
E-mail gakugei@papermuseum.jp
Web https://papermuseum.jp/ja/special-exhibition
紙・板紙料需給速報8月/国内出荷13ヵ月連続減で主要品種はすべて減少
日本製紙連合会が集計した8月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△13.9%の160.8万tで13ヵ月連続の減少となった(以下、%表記は前年同月比)。うち、紙は△19.1%の80.5万t、板紙は△7.9%の80.3万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△21.0%の58.4万tで45ヵ月連続の減少。パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は△9.5%の88.5万tで11ヵ月連続の減少。主要品種はすべて前年割れとなった。
紙・板紙のメーカー輸出は+22.3%の13.8万tで8ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は△30.9%の3.0万tで5ヵ月連続減。パッケージング用紙は+55.2%の10.8万tで9ヵ月連続増。グラフィック用紙は塗工紙を中心に東南アジア、東アジア、南アジア向けなどが減少。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東アジア向けが増加した。
紙・板紙の在庫は前月比△0.6万tの207.6万tで3ヵ月連続の減少となった。うち、グラフィック用紙は印刷・情報用紙は減少も、新聞用紙が増加し、同+0.1万tの99.2万tで4ヵ月ぶりの増加。パッケージング用紙は、包装用紙、段ボール原紙は増加も、白板紙が減少して同△1.2万tの100.1万tとなり、3ヵ月連続減。衛生用紙は同+0.6万tの8.3万tで前月の減少から増加に転じた。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は△15.0%の16.7万tで34ヵ月連続減。
印刷・情報用紙:国内出荷は△23.2%の41.7万tで13ヵ月連続減。非塗工紙、塗工紙、情報用紙とも減少。メーカー輸出は△30.9%の3.0万tで5ヵ月連続減。
包装用紙:国内出荷は△20.9%の4.3万tで17ヵ月連続減。未晒、晒ともに減少。メーカー輸出は△13.5%の1.4万tで前月の増加から減少に転じた。
段ボール原紙:国内出荷は△5.6%の66.2万tで11ヵ月連続減。メーカー輸出は+110.8%の8.7万tで9ヵ月連続の増加。
白板紙:国内出荷は△17.0%の9.1万tで13ヵ月連続減。高板、特板、コート白ボールとも減少。
衛生用紙:国内出荷は△7.0%の13.9万tで4ヵ月連続の減少。タオル用紙は増加したが、トイレットペーパー、ティシュは減少。
(FUTURE2020年10月12日号)
日本製紙グループ/『シールドプラス』をフィンランドで量産開始
日本製紙グループの十條サーマル社(本社:フィンランド)はこのほど、紙にバリア性を付与した『シールドプラス』の量産化に向けた設備工事を完了、稼働を開始した(写真)。設備投資額は500万ユーロ(約6億1,500万円)。今後、サンプル提供を開始し、欧州市場を中心にグローバル展開を進める。
十條サーマル社は感熱事業で培った塗工技術を生かし『シールドプラス』の開発・マーケティングに取り組んできた。今回の設備工事は薬品の調薬設備の増設などを行ったもので、ISO22000などの認証取得を視野に入れ、食品パッケージに適した厳格な衛生基準に適合させた。
『シールドプラス』シリーズは紙にバリア機能を持たせることで、プラスチックやアルミなどの従来型バリア性素材の領域に「紙」という選択肢を増やした。
十條サーマル社は今後、日本製紙グループの欧州生産拠点として『シールドプラス』の浸透を図る。
(FUTURE2020年10月19日号)
日本製紙/「抗ウイルス」性能をもつ 変性セルロースを開発
日本製紙はこのほど、「抗ウイルス」および「抗菌・消臭」性能を持つ変性セルロースを開発した(写真は変性セルロース単体と金属イオンを担持させた変性セルロース)。
