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NONWOVENS REVIEW 特別企画「2018年版 不織布・機械資材薬品ガイド」

2017-12-21

わが国産業界はリーマンショック、東日本大震災、さらにユーロ危機などにより厳しい企業運

営が強いられてきましたが、アベノミクス以降、徐々に景気回復も見られるようになってきまし

た。しかし、多くの素材産業では国内需要の構造変化に加え原燃料高などのコストアップが重なっ

て、必ずしも環境改善が進展している状況とは言えません。そうした背景の下、更なる効率化・コ

スト削減が追求されるとともに、長期的観点からの新たな成長戦略として新規製品の開発や海外

展開などの取組みが欠かせないようになってきました。不織布業界の原反メーカーやコンバータ

にとって、生産体制や用途開拓・製品開発などの面で内外動向を見据えた、きめ細かで柔軟な戦

略が必要とされ、原材料や各種資材・薬品、製造機器などの最適な選択が従来以上に求められて

くるということです。

そうした時代変化を踏まえ、弊誌Vol.28 No.3 では好評企画の『不織布・機械資材薬品ガイド』

を2 0 1 8 年版サプライヤーズガイドとして有効活用できるよう最新データで再構成するとともに、

不織布素材・原料とその製造加工機械・関連機器のなかから優良製品を選りすぐって紹介、企業

動向や市場・製品開発動向も概観できる内容です。

2017年 <12月2号> 特集■中 部

2017-12-21

特集■中 部

●団体催事
中部洋紙商連合会《第56回定時総会・富山》/市場縮小・物流費高騰の課題解決にメーカーと代理店の協力が不可欠
愛知県紙商組合《第31回永年勤続優良従業員表彰式》

●Interview
林侯隆(新生紙パルプ商事)新商材で築いた“人的ネットワーク”で既存事業との相乗効果を図る
坂野一俊(平和紙業)支店内に「販売推進部」を創設 中部地区のファンシーペーパー需要を喚起
岡田光弘(岡田)紙・板紙の豊富な知見を生かした付加価値の高いパッケージの提案に強み
大河内泰雄(アクアス)経常利益率1%未満が常態化した業界 経営改善に向けた環境整備が急務

●Report
日本製紙連合会《廃棄物対策フォローアップ調査》/産廃最終処分量・有効利用率とも目標をクリア

●Topics
日本製紙連合会/事故撲滅に向け「安全衛生委員会」を設置 製造業安全対策官民協議会にも参画

●団体催事
東京都紙商組合記念日・優良社員表彰式/37社102名を表彰

●催事
国際紙パルプ商事が総合展示会を開催
富士市《第5回富士山紙フェア》雨にも負けず来場多数
元本州製紙(現王子ホールディングス)会長・社長 米澤義信氏《お別れの会》に700名が参列
機能紙研究会/「機能紙、新たな価値創造に向けて」をテーマに松山市で《第56回機能紙研究発表・講演会》を開催

●インフォメーション

●統計
東京市況/10月のA2コート計 前年比97.3%
家庭紙/年末を前に市況は安定傾向
古紙/9月の回収率 7ヵ月ぶり70%台に

〈12月25日号〉

2017-12-21

 

●R&D情報

慢性的な低稼働率は懸念材料/“需要に見合った供給”のみが安定した収益体質を可能にする

●ワールドレビュー
値上げ一辺倒から調整局面に入った中国の国内パルプ市況

●話題を追って
拡大する輸入パーム油使用の木質バイオマス発電/環境負荷と国民負担の増大に懸念

●ワイドフレックス
2018年の「周年記念企業」調査/創業100周年は帝人など1,308社

●講演から
APPのサステナビリティ・フォーラムに160名/森林保護方針の進捗状況などを説明

●中国市況
古紙・パルプ

●米国市況
新聞・出版・印刷・情報用紙

●ニュースファイル

企業の動き・トピックス・新製品・人事異動

2017年 <Vol.28 No.3> 2018年版 不織布・機械資材薬品ガイド

2017-12-21

 

2017年版 不織布・機械資材薬品ガイド

●製造加工機械・関連機器
解繊・ウェブ形成/結合・加工・仕上/関連機器・部材/品質管理・試験・検査

●繊維・原反・薬品
不織布用繊維/不織布原反/不織布用薬品

●不織布関連企業一覧&掲載頁

●海外動向
第56回ドルンビルン国際化合繊会議に参加して
東レ㈱ 塩谷隆 ─ 不織布・バイオ材料・加工を中心としたトピックス

●業界動向
オーミケンシ/創立100周年記念展示会を大阪・東京で開催 ─ 次の100年に紡ぐ新素材・新技術を多数紹介
コーワ/不織布製造時のエア噛みを解消し増速を実現する“あまロール”
エスティジェイ/コスト削減・安全性で“シマルーベ”が高い評価 ─ 設備トラブル激減の自動給脂・給油技術で導入拡大

●連載
海外文献に見る技術研究・製品開発の最新動向
海外企業研究シリーズ(18)ボーリュー社/PP繊維“Meraklon Fibres”で世界の衛材向け不織布分野を拡大
マーケット探訪(22)収納用品/ふとんや衣類,小物の収納・整理に大活躍
Pickup(4)ヴァイアブロック(R)NW/インフルエンザやネコカリシウイルスに対応

●展示会・セミナー・講演会
関西ペイント/国内初の漆喰和紙壁紙を開発 ─ 越前和紙3社と共同で抗菌・抗ウイルス機能を付与
機能紙研究会/「機能紙,新たな価値創造に向けて」をテーマに ─ 松山市で第56回機能紙研究発表・講演会を開催
N+(エヌプラス)/新たな価値をプラスする素材や技術・製品が集結 ─ 9月13〜15日東京ビッグサイトで開催
第44回 国際福祉機器展/アジア最大級の介護・福祉総合展 ─ 15ヵ国1地域527社が最新技術・製品を紹介

●ニュース
国内ニュース
海外情報
製品開発ニュース

〈12月11日号〉

2017-12-05

 

●R&D情報
需要は安定しているが/人口減少と高齢化の影響は避けられない包装・生活系用紙

●ワールドレビュー
ロイコ染料の品不足でタイト感が強まる欧米の感熱レジ用紙市場

●Future’s EYE
製紙関連企業の第2四半期業績/内外のM&A効果で増収も原料高で営業減益幅は3割超に

●REPORT
罰則強化や情報公開、新ルール制定など/法改正で環境規制を強める中国当局

●統計と市況
板紙

●国際市況
市販パルプ

●ニュースファイル
企業の動き・決算・トピックス・新製品・人事異動

〈12月4日号〉

2017-12-05

 

●R&D情報
生産性では米国企業が優位も/中国企業のランクアップが目立つ世界紙パルプのトップ100社

●ワールドレビュー
選別工程を改善しアジア向け輸出拡大に注力する米国古紙業界

●話題を追って
紙加工企業の第2四半期業績〈2〉/通期では4%台に低下する営業利益率

●今週の焦点
製紙連など製造業関連9団体/生産性革命実現に向けた税制を要望

●ワイドフレックス
経産省の紙リサイクル構築支援事業/インドネシアの19名を招聘し研修を実施

●R&D情報関連付表
世界の紙パルプ企業100社ランキング

●統計と市況
関連指標

●ドイツ市況
紙・板紙、古紙

●ニュースファイル
企業の動き・団体の動き・決算・移転・変更・トピックス・新製品・人事異動

〈11月27日号〉

2017-12-05

 

●R&D情報
業界の存在感をどう発揮していくか/グラフィックからパッケージングへ主役の交代が進む紙パ産業

●ワールドレビュー
さらなる技術革新で競争優位の確保を狙うブラジルのパルプ業界

●話題を追って
紙加工企業の第2四半期業績/原材料費上昇で2桁台の営業減益に

●ワイドフレックス
外務省 ASEAN10ヵ国の対日世論調査/「信頼できる国」で、人材育成に高評価

●REPORT
巨大化する世界のクロスボーダーM&A/件数ベースではサービス業のウェイトが上昇

●統計と市況
原材料

●ニュースファイル
団体の動き・企業の動き・決算・トピックス・新製品

2017年 <12月1号> 特集■特殊機能紙

2017-12-05

 

特集■特殊機能紙

●Interview
平戸順一(竹尾)国内外で“竹尾ブランド”の浸透を加速強化中のパッケージ分野も視界良好
谷口和隆(平和紙業)書籍装丁の採用機会が着実に増加 本年発売の二大銘柄が“主戦力”に

●催事
特種東海製紙《第27回紙わざ大賞》/紙の小口を用いた新発想で学生が栄冠に輝く 高評価の昨年大賞受賞者も「特別賞」に
竹尾《紙のかたち展2〜ふわふわ、ごろごろ、じわじわ〜》開催/若手建築家とともに紙の可能性探る

●Report
《紙加工企業の2016年度研究開発活動》/ニーズの高まりを受けパッケージの技術革新が加速
《印刷業界の2016年度設備投資》/セキュリティ、オンデマンド印刷など商印に代わる柱の投資案件増える

●催事
柏原紙商事《大阪支店開設100周年記念祝賀会》/100年の歩みを振り返り次世代への継承とさらなる飛躍を誓い合う
ふじのくにCNFフォーラム/《「ふじのくにCNF総合展示会》を富士市で開催 社会実装を睨み47社・団体が出展
全国紙管工業組合/《合同研修会》にて「人財」をテーマに2講演を実施
竹尾/《北斎とジャポニスム》展に収蔵ポスターを展示
ユニバーサル・ペーパー/《最上級のやわらかさ『Hello ふわレスト』CM発表会》開催
竹尾、山形屋紙店/《神保町ブックフェスティバル》でワゴンセール

●製品紹介
くらしと紙/日本製紙クレシア、丸富製紙

●インフォメーション

●統計
板紙/17年8月期生産確定値 前年比103.2%
段ボール/段ボール生産量 8月度は前年比102.3%
パルプ・パルプ材/BKP販売が大幅増、前年比38.7%
出版/カズオ・イシグロ作品100万部超の大重版

