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2016

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日本製紙/ノルウェーのElopak社とライセンス契約

2016-04-20

 日本製紙はこのほどノルウェーに本社を置く世界有数の液体食品向け紙容器サプライヤー、Elopak AS(Elopak社)とライセンス契約を結んだ。日本製紙は今後、Elopak社が世界展開するチルド用液体紙容器を順次生産・販売し、初めて日本市場に導入する。
日本市場に導入する製品は、北欧の洗練されたデザイン形状と新しい機能を持ち合わせた“Pure-Pak Curve”と“Pure-Pak Sense”。欧州では乳飲料、清涼飲料、機能性飲料など高付加価値製品を中心に大きく実績を上げている製品であり、口栓を装
着することも可能。欧州では、口栓が液体用紙容器に
広く採用されている。

 “Pure-Pak Curve” (写真上)Pure-Pak Curve

 チルド用液体紙容器の4辺のうち1辺に優美なカーブ状の面を追加した容器。カーブ面はデザイン的に他製品と差別化できるほか、商品の特長や宣伝を表記できるメリットもある。

 “Pure-Pak Sense” (写真下)

 従来のチルド用液体紙容器の外観と機能性を改良した製品。容器上部にエンボス加工を施した“ファースト・タッチ・ゾーン”により、見た目と持ちやすさの差別化を図った。また、新機能の“イージー・フォールド・ライン”は、容器に残った高粘度の中身を、容器を折り畳むことにより大量かつ簡単に絞り出すことを可能にしている。
Pure-Pak sense

 なお、日本製紙では1台で新型カートンと従来カートンの兼用運転や口栓の有無が選択できる充填機システムの受注を今春から開始。これにより、付加価値製品(Pure-Pak Sense+口栓装着など)と従来型製品(日本製紙のNP-PAKなど)を同じラインで充填でき、新製品生産にあたっての設備投資リスクを抑えつつ、製品ラインアップの拡充が可能となる。

(Future 2016年4月25日号)

王子HD、中越パルプ工業/製袋事業の中間持株会社を5月1日付で設立

2016-04-20

 王子ホールディングスと中越パルプ工業は、かねて公表していた業務・資本提携の基本合意に基づき、製袋事業の中間持株会社「O&Cペーパーバッグホールディングス㈱」を、5月1日付で設立することを決めた。
 重包装用途を中心とした紙袋は、内需減少が長期化する一方、海外の新興国では経済成長にともない需要が増加している。そこで両社は、生産体制の合理化などによって国内事業を盤石にしたうえで、海外の既存拠点を基点に事業拡大を進めていくため、中間持株会社を設立するもの。
 具体的には、王子HD子会社の王子製袋と、中越パルプ子会社の中部紙工、中越パッケージの3社による共同株式移転方式でO&CペーパーバッグHDを設立。設立後は、王子産業資材マネジメントが55%、中越パルプが45%の株式をそれぞれ保有する。王子製袋、中部紙工、中越パッケージはO&CペーパーバッグHDの100%子会社となる。

 
 〔O&CペーパーバッグHDの概要〕
 代 表 者:代表取締役社長・田野弘一氏
 所 在 地:東京都中央区銀座5-12-8
 主な事業:純粋持株会社
 設 立 日:2016年5月1日(予定)
 資 本 金:1億円
 発行済株式数:2,000万株

(Future 2016年4月11日号)

中越パルプ工業/CNF第1期商業プラント建設に着手

2016-04-20

 中越パルプ工業はこのほど、セルロースナノファイバーの量産化に向け、川内工場(鹿児島県薩摩川内市)に第1期商業プラントを建設することを決めた。投資総額は約12億円、生産能力は約100t/年(樹脂複合化用)。2017年4月稼働予定。
 同社は、2013年3月からセルロースナノファイバーのサンプル販売を開始し、ユーザーとの意見交換を継続してきたが、量産化の目途が立ったことからプラント建設を決めたもの。今後は、セルロースナノファイバーの市場拡大に応じて順次設備を増強していく計画。
 同社のセルロースナノファイバーは、九州大学の近藤哲男教授が発明した“水中対向衝突(ACC:Aqueous Counter Collision)法”をもとに、パルプと水のみから製造した環境配慮型の製品。機能としては、高吸着性・高強度・透明性・寸法安定性・低線熱膨張などに加え、両親媒性を備えている。
 また、自社パルプから製造した一貫製造品のため、原料となるパルプも針葉樹や広葉樹だけでなく、特に他社にはない特徴として国産竹も選択が可能となっている。同社では、「長年にわたるパルプ製造ノウハウを活かして、さまざまなセルロースナノファイバーを販売していく」と抱負を語っている。