同社が開発した変性セルロースは、セルロースナノファイバー(=CNF)製造の中間体である変性セルロースを原料とし、化学処理した変性セルロースの表面に金属イオンを担持させることで、高い抗ウイルス性能と抗菌・消臭効果を発現する。
セルロースなので不織布や紙などへの加工がしやすく、このため同社では、不織布をベースとする衛生材料や、フィルターなど日用雑貨・工業用途への採用に期待を寄せている。生産は石巻工場。
印刷用紙の新製品『npi 抗ウイルス上質』を上市
そして日本製紙は、この変性セルロースを用いた印刷用紙の新製品『npi抗ウイルス上質』を上市した。「抗ウイルス」および「抗菌・消臭」性能を備えた画期的な印刷用紙で、取扱い坪量は80g/㎡。
同社が、金属イオン担持変性パルプ配合の紙製品を用いて行った抗ウイルス試験(JIS L 1922)によれば、ウイルスを99.9%まで低減することができたという。
(FUTURE2020年9月28日号)
大王製紙/レース用EVでCNF実装を車体外装全体に拡大
大王製紙のシート状CNF(セルロースナノファイバー)成形体『ELLEX-M』が、モータースポーツチーム「SAMURAI SPEED」(東京)のレースカー(電気自動車)の車体外装全体に実装された。
SAMURAI SPEEDは米国のカーレース「パイクスピークインターナショナルヒルクライム」に2018年から電気自動車で参戦し、『ELLEX-M』を加工した部材の実装箇所を増やしてきた。
18年はエアロパーツ、19年はボンネット、リアドア、リアスポイラーと使用範囲を広げ、軽量化と耐久性を検証、そして3年目となる20年は車体外装全体(ボンネット、ドア、リア、サイド)および内装(インストルメントパネル)へと範囲を拡大したほか、CNF複合樹脂をドアミラーに活用した車両を完成させた(写真)。
残念ながら、新型コロナの拡大を受けて「パイクスピークインターナショナルヒルクライム」への参戦は見送ったが、20年度中に開催される他レースへの参戦を検討している。
大王製紙はレースでのCNF部材の軽量化効果と耐久性を検証し、この結果をもとに一般車両への展開を進めていく。
(FUTURE2020年9月21日号)
大王製紙/ セルロース濃度55%のCNF高濃度複合樹脂を開発
大王製紙はこのほど、セルロース濃度を55%まで高めたセルロースナノファイバー(CNF)複合樹脂の開発に成功した。
大王製紙では、CNFの最大の特徴である、軽くて強い特性を活かせる複合樹脂の実用化を目指し、2018年からセルロース複合樹脂ペレットのサンプル提供を行ってきた。提供していたのは、粗く解した(部分的にCNF化した)セルロース濃度10%の複合樹脂ペレットだが、ユーザーから用途展開について評価をもらう中で、「最終製品の樹脂設計の自由度を高められるよう、よりセルロースを高濃度化して欲しい」という要望が多く寄せられていた。
そこで同社はセルロース濃度を高める技術開発を進め、今回の「濃度55%」を実現したもの。開発したCNF高濃度複合樹脂『ELLEX-R55』は、9月からサンプル供給を開始する。
『ELLEX-R55』は樹脂成形加工を行うユーザーのニーズに合わせて、性能に応じたCNF濃度に希釈することも可能。例えばCNFを10%程度に希釈しても、曲げ特性が向上する分(CNF10%で弾性率1.7倍)、材料の厚さ低減につながる。これにより樹脂材料の軽量化とともに減プラスチックも実現できる。
大王製紙はCNF事業化の課題であるコスト低減にも取り組んでおり、供給体制は基幹工場の三島工場で成形加工しやすいペレット状にして供給できるようにすることで、製造・物流コストの低減を図る。さらに、芝浦機械と共同でCNFの前処理プロセスや複合樹脂の生産性を飛躍的に改善させるための開発にも取り組んでいる。
この開発事業はNEDOの「炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー関連技術開発」プロジェクトに採択された。大王製紙は「CNFの早期事業化を加速させる」としている。
(FUTURE2020年9月28日号)
中越パルプ工業/CNF複合樹脂の品揃えを拡充
中越パルプ工業はこのほど、セルロースナノファイバー(CNF)を用いた複合樹脂ペレット・マスターバッチ品(MB)の販売を開始、衝撃強度を強化したものをはじめ複数のグレードを揃えた。