2017年 <12月号> 特集1/試験・分析の新たな動き 特集2/中国製紙産業の現状と今後

2017-12-05

 

●巻頭インタビュー
“紙づくり”にこだわった事業展開と独自技術による新規事業の可能性を追求
北越紀州製紙㈱常務取締役技術開発本部長,安全統括部・環境統括部担当 鈴木裕氏

特集Ⅰ/試験・分析の新たな動き

●特集寄稿
ABBの最新の紙・パルプ品質測定技術 ─ L&Wグループの新しい単体試験機・オンライン試験機・全自動試験機
ABB㈱インダストリアル・オートメーション事業本部 紙パルプグループ 山崎 光洋

●特集業界動向
アステックグループ/IoTが製造現場にもたらす多様なメリットを紹介 ─ 富士市で計装技術セミナー・展示会を初開催
日本分析機器工業会/JASIS 2017分析展・科学機器展

●ハイクオリティ対応の試験・分析機器

特集Ⅱ/中国製紙産業の現状と今後

●特集業界動向
“一帯一路”の国際協力推進で持続的成長へ ─ 『2017中国造紙産業競争力報告』に見る競争力の分析
技術の交流深化で更なる“創新”を追求 ─ 中国国際造紙科技展が9月13〜15日深圳で開催
中国企業トップ500社ランキング/製紙会社の順位は安定しながらも上昇傾向

●寄稿
従来のセッションに加えCNFやIoTにも焦点 ─ 2017年紙パルプ年次大会(大宮)に参加して
岩崎誠

●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(60)シンプル&クールな段ボール商品(Part3)
中山裕一朗
エスティジェイ/コスト削減・安全性で“シマルーベ”が高い評価 ─ 設備トラブル激減の自動給脂・給油技術で導入拡大
川之江造機,バルメット/国内家庭紙メーカーを招き最新技術を披露 ─ スウェーデン大使館で「New Advanced Tissue Technology Day」

●業界動向
紙パルプ技術協会/講演とリンクした注目技術をアピール ─ 第60回年次大会に65社・団体が出展
日本製紙連合会/産廃最終処分量・有効利用率とも目標をクリア ─ 廃棄物対策フォローアップ調査を実施
日本製紙連合会/事故撲滅に向け「安全衛生委員会」を設置 ─ 製造業安全対策官民協議会にも参画

●講演・セミナー・展示会
森林総合研究所/森林の役割を多様な角度から考察 ─ 「木を使って守る生物多様性」をテーマに公開講演会
SIPリグニン,森林総合研究会/改質リグニン実用化による地方創生を展望 ─ 公開シンポジウム&展示会を開催
ふじのくにCNFフォーラム/「ふじのくにCNF総合展示会」を富士市で開催 ─ 社会実装を睨み47社・団体が出展
日本包装技術協会/身近なパッケージの機能をわかりやすく紹介 ─ 丸の内・KITTEで「暮らしの包装商品展2017」
日本印刷学会/秋季セミナー・もっと儲かる印刷ビジネス
日本化学会/産学官交流と社会への発信を目指し「第7回CSJ化学フェスタ2017」

●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈平成29年9月度〉

〈11月20日号〉

2017-11-13

 

●R&D情報
死亡災害・重篤災害の撲滅が急務/「災害データベース」の有効活用で安全・安心を追求する段ボール産業

●ワールドレビュー
輸入古紙への異物混入率0.3%はWTO違反と指摘する米国古紙業界

●話題を追って
全印工連 用紙価格動向調査/拡がる巻取と平判、地域間の価格差

●今週の数字
1〜9月期の紙類輸出/アジアの品不足で急拡大した段原紙
1〜9月期の紙類輸入/紙は微増、板紙は中国シフトで減少

●講演から
全段連/南部段ボール技術委員会 植田直樹 氏/「女性も働きやすい段ボール工場へ」

●REPORT
ジェトロ アジア進出日系企業の成功事例/鍵を握る中間管理職・技術者の育成

●ワイドフレックス
製紙連が平成30年度の税制改正要望書を作成/CNFなどの構造転換投資には減税を

●統計と市況

●中国市況
古紙・パルプ

●米国市況
新聞・出版・印刷・情報用紙

●ニュースファイル
決算・企業の動き・団体の動き・トピックス

〈11月13日号〉

2017-11-13

 

●R&D情報
生産性向上のために解決すべき課題とは?/安全教育、健康づくりの重要性が浮き彫りになった段ボールセミナー

●ワールドレビュー
残る輸入枠の許可を得て軒並み急上昇した中国向け古紙価格

●マーケット
変化する米国、EUの資源回収政策/“廃棄物処理”ではなく“資源管理”へ

●話題を追って
「不公正貿易」と「クリーンウッド法」をテーマに/紙類貿易情報講演会が開催

●REPORT
製紙連 廃棄物対策フォロ−アップ調査/最終処分量の2020年度目標を達成

●今週の数字
製紙連が「安全衛生委員会」を新設/2016年の安全衛生表彰は計23件

●統計と市況
板紙

●米国市況
板紙・包装用紙

●国際市況
市販パルプ

●ニュースファイル
企業の動き・決算・トピックス・団体の動き・催事・新製品

〈11月6日号〉

2017-11-13

 

●R&D情報
SDGs、ダイバーシティ、社会貢献/内容充実のデータ集で差別化を図る紙関連企業のCSR報告書

●ワールドレビュー
米商務省の最終判断が注目されるカナダ新聞用紙へのAD/CVD提訴

●話題を追って
段ボールセミナー’17に337名が参加/全段連各段工が研究成果を発表
「JAPAN PACK 2017」に20万人超が来場/活発化する新規市場参入、新規提案

●講演から
製造業安全対策に関するトップ会談/「リターンがなくても安全には金を使う」

●REPORT
製紙連 低炭素社会実行計画フォローアップ調査〈2〉/共同物流・共同配送が本格的な検討へ

●マーケット
韓国 7〜9月期 紙・板紙・原材料市況/上質系は値上がり、包材系は横ばい

●中国市況
古紙・パルプ

●ドイツ市況
紙・板紙、古紙

●ニュースファイル
団体の動き・企業の動き・トピックス・催事・人事異動

2017年 <11月2号> 特集■近畿・中国

2017-11-13

 

特集■近畿・中国

●Interview
中尾吉計(ザ・パック社長)オリジナル商品の「提案販売」で好業績続く〜“Made in The Pack”に拍車をかける
伊澤鉄雄(日本紙パルプ商事関西支社長)在庫の過剰感残るも、再生産可能な適正価格を堅持すべき
原敬三(国際紙パルプ商事関西支店長)色々な業態のお客様を巻き込む形でビジネスの輪を広げる
前田良二(新生紙パルプ商事大阪支店長)訪日外国人増加で白板紙・化成品が堅調 物流効率化が喫緊の課題

●有力企業紹介

●Report
製紙関連企業の2016年度研究開発》/基礎研究が一段落したCNF 用途開発から商品化まで本格事業化が加速
《TDB女性登用に対する企業の意識調査》/女性管理職の割合は7%未満も「男女にかかわらず有能な人材を生かすことができた」が7割弱に到達
《電通調査「マスコミ4媒体」広告量2017年上半期》/「新聞」カテゴリでは地方紙が堅調 「雑誌」ではミセス誌が健闘

●催事
《JAPAN PACK 2017》/テーマは『新しい包程式、ここに集まる』
《再生紙サンプルイベント》/リサイクル月間に再生紙TPをPR
《紙パルプ技術協会「創立70周年記念年次大会」》/「革新と躍進」により次なる発展を目指す

●Topics
《段ボールセミナー’17》/名古屋で開催/全段連の各段工が研究成果を発表

●製品紹介
くらしと紙/丸富製紙、ユニ・チャーム

●インフォメーション

●統計
東京市況/印刷用紙A巻取 前年比+44%
家庭紙/規格の多様化進むTP再生紙物
古紙/8月の回収率 2ヵ月連続で80%台

紙・板紙需給9月/紙・板紙国内出荷は前年同月比0.7%減

2017-11-01

 日本製紙連合会が集計した9月の紙・板紙国内出荷は前年同月比△0.7%の209.7万t、2ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△2.5%の114.1万tで4ヵ月連続の減少。他方、板紙は11ヵ月連続増で+1.6%の95.6万t。主要品種は、包装用紙、段ボール原紙、白板紙を除き減少となった。
 紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+23.6%の14.0万tで、21ヵ月連続の増加。うち、紙は+17.2%の8.9万tで、東アジア、東南アジア向けの増加により2ヵ月連続の増加。板紙は東アジア向けの増加により+36.4%の5.2万t、24ヵ月連続増となった。
 紙・板紙の在庫は前月比△0.2万tの211.7万tで前月の増加から減少に転じた。うち、紙は 新聞用紙、印刷・情報用紙の減少により前月の増加から減少に転じ、△1.0万tの142.2万t。板紙は+0.8万tの69.6万tで、段ボール原紙の増加により4ヵ月ぶりの増加となった。

 〔主要品種の動向〕
 新聞用紙: 国内出荷は13ヵ月連続減で△6.0%の22.3万t。
 印刷・情報用紙:国内出荷は△2.4%の64.6万tで4ヵ月連続の減少。輸出は+17.6%の6.2 万tで2ヵ月連続の増加。
 包装用紙:国内出荷は+0.2%の6.0万tで3ヵ月ぶりの増加。輸出は+2.6%の1.7万tで2ヵ月連続の増加。
 衛生用紙:国内出荷は△1.3%の15.0万tで前月の増加から減少に転じた。
 段ボール原紙: 国内出荷は+1.6%の76.4万tで11ヵ月連続増。
 白板紙:国内出荷は+0.5%の12.4万tで2ヵ月連続の増加。

(Future 2017年11月6 日号)

