2018
Archive for 2018
2018年 <7月号> 特集/品質・コスト対策と製紙用薬品の最新技術
特集/品質・コスト対策と製紙用薬品の最新技術
●特集寄稿
製紙のサステイナビリティを支える製紙薬品,とくにパルプ化薬品について
岩崎誠
ポリアクリルアミド(PAM)系ピッチコントロール剤の開発とその効果
ハリマ化成㈱研究開発カンパニー 研究開発センター 製紙用薬品開発室 袖山卓司
層間強度向上のためのスプレー用薬品の提案
荒川化学工業㈱研究開発本部製紙薬品事業 山平康裕
クレープ用PAE系接着剤の機能と効果
星光PMC㈱製紙用薬品事業部技術統括部 吉谷孝治
●特集業界動向
ADEKA/2025年の“ありたい姿”に向け第2ステージへ
◇
●海外動向
『中国造紙工業2017年度報告』で知る現状と課題/需要堅調だが廃棄物輸入規制の影響が不安材料 ─ 生産量1 億1,130 万t・消費量1 億897 万tで安定成長型へ
●業界動向
日本製紙連合会/新会長に王子HD社長の矢嶋進氏を選出 ─ 第47回定時総会後に就任記者会見を開催
藤原科学財団/「第59回藤原賞」贈呈式を挙行 ─ 理研・永長氏と東大・門脇氏が受賞
ANEX2018/世界の成長を牽引する内外の不織布技術が集結 ─ 出展者747社・来場者3万人超の過去最大規模に
NEW環境展・地球温暖化防止展/622社・団体が廃棄物処理・バイオマス活用技術を出展
ユポ・コーポレーション/創立50周年に向け要望の高い製品・技術を開発・上市へ
バルメット/カスタマーマガジン『Forward』で将来にわたる技術革新を展望
非木材グリーン協会/強酸性・アルカリ性土壌や砂漠における植生回復を報告
●連載
紙リサイクルの最新研究について(4)─ 針葉樹クラフトパルプの繊維長分布に及ぼすリサイクルおよび叩解の影響
京都大学 山内龍男
世界の紙パルプ産業に見る構造変化〔Ⅱ〕─ 森林資源の実態と環境問題の今後
豊福邦隆
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(67)「フィールウェア」でモノづくり町工場を救う
中山裕一朗
●講演・セミナー・展示会
高分子学会/17-6ポリマーフロンティア21─豊かな生活を実現する高分子材料
日本出版学会/春季研究発表会
日本化学会/第98回春季年会(2018)
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈平成30年4月度〉
<7月1号>特集■情報用紙
特集 ■ 情報用紙
●Interview
山口 実(日本フォーム印刷工業連合会)/フォーム印刷業界と紙業界のオープンイノベーションにより需要創出を
●Report
フォーム印刷業界の「現状と課題に関する調査報告書」/利益率改善も「人手不足」や「新たな事業展開」など課題多し
経産省「生産動態統計」から割り出す紙の平均販売単価/2017年の情報用紙販売単価は前年比マイナス3.3円の116.8円
2018年版「IR活動の実態調査」/非財務情報を“見える化”し企業価値と関連づけて説明する傾向に
●Topics
紙パ各社の中期経営計画(1)─ 日本製紙/営業利益500億円を安定確保する事業ポートフォリオの構築が目標
ユポ・コーポレーション/創立50周年を視野に新製品を積極的に開発・上市
日紙商『震災対策ガイド』を刊行/被災組合員の貴重な体験・教訓も採録
エレファンテック、竹尾/導電性インク使用のペーパー製電車が話題に〜紙の機能化技術で『かみてつ™』が製品化
●Article
世界の紙パルプ産業に見る構造変化(2)─ 生産・消費と業界動向(豊福邦隆)
●催事
竹尾/takeo paper show 2018《precision / 精度》“精度”を注ぎ込んだ紙に1万1,000人が素材産業の近未来を垣間見る
ANEX2018/世界の成長を牽引する不織布技術が集結 出展747社・来場3万人超の過去最大規模
●総会から
日紙商西部ブロック会/新理事長に村井久容・大阪洋紙同業会理事長『意義ある行事を』
家庭紙3団体/家庭紙業界の未来に向け、製販の協力で適正な利潤と価値向上目指す
全段連/働き方改革と生産性向上は一体のもの
日本巻取紙工業連合会/需要の洋紙減・板紙増の中 委託加工の軸足を洋紙から板紙へ
●製品紹介
くらしと紙/大王製紙、コクヨ
●インフォメーション
●統計
板紙/18年3月度生産実績 前年比102.3%
段ボール/段ボール生産量実績 3月度は前年比101.8%
パルプ・ パルプ材/パルプ材集荷が110万t台に減少
出版/小学生が選ぶ「“こどもの本”総選挙」
<6月2号>
●団体動向
日本製紙連合会 矢嶋新会長就任記者会見/国連が提唱する「SDGs」の17目標などへの貢献で製紙産業の存在価値示す
●催事
西日本段ボール工業組合/労働災害ゼロを目指し3年未満の新入社員安全衛生研修会開催
栗原紙材/栗原正雄・全原連理事長夫妻 勲章伝達式及び拝謁に出席
「ライセンシング エキスポ 2018」概観/キャラクターグッズには紙製品が欠かせない
●Report
ジェトロ「海外ビジネスに関心の高い日本企業」最新調査/3年連続で増加したベトナムでの投資拡大意欲 ASEAN6全体では中国を上回る
●Article
世界の紙パルプ産業に見る構造変化(1)─ 生産・消費と業界動向(豊福邦隆)
●総会から
東京都紙商組合/理事長に野口憲三氏が再任 業界の合理化の一助となる活動目指す
東京洋紙同業会/理事長に郡司勝美氏が再任 製品価格とは別途請求の物流費の仕組みづくりへ
紙青会/新幹事長に小松正一氏 引き続き運賃問題に取り組む
大阪洋紙同業会/村井理事長続投〈時代のつなぎ〉の役割を果たす
九州洋紙商連合会/松尾会長3期目続投 産業天気図の雨を西の九州が晴らす
中部製紙原料商工組合/理事長に石川喜一朗氏が再任 業界挙げて雑がみの品質向上を
名古屋リサイクル協同組合/理事長に石川喜一朗氏が再任 各戸回収方式への備えを
日本フォーム印刷工業連合会/新会長に櫻井醜氏 人間の心理作用がある限り“紙”は無くならない
関東フォーム印刷工業会/会長に林陽一氏が再任 異業種企業との協力体制を構築していく業界に
全日本紙製品工業組合/製紙連主催イベントへの協力を継続データ利活用による効率化の検討も
日本チェーンストア協会/新会長に小濵裕正氏が就任 協会創立100周年に向け確たる礎を
●インフォメーション
●統計
東京市況/住宅関連チラシ等で印刷用紙A巻取が大幅増
家庭紙/値上げを前にティシュに品薄感
古紙/3月度の在庫率は3ヵ月ぶりの50%台
〈7月9日号〉
●R&D情報
仕事のリプレイスはあるが/アジアにおける最新技術の導入は雇用の削減ではなく拡大をもたらす
●ワールドレビュー
政府による輸入規制の一部解除で中国市場へ復帰する米国古紙
●今週の焦点
国際紙パルプ商事が東証一部上場/求心力を高め中計目標達成に弾み
●話題を追って
家庭紙メーカー4社「パレット共同利用研究会」を設立/今秋より統一パレットの運用を開始
日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合/増加する組合員企業の海外事業所数
●REPORT
紙パ各社の中計をみる〈2〉/大王製紙「第3次中期事業計画」3ヵ年で1,150億円の戦略投資を計画
●マーケット
韓国 4〜6月期の紙・板紙市況/原料価格に連動して若干の変動
●統計と市況
板紙
●国際市況
市販パルプ
●米国市況
板紙・包装用紙
●ニュースファイル
団体の動き・トピックス・新製品・人事異動
〈6月25日号〉
●R&D情報
営業利益は5%台後半まで回復の見通し/価格転嫁とM&A効果で18年度は増益シナリオを描く紙加工企業〈2〉
●ワールドレビュー
国内古紙価格の急騰を受け即、値上げに入った中国板紙メーカー
●今週の数字
日本の包装産業市場/全体では微減も紙・板紙は高伸長
日本パレット協会 2017年度の統計調査を公表/数量は8%増も、金額は8%減と低迷
●講演から
BINシンポジウム 持続可能なバイオマスの要件とは/キーワードは「小規模」と「熱電併給」
●話題を追って
紙パ各社の中計をみる〈1〉/日本製紙「第6次中期経営計画」洋紙事業の再構築が最重点課題に
●統計と市況
原材料
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●ニュースファイル
企業の動き・決算・団体の動き・催事・人事異動
〈6月18日号〉
●R&D情報
大型M&A効果で増収も/原材料コストの上昇分を十分にカバーできなかった紙加工の決算
●ワールドレビュー
年産能力156万tのユーカリBKP拡張計画を進めるチリのアラウコ
●話題を追って
takeo paper show 2018開催/“精度”を注ぎ込んだ紙に素材産業の近未来を垣間見た3日間
●Future’s EYE
ジェトロ・アンケート調査にみる現地の課題/アジアで深化する日系企業の生産ネットワークと新たな潮流〈2〉
●ワイドフレックス
3.2万人が来場した教育ITエキスポ/「未来の教育」を切り開く多彩なテクノロジーが集結
●REPORT
APPがグリーンピースの指摘に反論/「森林保護方針に抵触する企業とは取引しない」
●統計と市況
関連指標
●ニュースファイル
企業の動き・決算・トピックス・人事異動
〈6月11日号〉
●R&D情報
3%台に落ち込んだ営業利益率/コスト上昇に伴う価格転嫁の成否が明暗を分けた製紙決算〈2〉
●ワールドレビュー
政府やNGOとの連携でプラスチック包材の削減を進める英国産業界
●話題を追って
製紙連・矢嶋新会長就任会見/環境問題はよく精査して情報発信を
日紙商が『震災対策ガイド』を刊行/被災組合員の体験・意見も採録
●Future’s EYE
アジアで深化する日系企業の生産ネットワークと新たな潮流/ジェトロ・アンケート調査にみる現地の課題
●ワイドフレックス
全段連 総会後の記者懇談会/「コストに見合ったプライシングが必要」
●統計と市況
紙
●中国市況
古紙・パルプ
●ニュースファイル
企業の動き・決算・トピックス・移転・変更
2018年 <6月号> 特別企画/環境対策ガイド2018
特別企画 環境対策ガイド2018
●特別企画寄稿
新しい発想に基づくセルロースナノファイバーの応用展開
北越コーポレーション㈱新機能材料開発室 中俣恵一
TEMPO酸化セルロースの調製と応用(Ⅲ)
東京大学大学院農学生命科学研究科 磯貝明
酢酸菌によるナノフィブリル化バクテリアセルロース(NFBC)の合成と大量生産
北海道大学大学院工学研究院応用化学部門,准教授/東京農工大学大学院農学研究院環境資源物質科学部門,助教/草野作工㈱企画室室長 田島健次,小瀬亮太,松島得雄
オレフィン系複合材料における無水マレイン酸変性ポリプロピレンの機能と役割
静岡大学農学部 ふじのくにCNF寄附講座 青木憲治
紙のリノベーション戦略とデバイス・リアクター応用展開
大阪大学 産業科学研究所 古賀大尚
ケナフ繊維糸強化ポリ乳酸グリーンコンポジットの3Dプリンタ成形の検討
千葉工業大学工学部機械工学科/同/㈱ユニパアクス 鈴木浩治,石塚圭悟,荒井進
CFBボイラー用の新しい燃料における実証試験の紹介
バルメット㈱営業部 毛受正治
●CNFの市場拡大進める注目技術
星光PMC/変性セルロースナノファイバー配合樹脂“STARCELⓇ”