(Future 2016年4月18日号)

紙・板紙需給2月/新聞用紙が2年ぶりに増加

2016-04-20

 日本製紙連合会が集計した2月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△0.3%の201.2万t、3ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△2.1%の114.6万tで23ヵ月連続の前年割れ、板紙は+2.3%の86.7万tで前月の減少から増加に転じた。主要品種のうち、印刷用紙と包装用紙以外は前年同月を上回った。
 紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+18.5%の11.4万tとなり2ヵ月連続の増加。うち、紙は+18.3%の8.4万tで、アジア向けの増加により2ヵ月連続増となった。板紙も、東南アジア向けの増加により+19.0%の3.0万tと、5ヵ月連続のプラス。
 紙・板紙の在庫は前月比+1万tの213.6万t、2ヵ月連続で増えている。うち、紙は△1.6万tの139.5万tで、印刷・情報用紙の減少により前月の増加から減少に転じた。板紙は、段ボール原紙が増加して+2.6万tの74.1万t.、2ヵ月連続増となった。

〔主要品種の動向〕
・新聞用紙
国内出荷は前年同月比+0.3%の23.2万t。24ヵ月ぶりに前年割れに歯止めがかかった。
・印刷・情報用紙
国内出荷は7ヵ月連続で減少し、△4.6%の64.9万t。輸出は+20.1%の6.1万tで、2ヵ月連続増となった。
・包装用紙
国内出荷は△3.7%の5.9万tで、14ヵ月連続のマイナス。晒を中心に未晒も減少した。輸出は+11.8%の1.4万tと、3ヵ月ぶりの増加。
・衛生用紙
国内出荷は+4.5%の14.4万tで、11ヵ月連続のプラス。トイレットペーパーを中心にティシュも増加した。
・段ボール原紙
国内出荷は+2.4%の68.7万t、前月の減少から増加に転じた。
・白板紙
国内出荷は+2.4%の11.5万tで3ヵ月ぶりの増加。

(Future 2016年4月11日号)

王子グリーンリソース、三菱製紙/共同バイオマス発電事業を2019年6月から開始

2016-04-20

 王子ホールディングス100%子会社の王子グリーンリソースと三菱製紙は3月1日付で、バイオマス発電事業を目的とする合弁事業会社を設立した。
 新会社は三菱製紙八戸工場の敷地内にバイオマスボイラー設備を設置し、発電設備の運転および保守は三菱製紙が担う。バイオマス燃料の調達は、主として王子グリーンリソースが行う予定。発電した電力は再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)を利用して電力会社に販売する。事業開始は2019年6月を計画している。

 〔新会社の概要〕
 社  名:エム・ピー・エム・王子エコエネルギー㈱
 代 表 者:王子グリーンリソース常務取締役・田熊聡氏
 事業内容:発電事業、売電事業その他付随または関連する事業
 所 在 地:青森県八戸市(三菱製紙八戸工場構内)
 資 本 金:500万円(王子グリーンリソース55%、三菱製紙45%)

 〔発電設備の概要〕
 設置場所:三菱製紙八戸工場構内
 設備能力:ボイラ蒸気発生量235t/h、発電能力約7万5,000kW
 売 電 量:約5.3億kWh/年
 売 上 高:約110億円/年
 使用燃料:木材チップ、PKS(椰子殻)などのバイオマス燃料ならびに石炭
 投 資 額:約240億円

(Future 2016年4月18日号)