日本製紙/江津工場で食品・化粧品向けCNF量産設備が稼働

2017-11-01

 日本製紙は江津工場(島根県江津市)で、食品・化粧品向けセルロースナノファイバー(CNF)量産設備の建設工事を進めてきたが、このほど完工し、稼働を開始する。写真は江津工場外観。
江津工場のCNF量産設備では、食品添加物として製造・販売の実績があるカルボキシメチルセルロース(CMC)の製造技術を応用し、年間30t以上のカルボキシメチル化CNF(CM化CNF)を製造できる。
 CM化CNFは、繊維幅が数nm~数十nmのミクロフィブリルセルロースで、温度による粘度変化が小さい、曳糸性がない(ネバツキがない)、チキソ性(撹拌により粘度が低くなるが撹拌を止めると元の粘度に戻る性質)を有するなど、CMCをはじめとした従来の添加剤(増粘剤)にはない特長を持つ。このため、食品・化粧品などの新規添加剤として実用化が見込まれている。江津工場では今回の量産設備の稼働を機に、すでに確立している「水分散したCNFを固形化する技術(水分率10%以下)」を用いて、粉体でのCNFサンプル供給を本格的に開始していく。
 日本製紙は今年4月に石巻工場(宮城県石巻市)で、TEMPO触媒酸化法により完全ナノ分散したCNFを生産する、世界最大級の量産設備(年産能力500t)を稼働させ、機能性シートをはじめ機能性添加剤やナノ複合材など、幅広い工業用途での利用を進めている。
 また今年6月には富士工場(静岡県富士市)で、樹脂への混練により得られるCNF強化樹脂の実証生産設備(年産能力10t超)を稼働させた。現在、補強材料としての用途開発を進めている。
江津工場では長年、木材成分から溶解パルプや機能性ケミカル製品を製造し、木材の総合利用を推進してきたが、今後は既存セルロース事業の幅を広げる新規添加剤用途で、本格的にCNFの市場を開拓していく考え。

(Future 2017年10月16 日号)

王子ホールディングス/豪州で段ボ加工事業を買収

2017-11-01

 王子ホールディングスの連結子会社、Oji Fibre Solutions(OjiFS)はこのほど、豪州の段ボール会社、Cardboard Cartons Pty Ltd社の段ボール加工事業を買収した。

 今回買収したのは、小ロット・短納期の段ボール箱のほか、美粧印刷や特殊加工を必要とする段ボール製品の製造販売事業。OjiFSが新たに設立したOji Cardboard Carton Solutions Pty Ltdが同事業を継承する。
 豪州では輸出用ワインの化粧箱の需要が拡大しているほか、陳列の省力化や倉庫スペースの削減につながるシェルフレディーケースの採用が増加するなど、特殊加工段ボールの需要は成長が期待されている。OjiFSの既存工場は、段ボールシート製造からの一貫生産を特徴としているが、新たに小ロット対応や特殊加工品を強みに持つ川下事業を買収することで、今後はより幅広い顧客層にタイムリーかつ的確な製品を提案していく。

 〔Oji Cardboard Carton Solutions Pty Ltdの概要〕
 設 立:2017年8月2日
 所在地:メルボルン近郊ダンデノング・サウス
 売上高:約7.5億円(2018年6月期見込み)
 従業員:28名

 

(Future 2017年10月16 日号)

レンゴー/千葉県の段ボメーカー・杉井工業所を子会社化

2017-11-01

 レンゴーはこのほど、千葉県の段ボール会社、杉井工業所の発行済株式100%を取得し、子会社化した。
 杉井工業所は房総半島南部を中心に事業展開する段ボールケースメーカー。1947年の設立以来堅実な経営を続け、固い顧客基盤を築いている。 レンゴーは今後、同社と近隣のレンゴー直営工場の連携を一層強化し、地域におけるレンゴーグループ段ボール事業のさらなる拡充を図る。

 〔杉井工業所の概要〕
 本 社:千葉県館山市北条1310
 代表者:杉井繁樹代取社長
 資本金:1,600万円
 株 主: レンゴー100%
 事業内容:段ボールケースの製造・販売、包装資材などの販売
 売上高:4.5億円(2017年1月期)
 従業員:25名

 

(Future 2017年10月16 日号)

段ボール生産1~6月/通販・宅配2桁増や加工食品堅調で1.9%増

2017-11-01

 段ボール需要はeコマースの拡大を背景に通販・宅配用ので伸びているほか、4割を占める加工食品向けも堅調に推移し、今年1~6月のシート生産量は、過去最高レベルの実績だった2016年の同期を1.9%上回る69億4,553万㎡に達した。うち製箱工程への投入分が+2.9%の50億3,147万㎡、シート出荷が△0.1%の18億5,900万㎡となっている。
 経済産業局別の生産では、北海道を除く7地域がプラス。とりわけ東北(+3.0%)、四国(+3.1%)、九州(+3.7%)の伸びが高い。東北や九州は第1次産品が主体だが、両地域にはふるさと納税ランキング上位の市町村が集中している。また四国は大手通販企業の配送デポが多い。いずれも通販・宅配用の段ボールが増える条件を備えている。
 部門別の自家消費(製箱投入)実績では、最大ボリュームの「加工食品(含・飲料」)が+2.2%の20億3,844万㎡と堅調で、「通販・宅配・引越用」が+10.5%の2億5,420万㎡と2桁伸長している。また「電機器具」(+4.7%)や「その他製箱用」(+3.9%)も高い伸びを記録した。
 全国段ボール工業組合連合会は2017年の段ボール需要を2年連続で過去最高の更新となる141億㎡と予想しているが、年後半もこのままのペースでいけば142億㎡を超えるかもしれない。

(Future 2017年9月25 日号)

リンテック/シール・ラベル用粘着素材新製品4種を世界同時発表

2017-11-01

 リンテックは、シール・ラベル用粘着素材の新規開発品4アイテムを、10月から順次発売する。これらのアイテムは9月に開催された世界最大のラベル関連展示会「ラベルエキスポ・ヨーロッパ2017」にも出展、世界同時発表した。4アイテムの特徴は次記の通り(写真は三次曲面追従ラベル素材の貼付例)。
 ① 超強粘着ラベル素材
 非常に強力な粘着力を発揮し、ラベルを貼付しにくい粗面やポリプロピレン、ポリカーボネートなどにもしっかり貼れる。電化製品の表示・管理ラベルや警告ラベル、商品包材用のセキュリティラベルに最適。また、粘着剤面同士の接着力の強さも特徴で、バゲージタグなどにも利用できる。
 ② 低移行性ラベル素材
 比較的バリア性の低いプラスチックを透過する、低分子量成分の含有量を極限まで抑えたラベル素材。プラスチック容器にラベルを貼付した際に粘着剤成分が、内容液に移行し汚染するのを抑制する。医療・医薬品容器がガラス製からプラスチック製に代わっていく中、採用拡大が期待される。
 ③ 三次曲面追従ラベル素材
 表面基材と粘着剤の総厚が45μmと非常に薄手で、凹凸面や複雑な曲面でも高い貼付性能を発揮する粘着素材。非塩ビ特殊フィルムを表面基材に採用し透明性や耐候性に優れ、屋外使用も可能。レースカーやモーターバイクなどの装飾(写真)をはじめ模型玩具、軟包装フィルム用ラベルなどに最適。
 ④ レーザー発色ラベル素材
 透明フィルム基材と、YAGレーザーにより黒く発色する白色粘着剤を採用。フィルムの表側からレーザーを当てることで印字できる。印字面が露出しないため、耐薬品性や耐擦過性など優れた耐久性を実現。印字情報の改ざん防止にもつながり、銘板ラベルや警告ラベル、工程管理ラベル、自動車部品の車両識別番号管理用ラベルなどに最適。

(Future 2017年10月16 日号)

レンゴー/「パッケージングコンテスト」で7点入賞

2017-11-01

  レンゴーはこのほど、日本包装技術協会が主催する「2017日本パッケージングコンテスト」で、計7点が入賞した。写真は、包装技術賞を受賞した「ホワイトベルグ コロコロストッカー」。入賞作品の概要は次の通り。
 ① 包装技術賞(包装アイデア賞):ホワイトベルグ コロコロストッカー(写真・左)

 サッポロビールの『ホワイトベルグ』8缶入りの段ボール箱が、そのまま冷蔵庫でストッカーとなる。 上段に補充口、下段に取出し口があり、缶を取り出すと次の缶が転がり出る。開封時はジッパーを破るだけのワンアクション(サッポロビールとの共同開発)。
 ② 包装部門賞(飲料包装部門 賞):明治 おいしい牛乳 90(写真・右)

 牛乳製品の容器を注ぎやすく、再封できる新容器に変更するとともに、輸送用クレートをプ ラスチックから段ボールに転換し、開封・取出し・陳列がしやすいパッケージにした。 天面、前面、側面の3面が開く。コンパクト化して積載効率も大幅に改善(㈱明治、日本テトラパックとの共同開発)。

 ③ 包装部門賞(贈答品包装部門賞):うれしい・たのしい クリスマスツリー形ギフトボックス

 配送時は普通の四角い箱だが、二つの箱の組み合せ方を変えることで、開封後はクリスマスツリーの形になる(ドトールコーヒーとの共同開発)。
 ④ 包装部門賞(POP・店頭販売包装部門賞):『ファミマの天然水新潟県 津南(555)』 2ステップ簡単開封段ボー
コンビニ店頭での開封・陳列作業の効率化と、販売促進力の向上を考えた段ボール箱。天面フラップ全面にジッパー加工してあるので、開封時にカッターが不要(クリアーウォーター津南との共同開発)。
 ⑤ 包装部門賞(POP・店頭販売包装部門賞):『コカ・コーラ500PET』 開速“ディスプレイカートン”