CNFは、プラスチック分野で低比重・高剛性化による軽量化が期待できる補強剤として、自動車産業をはじめさまざまな産業分野で応用が試みられている。
同社はこれまで、CNF (同社商標名『nanoforest』)を用い、ポリプロピレン(PP)との複合を可能とした粉末グレード『nanoforest-PDP』(PDP)を提供してきた。しかし、検討先でPPとの混錬時にPDP分散性の課題があったことから、今回、PDPを事前にPPへ良分散させたMB品『nanoforest-MB』を提供することとしたもの。
また、CNF複合樹脂の実用化に向けた取組みでは、剛性が向上する一方で、固く脆い性質に起因する衝撃強度の低下が課題として挙げられ、特に自動車産業分野では衝撃強度の強化が望まれていることから、同社では衝撃強度の強化にも取り組み、標準グレードのMB品に加えて衝撃強度を強化した3種類を新たに揃え、提供を開始した。
(FUTURE2020年10月5日号)
三菱製紙/抗菌紙シリーズの品揃えを拡充
三菱製紙は抗菌性を付与した紙製品を拡充し、新製品の販売を10月から開始する。
同社ではかねて抗菌性を付与した紙製品を開発し、白板紙ベースの抗菌紙を長年にわたり販売してきたが、このほど品揃えの拡大を図り、改めて抗菌分野の商品を拡充するもの。
白板紙ベースの『三菱抗菌板紙』、晒クラフト紙ベースの『抗菌クラフト紙FSC認証-MX』は、大腸菌、黄色ぶどう球菌の抗菌効果があるほか、優れた印刷適性、製函加工適性や製袋加工適性も備えている。抗菌効果については、ニッセンケン品質評価センターの試験により効果を確認した。
また、この2製品は蛍光染料を使用していないので、食品包装用にも使用可能。クラフト紙ベースはFSC認証紙。
(FUTURE2020年10月5日号)
王子ホールディングス/バリア性紙素材の高透明グレード品を開発
王子ホールディングスは、バリア性紙素材『SILBIO BARRIER(シルビオ バリア)』のラインアップに、高透明グレード品を追加した。
新製品は、王子の透明紙にバリア性能を付与した新たな紙素材。透明プラスチックのような高い視認性を追及しているので、食品や化粧品、雑貨などに使用されるプラスチック包装の代替として期待される。
(FUTURE2020年10月5日号)
日本製紙、四国化工機/次世代型アセプティック紙容器システムを完成
日本製紙は9月16日、本社のある東京・御茶ノ水ソラシティ内で、次世代型アセプティック紙容器システム『NSATOMR(えぬえすアトム)』の完成発表会見を開いた。2年前の9月に行った同システムの発表会で、2019年度中の市場投入を予告していたが、コロナ禍などの影響により2020年度にズレ込んだ形。
当日は野沢徹代表取締役社長のほか、紙パック営業本部長の大林保仁・常務執行役員、四国化工機の植田滋代取社長CEOが出席し会見に臨んだ。
冒頭、野沢社長は「近年、低迷するグラフィック系市場に代わるものとして、当社はパッケージ、家庭紙・ヘルスケア、ケミカル、エネルギー、木材の各分野に比重を置いて事業を強化している。段ボール加工事業については昨秋、豪州の企業を買収しこの分野を補完するなど、総合パッケージメーカーを指向している。アフターコロナの社会は環境・衛生・健康がますます重要視されるはずで、そういう意味でも『NSATOM』には期待している」と述べた。
また大林常務執行役員は、日本製紙が掲げるスローガン「紙でできることは紙で!」を紹介しつつ、同システムの開発の背景として、全世界で脱プラスチック容器の潮流が加速、日本製紙における最近の紙容器新製品開発状況、温暖化・気候変動による自然災害発生、新型コロナウイルス感染拡大、従来の紙容器で出来なかったこと――などの要素を挙げた。
『NSATOMR』は日本製紙と四国化工機それぞれの社名をとって「Nippon-Shikoku Aseptic Total Optimized Method」の頭文字をつなげたものであり、両社はこれまでも常温長期保存タイプの無菌充填システム『NS-FUJI』(レンガ型紙容器で65~1,000?の幅広いラインアップがある)を共同開発し、飲料メーカーを通じて30年以上にわたり日本の消費者に提供してきた。
今回完成した無菌充填システムは、これまで液体用紙容器では不可能とされていた固形物・長繊維・高粘度の飲料内容物(タピオカ、ナタデココ、リンゴ、トマト、イチゴ、ニンジン、調味料、ドレッシングなど)の充填に対応しつつ、長期常温保存ができるという特長を持つ。さらに充填 機は全自動洗浄(高衛生/省力化)の機能に加え、容器殺菌レベルは業界最高水準の「キルレート6」を実現している。