大王製紙/天然コットン100%の吸水ナプキンを発売

2016-04-20

 大王製紙は4月1日、軽失禁用の吸水製品「ナチュラ」シリーズから“ナチュラさら肌さらりコットン100%吸水ナプキン”を発売した。
同社の調査によれば、吸水ナプキン使用者の1枚当たりの使用時間は平均6.2時間で、うち最初に尿が出るまでの時間は平均2.7時間と、着けている時間の半分弱は、尿を吸っていない状態だった。しかし、尿を吸っていない状況でも内側に汗や湿気がこもり、これが肌の不快感の一因であることがわかった。
新製品は、吸水・吸湿性に優れ、また肌に触れる部分に好ましい素材として約9割(同社調べ)の女性に支持されているコットン100%の表面材を採用。また、合成繊維の表面材では吸収しにくい汗や湿気を吸収し、排尿後だけではなく、排尿前も肌のさらさら感を実現した。ラインアップは少量用(30cc)、中量用(50cc)の2種類。

(Future 2016年4月25日号)

〈4月25日号〉

2016-04-19

F2016.4.25

 

●R&D情報
2015年は横ばい微増基調/メーカー統計とは違った様相も示す板紙代理店の国内販売実績

●ワールドレビュー
経済危機とインフレによるコスト上昇圧力に直面するブラジル紙パ

●今週の焦点
2015年度 入社式—トップの訓示から/「女性活躍推進」の一翼も担う

●話題を追って
友和会「新入社員講習会」/コアレックス三栄で再生TP製造を見学

●今週の数字
2015年の訪日外国人旅行消費額は3兆4,771億円/中国の爆買い効果で1人平均17.6万円

●Future’s EYE
高機能化・低価格化に期待が/高まるCNFテストプラントの稼働〜京都大学宇治キャンパスで披露

●統計と市況

●ニュースファイル
企業の動き・新製品・人事異動

〈4月18日号〉

2016-04-14

F2016.4.18

 

●R&D情報
事業構造の転換を急ぐ大手代理店各社/年間800万tの大台も割り込んだ洋紙代理店の国内販売実績

●ワールドレビュー
加ドル安の追い風が吹いても低調だったカナダ紙パの業績

●話題を追って
環境施策「COOL CHOICE」の連携拡大/多くの企業・団体が2016年度から参加

●注目企業
木質バイオマスの国際認証「GGL」/一層の普及を目指すCUジャパン

●今週の数字
2015年の紙・板紙販売単価/平均で紙2.5円、板紙0.3円の上昇

●REPORT
インドの産業発展をどう展望するか/神戸大学経済経営研究所 佐藤隆広 教授

●ワイドフレックス
BPCがタイのバイオ企業と業務提携/年間125万tの木質ペレットを日本向けに供給

●統計と市況
板紙

●国際市況
市販パルプ

●ニュースファイル
企業の動き・新製品・人事異動

〈4月11日号〉

2016-04-14

F2016.4.11

 

●R&D情報
1事業所当たりの売上高は増加も/震災前に比べ出荷額が1割減となった「工業統計表」の印刷産業

●ワールドレビュー
話題豊富な大統領選でTPPの行方を注視する米国紙パ業界

●今週の焦点
製紙連 第6次の古紙利用率目標策定/「2020年度までに65%の達成」目指す
日本紙類輸出組合/日本紙類輸入組合/TPPをテーマに紙類貿易情報講演会

●話題を追って
日印産連『デジタル印刷の現状と展望』/売上高シェア「5%未満」が半数近く

●REPORT
JADMA 通販利用者に対するアンケート調査/困った経験は「再配達」と「ギフト」関連

●ワイドフレックス
オリジナルパッケージが作れるDNPのPrio-self/東京タワーの土産物売場に設置

●マーケット
韓国 1〜3月期 紙・板紙原材料市況/国内経済の低迷で各品種とも弱含み

●統計と市況
関連指標

●米国市況
新聞・出版・印刷・情報用紙

●ニュースファイル
企業の動き・団体の動き・トピックス・人事異動

2016年 <4月2号>

2016-04-11

紙タイ2016.4-2

 

●Report
会社別生産(15年)/紙・板紙年産5万t以上は31社(前年同)、紙系の減産目立つ
紙流通代理店のCSRレポート/環境貢献・障がい者支援・安全・健康など多様に
日本印刷学会〈紙メディア〉シンポジウム/紙と印刷の関わり《デジタル印刷・古紙リサイクル・UDとパッケージ》
紙加労協労使幹部セミナー/長寿企業大国・日本の《長期的視点と資力》
日本の広告費/紙媒体ではフリペ・フリマが健闘
政府の温暖化対策計画案/国民の更なる意識変革促す《2050年までに80%削減》打ち出す