 店頭での開封・陳列作業の負担を軽減する段ボール箱。4側面に設けた開封口から素早く開封でき、そのまま棚に陳列できる。 ジッパーのミシン目に工夫があり、外装箱としての保護性能と開封性を両立させた。曲線の開封線も特徴的(日本コカ・コーラとの共同開発)。
 ⑥ 包装部門賞(輸送包装部門賞):〈お客様との物語が始まる箱〉健康食品 通信販売用ケース

美しいデザイン、開封・解体のしやすさ、発送時の組立て作業の効率化を実現した通販用段 ボール箱。 箱の形状と封かん方法の工夫により、封かん用ラベルを不要とした。 開封にジッパーを採用しているので高齢者でも開けやすく、折畳みも簡単で廃棄しやすい(サントリーウエルネス、三井物産グローバルロジスティクス、城北紙器梱包との共同開発)。
 ⑦ 包装部門賞(電気・機器包装部門賞)」:エコキュート(貯湯タンク)の包装
  
段ボール外装包装。 段ボール使用量を減らすため必要最低限部分のみを覆う形にしたほか、前面と背面の段ボールの罫線に特殊な切込み加工を施して折曲げ時の反発を抑え、梱包作業性をよくした(ダイキン工業との共同開発)。

 

(Future 2017年10月9日号)

 

日本印刷学会/第14回紙メディアシンポジウム を開催

2017-11-01

 日本印刷学会の紙メディア研究委員会はこれまで情報メディアとしての「紙」の役割について多面的に価値を見直すとともに、その将来を見据えて「紙えシンポジウム」を開催してきた。来年2月に開催予定の紙シンポジウムでは、デジタルが優勢になりつつある時代の大きな転換点に改めて紙メディアの歴史的な役割を振り返り、さらに紙メディアの将来をデジタルと対比しながら考察する。
 テーマは「本当に紙メディアでなければならないのか/ 紙メディア・電子メディア・周辺技術の独自進化と融合の中で、そのポテンシャルを探る」。紙メディアと関連する現場で活躍する人を講師に迎える。開催概要および講演テーマ(予定)は以下の通り。

 日 時:2018年2月9日(金)10:00~16:40(懇親会・希望者 16:50 ~18:00) 
 会 場:日本印刷会館・2階会議室(東京都中央区新富1-16-8)
 主 催:日本印刷学会 紙メディア研究委員会
 協 賛:紙パルプ技術協会、繊維学会、日本木材学会、日本雑誌協会、日本画像学会、日本写真学会、画像電子学会、高分子学会、日本出版学会
 開催概要:9:30 ~ 受付開始、10:00~10:05開会の辞、10:05~16:35講演(昼食休憩などを含む)、16:35~16:40閉会の辞、16:50~18:00懇親会

 講演内容(敬称略):
 「近代化の歴史から振り返る紙メディアの存在理由とデジタル社会での行方」東京大学名誉教授/尾鍋史彦
 「大学等におけるデジタル教科書の活用事例:その有効性と紙との共存」大日本印刷hontoビジネス本部丸善CHI連携チーム、サブリーダー/盛田宏久
 「デジタル印刷時代のセキュリティ・デザイン」
国立印刷局・研究所製品技術研究部、主任研究員/木内正人
 「“CubicMemory”:多階層化3次元構造による大容量データ格納技術と今後の活用方法」エッジ・ラボ、取締役COO/萬治 邦行
 「リン酸エステル化反応を用いたセルロースナノファイバーシートの開発と情報メディアとしての応用可能性」王子ホールディングスCNF創造センター、研究員/山中実央
 「ソニーはなぜデジタルペーパーを作ったのか」ソニービジネスソリューション(講師調整中)

 〔問合せ先〕
 (一社)日本印刷学会
  東京都中央区新富1-16-8(日本印刷会館内)
  TEL 03-3551-1808
  URL http://www.jspst.org

印刷博物館/「現代日本のパッケージ 2017」展を開催中

2017-11-01

 印刷博物館は国内で開催される3大パッケージングコンクールの上位入賞作品を展示する「現代日本のパッケージ2017」を11月26日まで同博物館P&Pギャラリーで開催している。入場無料。また11月5日(日)15:00~16:30には同展に合わせた講演会も同博物館グーテンベルクルームで行われる。講演会も入場無料(事前申込制、先着80名)。
 同展は日本を代表する三大パッケージ展の各主催者との共催。各コンクール名と主催者、コンクールの特徴、展示内容は次の通り。

 「第56回ジャパンパッケージングコンペティション」
 主 催;日本印刷産業連合会
 市販されているコマーシャルパッケージの優秀性を競う商品包装コンペティシ
ョン。44点の入賞作品を展示。

 「日本パッケージデザイン大賞2017」
 主 催;日本パッケージデザイン協会
 生産や流通、環境などの包装材料としての面だけでなく、パッケージのデザイン性や創造性を競うコンペティション。52点の入賞作品を展示。

 「2017日本パッケージングコンテスト〈第39回〉」
 主 催;日本包装技術協会。
 材料、設計、デザイン、適正包装、環境対応、販促などあらゆる機能から見て年間の優秀作品を選定する。ジャパンスター賞12作品と包装技術賞6作品を展示している。

 11月5日の講演会は、日本パッケージデザイン協会理事長の加藤芳夫氏がモデレーターとなり、グラフィックデザイナーでアートディレクターの菊地敦己氏、同じく東海林小百合氏、日本包装技術協会・包装技術研究所所長の酒井和家氏が、各コンクールの入賞作品について語り合う。

 同展についての問合わせ、11月5日の講演会の参加申込みは同博物館学芸企画室まで。
 TEL 03-5840-2300 FAX 03-5840-1567
 http://www.printing-museum.org

国際紙パルプ商事/「KPP総合展示会」を開催

2017-11-01

 国際紙パルプ商事は11月13~15日、東京・中央区の本社で第6回「KPP総合展示会」を開催する。
 今回は「未来を極める」をテーマに、紙とその周辺素材を中心にさまざまな用途を紹介し、ビジネスチャンスを拡げるソリューションを提案する。開催概要は以下の通り。

 〔日 時〕11月13日(月)~15日(水)10:00~17:00
 〔会 場〕国際紙パルプ商事本社ビル1Fエントランス/2F会議室(東京都中央区明石町6-24)
 〔展示内容〕
 「素材を極める」
 ・用途拡大:ユポ、イシゴム、柔らかOPPなど新たな用途に向けた素材
 ・加工提案:3Dプリンター、カラーLEDプリンターなど素材の可能性を拡げる加工プロセス
 ・海外での日本製品の採用例
 ・新提案:セルファ、スーパーブロックなどの新製品
 ・インターネットによるマーケティングソリューション
 「パッケージを極める」
 ・包む:環境・鮮度保持・ユニバーサルデザインの課題解決に向けた提案
 ・運ぶ:通販の箱の差別化や美粧段ボールなど
 ・表示:シール・ラベルの特性と製品展開例
 「環境を極める」
 ・KPPの製紙原料事業とecomo事業
 ・バイオマス関連の取組み
 「社会課題解決を極める」
 ・ホウカンTOKYOビジネスサービスについて
 ・既存チャネルを利用した介護関連製品の販売などを紹介

2017年 <11月号> 特集/パルピング・古紙処理と木質バイオマス

2017-10-30

 

特集/パルピング・古紙処理と木質バイオマス

●特集寄稿
ノンプロセスエレメントのKPパルプ化工程への影響と除去法について
岩崎誠
セルロースナノファイバー調製技術の古紙・リサイクルパルプ繊維への応用
東京農工大学大学院農学研究院再生資源科学研究室 小瀬亮太,岡山隆之
古紙原料中の異物除去および選別技術について
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー 製紙機械技術部 田中正守
自治体における古紙リサイクルの取組み ─ 東京都千代田区に見る都市ごみの減量化・資源化
内河英臣

●特集業界動向
セルロース学会/CNFに関する研究成果が多数報告 ─ 岐阜大学で「第24回年次大会」
古紙再生促進センター/東南アジアや欧米の古紙事情を紹介 ─ 恒例の「紙リサイクルセミナー」に279名が参加

●サプライヤートップに聞く
IoT化とサービス事業拡充で総合的支援のエンジニアリング企業へ
バルメット㈱代表取締役社長 鈴木節夫氏

●連載
製紙技術者のためのデータ処理テクニック(2)文献式および重回帰分析の活用
山崎秀彦
日本における紙幣用紙製造の歩み(最終回)
第二次世界大戦後の銀行券用紙製造 独立行政法人 国立印刷局研究所 武藤直一
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(59時間目)「シンプル&クール」な段ボール商品(Part2)
中山裕一朗

●業界動向
日本製紙連合会/「低炭素社会実行計画(温暖化対策)」フォローアップ調査を実施
日本製紙連合会/生物多様性保全に関する会員の取組みをフォローアップ
データシート/主要国の紙パルプ産業動向(2017年上半期)

●講演・セミナー・展示会
紙のエレクトロニクス応用研究会/江前氏が紙と印刷による発電デバイスを報告 ─ 「第12回技術発表&交流会」
紙パルプ技術協会/次なる発展への「革新と躍進」を念頭に協会創立70周年記念年次大会を挙行
N+(エヌプラス)/新たな価値をプラスする素材・技術が結集 ─ 東京ビッグサイトに242社が出展し3万1,016人が来場
日本包装機械工業会/課題解決に向けた“包”程式を提案 ─ 「JAPAN PACK 2017」に445社が出展
日本写真学会/銀ナノ構造が拓く光機能性材料のフロンティア
高分子学会/17-3 ポリマーフロンティア21 ─ 空孔・空隙が創り出す材料の物性と機能

●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈平成29年8月度〉

2017年 <11月1号> 特集■くらしと紙〔冬〕

2017-10-25

 

特集■くらしと紙〈冬〉

●Interview
日野喜教(特種東海エコロジー・代表取締役社長)/厳しい時代に備えて企業体力を強化 業界をリードする企業には広い視野での施策を期待

●売れ筋商品レビュー
トイレットペーパー/ティシュペーパー/キッチンペーパー/ハンドタオル/ウェットティシュ(対人用)/ウェットティシュ(対物用)/紙おしぼり/ベビー用紙おむつ/大人用紙おむつ/軽失禁用品/生理用ナプキン/ちり紙・京花紙/便座シート/障子紙/ペット用品/その他