両社は今後もトータルシステムサプライヤーとして、「原紙」→「容器製造」→「充填機」→「メンテナンスサービス」という一連のアセプティックパッケージソリューションを「NIPPON QUALITY」と名づけ、事業を継続していく。
なお、『NSATOMR』の今後の販売スケジュールとしては本年10月に顧客を招いての実機見学(徳島)を行い、11月から充填機の受注を開始、2021年度からはテスト用の1号機、2号機を設置する予定。うち1台は日本製紙リキッドパッケージプロダクト(茨城県猿島郡)内に設置し、顧客のテスト充填などを可能とする環境を整える予定。2025年度に10台の稼働を目標としている。
(FUTURE2020年10月5日号)
王子ホールディングス/石塚硝子と紙容器事業の合弁会社を設立
王子ホールディングスと石塚硝子はこのほど、紙容器関連事業の合弁会社「石塚王子ペーパーパッケージング株式会社」を設立した。石塚硝子が同事業を会社分割し、王子HDが当該会社株式の40%を取得して、合弁会社としたもの。
環境意識の高まりから、紙素材の製品が多岐にわたって開発される中、両社は合弁により、紙容器事業の基盤強化および新製品開発による新領域への進出、将来的には海外での事業拡大を図る。なお、石塚硝子が原材料として調達しているラミネート原紙は今後、段階的に王子製品に切り替える予定。これにより、原紙調達の海外依存から脱却し、飲料用紙容器で初めての国内一貫生産体制を整える。
〔合弁会社の概要〕
代 表 者:田村亮一 氏
出資比率:石塚硝子60%、王子HD40%
事業内容:紙容器の製造・販売および紙容器に係る充填機械の販売・メンテナンス
資 本 金:1億円
売 上 高:約70億円/年
所 在 地:兵庫県神崎郡福崎町西治498
(FUTURE2020年10月5日号)
レンゴー/サン・トックスを子会社化
レンゴーは関連会社サン・トックス(トクヤマ80%、レンゴー20%出資)の株式の46%をトクヤマから10月1日付(予定)で追加取得し、サン・トックスを子会社化する。
サン・トックスは、茨城県と山口県に生産拠点をもつ、プラスチックフィルムメーカー。レンゴーグループにとっては長年にわたる主要なフィルム仕入先であり、2015年10月にサン・トックスの第三者割当増資を引き受けて資本参加した後、トクヤマと共同でサン・トックスのプラスチックフィルム事業の強化に努めてきた。
〔サン・トックスの概要〕
本 社:東京都台東区上野
工 場:関東工場(茨城県潮来市)、徳山工場(山口県周南市)
代 表 者:飯嶋克孝・代表取締約社長
資 本 金:3億円
株 主:(株式取得後)レンゴー66%、トクヤマ34%
事業内容:プラスチックフィルムの製造・販売
売 上 高:約180億円(2020年3月期)
従 業 員:417名
(FUTURE2020年10月12日号)
大王製紙グループ/寄居印刷紙器を買収
大王製紙グループの大王パッケージは10月1日、段ボールケース・紙器製造会社の寄居印刷紙器(埼玉県本庄市)の全株式を取得し、子会社化した。
大王パッケージは国内に13工場を配置して全国に段ボール製品を提供しており、広域ユーザーの利便性を高めると同時に地場ユーザーへのきめ細かい製品供給のため、一層の事業強化に取り組んでいる。一方、1965年に設立された寄居印刷紙器は、段ボールケースと紙器製品の製造販売を手掛け、埼玉県北部や群馬県を中心に、地場の優良な顧客基盤を持つ。
両社は今後、協業によるエリア拡大、設備の有効活用、配送の効率化に加え、工場立地や事業戦略的に親和性の高い、ダイオープリンティング(商業印刷、ラベル)、三浦印刷(商業印刷、POP)、大和紙工(貼箱)などのグループネットワークを活用し、得意先の相互紹介や共同営業によるシナジー効果を発現していく。
〔寄居印刷紙器〕
本 社:埼玉県本庄市
資本金:1,000万円
株 主:大王パッケージ100%
事 業:段ボール・紙器製品の製造・販売
売上高:7億円(2020年4月期)
従業員:48名
〔大王パッケージ〕
本 社:東京都千代田区
資本金:3.1億円
株 主:大王製紙100%
事 業:段ボール・ディスプレイ製品の製造・販売