●催事
新生紙パルプ商事〈特殊紙展示会〉/発売50周年の〈華麗なるレザック66〉レビュー
大阪ギフトショー’16春/テーマは《グローバリゼーションのモノ作りで成功》

●Interview
井上雅文(井上勲紙店)/紙を見限るのは早すぎる〜長崎は平判や貼箱の顧客が元気〜

●製品紹介
くらしと紙/日本製紙クレシア、大王製紙、ユニ・チャーム

●インフォメーション

●統計
東京市況/新規案件の減少傾向が響く
板紙/段原紙・白板紙ともに前年増の12月度
段ボール/一部門を除き前年増の12月度
家庭紙/高付加価値品を主力に据える傾向も
古紙/1月の古紙回収率 2ヵ月連続の80%台
パルプ・パルプ材/パルプ・パルプ材2ヵ月連続増加
出版/業界初、12月31日発売日を設定

2016年 <紙業タイムス年鑑>

2016-04-05

2016年鑑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紙業タイムス年鑑〉

●レポート
紙パ・関連業界の動き
紙・板紙品種別年産能力/能力削減で大きく好転した《稼働率》
日本家庭紙工業会/誤認の少ない《延べ長さ》での製品表示を
機密情報抹消事業協議会/一般社団法人に移行、国際セミナー開催へ
日本紙加工産業労働組合協議会/結成《40周年記念誌》発刊
東段工と仙台市が災害協定締結/災害時に簡易段ボ製品を緊急・円滑に提供
西日本段ボール工組/香川県と防災協定締結、大規模災害時に段ボ製品供給
2020年度の古紙利用率《65%》/経産省が委託調査で課題と条件抽出-目標達成に向けての必要事項
古紙配合率問題FU調査/配合率表示など適正運用を確認
王子HDと中越パルプ工業/資本提携から《合弁、共同持株会社》へ
日本製紙《第5次中期経営計画》/17年度の営業利益500億円を目指す
レンゴーの段ボ原紙事業/最適生産体制目指し事業拠点再構築
北越紀州製紙/加のALPACを子会社化、連結売上高3,000億円超射程に
コアレックス信栄/グループ2番目のゼロエミッション工場竣工
新生紙パルプ商事/《障がい者支援活動》への新取組み開始
竹尾・伊東屋/銀座に《竹尾見本帖 at Itoya》オープン
大丸藤井・日藤経営統合/流通業界に一石投じる新たな物流サービス提供
こんの/《日本でいちばん大切にしたい会社》大賞・審査委員会特別賞を受賞
國光の新規事業/野菜工場《富士ファーム》
静岡県紙業振興大会/《紙リサイクル促進継続、更なる古紙利用率アップを》
富士山紙フェア/1万7,500人が来場
日本洋紙板紙卸商業組合/創立30周年記念式典、イノベーションを断行
日本紙類輸出・輸入組合/アジア貿易に活路見出す
経産省で展示・呼びかけ/万一に備え〈家でも1ヵ月分〉のTP備蓄を
大阪府印刷工業組合/60周年、全てが未来志向で
文字・活字文化推進機構と新聞・出版団体/軽減税率適用は子どもへの贈り物
出版物販売額/-5%の前年割れ、ネット専業店は唯一〈+〉
FAO報告書/世界の人工林は面積比7%、森林面積の減少鈍化
環境経済観測調査/10年後のDI予測は25