東レリサーチセンター,東レテクノ/セルロースナノファイバーの総合解析“原料から製品まで”
マイクロトラック・ベル/ガス吸着法(N2ならびにH2O吸着等温線)を用いたセルロースナノファイバーのキャラクタリゼーション
熊谷理機工業/良質な原料パルプを製造する各種装置
三井化学分析センター 構造解析研究部/セルロースナノファイバー複合材の透過型電子顕微鏡による観察技術
島津製作所/走査型プローブ顕微鏡で観るセルロースナノファイバー
相川鉄工/紙造りの技術蓄積を次世代素材開発へ ─ CNF製造用機器および受託試験
●持続的成長を支える環境技術
アンドリッツ/パルプ製造プロセスの環境負荷とコストを低減するダクトストリッピング技術/スラッジの予備脱水システム“グラビティテーブル”と移動式テストユニット
日本インカ/白水回収用ろ過機“マイクロフィルター”
バルメット/最新の白水浄化システムと高効率叩解,および回収ボイラーのSD短縮技術
●関連記事・データ
富士市/平成29年度CNF研究会を開催 ─ 五條製紙と大興製紙が事例を報告
文科省ナノテクノロジーフォーラム/持続的な社会発展に向けたナノテクノロジー
森林総合研究所林木育種センター/豊かで多様な森林の恵みを未来につなげる林木育種
環境関連ニュース・ダイジェスト(2016年5月〜2017年4月)
◇
●連載
世界の紙パルプ産業に見る構造変化〔Ⅰ〕─ 紙・板紙の生産・消費動向と業界動向
豊福邦隆
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義/(66)五感で賞味期限がわかる「スマート食品ラベル」が世界を救う
中山裕一朗
●データシート
主要国の紙パルプ産業動向
●講演・セミナー・展示会
ジャパンライフサイエンスウィーク/12展同時開催で医療・製薬・化学を包括 ─ 第2回ファインケミカルジャパンも開催
日本包装学会/高機能パッケージが担う社会課題の解決と利便性の向上
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈平成30年3月度〉
2018年 <Vol.29 No.1> 特集 ANEX2018出展動向に見る不織布産業の近未来
特集 ANEX2018(アジア不織布産業総合展示会・会議)出展動向に見る不織布産業の近未来
●巻頭インタビュー
更なる高機能・高付加価値化で世界へ飛躍する不織布産業に
アジア不織布協会名誉会長,ANEX2018大会委員長,金井重要工業㈱ 代表取締役社長 金井宏彰氏
次の100年も暮らしを「豊かに」「快適に」彩る製品開発へ挑戦
日本不織布協会会長,ダイニック㈱代表取締役社長 大石義夫氏
●特集寄稿
不織布技術の進歩と不織布産業の発展 ─ ANEX2018開催に寄せて
日本不織布協会顧問,(一社)日本繊維機械学会不織布研究会委員長 矢井田修
●ANEX2018開催概要
●有力出展企業の概要紹介
アンビック/オーミケンシ/金井重要工業/倉敷繊維加工/クラレクラフレックス/江洲産業/シンワ/ダイニック/大和紡績/ツジトミ/帝人グループ/東洋紡/東レ/日清紡テキスタイル/日本バイリーン/三木特種製紙/フタムラ化学/ユニチカ/宇部エクシモ/レンチング香港/日本フイルコン/伊藤忠システック/兼松KGK/トクデン/相川鉄工/三和機械/テクノスマート/キンダイ
●展示会場レイアウト図
●主な出展者および共同出展者
◇
●寄稿
第17回国際ナノテクノロジー総合展(nano tech 2018)のトピックス
塩谷隆氏 技術ジャーナリスト
●需要業界動向
輸出と海外生産で拡大する自動車産業 ─ 国内は九州と東北,海外はアジアと中南米に集積進む
●関連資料
日系不織布企業の最新海外進出動向
●最新技術情報
コーワ/不織布製造時のエア噛みを解消し増速を実現する“あまロール”
●業界動向
繊維学会/「今,この製品(技術)が熱い!!」─ 東京工業大学で繊維学会技術レビューを開催
富士市/平成29年度研究会を開催 ─ 五條製紙と大興製紙がCNF応用事例を報告
インターペット/人とペットの豊かな暮らしを提案─ ペットの「健康長寿」支える製品も多数出品
●ニュース
国内ニュース
海外情報
製品開発ニュース
知っておきたい紙パの実際2018
<6月1号>特集■グラフィックペーパー
特集 ■ グラフィックペーパー
●Interview
関本修司(北越コーポレーション)/輸出は年間30万tが射程圏内に 国内では「出版用紙営業部」が視界良好
大日方直樹(丸紅紙パルプ販売)/商社系の強みを活かし提案力と解決力で顧客の評価を高めたい
●Article
特別寄稿/デジタル時代における紙の役割 プロダクションインクジェット印刷機と印刷用紙のトレンド:2017 年を振り返る(木村篤樹・三菱製紙)
◇
● Report
日印産連「デジタル印刷アンケート調査」/平均ロット・金額トップは「データプリント」 今後は「DM」に期待感
「平成29年工業統計」に見る紙パのポジション/2016年の従業者1人当たりの製品出荷額は製造業平均の98%、現金給与は92%
「製紙産業の災害要因分析」/若年層と短経験者への教育、作業標準遵守などが必須
●叙勲・褒章
旭日中綬章・栗原正雄氏、旭日小綬章・大野亮裕氏、旭日双光章・鈴木秀昭氏、旭日単光章・鴨谷清三氏
●団体催事
大阪府紙料協同組合 第62回通常総会/實守理事長2期目続投 共存共栄・安定を望む組合員の期待に応える組合運営を
西日本段ボール工業組合 第56回通常総会/ゴールデンサイクルの波に乗れる体制の構築を
中部製紙原料商工組合青年部/中部ファイバーズクラブ(CFC)第35回通常総会を開催
●Topics
特種東海製紙/中国向け新ブランド「KAMI Lab.」立ち上げ
●企業動向
釜谷紙業/『クリーンライフプロ〔壁材〕』の販売パートナー募集開始 自治体との接点多い卸商の“有力商材”としてPR
●インフォメーション
●統計
板紙/18年2月期生産実績 前年比98.7%
段ボール/段ボール生産量実績 2月度は前年比100.7%
パルプ・ パルプ材/9ヵ月ぶりに減少 パルプ材消費
出版/書籍のマンガ版 わかりやすさで人気
<5月2号>
●Report
《周年記念を迎える企業調査》本年創業100周年を迎えるのは1,760社 紙流通企業では5社が該当し「100年超」は計119社に
《中国の紙・板紙貿易2017》出超幅が圧縮された一番の要因は“段原紙輸入の拡大”
●Topics
日紙商組合員の2017年紙・板紙販売実績/1社平均1万2,425tは4年ぶり前年増
こんの/福島県内初出店の「大戸屋ごはん処」を4月10日にオープン
●催事
2018年度紙パ関連各社の入社式〜トップの訓示より/新入社員に望むのは「自立」「決断」「気概」「対話」など
国際紙パルプ商事東京OB会《第29回定時総会》
《JP2018・ICTと印刷展》「オンデマンドの時代」企業再生に生かす自動化の形
洛東遺芳館《平成30年春季展「浮世絵と婚礼調度品展」》浮世絵界最大画派の歌川派絵師の作品を公開
●Article
北欧(スウェーデン・フィンランド)製紙産業の変遷(岩崎誠)
●団体催事
( 一社)機密情報抹消事業協議会《平成29年度機密抹消セミナー『機密文書の適正管理と廃棄のために』》を開催
愛知県紙商組合《平成30年度理事会》新理事長に田名網進氏
●製品紹介
くらしと紙/日本製紙クレシア、ユニ・チャーム
●インフォメーション
●統計
東京市況/官公庁関連の大口案件 印刷用紙A再生紙に集中
家庭紙/パルプTPとティシュ5月以降値上げ
古紙/3ヵ月ぶりに回収率70%台に
〈6月4日号〉
●R&D情報
3%台に落ち込んだ営業利益率/原燃料コスト上昇に伴う価格転嫁の遅れが深刻な製紙決算
●ワールドレビュー
厳格な通関検査継続で内外の価格が逆転する中国古紙市場
●話題を追って
製紙連新会長に王子HDの矢嶋進氏/「問われる暗いトンネルからの脱出」
●注目企業
ユポ・コーポレーション/創立50周年を視野に認知度向上と拡販に注力
●REPORT
多発する紙・板紙製品への貿易措置/主なターゲットは中国やインドネシア
●Future’s EYE
流通市場の変化に対応した各国における独禁法運用の動向〜国際貿易投資研究所が関連セミナーを開催
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●ニュースファイル
企業の動き・決算・移転・変更・トピックス・人事異動
〈5月28日号〉
●R&D情報
段原紙や衛生用紙では能力増も/パッケージング用途が牽引する世界主要国の紙パルプ産業
●ワールドレビュー
中国政府の全量開梱検査声明でパニックに陥る米国古紙業界
●話題を追って
中国造紙協会の2017年報告/紙・板紙需給は4年連続のプラス成長
特種東海製紙が中国向け新ブランド/『和紙楽活(KAMI Lab.)』を立ち上げ
●今週の焦点
板紙・段ボール産業労使幹部セミナー/働き方改革実現に向けた取組みを提言
●ワイドフレックス
旭日中綬章の栗原正雄・全原連理事長夫妻/勲章伝達式と皇居での拝謁に出席
●今週の数字
2017年の会社別パルプ生産/市況上昇を背景に高まった増産意欲
●統計と市況
板紙
●中国市況
古紙・パルプ
●ニュースファイル
企業の動き・決算・移転・変更・人事異動
<5月1号>
●話題
兵庫パルプ工業、パルテックエナジー/地域の期待を担う5号バイオマス発電設備〜6.5万kW、8.8万世帯分の電力供給が可能に
●Report
《日本の広告費2017年》ECへの有効な対立軸として 過去10年で存在感高まったPOP
《WWF温暖化対策ランキング/建設・不動産編》建設業8社が総合得点70以上 共通するのはSBTへの取り組み
《人手不足に対する企業の動向調査》正社員の不足を感じる企業が5割超 「求人をかけても応募がない」実態が浮き彫りに
《中国における衛生用品業界の現状と展望》持続的高成長続くなか強まる高級品志向
●催事
持続可能な社会をつくる元気ネット/消費者の生の声を聞く《古紙リサイクルに関する消費者懇談会》開催
《第2回AI・人工知能EXPO》“技術継承”や“営業”など人間くさいタスクの開発が目立つ
特種東海製紙Pam《広川泰士写真展『BABEL』『FUJISUN』》開催 ギャラリートークでは撮影秘話も披露
《第18回JAPANドラッグストアショー》クレシア、ネピア、大王、バイリーンなど大手メーカーが出展
大阪府紙商組合/球春到来《第65回大阪紙商野球大会》開幕 24チーム・395名が優勝を争う
《第8回言の葉大賞授賞式》800字で綴る —「生きぬく力」を感じた瞬間(とき)—全国から過去最高の14,949通が応募
●製品紹介
くらしと紙/丸富製紙、花王
●インフォメーション
●統計
板紙/段ボールの生産動向 回復著しい北海道地区
段ボール/段ボール生産量実績 1月度は前年比100.2%
パルプ・パルプ材/パルプ生産7ヵ月ぶりに減少
出版/平昌五輪特集の雑誌が伸長
2018年 <5月号> 静岡・富士地区に見る新たな事業展開と革新技術
静岡・富士地区に見る新たな事業展開と革新技術
●特集巻頭インタビュー
地域産業の国際化に“学”として貢献し 研究開発の活性化ではCNFを起爆剤に
静岡大学副学長(国際戦略担当),農学博士,ふじのくにCNFフォーラム顧問 鈴木滋彦氏
●特集インタビュー/紙パ企業に聞く