●催事
大久保信隆・全原連副理事長《旭日双光章受章・㈱大久保法人化五十周年》記念祝賀会/昼夜合わせて861名が慶事を祝福
古紙センター《平成29年度・紙リサイクルセミナー》/東南アジアや欧米の古紙事情を紹介〜業界内外の279名が聴講
エヌプラス展/新たな価値をプラスする素材や技術が結集
紙パルプ倶楽部絵画同好会/「第9回絵画展 出展者34名・出品数59点に延べ1,000名が来場
石川マテリアル/《会社設立50周年記念式典》地域・経済・環境に貢献して半世紀 共存共栄・Keep Greenを着実に実践
レイメイ藤井/《第61回「藤紙会」ゴルフ大会》A組=髙城敏博氏、B組=福味俊一氏、C組=髙井道睛氏が優勝
洛東遺芳館/《平成29年秋季展『江戸店持京商人 柏屋』》柏原家に伝わる文化遺産の数々を展示

●Report
紙類貿易研修会 in 東京港/洋上から視る、貿易の現場・東京港

●団体動向
西日本段ボール工業組合/兵庫県、高知県と防災協定締結 災害時に簡易ベッドなど段ボール製品を届ける
古紙流通安定協会/持ち去り行為の罰則規定10月1日施行に際し、大阪市と連携・協力協定を締結

●インフォメーション

●統計
板紙/17年7月期生産確定値 前年比101.2%
段ボール/段ボール生産量 7月度は前年比101.2%
パルプ・パルプ材/4ヵ月ぶりにパルプ生産増加
出版/〈書店ゼロ〉自治体420に及ぶ

〈10月23日号〉

2017-10-19

 

●R&D情報
依然として多発する貿易救済措置/グラフィック系から段原紙系へのシフトが加速する主要国紙パ産業

●ワールドレビュー
原料高で異次元の大幅値上げが継続する中国紙・板紙市場

●話題を追って
製造業安全対策に関するトップ会談/業種の垣根を越え企業経営者が会談
古紙センター「紙リサイクルセミナー」/東南アジアや欧米の古紙事情を紹介

●REPORT
人口減少に対する企業の意識調査/半分弱が「重要な経営課題」と認識

●講演から
東京理科大学専門職大学院 生越由美 教授
日印産連「印刷の月記念式典」より/印刷産業にとってミッションとは何か

●統計と市況
関連指標

●米国市況
新聞・出版・印刷・情報用紙

●ニュースファイル
企業の動き・団体の動き・決算・トピックス・催事・新製品・人事異動

〈10月16日号〉

2017-10-19

 

●R&D情報
M&Aで構造転換と基盤強化を図る大手/段原紙や衛生用紙は堅調だった17年上半期の主要国紙パ産業

●ワールドレビュー
揚子江沿岸域の環境保護のため製紙工場建設を断念した山東晨鳴

●Future’s EYE
安価な労働力追求には限界がある/労働の“コスト”から“質”重視へ転換するアジア進出日系企業〈2〉

●話題を追って
大久保信隆氏の旭日双光章受章と㈱大久保法人化50周年記念祝賀会/昼夜合わせて861名が慶事を祝福

●REPORT
製紙連 低炭素社会実行計画フォローアップ調査〈1〉/重油使用増でCO2排出原単位は横ばい

●ワイドフレックス
秋の展示会見て歩き/素材・用途・技術の新提案が盛り沢山

●統計と市況
原材料

●米国市況
板紙・包装用紙

●ニュースファイ
企業の動き・団体の動き・決算 催事・トピックス・新製品・移転・変更・人事異動

紙パルプ技術タイムス・特別企画「技術アニュアル2018 機械・資材・薬品総覧」

2017-10-11

〈10月9日号〉

2017-10-02

 

●R&D情報
安価な労働力追求だけでは行き詰まる/労働の“コスト”から“質”重視へ転換するアジア進出日系企業

●ワールドレビュー
印刷媒体が復権しデジタル版が落ち込む北米の書籍市場

●今週の焦点
日紙商関東ブロック会通常総会、東洋同全員懇談会/営業任せではなくトップが自ら行動を
死亡災害頻発を受け製紙連が異例の要請/トップ自ら「安全管理の再徹底を」

●話題を追って
APP系のペーパー・エクセレンス/ブラジルのエルドラドを47億㌦で買収

●今週の数字
VOCの排出管理状況フォローアップ調査/削減率は引き続き高水準をキープ

●Future’s EYE
低下する売上高に占める割合/収益悪化で大型案件が少ない印刷業界の設備投資動向〈2〉

●REPORT
製紙連「生物多様性保全」フォローアップ調査/高まる森林認証材の調達拡大意欲

●統計と市況

●国際市況
市販パルプ

●ニュースファイル
団体の動き・企業の動き・トピックス・新製品

〈10月2日号〉

2017-10-02

 

●R&D情報
対売上高比率は4.5%に低下/収益悪化で再び大幅減額となった印刷業界の2016年度設備投資〈1〉

●ワールドレビュー
相次ぐハリケーン襲来でインフラの打撃が深刻な米国紙パルプ工場

●今週の焦点
日印産連「9月・印刷の月」記念式典/連携強化で地域経済活性化の中核に

●今週の数字
林野庁 2016年 木質バイオマスエネルギー利用調査/急増する間伐材・林地残材由来チップ

●話題を追って
紙加労協が第45回定時総会を開催/産業政策活動と生産性向上に注力

●講演から
産業環境管理協会がセミナーを開催/“環境”を切り口にした新事業創出を

●REPORT
容リ協「年次レポート2017」/再商品化の質的向上が課題

●ワイドフレックス
女性登用に対する企業の意識調査〈2〉/4社に1社が管理職での増加を見込む

●中国市況
古紙・パルプ

●ドイツ市況
紙・板紙、古紙

●ニュースファイル
企業の動き・トピックス・催事・新製品・移転・変更・人事異動

2017年 <10月号> 技術アニュアル2018 機械・資材・薬品 総覧

2017-10-02

 

〔技術アニュアル2018 機械・資材・薬品 総覧〕

●機械・資材篇
・パルプ製造機械・装置
チッパー,チップハンドリング,検量,洗浄など/GP,TMP,RGPなど機械的パルプ製造装置/ダイジェスターなど化学的パルプ製造装置および関連装置/黒液の扱い,黒液処理,薬液回収装置/漂白装置および漂白剤調成,関連機器
・古紙処理・紙料調成用機械・装置
パルパーおよび関連装置/リファイナーおよびニーダー,ディスパーザーなど/タワー/フローテーター/チェスト,アジテーター,ビーターほか/総合紙料調成システム
・除塵・洗浄・濃縮装置
スクリーンおよびセパレーター/各種クリーナー/ウォッシャー,フィルターなど洗浄・脱水装置/濃縮機
・紙料ポンプ・薬液ポンプ
・抄紙機および関連装置
ヘッドボックスその他抄紙機準備部装置類/各種フォーマー/プレス,サクション類/サイズプレス,オンマシン加工装置/リール,カレンダーなど/抄紙機駆動関連装置/ドライヤー,ベンチレーター,ドレーン,その他熱蒸気関連機器
・抄紙機関係用具・機械類
ワイヤー,フェルト,カンバス類/フォイル,フォーミングボードなど/各種ロールおよびロール加工機器など/ドクター関連/スプレー,ノズル,シャワー,ミストコレクターなど補助装置類
・仕上機械・ハンドリング装置
ワインダー,リワインダー類/スリッター,カッター,ソーター,マーカーなど/ナイフ類/包装装置・システム,ベーラーなど/ハンドリング,トリム処理,残紙カッターなど,および仕上機材
・加工装置・加工仕上装置類
カラーキッチン,その他加工剤調成装置/コーター/ラミネーター,樹脂塗布その他用特殊装置/スーパーカレンダー,エンボス機および関連ロールなど
・2次加工・紙工用装置類
 ティシュ,トイレットペーパー,紙おむつなど製造装置/コルゲーターその他板紙紙工用装置/成形品,袋,モールドなど製造装置/印刷機/打抜機,糊付機,穴あけ機など各種紙工用機械類
・計測制御・試験分析機器・装置
自動制御装置および関連機器/検出装置,ディテクター,アラーム機構など/測定,モニターおよびQC用機器類/分析装置,ラボ用分析機器および各種テスター/制御システム,モニタリングシステム,生産管理システムなど
・ユーティリティ・環境関係機器・装置
フィルターほか,用水処理,取水および回収水などの処理装置/ボイラーおよび熱管理機器類/発電ボイラー・タービン,コージェネレーションシステム/排水1次・2次処理,スラッジ濃縮・焼却および総合排水処理システムなど/排水・脱水フィルター・プレス類/ごみ焼却炉および乾燥機ほか/脱臭,排煙脱硫装置ほか/ユーティリティおよび環境分析・測定・モニタリング装置類
・保全機器・その他関連機器・機材
診断,点検用器具類/潤滑装置,シーリング機器・材料など/PM用機器・機材(ライニング,塗装,錆止めおよび機械パーツほか)/安全装置,一般運搬機器,修理工作機器その他