●月間ダイジェスト
*企業の動き-設備/開発・新製品/設立・移転・変更、ほか
*紙パルプ関連業界-業界の動き/催事
*人の動き-就任・物故

●トレンド/洋紙・板紙
*洋紙/国内出荷は全品種でマイナスもメーカー輸出は高伸長が続く
*新聞用紙/購読部数減に下げ止まり感なく、構造要因で広告出稿も低調
*非塗工紙/出版用途の不振で相対的に高まる上級印刷紙のシェア
*コーテッド紙/円安による輸入急減の穴を国内メーカー品がカバー
*特殊印刷用紙/芥川賞受賞作がFP出荷を牽引した年に
*情報用紙/PPC用紙は前年並みを確保も他品種はマイナス基調が継続
*包装用紙/石油系素材の競争力向上もあり国内出荷は再びマイナスに
*衛生用紙/市況安定に高評価、〈まだまだ道半ば〉の声も
◇紙・板紙需給/市場変化への対応追い付かず〈情報系マイナス、包装系微増〉に
◇紙・板紙内需試算/人口減・少子高齢化も包装・生活系は堅調、景気動向・企業業績・インバウンドなどへの期待も
◇紙パの業績/10社計で微増収も大幅な営業減益、原燃料費増が構造転換の足枷に
◇世界の紙・板紙需給/生産・消費とも2年連続《4億トン》の大台に乗る
*板紙/国内出荷は前年微減、安定的に推移
*段ボール原紙/消費財生産の好調ぶりを反映し出荷が3年連続で前年増
*白板紙/食品関連が堅調も需要家のコスト意識依然強く
*その他紙器用板紙/2年連続で止まった前年増、生産伸ばしたメーカーも

●トレンド/原料・流通・輸出入・需要
*パルプ/UKP輸出2年ぶりプラスに転化
*パルプ材/主力のNで顕著、FITとの競合強まる国産材
*古  紙/回収率・利用率とも暦年の過去最高を連続で更新
*植  林/オセアニアからアジアへ、荒廃地からのスタート目立つ
◇森林・林業白書/活性化と利用拡大に向けて課題を摘出
◇流通統計/洋紙代理店会-国内販売実績5年連続900万tの大台割れ、再び漸減か
板紙代理店会-メーカー払出とは対照的な低調ぶり
紙流通企業の業績-洋紙の低迷が響き営業・経常減益に
*紙輸出入/3年連続で300万tの大台割れを記録した日本の紙類貿易量
*新聞/販売・広告とも減少止まらず、売上高3.9%減
*出版/書籍健闘も雑誌が大不振、過去最大の5.3%減
*段ボール/好調な内需に支えられ前年増加を維持
*製袋/ショッピング用角底袋に《爆買い》効果見られず

●Data
日紙商の販売額/紙不振・板紙堅調で1社平均は1万2,443t
古紙輸出/国内供給優先で3年連続のマイナス
パルプ輸入/円安で平均単価上昇

●催事
西段工セミナー/TFP活動、人起因の災害など7テーマで
東リ協/リサイクルフォーラム・リサイクル事業委託のあり方と再生資源市場動向、陽春の集い
栗原紙材/栗原利佳&ニコラ ロッシ ジョルダーノ夫妻、ミニコンサート再演

●寄付講座
磯野裕之/世界との競争で生き残るために
今村光利/代理店の役割・機能と将来像

●団体動向
愛知古紙協組/石川喜一朗理事長4期連続選出

●企業動向
丸二ちきりや/4月1日付で《㈱丸二ちきりや》発足

●製品紹介
くらしと紙/王子ネピア、大王製紙

●インフォメーション

日本製紙/パッケージ事業の体制を強化

2016-03-31

日本製紙は4月1日付で、企画本部内に「パッケージング・コミュニケーションセンター」を、研究開発本部内に「パッケージング研究所」を新設する。
同社は、パッケージ分野を成長事業と捉え、再生可能原料である紙・バイオマスをベースとした製品開発を進め、同事業のグローバルな拡大を目指している。新設する両組織は、ユーザーの包装技術課題を解決する拠点として新たな価値共創を進めていく。パッケージング・コミュニケーションセンターは従来の素材に加えて新素材も活用し、ユーザーの要望に応えるマーケティング・提案機能を担う。パッケージング研究所は、木質バイオマスをベースとしたパッケージの素材・技術開発を進める。両組織をハブとしてグループ各社の連携を強化し、パッケージ分野の成長を図る考え。

紙パック9拠点でCoC認証
FSCとPEFCで同時取得

また、日本製紙はこのほど、紙パック事業の各拠点(本社、4営業所、4生産子会社)で、FSCとPEFCのCoC認証を同時取得した。
同社グループはすでに、印刷・情報用紙の主要生産拠点ではCoC認証を取得している。今回の取得により、飲料用紙パックの各拠点でも、適切に管理された森林から作られた紙を主原料とした製品を加工・流通していることが明確化された。2016年度からは飲料用紙パックにも森林認証マークを付与していく。
〔今回の認証取得拠点〕
本社、紙パック札幌営業所、紙パック名古屋営業所、紙パック大阪営業所、紙パック福岡営業所、草加紙パック、江川紙パック、三木紙パック、石岡加工