100年の技術・伝統・経験を踏まえ薄物化を活かした需要創出・新製品開発を
日本製紙パピリア㈱ 原田工場取締役工場長 丸谷修平氏
社員や取引先が公平に利益を享受できる企業の在り方を標榜
JPコアレックスホールディングス㈱会長兼コアレックス信栄㈱代表取締役社長 黒崎暁氏
市場環境の変化に合わせ独自の製品展開で固定顧客を確保
富士里和製紙㈱ 代表取締役社長 里和義政氏
来たるべき紙袋“新”時代を睨み営業・人材・設備の強化を加速
大昭和紙工産業㈱ 代表取締役会長兼社長 齊藤了介氏
●特集インタビュー/サプライヤーに聞く
企業活性化に繋がる地域振興は「働き方改革」と人材確保から
㈱小林製作所代表取締役社長 小林俊雄氏
原点である「開発」を基軸に製紙産業の更なる発展を支援
㈱大善代表取締役 井出丈史氏
他社にない開発力でニーズに即応し「飽きられない」会社を目指す
田中技研㈱取締役常務 平森雄一氏
新会社設立で海外展開に弾み 新事業の紙おむつ製造機械も順調
㈱丸石製作所代表取締役社長 石川眞氏
●特集関連
元気ネット/再生家庭紙などに関し「消費者懇談会」─ コアレックス・黒崎社長も出席
イデシギョーグループ/イデサンコー・八代工場竣工披露式を挙行
相川鉄工/「第30回相川技術発表会」で古紙品質低下対策などを提案
データで見る静岡・四国の紙パルプ
産地ニュース・ダイジェスト(2017年4月〜18年3月)
紙パ技術をリードする有力企業
相川鉄工/青木機械/アセック/アンドリッツ/飯田工業薬品/大鳥機業社/カノンテクノ/川之江造機/協立電機/協和鐵工所/コーエイ工業/小林製作所/栄工機/サトミ製作所/佐野機械/新興エンジニヤ/大善/日本車輌製造/日本フイルコン/ファビオ・ペリーニ・ジャパン/深沢商会/富士造機/マイサーボ/丸石製作所/淀川芙蓉/油化産業
静岡県紙パ関連企業リスト
◇
●連載
紙リサイクルの最新研究について(3)─ 溶解用パルプからの紙のリサイクル
京都大学 山内龍男
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい(65)カニの殻からつくった,社会を良くする紙製品
中山裕一朗
●業界動向
書籍紹介/『紙の構造と物性その基本〜Q&A集付〜』(山内龍男著)
兵庫パルプ工業が出力22,100kWの5号バイオマス発電設備を竣工─ 既存と合わせ近畿地区最大のバイオマス発電事業者に
機能紙研究会/第56回機能紙研究発表・講演会を収録した研究会誌を発行
紙のエレクトロニクス応用研究会/紙+エレクトロニクスの“可能性”を示唆─ 第14 回技術研究発表& 交流会
スマートエネルギーWeek/バイオマス・太陽光・次世代火力など各種発電とスマートグリッド技術が一堂に
●講演・セミナー・展示会
RITE/現実的・効果的なGHG排出削減を議論 ─ 平成29年度ALPS国際シンポジウム
日本印刷学会/印刷の将来を背負う若者達のために,今やること
繊維学会/繊維学会技術レビュー ─ 今,この製品(技術)が熱い!!
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈平成30年2月度〉
〈5月21日号〉
●R&D情報
段原紙や市販パルプで大型再編が進行/今後も成長が見込める分野で“強者総取り”が進む世界の紙パ
●ワールドレビュー
グラフィック系を中心にマシン閉鎖が加速した2017年の北米
●今週の数字
日本の地域別将来推計人口/2035年には全都道府県が人口減に
●ワイドフレックス
ペーパーボイス東京で展示会「紙の時間」/多彩な切り口で土佐和紙の魅力を訴求
ホテル・旅館経営業者の実態調査/合計の売上高は過去10年で最高に
●2018年 春 叙勲
旭日中綬章 栗原正雄氏/旭日小授章 大野亮裕氏
●マーケット
カナダ紙パの2017年業績/加ドル安と値上げで記録的な増益に
●統計と市況
原材料
●米国市況
板紙・包装用紙・新聞・出版・印刷・情報用紙
●ニュースファイル
企業の動き・団体の動き・決算・トピックス・催事・人事異動
〈5月14日号〉
●R&D情報
SGEC/PEFCジャパンがセミナーを開催/SDGsと森林認証の親和性を高めていくことが重要な課題
●ワールドレビュー
操短とNUKPへの転換で再び騰勢を強める中国の市販パルプ
●今週の焦点
持続可能性に配慮した紙の調達基準/東京オリパラ組織委が正式決定へ
エコマット産業 古紙国際動向セミナー/中国の輸入制限で先行きは不透明
●REPORT
2018年版「IR活動の実態調査」/少しずつ高まる非財務情報の開示意識
●今週の数字
製紙産業の災害要因分析〈3〉/主な原因は管理的・人的要素の欠陥
●統計と市況
関連指標
●国際市況
市販パルプ
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●ニュースファイル
企業の動き・催事・新製品・人事異動
紙・板紙需給2月/紙・板紙国内出荷は7ヵ月連続減
日本製紙連合会が集計した2月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△1.7%の196.8万t、7ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△4.2%の108.4万tで9ヵ月連続の減少。他方、板紙は16ヵ月連続増で+1.4%の88.4万t。主要品種は、段ボール原紙、白板紙を除き減少した。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+4.7%の14.0万tで、26ヵ月連続の増加。うち、紙は+15.1%の9.7万tでアジア向けを中心に7ヵ月連続増。板紙は△13.0%の4.3万t、東南アジア向けは増加したが東アジア向けの減少により2ヵ月連続の減少となった。
紙・板紙の在庫は前月比△5.1万tの208.6万tで前月の増加から減少に転じた。うち、紙は△5.4万tの139.5万t、新聞用紙、印刷・情報用紙の減少により前月の増加から減少に転じた。板紙は段ボール原紙の増加により+0.3万tの69.0万tと、2ヵ月連続の増加。
〔主要品種の動向〕
① 新聞用紙
国内出荷は前年同月比△2.8%の21.4万t、4ヵ月連続の減少。
② 印刷・情報用紙
国内出荷は△5.6%の61.0万tで9ヵ月連続の減少。輸出は+11.5%の6.9万tで4ヵ月連続の増加。
③ 包装用紙
国内出荷は△1.5%の5.8万tで3ヵ月ぶりの減少。輸出は+19.2%の1.7万tで3ヵ月連続増。
④ 衛生用紙
国内出荷は△0.3%の14.4万tで前月の増加から減少に転じた。
⑤ 段ボール原紙
国内出荷は+1.3%の70.3万tで16ヵ月連続増。輸出は△12.2%の4.1万tで2ヵ月連続の減少。
⑥ 白板紙
国内出荷は+1.9%の11.6万tで7ヵ月連続の増加。
(Future 2018年4月16日号)
日本製紙/秋田市で風力発電所の竣工式を挙行
日本製紙はウェンティ・ジャパンと合弁会社「日本製紙ウェンティ風力㈱」(代表・東藤芳臣、佐藤裕之)を設立し、日本製紙秋田工場の隣接地に風車3基の設置を進めてきたが、このほど設備が完成し竣工式を執り行った。
風力発電設備は1月から営業運転を開始しており、発電した電力は「再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)」を活用して販売している。
日本製紙は豊かな暮らしと文化発展への貢献を目指し、全国にある工場の設備や土地のほか、培ってきた技術やノウハウ、人材を活用した多彩な事業展開を進めており、電力の安定供給に資するエネルギー事業もその1つ。
〔日本製紙ウェンティ風力の概要〕
所 在 地:秋田県秋田市向浜地区
事業内容:発電設備の運転・管理および電力の卸供給販売
出資比率:日本製紙50%、ウェンティ・ジャパン50%
発電規模:7,485kW(3基合計)
(Future 2018年5月7日号)
日本製紙・石巻雲雀野発電所/バイオマス混焼発電設備竣工式を挙行
日本製紙はこのほど、日本製紙石巻エネルギーセンター㈱の石巻雲雀野発電所で、昨秋から総合試運転を行ってきたバイオマス混焼発電設備の竣工式を執り行った。写真は石巻雲雀野発電所の全景。
3月1日から営業運転を開始した石巻雲雀野発電所の最大の特長は、木質バイオマスを混焼できること。宮城県内を中心とした東北地方の未利用材を活用し、近年の課題である国内森林の荒廃防止に貢献していく。また、北米のほかアジア地域からも木質ペレットを集荷し、木質バイオマス高配合を目指す。
日本製紙は全国にある工場の設備や土地のほか、同社の技術やノウハウ、人材を活用した多彩な事業展開を進めており、エネルギー事業もその一つ。日本製紙石巻エネルギーセンターは、「電力の安定供給はもとより、石巻市地域の産業振興と木質バイオマスの利用促進への貢献を目指し、安全第一で操業していく」と抱負を語っている。
(Future 2018年4月2日号)
兵庫パルプ工業/5号バイオマス設備竣工披露式を開催
国内唯一の市販未晒クラフトパルプ(UKP)専業メーカー、兵庫パルプ工業(井川雄治社長)の子会社パルテックエナジー㈱では、約80億円を投じた5号バイオマス発電設備が2017年12月に竣工、年明けから順調な営業運転を続けている。
同社のバイオマス発電には、すでに20年余に及ぶ歴史がある。すなわち、1993年にはパルプ廃液(黒液)燃焼による3号発電設備(3万8,700kW)からの余剰電力販売を開始し、2004年にはリサイクル材燃焼による4号バイオマス発電設備(1万8,900kW)を新設。このうち後者は2013年に再生可能エネルギー固定価格買取り制度(FIT)の認定を受け、現在は未利用材・一般材も一部混焼している。
今回のパルテックエナジーにおける新バイオマス発電設備は未利用材、一般材、リサイクル材を新たな視点から活用するもので、発電出力は既設の4号設備を上回る2万2,100kWの規模。燃料には、UKP原料となるパルプ材には適さない木質チップ、林地残材、製材バーク、開発材、未利用のリサイクル材などを利用する。
兵庫パルプは「新設備の完成によって、あらゆる木質資源をパルプ原料およびバイオマス燃料として活用できる態勢が整う。地域の森林と林業の再生にいささかでも貢献できるよう、今後も資源・環境型事業を推進していく」と抱負を述べている。なお同設備は2015年1月、5号バイオマス発電設備としてFITの認定を受けている。
〔パルテックエナジー㈱〕
所 在 地:兵庫県丹波市山南町谷川858(兵庫パルプ工業敷地内)
資 本 金:5,000万円
事業内容;木質バイオマス発電、建材パルプの製造・販売
〔5号バイオマス設備〕
ボイラー型式:タクマ自然循環式ボイラー
最高使用圧力:7.20MPa(G)
常用圧力:6.00MPa(G)
常用蒸気温度:480℃
実際蒸発量:85,000kg/h
使用燃料:間伐材、製材チップ、開発材、ダスト、バーク、おが屑、PKS(パームヤシ殻ペレット)、建設廃材
蒸気タービン型式:抽気復水タービン
発電出力:22,100kW
(詳細はFuture 2018年4月2日号)
大王製紙/三島工場16号抄紙機を停止
大王製紙はこのほど、基幹工場の三島工場(愛媛県四国中央市)で、塗工原紙を製造する16号抄紙機(生産能力:日産190t)を停止した。洋紙の需要減少に対応したもの。