●薬品篇
・蒸解・漂白・古紙処理用助剤
蒸解助剤/漂白剤・助剤/脱インキ剤/離解促進剤/その他古紙処理用助剤
・サイズ剤
・紙力増強・紙質改善剤
天然高分子系/PVA系/水溶性合成高分子系/ラテックス系/その他
・填料・顔料
クレー・カオリン/タルク/炭酸カルシウム/酸化チタン/酸化亜鉛/微粉ケイ酸/有機填料/その他填・顔料
・染料・着色顔料
蛍光染料・染料/着色顔料
・無機・合成繊維
・作業改善剤
ピッチコントロール剤/スライムコントロール剤・殺菌剤/洗浄剤/その他工程用薬品
・防腐・防カビ剤
・フェルト洗浄剤
・消泡剤
・濾水性・歩留向上剤
・凝集剤
用水・排水用・その他
・各種助剤
粘剤/サイズ定着剤/離型剤・ダスティング防止剤/顔料分散剤/カラー助剤類/その他
・ユーティリティ用薬品類
・機能化剤
耐水化剤/ 撥水剤・撥油剤・耐油剤/難燃剤/導電剤・帯電防止剤/防滑剤/湿潤剤/柔軟剤/ケイ線割れ防止剤/透明化剤/嵩高剤/抗菌・消臭・防虫剤/その他機能化剤
・加工剤
粘着剤/剥離助剤/感熱・感圧紙用薬品/インクジェット用紙用薬品/その他加工剤/高吸水性樹脂
・塗工・ラミネート・紙工用薬品
表面加工用樹脂/接着剤・ラミネート用材/紙工用材

●連載
「経営革新」講義(58)「シンプル&クール」な段ボール商品
中山 裕一朗

●業界動向
ADEKA/イントメッセント系難燃剤でUL検証マークを取得 第6回JACI/GSCシンポジウム/見えてきた人智がつなぐ持続可能な未来社会 メンテック/日中AE交流で技術開発のDNAを継承 ─ 創立50周年「AE世界大会(技術共有会)」を開催 日本印刷技術協会/50周年記念事業の一環として「夏フェス」を開催 FDTグループ日本支部/11月29日に「ユーザセミナー」を開催 ─ 「SCF2017/計測展2017」とも連携 FDTグループ日本支部/「産業オープンネット展」でFDT技術の導入メリットをアピール 日本包装学会/「第26回年次大会」で各分野の研究成果を報告 SGEC,PEFCアジアプロモーションズ/実務者を対象に森林認証制度セミナー WWFジャパン/“持続可能な”東京五輪の実現を念頭にメディア向け勉強会を実施

●ニュース・特許・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈平成29年7月度〉

2017年 <10月1号>特集■古紙〈2〉

2017-10-02

 

特集■古紙〈2〉

●Interview
渡良司(古紙再生促進センター・代表理事)/古紙の全業界関係者が一丸で行政や市民に対する働きかけを
赤染清康(東京都製紙原料協同組合・理事長)/2期目の赤染理事長体制、組織を活性化、役員に若手登用
石川喜一朗(中部製紙原料商工組合・理事長)/古紙業界の存続は品質の維持に掛かっている
矢倉義弘(近畿製紙原料直納商工組合・理事長)/日本の古紙は別格品とアピールできるチャンス
實守敏訓(大阪府紙料協同組合・理事長)/裾物3品の建値の値上げ表明で産業古紙の仕入値上昇圧力強まる
斎藤英次商店・担当者3人に聞く/LED照明器具販売で事業の多角化図る

●Topics
持続可能な社会をつくる元気ネット/《雑がみ連携事業セミナー》を富士市で開催

●有力企業のパブリシティ

●Article
北村光雄(日本板紙組合連合会・会長)/中小は生きるため、自分のために原紙値上げ遂行を

●催事
経済産業省《「防災の日」に合わせた備蓄推進に関するパネル展示》
日本フォーム印刷工業連合会《平成29年夏季講演会》/決断・命のビザ“SEMPO”杉原千畝物語

●団体動向
日本包装機械工業会《JAPAN PACK2017》記者発表会/創立50周年を記念した新企画が目白押し

●企業動向
越前和紙関連3社、関西ペイント/国内初!抗ウイルスなどの機能を持つ「漆喰和紙壁紙」試作モデルを発表

●製品紹介
くらしと紙/王子ネピア、大王製紙

●インフォメーション

●統計
板紙/17年1〜6月期生産確定値 前年同期比103.5%
段ボール/段ボール生産量6月度は前年比103.0%
パルプ・パルプ材/UKP販売7ヵ月ぶりに増加
出版/雑誌のデジタル移行 収益性の厳しさも

〈9月25日号〉

2017-09-21

 

●R&D情報
過去3ヵ年平均の対売上高比率は0.81%/金額面の多寡だけでは測れない紙加工企業の研究開発活動〈2〉

●ワールドレビュー
ミックス古紙輸入禁止の見直しを中国に要請した米国再生資源協会

●話題を追って
「雑がみ連携事業セミナー」に60余名/コアレックス信栄・富士工場で開催

●講演から
FIT制度施行5年の成果と今後の課題/硬直的な土地規制と環境配慮の軽視

●マーケット
1~6月の段ボール生産は1.9%増の69.5億㎡/通販・宅配が2桁増、加工食品も堅調

●ワイドフレックス
女性登用に対する企業の意識調査〈1〉/7%に満たない女性管理職の割合

●この人
全国段ボール工業組合連合会 細川武 理事/いま改革を始めなければ手遅れになる

●統計と市況
板紙

●ニュースファイル
決算・団体の動き・トピックス・催事・新製品・興信情報

2017年 <Vol.28 No.2> 特集1 土木・建築用途の最新動向 特集2 コスメ・スキンケア市場と不織布

2017-09-21

 

特集1 土木・建築用途の最新動向

●特集(インタビュー)
古の自然回帰に貢献し都市再生実現するビオトープ
清水建設㈱ 中村健二氏,米村惣太郎氏,林豊氏

●特集(企業展開)
強靱・堅牢・透湿・防水など各機能の活用により国内市場を深耕
旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ㈱ 船津桂氏,市川卓氏
強酸性やアルカリ土壌でも植生を促す国産「フルボ酸」配合の“フルボシリーズ”
前田工繊㈱  前田尚宏氏

●特集(業界動向)
土木資材国内市場の2020年度予測/新設需要減少も更新や補修が牽引
グリーン・シティ・ソリューションズ/コケが都市の空気を浄化する“City Tree”
メンテナンス・レジリエンス 2017/社会インフラの保安・補修技術が集結
データで見る土木・建築分野の動向

特集2 コスメ・スキンケア市場と不織布

●特集(企業展開)
女性用など新製品も拡大,増産とともに新分野を開拓
㈱マンダム 片岡東氏
極細オレフィン複合繊維を用いた世界初の乾式エアレイド不織布“リモレイ”
金星製紙㈱ 竹之内渉氏
積層不織布や繊維微細化でTCFの新たな展開へ
フタムラ化学㈱ 長尾良民氏
国産不織布の増産とウエット製品の価格適正化を
大一紙工㈱ 松田仁氏
需要拡大を受けて新工場建設,効率アップで弾力性ある生産を
三昭紙業㈱ 森澤正博氏,佐々木丈明氏
新しい世代の活躍とともに高付加価値製品を生み出し続ける
明星産商㈱ 森山寿幸氏

●特集(業界動向)
日本衛生材料工業連合会/日本発の大人用紙おむつISO改定案が承認
日本衛生材料工業連合会/国際標準化活動と国際ハーモナイゼーションを推進 ─ 第76回通常総会

●寄稿
テクテキスタイル2017に見る不織布・高機能素材の最新動向
塩谷隆氏 東レ㈱
セルロースナノファイバーを使用した“スピーカー用振動板”の開発
雲浩靖氏 オンキヨー㈱
ナノファイバー素材“NafiaS(ナフィアス)”の開発と用途展開
渡邊圭氏 ㈱ナフィアス
超高耐熱不織布塗工セパレータ“NanoBaseX OZ─GX”
高濱信子氏 三菱製紙㈱

●企業展開
環境対策製品の製造を通して地球環境に優しい企業を目指す
㈱フジコー 西脇敬氏,稲田一英氏,村田義樹氏

●業界動向
日本製紙/CNF強化樹脂実証生産設備の見学会を実施
繊維学会/「まずは,やってみよう!」がテーマに ─ 平成29年度年次大会

●連載
企業訪問シリーズ(12)ダウ・ケミカル日本/衛生用品のハイエンド需要に対応した樹脂の研究・開発・生産を推進
マーケット探訪(21)水切り袋 キッチンを清潔に保ち環境保護にも貢献 ─ 消費者のエコロジー意識を色濃く反映
Pickup(2)エアリファTM/薄肉中空構造の採用で肌に優しく環境性も良好
Pickup(3)CNF不織布シート/医療・電材分野へサンプル出荷を開始
海外文献に見る技術研究・製品開発の最新動向

●ニュース
国内ニュース
海外情報
製品開発ニュース

〈9月18日号〉

2017-09-13

 

●R&D情報
対売上高比率は0.86%で横ばいながら/金額面の多寡だけでは測れない紙加工企業の研究開発活動〈1〉

●ワールドレビュー
洋紙需要急減で身売りを含めた抜本的な改革が急務のヴァーソ

●話題を追って
民間企業の春季賃上げ交渉結果/紙パは妥結金額・率とも平均を下回る
APPジャパンが製紙連の賛助会員に/紙類輸入組合にも加入、日本市場で高まる存在感

●Future’s EYE
時代の変化に合わせ規定を進化させていくFSC〜FSCジャパン 前澤英士・事務局長に聞く

●REPORT
エネルギー自由化に関する生活者意識調査/生活スタイルを変えることへの不安も

●統計と市況
関連指標

●米国市況
板紙・包装用紙・新聞・出版・印刷・情報用紙

●ニュースファイル
企業の動き・決算・団体の動き・トピックス・新製品

〈9月11日号〉

2017-09-13

 