草加工場と足利工場を統合

日本製紙は4月1日付で、草加工場(埼玉県草加市)と足利工場(栃木県足利市)を統合する。統合後の名称は「関東工場」。
草加工場と足利工場は、首都圏域の板紙事業を担う工場として連携を深めてきたが、事業環境の厳しさを踏まえ両工場の統合を決めたもの。今後は間接部門を中心に協業体制を強化し、工場の競争力強化とさらなる効率化を図る。

(Future 2016年3月21日号)

日本製紙/秋田で2018年から風力発電開始へ

2016-03-31

日本製紙はウェンティ・ジャパンと設立した合弁会社を通じ、秋田市向浜地区で風力発電事業を開始する。
風力発電設備の建設を予定している秋田県沿岸部は、風況がよく国内でも有数の風力適地として知られる。合弁会社は北都銀行から事業資金を調達し、EPC方式で三井造船が日本製紙秋田工場の隣接地に3基の風車を設置する。発電開始は2018年1月の予定で、発電した電気は「再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)」を活用して東北電力に販売する。
日本製紙は第5次中期経営計画(2015~17年)で事業構造の転換を掲げており、エネルギー事業の拡大もその一つ。そのなかで、再生可能エネルギーの開発にも取り組んでおり、八代工場での未利用材によるバイオマス発電や、小松島社有地および大竹工場での太陽光発電はその代表例。小松島社有地の太陽光発電事業では、増設工事(13MW)に着手しており、稼働済分(21MW)と併せた発電規模は34MW(モジュール容量)と、四国最大級のメガソーラープロジェクトとなる。
同社では、新たに風力発電事業を推進することにより、再生可能エネルギーの拡充を進めていく考え。

〔風力発電事業の概要〕
合弁会社名:日本製紙ウェンティ風力㈱
出資比率:日本製紙50%、ウェンティ・ジャパン50%
発電規模:7.49MW(3基合計)
発電開始:2018年1月(予定)
(Future 2016年3月28日号)

レンゴー/尼崎工場でガスタービン発電設備が完成

2016-03-31

レンゴーはこのほど尼崎工場(兵庫県尼崎市)にガスタービン発電設備を新設した。

尼崎工場はレンゴー製紙部門の西日本の拠点工場として、段ボール原紙などの板紙を生産している。既存発電設備が老朽化したため設備を更新したもの。
新設備はガスタービンと廃熱ボイラで構成されており、発電と同時に廃熱を利用し、蒸気として有効活用するガスコージェネレーションシステムを採用。新 レンゴー八潮バイオボイラ発電設備設備の稼働により、工場で使用する電力の約8割を自家発電で賄える体制となるほか、抄紙機の稼働状況に左右されない柔軟な運転が可能となり、エネルギー効率がアップする。これにより、年間CO2排出量が約3,800t削減される見込み。

〔新設備の概要〕
設 備 名:5号ガスタービン発電設備、6号ガスタービン発電設備
メーカー:川崎重工業
定格発電出力:15.78MW(7.89MW×2基)
蒸 気 量:70t/h(35t/h×2基)
CO2削減量:約3,800t-CO2/年

八潮工場に木質チップのバイオマスボイラ発電設備

またレンゴーは八潮工場(埼玉県八潮市)に木質チップバイオマスボイラ発電設備を新設した。
八潮工場は段ボール原紙をはじめ年間約85万tの板紙を生産する、日本最大の板紙製紙工場。完成した新設備は、従来、都市ガス中心だったボイラ燃料の多様化を図るとともに、CO2排出量を削減するために建設された。建築廃材由来の木質チップを主燃料とし、工場で必要な電力の約2割を賄う。
同工場では早くより重油からクリーンエネルギーである都市ガスへの燃料転換を進めるとともに、バイオマス資源を有効活用し、CO2排出量の削減に取り組んできた。今回の木質チップバイオマスボイラ発電設備の完成により、さらに年間約6万5,000tのCO2排出量削減が図れる見込み。