世界最大級の純臨海製紙工場である三島工場は、あらゆるパルプ、紙・板紙を一貫生産しており、市場のニーズに合わせて生産品種を変更できることが最大の特徴。16号抄紙機の停止に当たっては、フレキシブルな生産体制を活かし、洋紙品種全体の生産バランスを調整していく。
(Future 2018年5月7日号)
大宮製紙、東海製紙工業/4月1日付で合併
ともに大王製紙グループの大宮製紙と東海製紙工業は、4月1日付で合併し、新生「大宮製紙㈱」としてスタートをきった。
大宮製紙は大王製紙グループの主要生産拠点として、長年にわたりエリエール製品を生産してきた。一方、再生紙物トイレットペーパーを製造する東海製紙工業は、昨年、親会社であった日清紡ペーパープロダクツ(現 ダイオーペーパープロダクツ)が大王製紙の子会社となったことに伴い、大王製紙傘下となった。
合併後の新体制は次記の通り。
社 名:大宮製紙㈱
本社所在地:〒418-0038静岡県富士宮市野中町329
役員陣容:代表取締役・崎山光興、取締役・吉野毅、同・河原由政、同・長島孝明、同・井関哲、同・立石浩義、同・安永秀忠、監査役・山本実生
(Future 2018年4月9日号)
レンゴー/トッパンコンテナーを50億円で子会社化
レンゴーは凸版印刷の100%子会社であるトッパンコンテナーを、7月上旬を目途に子会社化する。トッパンコンテナーの第三者割当による新株発行215万株を、約43億円で引き受けるとともに、凸版印刷より34万株を約7億円で取得するもの。アドバイザリー費用などを含めた株式取得価額の総額は約50億2,000万円。3月2日に契約を締結し、株式取得は7月上旬を予定している。公正取引委員会と中国商務部による独占禁止法関連の承認を得て、正式に株式引受と取得が実行される。
レンゴーグループは、製紙、段ボール、紙器、軟包装、重包装、海外の6つのコア事業を中心とする経営を発展させるべく、営業力の強化、積極的な設備投資やM&A、事業の再編などにより、業容の拡大と収益力の向上に取り組んでいる。一方、トッパンコンテナーは、国内3ヵ所(埼玉県川口市、栃木県佐野市、宮城県石巻市)に段ボール工場を持ち、主に凸版印刷が受注した段ボール製品を製造、2017年3月期の貼合生産実績は3工場合計で月間平均約1,140万m2だった。レンゴーは、段ボール需要の伸長が著しい関東地区での供給http://www.st-times.co.jp/?p=6050&preview=true能力拡充を喫緊の課題と捉えており、そこで関東エリアに工場を持つトッパンコンテナーの買収を決めたもの。子会社化後は各工場での積極的な設備投資を検討し、段ボール製品の生産能力増強と品質向上を図っていく考え。
なお、レンゴーは「(子会社化後も)トッパンコンテナーは全従業員の雇用を継続し、凸版印刷との段ボール製品に関する商流も従来通り供給責任を果たす」としている。また、レンゴーと凸版印刷は、トッパンコンテナーの原材料調達や製造、物流など各方面で協力して同社の業績向上に取り組む方針。
〔トッパンコンテナーの概要〕
所 在 地:東京都台東区台東1-5-1
代 表 者:山本貴之・代表取締役社長
事 業:段ボール製品の製造
資 本 金:10億円
設 立:1952年10月1日
株 主:凸版印刷100%
業 績:売上高18,951、営業益△228、経常益△218、当期益△180(2017年3月期・単位100万円)
〔株式取得後のトッパンコンテナーの概要〕
名 称:レンゴー・トッパンコンテナー㈱
所 在 地:埼玉県川口市八幡木2-32-1(埼玉工場所在地)
代 表 者:レンゴーより派遣
資 本 金:約31億5,000万円
株 主:レンゴー60.0%、凸版印刷40.0%
(Future 2018年3月19日号)
レンゴーグループ/アサヒ紙工の本社工場が竣工
レンゴー100%子会社のアサヒ紙工は本社工場(埼玉県鴻巣市)で、貼合工場棟と事務所倉庫棟の増築およびコルゲータの更新工事を進めていたが、このほど竣工した。コルゲータはじめ最新鋭の設備を導入して生産能力を拡大するとともに、重量物用段ボールの生産にも対応していく。写真は、道路沿い右手が貼合工場棟、左手が事務所倉庫棟。
レンゴーグループは今回の竣工を機に、関東地区での段ボール製品供給体制の充実を図るとともに、より迅速なユーザーニーズへの対応と一層の品質向上を図る。
〔アサヒ紙工の概要〕
本 社:埼玉県鴻巣市箕田4070
代 表 者:青木康史・代表取締役社長
資 本 金:1億円
事業内容:段ボールシート、段ボールケースの製造・販売
売 上 高:55億7,500万円(2017年3月期)
従 業 員:75名(2017年3月末現在)
増築棟の面積:貼合工場棟・建築面積3,227m2(延床面積3,520m2)、事務所倉庫棟・建築面積2,003m2(延床面積3,748m2)
(Future 2018年4月2日号)
レンゴー/タイの段ボール会社で第2工場を竣工
レンゴーの連結子会社、トライウォール社(香港)は、同社子会社であるトライウォール・パッケージング(タイ)社(TWPT社)。タイ・ラヨン県)で第2工場の建設を進めていたが、このほど竣工した。
TWPT社があるラヨン県はタイ政府が東部経済回廊(EEC)として経済投資を促進しており、重量物包装需要の増加が見込まれている。重量物段ボール・一般段ボールのシート、ケースを製造販売するTWPT社では、業容拡大に伴い生産体制の拡充が急務となっていたが、第2工場の竣工により、製函設備を充実させるとともに、倉庫スペースも拡張した。
レンゴーは第2工場の竣工により、「タイを中心とするASEAN地域の重量物段ボールをはじめ多様なニーズに応えるとともに、事業のさらなる拡大を推進する」としている。
〔トライウォール社の概要〕
代 表 者:鈴木雄二
事業内容:重量物包装資材の製造販売事業の統括
〔トライウォール・パッケージング(タイ)社の概要〕
代 表 者:Sumate Tannumsaeng
株 主:トライウォール・SEAグループ・ホールディング社
事業内容:重量物および一般段ボールのシート・ケースの製造販売
売 上 高:8億2,800万バーツ(約28億1,500万円、2017年度実績)
(Future 2018年3月19日号)
北越紀州製紙/北越コーポレーション㈱に社名を変更
北越紀州製紙は社名を「北越コーポレーション㈱」に変更する。4月1日から通称として使用し、6月下旬の株主総会で承認を得た後、7月1日から正式に商号変更する。
同社は、国内洋紙事業中心だったポートフォリオを大きく転換し、今では川上から川下まで、紙パルプ産業全体を俯瞰した事業モデルを構築すると同時に、内外におけるM&A、海外生産拠点の設立などにより収益基盤強化を進めている。今後、同社グループの事業領域をさらに進化・拡大し、グローバル企業として成長するため、商号変更を決めたもの。また、併せてグループのシンボルマーク(上図)を、4月1日付で制定した。商号の頭文字「h」を象ると同時に、抄紙機をはじめとする紙パルプ産業全体をイメージしたマークとなっている。
北越紀州販売は北越紙販売㈱に
他方、北越紀州製紙グループの北越紀州販売は、「北越紙販売㈱」に社名変更する。北越紀州製紙同様、4月1日から通称として使用し、7月1日付で正式変更となる。
北越紀州製紙の社名変更に伴い、同社の国内紙販売を担う事業目的を明確化するため、変更するもの。
(Future 2018年4月9日号)
大王製紙/CNF配合コンクリートの開発に着手
大王製紙はこのほど、三井住友建設と共同で、セルロースナノファイバー(CNF)を用いたコンクリートの実用化に向けた研究開発に着手した。
両社は、2015年からコンクリートへのCNF配合の効果を確認する基礎検討を行っており、その結果、特定の条件下においてコンクリートのひび割れを低減できることを確認した。大王製紙は、「今後の研究開発によって、コンクリートの課題である乾燥収縮などに伴うひび割れを低減する技術を確立できる可能性がある」と判断し、国内ではまだ事例が少ない本格的な研究開発に、三井住友建設と共同で取り組むことにしたもの。数年後の実用化を目指す。
なお。コンクリートへのCNF配合は、ひび割れ低減効果だけでなく、粘性コントロール、高強度化、耐腐食性向上など、さまざまな機能向上も期待できる。本格的に共同開発を進めることにより、高性能・高機能セメント系材料の実用化を進めていく考え。
(詳細はFuture 2018年4月9日号)
王子ホールディングス/ポリカーボネートをCNFで高機能化
王子ホールディングスはこのほど、ポリカーボネート樹脂とセルロースナノファイバー(CNF)を組み合わせることにより、従来よりはるかに高い特性(高弾性率と低線熱膨張係数)をもつ複合材の開発に成功した。
ポリカーボネート樹脂は軽量かつ優れた透明性と耐衝撃性により、自動車用ライトカバーや電子デバイスの筐体、レンズ材などに用いられている。しかし、外部からの力に影響されやすく、熱で変形しやすい特性から、ガラスのような安定した形状や寸法が厳しく求められる用途では、応用範囲が限られていた。
王子HDはポリカーボネート樹脂と高透明度の完全CNF(繊維径3~4nmのCNF)を組み合わせることによって、ポリカーボネート樹脂の透明性を維持したまま、弾性率を従来の約4倍(最大9GPa)まで向上させ、かつ線熱膨張係数を従来の約3分の1(25ppm/℃、アルミニウム並み)まで低減させることを可能にした。これにより、これまで難しかった、ガラスからポリカーボネート樹脂への代替拡大や新規用途への展開が期待でき、軽量化や断熱性向上といったガラスにはない効果が見込める。同社では今後、成形メーカーと協議を進め、数年以内の実用化を目指し、用途開発を進めていく考え。
(Future 2018年4月2日号)
大王製紙/目立たずモレない「大人用紙パンツ」を新発売
大王製紙はこのほど、“モレない”と“洋服の上から目立たない”を両立した大人用紙おむつ『アテントうす型パンツ下着安心プラス』(男女共用)を新発売した。
紙パンツ市場は2017年度に約390億円となり、そのうちうす型パンツは約186億円と約半分を占め、前年度比+6%で伸長している(同社推計)。うす型パンツ使用者は、モレないことに加え、下着に近い履き心地を求めて商品を選定している。しかし従来のうす型パンツでは、「使用者は紙パンツに対する抵抗感や、周囲に着用していることを知られる不安を感じている」ことがわかった(同社調べ)。排尿量が比較的少なく見た目を重視する使用者は、下着に近い薄さの紙パンツを求めている一方で、大半のうす型パンツ使用者は、薄さに対してモレへの不安を感じるため、周囲の目を気にしながら従来の紙パンツを我慢して使用し続けるしかない現状があった。
そこで同社は、新開発の「伸び・ワザ素材」を採用し、従来のうす型パンツの「モレにくさ」を維持しつつ、胴まわりがモコモコせずに洋服の上からでも目立たない紙パンツを開発した。モレ防止については、「足周りぴたっとギャザー」がすきまモレを防ぎ、「引き込みライン」があふれモレを防ぐ。サイズは、「M-LL」と「L-LL」の2種類。
(Future 2018年4月16日号)
中越パルプ工業/ものづくり日本大賞で特別賞を受賞