●R&D情報
対売上高比率は5%まで低下/3期連続で前年実績を下回った紙加工業界25社の設備投資

●ワールドレビュー
ミックス古紙輸入禁止の正式な発令で国内古紙が急騰する中国

●今週の数字
2017年上半期の紙・板紙貿易/輸出は過去最高更新で出超幅が拡大

●マーケット
日印産連 海外出張報告会/熟練工や若年層の確保難が共通課題

●REPORT
電通調査 上半期のマスコミ4媒体広告量/地テレ番組以外は軒並み減少傾向に

●統計と市況
原材料

●ニュースファイル
企業の動き・団体の動き・決算・新製品・人事異動

紙パルプ技術協会/年次大会を10月5、6日さいたま市で開催

2017-09-13

紙パルプ技術協会は「革新と躍進〜未来に繋ぐイノベーション技術を目指して」をテーマを掲げ、第60年次大会を10月5、6の両日、埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティで開催する。今年は創立70 周年記念となる。概要は以下の通り。

主  催:紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)
開催日時:平成29 年10 月5 日(木)~ 10 月6 日(金)
開催場所:大宮ソニックシティ(〒330-8669 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5)
内  容:記念式典・表彰式
紙パルプ産業関連企業約60 社の展示会
2 件の特別講演
・宇宙開発協同組合 理事長・杦本 日出夫氏
・スポーツライター・青島 健太氏
特別セッション(CNF,IoT セッション)を含め約70 件の紙パルプ関連講演
アトラクション,懇親会
*詳細は協会ホームページ(http://www.japantappi.org)に掲載
参 加 費:全行事参加;主催・協賛学協会会員35,000 円,非会員49,000 円
申込先 紙パルプ技術協会
〒104-8139 東京都中央区銀座3-9-11 紙パルプ会館11 階
TEL 03-3248-4841 FAX 03-3248-4843
担当;佐治(E-mail saji@japantappi.org)、中越(E-mail nakakoshi@japantappi.org)

機能紙研究会/第56 回発表・講演会を11月15日松山で開催

2017-09-13

 機能紙研究会(会長・大谷慶人氏)は11 月15 日、松山市のメルパルク松山において「第56 回機能紙研究発表・講演会」を開催する。
 今回は「機能紙、新たな価値創造に向けて」を主題に掲げ、東京大学大学院・髙橋淳教授ならびに凸版印刷・大久保伸一専務による特別講演のほか、現在あらゆる産業で注目を集めているセルロースナノファイバー(CNF)をはじめ最新の技術・製品を取り上げた一般講演7 件、ポスター研究発表および新製品展示会が企画されており、夕刻からは交流会も催される。
 また翌17 日には見学会が実施され、㈱井関・松山製造所、帝人㈱松山事業所を訪問する予定。なお、研究発表・講演会の主なプログラムは以下の通り。
 (1) セルロースナノファイバー不織布の構造と特徴(旭化成㈱繊維事業本部技術研究所主幹研究員/齋藤大和氏)
 (2) セルロースナノファイバー-機能紙への応用について-(日本製紙㈱研究開発本部CNF 研究所所長/河崎雅行氏)
 (3) 特別講演/ 熱可塑性樹脂によるCFRP の新展開(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻・教授/髙橋淳氏)
 (4) 特別講演/ 企業ビジョンの構築とそれを支える人づくり(凸版印刷㈱専務取締役人事労政本部長/大久保伸一氏)
 (5) レンゴーがめざすIoT(レンゴー㈱パッケージング技術開発本部技術開発第二部長/衣斐康二氏)
 (6) セルロースナノファイバーのゲル化と成形加工技術(京都大学生存圏研究所・准教授/阿部賢太郎氏)
 (7) セルロース誘導体を利用する紙の押出成形(三重大学大学院生物資源学研究科・准教授/野中寛氏)
 (8) リヨセル-類まれなセルロース系繊維の特長と応用展開-(Lenzing AGGlobal Business Management Industrial/ Berndt Köll 氏ほか)
 (9) 耐油耐水紙及び不燃紙「セラフォーム」の開発と性能評価(リンテック㈱洋紙製造部洋紙技術課課長/中林正仁氏)

 問合せ先
 機能紙研究会事務局(担当・森川、紀伊)
 〒799-0101愛媛県四国中央市川之江町4084-1
 TEL 0896-58-2055 FAX 0896-58-6240
 e-mail kinoushi@e-kami.or.jp
 URL http://www.e-kami.or.jp/HP/kinoushi

ふじのくにCNFフォーラム/CNF総合展を10月19日富士市で開催

2017-09-13

 ふじのくにCNFフォーラムは関東経済産業局、静岡県および富士市との共催
により、10月19日に富士市柳島のふじさんめっせ(富士市産業交流展示場)に
おいてセルロースナノファイバー(CNF)の製品開発を促すビジネスマッチン
グ展「ふじのくにCNF総合展示会」を開催する。
 次世代のバイオマス素材として注目されるCNFの研究開発に取り組む企業や
大学、研究機関など47社・団体が出展する。
 ブース展示のほか、京都市産業技術研究所の北川和男・研究戦略フェローが
「セルロースナノファイバー利活用における応用展開の方向性について」をテ
ーマに基調講演し、出展者が7分間ずつプレゼンテーションする。事前予約で
出展企業との個別商談や、静岡県工業技術研究所の研究員らによる技術相談も
受け付ける。
 展示時間は10時~17時30分。10時30分から主催者挨拶、基調講演、出展社プ
レゼンテーションがある。参加無料。定員1,000人で事前申込制。
 問合せ:運営事務局 TEL 03-5644-7338

日本不織布協会/「ANNA講演会」10月18日に大阪開催

2017-09-13

 今回の「ANNA講演会」はいま注目を集めている布製ボディの超小型電気自動
車(EV)の開発経緯、エレクトロスピニングを中心に高電界を用いる不織布製
造技術関係および近い将来に向けての水素エネルギー利用に関するテーマで開
催する。
 
 日 時:2017年10月18日(水)13:30~16:50
 会 場:大阪産業創造館 6階会議室E
 内 容:
 (1) 「布製のやわらかボディの超小型電気自動車をなぜ開発したのか」
㈱rimOnO(リモノ)代表取締役社長/伊藤慎介氏
 (2) 「高電界を用いる不織布製造技術~主にエレクトロスピニングの特性
と商品化に向けた取組みを中心に」日本バイリーン㈱研究所所長/川部雅章氏
 (3) 「水素ステーションのリスク評価と社会実装」横浜国立大学先端科学
高等研究院教授/三宅淳巳氏

 参加費:正会員5,000円、賛助会員7,000円、一般1万円
 問合せ:日本不織布協会 事務局
 TEL06-6233-0842 FAX 06-6233-0843

単行本『紙パルプ産業と環2018』を刊行

2017-09-13

 テックタイムスと紙業タイムス社は、好評企画となっている単行本シリーズ『紙パルプ産業と環境』の2017年版を8月24日に刊行した。今回のテーマは「森と紙とエネルギーのリサイクル」。B5判・212頁で、本体価格2,000円。本書の内容は以下の通り。

 〈第Ⅰ章〉SDGsと製紙産業の取組み
 SDGsとは何か:経済成長戦略の焼き直しではなく企業も消費者も変わらねばならない
製紙産業と生物多様性保全:行動指針を策定し取組みを強化・8割近くが環境NGOなどと意見交換
 製紙産業の違法伐採対策:WEBの充実や監査精度の向上が課題
 特別寄稿・私はこう考える:パリ協定の概要と今後の温暖化対策の課題(北越紀州製紙㈱環境統括部・同団野武亘、中俣恵一)
 〈第Ⅱ章〉森林認証、植林、林業
インタビュー:FSCジャパン・前澤 英士 事務局長「 時代の変化に合わせFSCⓇの規定も進化していくべき」
 SGEC/PEFC 森林認証フォーラム:相互承認締結1年で見えてきた課題
 クリーンウッド法施行:伊勢志摩サミットを機に制定・新たな段階に入った違法伐採対策
 JOPPの調査研究報告:GM樹木から森林投資まで興味深い話題をピックアップ
 〈第Ⅲ章〉世界の古紙事情と日本の課題
 世界の古紙需給:コストパフォーマンスと市場の好感で増え続ける需要
 インタビュー:全国製紙原料商工組合連合会・栗原正雄理事長「日本の古紙に対する関心はさらに高まっていく」
 メーカー別古紙消費:メーカー・工場別で増減に大きな差が出た2016年の古紙消費
 インタビュー:機密情報抹消事業協議会・大久保薫理事長「追い風に乗りつつ地道な活動を進めていく」
 中国の古紙リサイクル:発展形態転換で鍵を握る回収率向上
 中国のミックス古紙輸入禁止措置:世界の古紙貿易ビジネスが激変
 古紙国際動向セミナー:リサイクル資源産業に対する社会の再認識と共感を求めた
 〈第Ⅳ章〉紙パの技術・環境イノベーション
 CNF実用化の動き:本格化する事業展開と応用製品開発
 特別寄稿・私はこう考える:汚泥の減容化技術について(岩崎誠)
 特別寄稿・私はこう考える:高性能木質バイオマス燃料「トレファクション燃料」の技術開発動向(森林研究・整備機構・吉田貴紘)
 〈第Ⅴ章〉資料・統計
 データで見る紙パの環境対応①廃棄物対策・最終処分量は15.2万tで目標をクリア
 データで見る紙パの環境対応②エネルギー・進展する燃料転換と温暖化対策
 データで見る紙パの環境対応③木質バイオマス・産業界をリードする紙パのエネルギー利用
 わが国の古紙回収率と古紙利用率

紙・板紙需給7月/国内出荷は前年同月比0.7%増

2017-09-13

 日本製紙連合会が集計した7月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+0.7%の206.6万tで、3ヵ月連続の増加となった。うち、紙は△1.9%の108.4万tで、2ヵ月連続の減少。他方、板紙は9ヵ月連続増となり+3.8%の98.2万t。主要品種は、情報用紙、段ボール原紙を除き前年同月を上回った。
 紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+4.4%の12.2万tで、19ヵ月連続の増加。うち、紙は△5.2%の7.8万tで、東アジア、東南アジア向けの減少により3ヵ月連続のマイナス。板紙は東アジア、東南アジア向けを中心に22ヵ月連続増となり+28.1%の4.3万t。
 紙・板紙の在庫は前月比△4.3万tの208.3万tで2ヵ月連続の減少。うち、紙はグラフィックを中心に2ヵ月連続の減少となり、△4.3万tの137.3万t。板紙は△0.1万tの71.0万t、白板紙の減少により2ヵ月連続の減少。