売上高:433億4,900万円(2020年3月期)
従業員:1,069名
(FUTURE2020年10月12日号)
〈10月12日号〉
●R&D情報
19年度の対売上高比率は4.94%/収益構造の転換が一層問われる印刷業界の設備投資動向〈2〉
●ワールドレビュー
高まる宅配ニーズで配送能力を増強する米国のeコマース企業
●話題を追って
竹尾がオンラインセミナーを開催/『カラープラン-FS』で4つの新色発売
容器包装リサイクル協会 年次レポート2020/再商品化製品販売量は概ね横ばい
●REPORT
緊急事態宣言下の全国1万人調査〈3〉/テレワークには一定の有用性があった
●今週の数字
VOCの排出管理状況フォローアップ調査/5物質の削減率では9割を達成
●ワイドフレックス
日印産連「9月印刷の月」/式典中止も表彰受賞者31名に祝意
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 人事異動
<10月2号>特集■パッケージ/古紙<2>
特集 ■ パッケージ
●Trend
包装・容器――素材選びの最新動向/多くの企業が紙化を指向、SDGsを重視 レジ袋有料化で加速する脱(減)プラ
●Interview
川口幸一郎・五條製紙㈱社長/社会のニーズを受け《抗菌紙シリーズ》発売 サステナビリティへの取組みを強化
●Topics
日本製紙、四国化工機/次世代型アセプティック紙容器システム『NSATOM®』完成
特種東海製紙/今春新設「パッケージ企画本部」による新製品『TT-SPARKLE』供給始動
花王とライオン/プラ容器リサイクルで協働 分別回収から再生、共通利用が可能な品質設計まで
日本テトラパック/国内ミネラルウォーター市場で持続可能な小型紙容器の展開をスタート
ハート/環境性・実用性に優れた『紙製クリアファイル』を新発売
木野川紙業、大和板紙、富士共和製紙/平和への願いを乗せ、広島の折り鶴を再生紙に
●Report
加工関連企業の2019年度業績/製品価格改定が寄与し2桁増益 主力分野の業態で明暗が分かれる
特集 ■ 古紙<2>
●Interview
大久保信隆・関東製紙原料直納商工組合理事長(㈱大久保会長)/適切な車間距離を取り内外格差なく販売していく
赤染マリリン・㈱共益商会社長/社員とのコミュニケーションを重視して現場を毎日回る
●催事
インターナショナルプレミアム・インセンティブショー2020/コンテストで紙製品が躍進 大賞に山陽製紙、準大賞に第一印刷所
●製品紹介
くらしと紙/大王製紙、丸富製紙
●統計
東京市況/一部回復の動きもまだまだ道半ば
家庭紙/輸入ソフトパックティシュ販売増傾向
古紙/7月度の利用率 2ヵ月連続の70%台
●インフォメーション
紙パルプ技術タイムス・特別企画「技術アニュアル2021 機械・資材・薬品総覧」
2020年 <10月号> 技術アニュアル2021 機械・資材・薬品 総覧
〔技術アニュアル2021 機械・資材・薬品 総覧〕
●機械・資材篇
・パルプ製造機械・装置
チッパー,チップハンドリング,検量,洗浄など/GP,TMP,RGPなど機械的パルプ製造装置/ダイジェスターなど化学的パルプ製造装置および関連装置/黒液の扱い,黒液処理,薬液回収装置/漂白装置および漂白剤調成,関連機器
・古紙処理・紙料調成用機械・装置
パルパーおよび関連装置/リファイナーおよびニーダー,ディスパーザーなど/タワー/フローテーター/チェスト,アジテーター,ビーターほか/総合紙料調成システム
・除塵・洗浄・濃縮装置
スクリーンおよびセパレーター/各種クリーナー/ウォッシャー,フィルターなど洗浄・脱水装置/濃縮機
・紙料ポンプ・薬液ポンプ
・抄紙機および関連装置
ヘッドボックスその他抄紙機準備部装置類/各種フォーマー/プレス,サクション類/サイズプレス,オンマシン加工装置/リール,カレンダーなど/抄紙機駆動関連装置/ドライヤー,ベンチレーター,ドレーン,その他熱蒸気関連機器
・抄紙機関係用具・機械類
ワイヤー,フェルト,カンバス類/フォイル,フォーミングボードなど/各種ロールおよびロール加工機器など/ドクター関連/スプレー,ノズル,シャワー,ミストコレクターなど補助装置類
・仕上機械・ハンドリング装置
ワインダー,リワインダー類/スリッター,カッター,ソーター,マーカーなど/ナイフ類/包装装置・システム,ベーラーなど/ハンドリング,トリム処理,残紙カッターなど,および仕上機材