中越パルプ工業と九州大学はこのほど、両親媒性を有するACCナノセルロース「nanoforest」の開発と実用化に向けた取組みが高く評価され、「第7回ものづくり日本大賞」の特別賞(製品・技術開発部門)を受賞した。
ものづくり日本大賞は、日本のものづくり継承のため経済産業省や国土交通省、厚生労働省、文部科学省が連携して隔年開催している表彰制度。中越パルプ工業が受賞した製品・技術開発部門は、高度な技術的課題を克服し、優れて画期的な製品もしくは部品や素材の開発・実用化を実現させた個人またはグループを表彰するもので、ナノセルロースに関連した案件が受賞するのは今回が初めて。
受賞理由には、竹など生物材料のナノ微細化を、化学薬剤を使わず水だけで可能とする独自の技術「水中カウンターコリジョン法(ACC法)」を開発したことがあげられている。ほかの方法で製造したナノセルロースには見られない両親媒性を有することがACCナノセルロース「nanoforest」の大きな特徴であり、一般に困難なPP樹脂との複合化に化学修飾なしで成功した。さらに、安心安全が要求される食品、化粧品、医療品などの分野への応用展開の可能性が高く、幅広い産業分野へのナノセルロースの普及に貢献している。これらの成果は、九州大学と共同で行った基礎研究と、それをベースに量産化・産業利用を目指した製品開発を同時に進めてきた産学連携によるチームワークによって得られた。
案 件 名:両親媒性を有するACCナノセルロース「nanoforest」の開発と実用化
受 賞 者:近藤哲男(九州大学)、坪井国雄(中越パルプ工業)、橋場洋美(同)、才田英明(同)、疋田慎一(同)、辻翼(同)
(Future 2018年3月26日号)
国際紙パルプ商事/印刷可能な感温センサーの技術研究組合を設立
国際紙パルプ商事は2月26日、㈱IP Bridge、㈱C-INK、㈱PMCODEと共同で、「プリンタブルセンサーコード技術研究組合」を設立した。
近年は国内外で、物流過程の品質管理やトレーサビリティが求められる製品が増加しており、温度管理に関しても潜在的需要が高まっている。4社による技術研究組合は、これらのニーズに応えるため設立されたもので、インク技術、印刷技術、ソフトウェアを統合し、ラベル・パッケージなどに印刷可能な感温センサー(プリンタブルセンサーコード)の開発を進めていく。
同技術研究組合は、産業活動で利用される技術に関して、各機関・企業(組合員)が自らのために共同研究を行う相互扶助組織(非営利共益法人)。組合員は、事業化に向けたプランに従い、研究開発人員、共同研究費などを出し合って共同研究を行い、その成果を共同で管理し、組合員相互で活用する。
〔設立時の組合員企業〕
IP Bridge(東京都千代田区)、国際紙パルプ商事(東京都中央区)、C-INK(岡山県総社市)▽PMCODE(三重県桑名市)
(Future 2018年3月19日号)
〈5月7日号〉
●R&D情報
経産省「生産動態統計」から算出/衛生用紙と段原紙の単価上昇が目立つ2017年の紙・板紙出荷
●ワールドレビュー
二度目のオファーが拒否されてもSKG買収を諦めないIPの執念
●マーケット
日印産連 デジタル印刷アンケート調査/1平均ロットは「500枚以下」が3割
●話題を追って
技能継承から営業、彩色、作詞…/高難度のタスクを競ったAI・人工知能展
●この人
大坪清・レンゴー会長兼社長が入社式で訓示/「現場を熟知して自分の旗を立てよ」
●ワイドフレックス
グリーン購入ネットワークの18年度事業計画/「持続可能な購入」に活動領域を拡大
●REPORT
エネルギー自由化に関する生活者意識調査/利便性向上のサービスには高い関心
●統計と市況
紙
●中国市況
古紙・パルプ
●ニュースファイル
企業の動き・団体の動き・決算・トピックス・新製品・移転・変更・人事異動
〈4月23日号〉
●R&D情報
JETRO調査にみる日系企業マインド(2)/中小はECによる売上増に期待、大手はFTA利用の拡大に意欲
●ワールドレビュー
パルプ高や米ドル安を背景に値上げが進むアジアの上質紙
●今週の焦点
2018年度 紙パ関連各社の入社式/トップが含蓄に富んだ歓迎の訓示
●話題を追って
製紙産業の災害要因分析〈2〉/作業標準を守れば防げる事故が大半
●マーケット
2017年のマスコミ4媒体広告量/地上波テレビ番組を除き前年割れに
●統計と市況
板紙
●米国市況
古紙
●ニュースファイル
企業の動き・トピックス・催事・新製品・人事異動
〈4月16日号〉
●R&D情報
対製造業比は2.41%で第14位/2年連続で出荷金額が7兆円台を回復した「工業統計」に見る紙パ
●ワールドレビュー
厳格な税関検査と輸入ライセンス取得難で大打撃の中国古紙市場
●話題を追って
製紙産業の災害要因分析〈1〉/若年層と短経験者への教育が重要
●講演から
国際理事会に合わせFSCジャパンがセミナー開催/「SDGsに貢献するFSC」を訴求
●ワイドフレックス
間近に迫るアジア不織布産業総合展/12年ぶりの日本開催に世界が注目
●今週の数字
米国紙パ企業の2017年業績/コスト高騰でも年央から回復基調に
●統計と市況
原材料
●中国市況
古紙・パルプ
●ニュースファイル
企業の動き・団体の動き・トピックス・催事・人事異動
<4月2号>
●Report
メーカー別古紙消費量(2017年)/ 国際需給を踏まえトレンドに変化も 雑誌古紙の使い方がカギに
紙パ関連企業のCSR報告書〜最前線/“ダイバーシティ”“ハラール認証”など 先駆的なキーワードでのPR強化目立つ
日本製紙連合会「違法伐採対策モニタリング事業」/内容の充実、レベルアップの評価を経て本年3月19日には27社がCW法の登録完了
訪日外客数と旅行消費額(2017年)/訪日外客数2,869万人、初の4兆円台で記録更新
ジェトロ「中国消費者の対日イメージ調査」/訪日時だけじゃない知られざるインバウンド効果 越境ECによる継続購入も大きく
●Article
特別寄稿/尾鍋史彦 紙は日本人の“学び”にどのように貢献してきたのか〜明治維新150年を機に考える近代化の軌跡
●話題
《ANEX 2018》12年振りの国際不織布総合展・日本開催に世界が注目
●催事
平和紙業《束見本は夢をみる? Do dummies dream?》展/“フラグメンツ”をテーマに61人と1組が加工した独創的な束見本が集結!
柏原紙商事/柏原大明神稲荷祭に今年も約140名が参詣 神恩感謝と各社の発展を祈念
●製品紹介
くらしと紙/日本製紙クレシア、大王製紙、ナカバヤシ
●インフォメーション
●統計
板紙/18年板紙生産実績 前年比103.1%
段ボール/段ボール生産量実績 12月度は前年比101.4%
東京市況/目論見書用途が加わり A2平判は前年並み
家庭紙/風邪・花粉対応で保湿ティシュ伸長
古紙/在庫率60%台は5年5ヵ月ぶり
出版/芥川賞受賞作50万部突破
タイムス インタビューズ2018 有識者に聞く
2018年 <4月号>
●寄稿
旧型ワインダへの最新安全装備の追加
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー 塗工仕上技術部 谷口周治
紙リサイクルの最新研究について(2)─ リサイクルパルプから作成した紙とバージンパルプからのそれにおける引張強度と繊維間結合との関連
京都大学 山内龍男
日本における特殊紙産業の現状と今後
豊福邦隆
●海外動向/中国における衛生用品業界の現状と展望 ─ 持続的高成長続くなか強まる高級品志向
転抄による能力増強が活発化する北米の段ボール原紙業界
●業界動向
日本製紙連合会/「労働災害防止に向けた行動計画」を策定 ─ 死亡災害撲滅に向け取組みの方向性を明確化
ANEX2018/12年振り日本開催の不織布総合展に世界が注目 ─ 開催規模は世界最大の700社超を見込む
松籟科学技術振興財団/第35回目となる研究助成金贈呈式を挙行 ─ 将来有望な研究テーマ20件が受賞
ふじのくにCNFフォーラム/CNF複合材料など最新動向を報告 ─ 2月7日富士市で「第5回セミナー」を開催
日本印刷技術協会/時代変化に即した印刷ビジネスを標榜 ─ 東京・池袋で「page2018」開催
nano tech 2018など11展/全産業が注目する「ナノ」と「エネルギー」技術・製品が一堂に
紙のエレクトロニクス応用研究会/第1回「見学会」に16名が参加 ─ 筑波大の江前研究室,橋本研究室を訪問
バルメット/カスタマーマガジン『Foward』最新号を発行
●データシート
2017年紙・板紙・原材料需給
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(64)海藻からつくった,社会を良くする紙製品
中山裕一朗
●講演・セミナー・展示会
日本印刷学会・紙メディア研究委員会/デジタル社会における紙の存在価値を再考 ─ 第14回「紙メディア」シンポジウム
日本ゴム協会/基礎から応用技術でみるゴムのトライボロジー(Ⅱ)
高分子学会/17-1 高分子表面研究会 ─ 機能性表面の創出の最前線
●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈平成30年1月度〉
2018年 <紙業タイムス年鑑>
〈紙業タイムス年鑑〉
●月間ダイジェスト
*企業・団体の動き-設備/開発・新製品/設立・移転・変更、ほか
*紙パルプ関連業界-業界の動き/催事
*人の動き-就任・物故
●トレンド
◇洋紙/国内出荷プラスは雑種紙のみ メーカー輸出比率は7%に
◇新聞用紙/部数減少に広告出稿減も加わり需要低迷に歯止めかからず
◇非塗工紙/マイナス幅大きい中・下級印刷紙 輸出増が続く上級印刷紙
◇コーテッド紙/コート紙は実質横ばいも微塗工、A3は引き続き前年割れ
◇特殊印刷用紙/7年連続の前年割れも新商品の荷動きは好調
◇情報用紙/PPC用紙が4年ぶりに前年割れ 複写原紙、情報記録紙は大幅増
◇包装用紙/圧着ハガキへの切替えや郵便料金改定を背景に国内出荷は3年連続の減少
◇衛生用紙/付加価値商品の浸透で平均単価が堅調
●レポート
◇紙・板紙会社別生産量/紙の減産、板紙の増産で明暗が分かれた2017年の実績
◇紙・板紙2018内需試算/全体では8年連続のマイナスも衛生用紙、段ボール原紙は増加
◇中国の古紙輸入規制/最終決着までの紆余曲折に翻弄された世界のマーケット
●トレンド
◇板紙/国内出荷は前年比101.9% 輸出も5年連続の前年増
◇段ボール原紙/国内出荷5年連続で前年増もメーカーの整理・再編が加速
◇白板紙/国内出荷は2年連続の前年増 医療・化粧品向けなどが牽引
◇その他紙器用板紙/前年増は3年ぶり 輸出も大幅な伸び
◇パルプ/BKP生産が3年ぶりプラス 自製パルプ優先に拍車
◇パルプ材/3年ぶり消費増加 L材比率の高まり続く
◇古紙/板紙向けの増量が寄与し3年ぶりに前年実績を上回る
◇植林/海外植林事業から撤退し外部調達に切り替える製紙メーカーも
◇流通統計
◇代理店国内販売/東京一極集中が一段と強まった洋紙
◇代理店国内販売/2年ぶりのプラスもカバー率が低下した板紙
◇紙類輸出入/板紙輸出の拡大で数量・金額とも出超となった17年の紙・板紙貿易
◇新聞/史上2番目の大幅減 デジタルとの連動が活発化
◇出版/過去最大の6.9%減 雑誌が初の二桁減
◇段ボール/九州地区で高い伸び率 通販企業の物流拠点集中が好作用