 〔主要品種の動向〕
 新聞用紙:国内出荷は11ヵ月連続減で△5.8%の23.1万t。
 印刷・情報用紙:国内出荷は△1.3%の59.4万tで2ヵ月連続の減少。輸出は△8.2%の5.4万tで5ヵ月連続減。
 包装用紙:国内出荷は△1.3%の5.7万t、輸出は△3.7%の1.5万tでいずれも前月の増加から減少に転じた。
 衛生用紙:国内出荷は△2.6%の13.7万tで2ヵ月連続の減少。
 段ボール原紙:国内出荷は+4.5%の79.9万tで9ヵ月連続増。
 白板紙:国内出荷は△0.3%の11.7万tで5ヵ月ぶりの減少。

(Future 2017年9月18 日号)

紙・板紙貿易2017年上半期/輸出は過去最高更新で出超幅が拡大

2017-09-13

 今年上半期(1~6月)の紙・板紙貿易は輸出増・輸入減という数年来の基調が継続し、出超幅が拡大した。輸出が紙・板紙の合計で前年同期比+12.7%の84.8万tと、過去最高だった02年上半期の78.5万tを15年ぶりに更新する一方、輸入は同△1.6%の68.3万tと減少。この結果、貿易バランス(輸出-輸入)は前年同期の+5.9万tから2.8倍の+16.5万tまで増大している。また金額ベースでも+82億6,700万円の出超となり、前年同期の入超(△28億2,200万円)から+110億8,900万円も改善されている。
 〔輸 出〕
 紙:合計で数量が前年比+1.4%の56.3万t、金額が同+2.9%の591億7,800万円(以下、「%」表記は断りのない限り対前年増減率)。平均単価は前年より+1.57円アップし105.14円/㎏となった(表2)。
 板紙:合計で数量が+44.5%の28.5万t、金額が+40.0%の153億6,500万円と急増、平均単価は△1.75円の53.87円だった。
 〔輸 入〕
 紙:合計で数量が△0.8%の52.9万t、金額が△6.1%の510億2,600万円で、平均単価は△5.43円の96.51円/㎏(表3)。
 板紙:合計で数量が△4.1%の15.4万t、金額が△10.1%の146億9,500万円で、平均単価は△6.34円の95.44円となった。

(詳細な内容はFuture 2017年9月11 日号で)

レンゴー/タルタニパックの株式20%を取得

2017-09-13

 レンゴーはこのほど、タルタニパック㈱の株式20%を取得した。
 タルタニパックは、兵庫県加古川市に生産拠点を持ち、県内を中心に事業展開する段ボールメーカー。レンゴーは今後、同社に非常勤取締役を派遣するとともに、近隣のレンゴー直営工場およびグループ企業と連携を図り、関西地区での段ボール事業を拡充する。

 〔タルタニパックの概要〕
 本  社:兵庫県尼崎市道意町7-1-3
 工  場:加古川工場(加古川市平荘町山角995-61)
 代 表 者:樽谷清孝代表取締役社長
 資 本 金:1億円
 株  主:樽谷包装産業80.0%、レンゴー20.0%
 事業内容:段ボールシート、段ボールケースの製造・販売
 売 上 高:22億円(2016年9月期)
 従 業 員:50名

(Future 2017年9月11 日号)

レンゴー/英国の重量物包装資材会社を買収

2017-09-13

 レンゴーの連結子会社、トライウォール社(本社・香港、鈴木雄二会長)はこのほど、同社の100%出資子会社を通じ、英国・ウェールズの重量物包装資材メーカー、Welsh Boxes and Engineering Company Limitedの持株会社であるWelsh Boxes and Engineering (Holding Company) Limitedに出資し株式の95.02%を取得した。
 レンゴーはトライウォールグループを通じてアジア、欧州を中心に重量物段ボール関連の包装資材事業を展開している。英国ではトライウォール・ヨーロッパ社が重量物段ボールシートとケースの製造・販売を行ってきたが、Welsh Boxes and Engineering Company Limited(2016年度売上高586.8万ポンド=約8億2,200万円)を新たな加工拠点として加えることにより、事業の拡充を推進する。

(Future 2017年8月21 日号)

日本製紙/白板紙事業を一元化

2017-09-13

 日本製紙は本体の情報・産業用紙営業本部と日本製紙クレシアがそれぞれ行ってきた白板紙事業の営業部門を一元化するため、10月1日から情報・産業用紙営業本部に日本製紙クレシアの白板紙営業部門を統合する。併せて、白板紙を生産している日本製紙クレシア興陽工場(静岡県富士市)の生産体制を効率化し、その設備余力を活用して新たなパッケージ製品の開発を推進する。
 日本製紙クレシア興陽工場はティシュやトイレットペーパーなどの家庭紙製品に加え、特殊板紙や高級板紙といった白板紙も生産してきた。しかし、同社単独の営業体制では白板紙の拡販が難しいため、日本製紙に一元化してグループ全体の営業力を強化をするもの。さらに、興陽工場の生産体制を見直すことで生じた生産余力を使い、紙にバリア性を付与した包材“シールドプラス”など、新規の需要開拓が期待される「紙ベースの包装用素材やパッケージ」を開発し、事業構造転換を加速させる。

(Future 2017年8月21 日号)

日本製紙/秋田1号塗工機と石巻2号塗工機を停機

2017-09-13

 日本製紙は塗工紙の国内需要減少を踏まえ、2018年5月末に秋田工場(秋田県秋田市)の1号塗工機と石巻工場(宮城県石巻市)の2号塗工機を停機する。
 印刷用紙の国内需要は少子化や電子媒体の伸長により構造的な減少傾向にあり、その中でも塗工紙は年率約4%のマイナス成長が続いている。今後もその傾向は続くと見込まれるため、両塗工機で生産する塗工紙を他工場に集約し、より効率的な生産体制にすることで、塗工紙事業の競争力強化を図る。
 秋田工場1号塗工機の生産品種は上質コート紙と軽量コート紙で年産能力15万t、石巻工場2号塗工機は上質コート紙で9万t。

(Future 2017年8月21日号)

日本製紙/石巻雲雀野発電所のバイオマス混焼発電設備が試運転を開始

2017-09-13

 日本製紙は2015年5月に「日本製紙石巻エネルギーセンター㈱」(東藤芳臣社長)を設立し、同年12月よりバイオマス混焼発電設備の建設工事を進めてきている。現在まで工事は順調に進捗しており、来年3月の営業運転に向けてボイラーへの火入れを行い、9月1日に総合試運転を開始した。
 雲雀野発電所ではバイオマスの高配合を実現させるべく、宮城県内を中心とした東北地方の未利用材を活用することで、近年課題となっている国内森林の荒廃防止にも貢献していく考え。また北米を中心にアジア地域からも木質ペレットを集荷し、バイオマスのさらなる高配合を目指す。
 製紙は「電力の安定供給はもとより、宮城県石巻市地域の産業振興と木質バイオマスの利用促進に貢献することを目指し、安全第一でバイオマス混焼発電設備の稼働を進めていく」と説明している。 

(Future 2017年9月18 日号)

大王製紙/CNF乾燥体のパイロットプラントを設置

2017-09-13

 大王製紙は、セルロースナノファイバー(CNF)乾燥体のパイロットプラントを、12月稼働予定で三島工場内に設置する。生産能力は最大約10t/年。
 大王製紙はこれまで、CNFのサンプルを300社以上に提供してきたが、その中でユーザーから寄せられていた「水を含むものは樹脂やゴムと複合化しにくい。水分を抑えたCNFが欲しい」とのニーズに応えてプラント設置を決めたもの。同社のCNF乾燥体の特徴は、①水分率10%以下、②凝集を抑制する分散剤を添加して再分散性を改善、③粒度を調整できるプロセスの採用、など。これまでも一部ユーザーに乾燥体サンプルを提供してきたが、設備稼働後はサンプル提供を本格化し、具体的な用途開発を進めていく。
 同社は「CNF水分散液、CNF成形体およびCNF乾燥体の供給が可能となることで、CNFラインアップの拡充を図り、さまざまな用途への展開を加速させる」としている。

(Future 2017年9月11 日号)

大王製紙/CNF高配合成形体のサンプル提供を開始

2017-09-13

 大王製紙は昨秋開発に成功したセルロースナノファイバー(CNF)とパルプ繊維を複合化したCNF高配合の成形体のサンプル提供を8月から開始する。
 サンプルはCNF含有率50~80%、サイズ280×170㎜、厚さ200~500μmの成形体で、大王製紙の設計をもとにヤマセイ㈱(愛媛県松山市)が製造し、大王製紙が提供する。ヤマセイは昨年11月からえひめ産業振興財団の支援・助成を受け、CNF成形体の製造技術開発を進めている。
 大王製紙が開発したCNF成形体は軽量かつ高強度というCNFの特徴を活かした高性能材料で、汎用プラスチック材料の約5倍の力学物性を示し、熱特性にも優れている。汎用プラスチックとの物性比較では、23℃の環境下では引張弾性率、引張強度ともに約5倍、90℃では、引張弾性率は約20倍、引張強度は約8倍という値を示した。
 今回のサンプル提供開始に先行して、スポーツ用品国内メーカーと進めている共同開発では、その性能が高く評価され、スポーツ用品部材として選手によるトライアルの段階まで進んでおり、今後は販売を目指して開発を進めていく。さらに、これまでプラスチック材料が利用できなかった高強度用途や耐熱性を必要とする用途など、自動車部材、建材、家電筐体、電子基板など多岐にわたる用途展開を加速させ、事業化を進めていく考え。

(Future 2017年8月21 日号)

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