・加工装置・加工仕上装置類
カラーキッチン,その他加工剤調成装置/コーター/ラミネーター,樹脂塗布その他用特殊装置/スーパーカレンダー,エンボス機および関連ロールなど ・2次加工・紙工用装置類
ティシュ,トイレットペーパー,紙おむつなど製造装置/コルゲーターその他板紙紙工用装置/成形品,袋,モールドなど製造装置/印刷機/打抜機,糊付機,穴あけ機など各種紙工用機械類
・計測制御・試験分析機器・装置
自動制御装置および関連機器/検出装置,ディテクター,アラーム機構など/測定,モニターおよびQC用機器類/分析装置,ラボ用分析機器および各種テスター/制御システム,モニタリングシステム,生産管理システムなど
・ユーティリティ・環境関係機器・装置
フィルターほか,用水処理,取水および回収水などの処理装置/ボイラーおよび熱管理機器類/発電ボイラー・タービン,コージェネレーションシステム/排水1次・2次処理,スラッジ濃縮・焼却および総合排水処理システムなど/排水・脱水フィルター・プレス類/ごみ焼却炉および乾燥機ほか/脱臭,排煙脱硫装置ほか/ユーティリティおよび環境分析・測定・モニタリング装置類
・保全機器・その他関連機器・機材
診断,点検用器具類/潤滑装置,シーリング機器・材料など/PM用機器・機材(ライニング,塗装,錆止めおよび機械パーツほか)/安全装置,一般運搬機器,修理工作機器その他
●薬品篇
・蒸解・漂白・古紙処理用助剤
蒸解助剤/漂白剤・助剤/脱インキ剤/離解促進剤/その他古紙処理用助剤
・サイズ剤
・紙力増強・紙質改善剤
天然高分子系/PVA系/水溶性合成高分子系/ラテックス系/その他
・填料・顔料
クレー・カオリン/タルク/炭酸カルシウム/酸化チタン/酸化亜鉛/微粉ケイ酸/有機填料/その他填・顔料
・染料・着色顔料
蛍光染料/染料/着色顔料
・無機・合成繊維
・作業改善剤
ピッチコントロール剤/スライムコントロール剤・殺菌剤/洗浄剤/その他工程用薬品
・防腐/防カビ剤
・フェルト洗浄剤
・消泡剤
・濾水性・歩留向上剤
・用水・排水処理用薬剤
凝集剤・脱水処理用薬剤/その他用・排水用薬剤
・各種助剤
粘剤/サイズ定着剤/離型剤・ダスティング防止剤/顔料分散剤/カラー助剤類/その他
・ユーティリティ用薬品類
・機能化剤
耐水化剤/撥水剤・撥油剤・耐油剤/難燃剤/導電剤・帯電防止剤/防滑剤/湿潤剤/柔軟剤/ケイ線割れ防止剤/透明化剤/嵩高剤/抗菌・抗ウイルス・消臭・防虫剤/その他機能化剤
・加工剤
粘着剤/剥離助剤/感熱・感圧紙用薬品/インクジェット用紙用薬品/その他加工剤/高吸水性樹脂
・塗工・ラミネート・紙工用薬品
表面加工用樹脂/接着剤・ラミネート用材/紙工用材
◇
●寄稿
エジプト旅行回想録/“アラブの春”以前・以後に見た人々の暮らし
豊福邦隆
●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(94)もう,パッケージはいらない?!
中山裕一朗
●業界動向
ダイセル/酢酸セルロース端材を活用した養生用敷板を開発
日本不織布協会/新会長に日本バイリーンの川村氏を選出 ─ 2020年度定時総会を大阪・太閤園で開催
紙パルプ技術協会/オンデマンド配信によりウィズコロナ下での年次大会を実施
富士市/新たな段階に入ったCNFの事業化推進 ─「富士市CNF関連産業推進懇話会」を開催
●ニュース・特許・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈令和2年7月度〉
〈10月5日号〉
●R&D情報
19年度の総額は前年比15.4%増の1,717億円/引き続き収益構造の改革を進める印刷業界の設備投資動向〈1〉
●ワールドレビュー
中国政府の最後の輸入枠発行でアジアの比重が高まる古紙貿易
●新製品・新技術
日本製紙、四国化工機/次世代型アセプティック紙容器システム
●REPORT
BIN「バイオマス白書2020」/産業用熱利用へのシフトなどを提言
●Future’s EYE
〜持続可能な成長を目指す英国〜 金融グリーン化など環境施策の強化に動くが、各論では課題も
●マーケット
第31回 国際文具・紙製品展/環境に優しい紙製品の良さを訴求
●統計と市況
関連指標
●国際市況
市販パルプ
●ニュースファイル
企業の動き 決算 トピックス 新製品 人事異動