◇製袋/各底袋が5年ぶりに前年増 別注品などに底堅い荷動き
◇
●話題
竹尾/「竹尾ペーパーショウ2018」プレス発表会 テーマは「precision(精度を経て立ち上がる紙」)
●催事
ナノセルロースフォーラム・京都大学生存研究所/「ナノセルロースシンポジウム2018」開催 幅広い分野から600名超が参加
西段工/平成29年度合同セミナー開催 深刻化する物流問題を取り上げる
大阪府紙商組合 午さん会講演会/大谷將夫・タカラ物流システム前会長が「運を味方にする経営術をエネルギッシュに語る
愛知県古紙協同組合通常総会/理事長に石川喜一朗氏「中国市場に対応した分別基準の見直しを」
●製品紹介
くらしと紙/丸富製紙、リブドゥコーポレーション
●統計
パルプ・パルプ材/国産紅葉樹大雪で最低水準に
●インフォメーション
2018年 <Vol.28 No.4> 特集 超高齢化・人口減少時代の衛材用途
●巻頭インタビュー
2020年までの新中計スタートで独自事業のグローバル展開に弾み
日本バイリーン㈱代表取締役社長執行役員,CEO 川村智氏
〈特集 超高齢化・人口減少時代の衛材用途〉
●特集(動向解説)
高機能化と越境ECの拡大で高伸を持続 ─ プレミアム需要の拡大とセグメント化も進展
中国における衛生用品業界の現状と展望 ─ 持続的高成長続くなか高級品志向が強まる
●特集(インタビュー)
日本のマスク文化を海外へ発信
全国マスク工業会会長,横井定㈱代表取締役社長 横井昭氏
●特集(企業展開)
“国産・高品質”にこだわり世界へ安 全・安心を提供するマスクのOEM専業メーカー
サンエムパッケージ㈱ 豊田師靖氏,鈴木伸一郎氏
特殊ラミネートへの特化が新たな加工への道を拓く
シンコーラミ工業㈱ 小松大介氏
●特集(業界動向)
国土交通省/下水道による使用済み紙おむつ処理検討に着手 ─ 課題洗い出し2018年度より実証実験を開始
小津産業/ウエットティシュの生産能力を増強 ─ 約24億円を投じ新たな基幹工場を建設
リブドゥコーポレーション/モノづくり+コトづくりを地域と共創 ─ 「とくしまビジネスフォーラムin大阪」で講演
白十字グループ/群馬第3工場の第2期工事着工を表明 ─ 1月12日に賀詞交歓会を開催
日本衛生材料工業連合会/健康長寿“共生社会”実現に向け努力続ける ─ 280名が参加し新年賀詞交歓会を開催
繊維学会/衛生用紙・板紙・特殊紙にフォーカス ─ 紙パルプ研究委員会が第52回シンポジウム
繊維学会/繊維科学が支える衛生分野のヒット商品 ─ 「繊維の応用講座」で障壁を越えた知恵の数々を紹介
衛材分野における新製品開発動向(2017年3月~18年2月)
◇
●ANEX2018 開催概要
12年振りの日本開催で高まる内外の期待と注目─ 前回の2.5倍規模となる出展者700社・1.200小間で来場者は3万人に
●企業展開
先端繊維研究所」設立により新繊維の開発・事業化・増販が加速
宇部エクシモ㈱ 矢代弘文氏
●業界動向
日本ノズル/製品カタログを刷新し積極展開 ─ 不織布製造の総合ソリューションを提案
アンビック/創立100周年記念行事を開催 ─ 姫路と大阪で取引先企業など招き祝宴
オートモーティブワールド2018/自動車の軽量化や環境負荷軽減素材などを紹介 ─ 1,063社が出展し3万9,922人が来場
新機能性材料展など11展/不織布やCNFなど最新技術を披露 ─ 東京ビッグサイトに4万4,437人が来場
機能紙研究会/「機能紙,新たな価値創造に向けて」をテーマに ─ 松山市で第56回機能紙研究発表・講演会
ふじのくにCNFフォーラム/CNF複合材料など最新動向を報告 ─ 2月7日富士市で「第5回CNFセミナー」を開催
京都市産業技術研究所/「CNFナショナルプラットフォーム事業」 ─ 紙パルプ研究委員会が第52回シンポジウム
日本不織布協会/「ANEX2018」成功に向け協力支援を ─ 新春賀詞交歓会を3地区で開催
包装界合同/次世代へ向けた新たな挑戦の年がスタート ─ 包装関連10団体による合同新年会を開催
●連載
マーケット探訪㉓たわし/台所用からボディ洗い用まで用途を拡大 ─ 用途に応じ研磨剤入りやソフトタイプも
Pickup⑤遮炎不織布“ガルフェン®”/難燃性と“炎を止める”遮炎機能を両立
●不織布統計
●ニュース
国内ニュース
海外情報
製品開発ニュース
〈4月9日号〉
●R&D情報
ジェトロ海外ビジネス調査にみる投資マインド/中国よりもASEAN 6での拡大意欲が高まる日系企業
●ワールドレビュー
IPからの合併提案を“ご都合主義”と拒絶したスマーフィット・カッパ
●マーケット
過去最高の更新が続く段ボール需給/「加工食品・飲料」と「通販・宅配・引越」が牽引
●講演から
企業の競争力を高める自然エネルギー/自然エネルギー財団 末吉 竹二郎 副理事長
●話題を追って
スザノとフィブリアが事業統合で合意/ユーカリBKP年産1,100万tの巨大企業が誕生
●統計と市況
関連指標
●米国市況
板紙・包装用紙・新聞・出版・印刷・情報用紙
●ニュースファイル
企業の動き・団体の動き・トピックス・人事異動
〈4月2日号〉
●R&D情報
全体では3年ぶりの消費増だが/雑誌へのシフトも目についた2017年のメーカー別古紙消費
●ワールドレビュー
中国向けが一気に250万tも減少した2017年の米国古紙輸出
●話題を追って
兵庫パルプが5号バイオマス設備竣工披露式を開催/近畿地区最大のバイオ発電事業者に
●マーケット
中国の紙・板紙貿易2017/段原紙輸入の拡大で出超幅が圧縮
●講演から
紙類貿易情報講演会/中国の輸入規制と古紙貿易の行方
●国際市況
市販パルプ
●中国市況
古紙・パルプ
●ドイツ市況
紙・板紙、古紙
●ニュースファイル
企業の動き・新製品・人事異動
〈3月26日号〉
●R&D情報
年産30万t超は31工場に/紙の減産、板紙の増産で明暗が分かれた2017年の会社別生産
●ワールドレビュー
逆風のコスト環境でも増収増益を達成したUPMの2017年業績
●今週の焦点
人手不足に対する企業の動向調査/企業の5割超が正社員「不足」と回答
●話題を追って
竹尾が2014年以来のペーパーショウ/テーマは「precision(精度を経て立ち上がる紙)」
●ワイドフレックス
ジェトロ 中国消費者の対日イメージ調査/「サービス・エコ・礼儀正しい」が定着
●R&D情報関連付表
グループ企業別に見た紙の生産シェア(2017年)/グループ企業別に見た板紙の生産シェア(2017年)
●今週の数字
2017年のパルプ材需給/消費は3年ぶり増加、集荷は2年連続減
●統計と市況
紙
●ニュースファイル
企業の動き・団体の動き・トピックス・人事異動
ANFA、ANNA/12年振りに日本で国際不織布産業総合展を開催
今年6月6日~8日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「ANEX2018(アジア不織布産業総合展示会・会議)」に関する記者会見が3月15日に東京都中央区のビジョンセンター東京で開かれ、今回の開催規模が700社を超える見込みにあるなど、世界最大規模の不織布展示会になる見通しとなったことが明らかとなった。会見に臨んだ大石義夫・日本不織布協会会長(ダイニック社長)は、今回のANEX2018を「不織布産業における日本のプレゼンスを世界へアピールする場として、また各社のビジネスチャンス拡大の場として活用していただきたい」と開催に向け期待を寄せている。
開催概要は以下の通り。
展示会名:ANEX2018(アジア不織布産業総合展・会議)
会 期:2018年6月6日(木)~8日(金)
開催時間:午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)
会 場:東京ビッグサイト(東1・2・3ホール)
主 催:アジア不織布協会(ANFA)、日本不織布協会(ANNA)
運 営:日本イージェイケイ㈱
展示規模:出展面積10,800m2、展示小間数約1,200小間、出展者数約700社(共同出展も含む)、参加国数30ヵ国、来場者数(見込み)3万人
入 場 料:ネットによる完全事前登録・無料(登録Webサイトはhttps://anex2018。com)、会場での当日登録は有料(1,000円)
併催行事:グローバル・ノンウーヴンズ・サミット(GNS:アジアと欧米の不織布団体がそれぞれの地域における業界動向を発表する国際会議)、開会式、ウエルカムパーティ(6日)、ANEXセミナー、出展者プレゼンテーション、プライベートセミナー(6~8日)、レセプションパーティ(7日)
併 催 展:NANOFIBERS 2018、JPCA Show(7~8日)
後 援:経済産業省、米国不織布工業会(INDA)、欧州不織布工業会(EDANA)、中国不織布技術協会、台湾区不織布同業公会、香港不織布協会、韓国不織布工業共同組合、インドネシア不織布協会、その他関連団体など
協 賛 誌:ノンウーヴンズ・レビュー(Nonwovens Review)、紙パルプ技術タイムス、紙業タイムス、繊研新聞、繊維ニュース、日本繊維信息、ウェブ・ジャーナル、Nonwovens Industry、 Nonwovens Market、Nonwovens Report International、 Sustainable Nonwovens、 AVR Nonwovens & Technical Textile
最先端の製品と技術が結集
アジアで3年ぶり、日本で12年ぶりとなる「ANEX」展の開催まで残り2ヵ月半を切った。ANEXは、米国不織布工業会(INDA)主催の「IDEA」や欧州不織布工業会(EDANA)主催の「INDEX」と並び世界三大不織布展の1つとして数えられるアジア最大の不織布産業総合展示会であり、今回で7回目を迎える。主催はアジア不織布協会(ANFA)および日本不織布協会(ANNA)。本誌も協賛誌として開催へ向け協力している。
展示会名の「ANEX」は英文の正式名称である“Asia Nonwovens Exhibition and Conference”を省略したもので、日本語では「アジア不織布産業総合展示会・会議」となる。IDEAならびにINDEXとともに各団体がそれぞれ3年ごとに各地域で開催。今年はANFA担当の年として日本での開催が決まり着々と準備が進められていた。
ちなみに、ANEXが最後に日本で開催されたのは2006年(東京)であり、それ以降は09年中国(上海)、12年韓国(ソウル)、15年中国(上海)となっていたため、今回の日本開催はじつに12年振りとなり、国内不織布業界の開催に対する意気込みはなみなみならないものがある。
この結果、会場となる東京ビッグサイト東1・2・3ホール(1,200小間)は3月15日現在で、国内外からの業界キープレイヤーによりほぼ完売。出展者数は671社、これに各ブースでの共同出展者などを加えると最終的には700社を超える見込みにあることから、これまで世界における不織布分野の展示会で過去最高を記録していた「INDEX2017」(出展者数660社)を上回り、世界最大の不織布産業展となることが確実となった。さらに、出展者の国別構成も日本で開催される展示会としてはめずらしく7割以上を海外企業が占めるなど、まさに国際展示会の名に相応しい内容となっており、来場者数は3日間で3万人を予想している。
今回これだけの規模に至った背景として大石義夫・日本不織布協会会長は「世界経済が好調なうえ、なかでもアジア地区における不織布産業が順調な伸びを示していること、さらに開催国がいま外国人観光客の人気を集めている日本であること」の3つを要因として指摘。「これに加え、メイドイン・ジャパンの不織布に対する安心・安全への信頼性の高さや、高度に特化・差別化された日本の不織布技術などへの関心の高さへの表れでもある」と分析し、今回のANEX2018開催により「不織布産業における日本のプレゼンスを世界へアピールする場として、また各社のビジネスチャンス拡大の場として活用していただきたい」と各社に呼びかけている。
ANEX2018の展示内容は以下の通り。
① 不織布(製法別)
エアレイド、複合、乾式(熱接着、ケミカルボンド、ニードリング、水流交絡)、フィブリル、穿孔、メルトブローン、スパンレイド、湿式、その他
② 不織布(用途別)
研磨剤、農業・園芸、車輛、電池・そのほか電気、建築、ケーブル被覆、カーペット、土木、複合材、エレクトロニクス、ろ過、衛生、家具、家庭用清掃・ワイピング、工業用清掃・ワイピング、芯地・衣類、皮革、医療、包装、パーソナルケアワイプ、印刷、保護衣、靴、輸送、壁装材、リネン、コーティング基材、その他
③ 原 料
接着剤、ホットメルト樹脂、バインダー、ラテックス、添加剤、繊維、フィラメント、フィルム、膜、パルプ、ポリマーチップまたは粒剤、スクリム、その他補強材、高分子吸収剤、表面処理剤、テープ、ファスニング材、ティシュ、紙、ワディング、その他
④ 設備機械
不織布生産設備:ウェブ前処理、ウェブ形成、ウェブ結合(接着、交絡)、形成、乾燥設備(ベルト、ドラムなど)、アキュムレーター、スリッター、ワインダー、仕上設備(含浸・湿潤)、その他不織布生産設備・付帯設備:メタリックワイヤー、ニードル、ノズル、ほか。加工設備:吸収性衛生品加工機、ワイプ加工機、コーティング・ラミネート機、超音波接着機、その他加工機。リサイクル処理機、生産用付帯設備、オンラインモニター、検査機器、試験機器、その他
基調講演からシンポジウムまで
各種セミナーを開催
会見では、アジア不織布協会名誉会長兼ANEX2018大会委員長である金井宏彰氏(金井重要工業社長)により、ANEX2018の開催内容が次の通り説明された。
ANEX2018のテーマは「多様な未来を拓く不織布─Link to Innovative Future」である。このテーマのもと、ANEX2018ではセミナーをはじめ製品展示や交流会、シンポジウムなどにより、最新の技術や市場動向を紹介していく。
セミナーは、「基調講演」「GNS(グローバル・ノンウーブンズ・サミット)」「ANEXセミナー」「アカデミア/ナノファイバープレゼンテーション」「ナノファイバーシンポジウム」「出展者プレゼンテーション」の6つで構成。
基調講演は、7日午後3時より会議棟7階の国際会議場において開催され、小池百合子・東京都知事、濱田州博・信州大学学長、日覺昭廣・東レ社長など、産官学それぞれの分野を代表する3氏を講師に迎え、各分野からの視点による業界横断的なテーマについて語っていただく。聴講希望者はウエブによる事前申込みが必要。
GNSは、6日午後3時45分より会議棟6階会議室(605、606)で開催。同会議はIDEAやINDEXでも開催されているもので、アジア(ANFA)だけでなく北米(INDA)や欧州(EDANA)に加え今回は、中国(CNTA:中国不織布技術協会)とインド(BCH:Business Co-Ordination House)の不織布関係者も招いて各地域における不織布市場の動向について情報交換を行う。聴講無料、事前登録の必要はない。
ANEXセミナーは、会期中の3日間を通し会場内のセミナールームにおいて「アカデミア」「機械・設備」「医療・衛生」「環境」「自動車」の5分野をテーマに約30の講演を予定。各講演時間は約40分。聴講希望者は、ウエブにより参加証の購入が必要(3日間通し券:一般3万円/枚、学生3、000円/枚)。1日券もある。
アカデミア/ナノファイバープレゼンテーションは、会場内に設けられたアカデミア・ナノファイバーパビリオン内にて3日間を通して実施する。聴講無料。なお、同パビリオン内では京都工芸大学や信州大学、ノースカロライナ州立大学(米国)アーヘン工科大学(ドイツ)など内外の大学や研究機関、さらに日本のナノファイバー学会などによる出展やポスター展示も行われる。
ナノファイバーシンポジウムは、ANEX2018による新たな試みとして設けられた目玉企画の1つ。特定非営利活動法人ナノファイバー学会による第5回国際シンポジウム「Nanofibers 2018」を7日と8日の2日間にわたり同時開催する。ものづくり技術の要として、また不織布とも関わりのあるナノファイバーは世界各国で注目され、その研究開発の進展や商業化には目覚ましいものがある。同シンポジウムは2009年6月に東京工業大学で開催されて以来、これまで4回開催されているが、このほどANEX2018と併催されることとなり、環境やエネルギー、水処理、IoT(モノのインターネット)、医療などの分野とナノファイバーに関するさまざまな講演が予定されている。聴講希望者は、ウエブにより参加証の購入が必要(2日間通し券:一般2万5、000円/枚、学生3、000円/枚)。
出展者プレゼンテーションは、出展企業による製品や技術・サービスに関するアピールの場として各社がブース内で行うもの。聴講無料。
なお、各セミナーの聴講申込みは4月10日よりANEX2018公式サイトで受付を開始する。
一方、ANEX2018では今回、ANFAとANNAによる45小間のスペースを用いた共同パビリオンでテーマ展示を行う。同パビリオンでは、不織布用途の広がりや役割についての認知度を高めるための啓蒙・普及拡大を目的に、多様な用途分野のなかから「医療」「環境」「自動車」「土木」「衛生材料」の4つの分野にターゲットを絞り、不織布が各用途にどのように関わり、重要な役目を果たしているかを、実際に使用されている紙おむつや医療用不織布だけでなく自動車1台分のカットモデルや、建築・土木現場のジオラマなどを用いながら100種類にのぼる製品を紹介する。
また、7日夕刻に開催されるレセプションでは、優れた製品や技術を対象としたアワードの発表を行う。これは会期初日から2日目にかけて来場者に対しアンケートを行い、その結果を4つのアワードとして発表し、レセプション会場で表彰式を行うというもの。製品・技術・展示においてもっとも優れた企業に対する「最優秀賞」、新製品がとくに優れた企業に贈られる「新製品賞」、技術(研究・開発)においてとくに優れた企業に贈られる「技術賞」、展示がとくに優れた企業に贈られる「ベストPR賞」の4つが贈られることになる。なお、Nanofibers2018において行われるポスターセッションの結果も同レセプションで表彰式が行われる予定。
日本を代表する88社が出展
アジアの不織布産業は依然成長過程にあり、ANEXの展示会も回を重ねるごとに大きくなっている。近年は「ANEX 2012」のソウル開催が来場者1万3、373人、出展者数237社、「ANEX 2015」の上海開催が同じく2万90人で400社。市場および生産量がANFA構成国のなかで最大規模の中国で開催されるANEXが入場者数や出展者数でも多い傾向を示してきたが、今回のANEX2018はそれを上回る規模となることが確実となった。
前回(12年前)の日本開催である「ANEX2006」が出展面積4、448m2、出展者数248社、展示小間数497小間、来場者数1万3、150人に比べると、ANEX2018は出展者数で2。8倍、来場者数で2。3倍となる計算だが、この間のわが国における不織布生産量の変化は06年32万9、992t、16年33万9、748tで、10年間に約3%しか伸びておらず、ほぼ横這いと言っていい状況である。展示会の規模とのギャップを感じる向きもあろうが、実際には海外展開の拡大や高付加価値製品へのシフトなど、市場グローバル化のなかで日本の不織布産業は着々と成長を続けており、今回のANEX2018はそれを裏づけた格好となる。
以下に、今回出展予定の日本企業を列挙しておこう(50音順)。なお、共同出展会社について日本法人は併記し、海外企業は省略した。
㈱アクシス
旭化成㈱
旭硝子㈱AGC化学品カンパニー
アンビック㈱
ESファイバービジョンズ㈱、JNC㈱
㈱いけうち
伊藤忠システック㈱
ウスターテクノロジーズ㈱
宇部エクシモ㈱
㈱NBCメッシュテック
王子キノクロス㈱
大塚産業マテリアル㈱
オーミケンシ㈱
㈱オステム
オルガン針㈱
春日電機㈱
㈱化繊ノズル製作所
カトーテック㈱
金井重要工業㈱
㈱兼松KGK
川之江造機㈱
金星製紙㈱
㈱キンダイ
倉敷繊維加工㈱
クラレクラフレックス㈱
㈱クロスリンク・パシフィック
㈱グロッツ・ベッケルト ジャパン
ケーザー・コンプレッサー㈱
江洲産業㈱
㈱コルテック
堺商事㈱
サンアッド㈱
三幸毛織紡績㈱
㈱サンコウ電子研究所
JX ANCI㈱
新江州㈱
シンワ㈱
住友精化㈱
精電舎電子工業㈱
積水フーラー㈱
ダイワボウグループ
ダイニック㈱
ダウ・ケミカル日本㈱
㈱髙木化学研究所
髙安㈱
高山リード㈱
タピルス㈱
蝶理㈱
㈱ツジトミ
㈱ティ・ワイ・テックス
帝人フロンティア㈱、帝人㈱、ユニセル、帝人 コードレ㈱
㈱テクノスマート
天間特殊製紙㈱
東洋紡㈱、日本エクスラン工業㈱
東レ㈱
東レ・オペロンテックス㈱
トクデン㈱
ニッコーテクノ㈱
日清紡テキスタイル㈱
日本アビオニクス㈱
日本エマソン㈱ブランソン事業本部
日本音響エンジニアリング㈱
日本金属探知機製造㈱
日本タングステン㈱
日本ノズル㈱
日本バイリーン㈱
日本PDI㈱
日本フイルコン㈱、関西金網㈱
日本フエルト㈱
ノードソン㈱
ハーマン・ウルトラソニック・ジャパン㈱
萩原工業㈱
ハッソー㈱
ビーエスティ・エルトロマット・ジャパン㈱
廣瀬製紙㈱
深瀬商事㈱
フタムラ化学㈱
プラクスエア工学㈱
プロップ貿易㈱
フロンティアシステム㈱
ヘンケルジャパン㈱
前田工繊㈱
㈱丸石製作所
丸三産業㈱
三木特種製紙㈱
三菱ケミカル㈱
三菱製紙㈱
㈱メディア研究所
㈱ヤギ
ヤマウチ㈱
山口産業㈱
ユニチカ㈱
現時点で88社が出展、不織布メーカーだけでなく関連分野からさまざまな有力企業が顔を揃えている。素材産業ではあるが、同時に技術開発型の産業でもあるだけに、これら企業が一堂に会することの意味は大きい。
出展意欲の高さ示す中国勢
海外からも有力な不織布関連企業が出展しており、ANEX2018への関心がアジアにとどまらないことを示している。
地域別に主要な出展者を見ていくと、欧州・中東からは、A。Cell Nonwovens、Dell’Orco & Villani、Andritz Nonwoven(Andritz Asselin-Thibeau、Andritz Kusters、Andritz Perfojet)、Autefa Solutions Germany、Albany International、Enka Tecnica、Freudenberg Performance Materials、Lenzing、Optima Packaging Group、Reifenhauser Reicofil、Trutzschler Nonwovens & Man-Made Fibers、Avgol、Mogul、Fibertex Nonwovens、Fibertex Personal Careといった世界的な不織布メーカーや繊維メーカー、機械メーカーが登場、米国からはBerry Global Group、 Inc、中国からはJofo Nonwovens、Zhejiang Kigsafe、台湾からはKHN Enterprise、Nan Lui Enterpriseといった、世界の不織布原反売上で上位に名を連ねる大手メーカーも出展している。
海外からの出展を国・地域別に企業数が多い順に見ていくと、中国183社、ドイツ19、台湾17、韓国11、香港8、インド8、イタリア5、フランス4、デンマーク3、米国3、シンガポール3、イスラエル2のほか、フィンランド、イギリス、スイス、オランダ、オーストリア、ベルギー、スペイン、トルコ、タイが各1となっている(グループ企業での出展は1社として集計)。
ANFA主催だけに地域別ではアジアからの出展者が大半を占めているが、そのなかでも中国企業の圧倒的多さが目立つ。日本企業が88社の約2倍の数だが、小間数で言えばほぼ同規模であり、1社当たりの出展規模は日本企業の方が大きいと言える。
ただ、中国企業の多さは生産規模の違いやアジア市場グローバル化の進展を反映したものであろうし、一方では日本開催の利点、すなわち先進的な日本企業との交流や、先端技術、将来へ向けた開発動向などの最新情報を探るにうえで重要な機会にもできる。さらには、不織布関連企業としてアピールする効果的な情報発信の場になることは間違いないのである。
また、前回の日本開催に比べると、韓国、台湾などANFAの中心的メンバーとなっている国・地域以外からの出展が増えていることもアジアにおける不織布市場の拡大を窺わせるものと言える。とくにインドからの出展者数は同国において不織布産業が本格的な発展期を迎えようとしていることを物語るものかもしれない。
なお、テックタイムスおよび紙業タイムス社は主催者であるアジア不織布協会・日本不織布協会来場者が会場で配布する『ANEX2018公式ガイドブック』の制作を担当する。また、テックタイムス発行のNonwovens Review Vol.29 No.1では特別企画号として同展の出展動向を分析し日本やアジア、欧米などの不織布産業に関しその現状と今後を展望、ANEX2018来場者が内外の不織布産業をより一層身近に感じてもらえるよう会場にて配布予定である。
紙・板紙需給2018年1月/紙・板紙国内出荷は6ヵ月連続減
日本製紙連合会が集計した1月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△1.6%の188.5万t、6ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△3.3%の104.6万tで8ヵ月連続の減少。他方、板紙は15ヵ月連続増で+0.6%の84.0万t。主要品種は、包装用紙、衛生用紙、段ボール原紙を除き減少している。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+12.6%の13.7万tで、25ヵ月連続の増加。うち、紙は+22.4%の9.2万tでアジア向けを中心に6ヵ月連続増。板紙は△3.3%の4.5万t、東南アジア向けは増加したが東アジア向けの減少により28ヵ月ぶりの減少となった。
紙・板紙の在庫は前月比+9.0万tの214.0万tで3ヵ月ぶりの増加。うち、紙は印刷・情報用紙の増加などにより+4.5万tの145.1万t、板紙も段ボール原紙の増加で+4.5万tの69.0万tとなり、いずれも3ヵ月ぶりの増加。
〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は前年同月比△5.1%の22.1万t、3ヵ月連続の減少。
印刷・情報用紙:国内出荷は△5.8%の56.2万tで8ヵ月連続の減少。輸出は+25.7%の6.5万tで3ヵ月連続の増加。
包装用紙:国内出荷は+0.8%の5.7万tで2ヵ月連続の増加。輸出は+22.0%の1.7万t、これも2ヵ月連続増。
衛生用紙:国内出荷は+8.1%の14.5万tで5ヵ月ぶりの増加。
段ボール原紙:国内出荷は+0.6%の66.3万tで15ヵ月連続増。輸出は△4.3%の4.3万tで28ヵ月ぶりの減少。
白板紙:国内出荷は△0.1%の11.3万tで6ヵ月ぶりの減少。
(Future 2018年3月12日号)
王子ホールディングス/ベトナムとマレーシアで新工場建設&工場拡張
王子ホールディングスはこのほど、ベトナムでの新工場建設とマレーシアでの既存2工場拡張を決定した。
ベトナム北部地区での同社段ボール事業は、Ojitex Haiphong Co., Ltd.がすでに2工場を稼働させているが、今後も日系企業を中心に旺盛な需要が見込まれるため、ハナム省に新工場を建設するもの。建設予定地はハナム省ドンバンⅢ工業団地で、投資額は約30億円、営業開始予定は2019年7月。新工場は、王子にとってベトナムにおける5ヵ所目の段ボール拠点で、東南アジア・インド地域のパッケージング拠点としては30ヵ所目となる。
他方、マレーシアでは工場を拡張する。王子は今年6月に北部地区で稼働予定の工場を含め、8ヵ所(北部地区3ヵ所、中部地区3ヵ所、南部地区2ヵ所)の段ボール工場を有しているが、そのうち最も段ボール消費量の多い中部地区のHarta Packaging Industries(Selangor)Sdn.Bhd.とDazun Paper Industrial Company Sdn.Bhd.の2工場で、敷地内の遊休地を活用し建屋拡張および生産能力増強を実施する。合計投資額は約30億円で、新設備稼働はいずれも12月の予定。これにより2工場の生産能力はほぼ倍増する。
(Future 2018年2月26日号)
日本製紙/富士工場に新機能性材料の実証生産設備を設置
日本製紙はこのほど、独自のパルプ改質技術により微粒子化した無機物(無機粒子)と木材パルプ(セルロース繊維)を複合化する新しい機能性材料『ミネルパ(MinerPa)』の実用化を推進するため、富士工場(静岡県富士市)に実証生産設備を設置することを決めた。10月稼働予定で、年産能力は450t以上。事業化へ向けた本格的なサンプル供給体制を整える。
同社は、パルプ製造に関わる技術と無機物の自製ノウハウを融合し、セルロース繊維の表面に無機粒子を高密度に定着させる独自技術を開発。『ミネルパ』は、その技術により生まれた、表面が無機粒子で覆われたセルロース繊維。これまでにない新しい機能性材料であり、さまざまな無機粒子が持つ機能性の効果を発現するのはもちろん、セルロース繊維としての特長も生かせるため、ウェットパルプ、シート、ボード(貼合わせ)、パウダーなど、さまざまな形状に加工できる。再生可能な資源である「木」をベースに、無機粒子の配合率を最大90%まで高められることから、幅広い分野での用途開発が期待できる。
日本製紙はすでに昨年2月より、無機粒子の持つ機能性に応じた「消臭抗菌」「難燃」「X線遮蔽」の3つの機能についてプレマーケティングを実施、顧客ニーズに基づいて、消臭・抗菌機能に加え、「抗ウイルス」などの新たな機能を付与した『ミネルパ』の技術開発に取り組んでいる。今後はさらに将来展望が期待できる事業分野の探索と、スピーディーな用途開発を進めていく方針。
(Future 2018年2月19日号)
レンゴー/トッパンコンテナーを50億円で子会社化
レンゴーは、凸版印刷の100%子会社であるトッパンコンテナーを、7月上旬を目途に子会社化する。トッパンコンテナーの第三者割当による新株発行215万株を、約43億円で引き受けるとともに、凸版印刷より34万株を約7億円で取得するもの。アドバイザリー費用などを含めた株式取得価額の総額は約50億2,000万円。3月2日に契約を締結し、株式取得は7月上旬を予定している。公正取引委員会と中国商務部による独占禁止法関連の承認を得て、正式に株式引受と取得が実行される。
レンゴーグループは、製紙、段ボール、紙器、軟包装、重包装、海外の6つのコア事業を中心とする経営を発展させるべく、営業力の強化、積極的な設備投資やM&A、事業の再編などにより、業容の拡大と収益力の向上に取り組んでいる。一方、トッパンコンテナーは、国内3ヵ所(埼玉県川口市、栃木県佐野市、宮城県石巻市)に段ボール工場を持ち、主に凸版印刷が受注した段ボール製品を製造、2017年3月期の貼合生産実績は3工場合計で月間平均約1,140万㎡だった。レンゴーは、段ボール需要の伸長が著しい関東地区での供給能力拡充を喫緊の課題と捉えており、そこで関東エリアに工場を持つトッパンコンテナーの買収を決めたもの。子会社化後は各工場での積極的な設備投資を検討し、段ボール製品の生産能力増強と品質向上を図っていく考え。
なおレンゴーは、「(子会社化後も)トッパンコンテナーは全従業員の雇用を継続し、凸版印刷との段ボール製品に関する商流も従来通り供給責任を果たす」としている。また、レンゴーと凸版印刷は、トッパンコンテナーの原材料調達や製造、物流など各方面で協力して同社の業績向上に取り組む方針。
〔トッパンコンテナーの概要〕
所在地:東京都台東区台東1-5-1
代表者:山本貴之ダウ表取締役社長
事 業:段ボール製品の製造
資本金:10億円
設 立:1952年10月1日
株 主:凸版印刷100%
業 績:2017年3月期業績(単位100万円)。売上高18,951、営業益△228、経常益△218、当期益△180
〔株式取得後のトッパンコンテナーの概要〕
名 称:レンゴー・トッパンコンテナー㈱
所在地:埼玉県川口市八幡木2-32-1(埼玉工場所在地)
代表者:レンゴーより派遣
資本金:約31億5,000万円
株 主:レンゴー60.0%、凸版印刷40.0%
(Future 2018年3月19日号)
レンゴー/タイの段ボール会社で第2工場を竣工
レンゴーの連結子会社、トライウォール社(香港)は、同社子会社であるトライウォール・パッケージング(タイ)社(TWPT社。タイ・ラヨン県)で第2工場の建設を進めていたが、このほど竣工した。
TWPT社があるラヨン県は、タイ政府が東部経済回廊(EEC)として経済投資を促進しており、重量物包装需要の増加が見込まれている。重量物段ボール・一般段ボールのシート、ケースを製造販売するTWPT社では、業容拡大に伴い生産体制の拡充が急務となっていたが、第2工場の竣工により、製函設備を充実させるとともに、倉庫スペースも拡張した。
レンゴーは、第2工場の竣工により、「タイを中心とするASEAN地域の重量物段ボールをはじめ多様なニーズに応えるとともに、事業のさらなる拡大を推進する」としている。
〔トライウォール社の概要〕
代 表 者:鈴木雄二
事業内容:重量物包装資材の製造販売事業の統括
〔トライウォール・パッケージング(タイ)社の概要〕
代 表 者:Sumate Tannumsaeng
株 主:トライウォール・SEAグループ・ホールディング社
事業内容:重量物および一般段ボールのシート・ケースの製造販売
売 上 高:8億2,800万バーツ(約28億1,500万円、2017年度実績)
(Future 2018年3月19日号)