〔新設備の概要〕
設 備 名:木質チップバイオマスボイラ発電設備(流動層炉)
メーカー:㈱タクマ
燃  料:木質チップ、PKS(Palm kernel Shell:パーム油搾油かす)
定格発電出力:9,000kW
蒸 気 量:70t/h
CO2削減:約6万5,000t-CO2/年
(Future 2016年3月28日号)

王子製紙/2017年3月を目途に春日井工場4号機を停止

2016-03-31

王子製紙はこのほど、春日井工場の4号マシンを停止することを発表した。停止時期は2017年3月の予定。
同社では、これまでも印刷情報用紙の需要構造変化に対応し、適宜、最適生産体制の再構築を行ってきたが、今後も需要の減少が見込まれる中、さらなるコストダウンと国際競争力の強化を図るため、マシン停止を決めたもの。春日井工場4号マシンは主に上・中質紙と包装用紙を生産しており、生産能力は4万4,000t/年。

(Future 2016年4月4日号)

スウェーデン大使館/“森林”をテーマとしたイベントを開催

2016-03-31

在日スウェーデン大使館は科学・イノベーション部および商務部と合同で、“森林”をテーマとするイベント「Treasures of the Forest-森のタカラ、未来のチカラ」を3月7〜20日にわたって開催した。
このイベントは両国から森林と密接なつながりをもつ産官学の関係者が一堂に集まって情報交換を行うことにより、協力関係の構築や地域振興に結びつける目的で開催されたもの。会期中は、①木造建築、②バイオエネルギー、③バイオマテリアル、④持続可能な森林、をテーマとしたシンポジウム、オープニングおよびクロージングセミナー、北欧インテリアの展示会などが実施された。
ここでは、セルロースナノファイバーを話題の中心としたバイオマテリアルシンポジウムの概要を紹介する。
冒頭、駐日スウェーデン大使のマグヌス・ローバック氏が参加者への感謝を述べるとともに、スウェーデン農務大臣のスヴェン=エリック・ブクト氏を紹介。これを受けてブクト氏が挨拶に立ち大要次のように述べた。
森は狩猟、レクリエーション、木の実やきのこ採取などさまざまな恵みをもたらし、パルプや紙、森林資源を利用した発明も生み出す。スウェーデン人が森を「緑の金」と呼ぶのも決して言い過ぎではなく、誇るべき資源であり「再生可能な金」なのである。
化石燃料由来のものから、製造エネルギーを必要最小限とした環境影響の少ない新しい材料へ置き換えていくことは、われわれ全員の責任である。持続可能な発展に役立つバイオマテリアルには地域活性化や、林業をベテランから若者まで雇用できる価値の高い産業にする働きもある。
EUでは化石燃料からつくられた製品をバイオベースのそれと置き換える「バイオエコノミー」がよく話題に上る。石油を使ってできることはすべて、木材によっても可能である。スウェーデン政府は未来のバイオエコノミーに大きな期待をかけており、環境に配慮した持続可能な社会への変革と同時に、国内の経済発展につながると考えている。ただし、これらを可能にするためには多様なレベルでの努力を要する。研究開発への注力、また長期的にはコストパフォーマンスを最大にするための政策も必要になろう。2014年に発足した現政権は持続可能な発展を促進するため複数の施策を開始。例えば研究開発委員会を設置し、エコへと転換するための分析グループやスウェーデン初の森林プログラムも策定している。またナノセルロースの研究に多くの大学が取り組み、企業の研究所ではすでに応用研究や製品開発も進められている。
ここで2つの大きな研究について紹介したい。1つは「バイオイノベーション」で、国と60以上の企業・機関が2020年までに最低でも年間1億クローナをかけて協力するプロジェクトである。同プロジェクトは林業を手掛ける企業によって取りまとめられている。もう1つは社会・経済へのバイオマス供給に関する研究協議会であり、2016年から最低1億クローナ/年を投じ取り組まれる予定になっている。これらを含め、毎年政府はバイオエコノミーの発展に向けた数億クローナの投資を行っており、企業からの投資も同様に大きな規模となっている。
さらに政府は2017~20年の間に新しい研究開発プログラムを実施する。これは今年中に国会で審議され、ナノセルロースやその他のバイオベース新素材についての研究をスタートする計画となっている。これらのプロセスは将来的な石油依存からの脱却、持続可能な雇用にも貢献するものである。
森林に関わる研究開発については多くの努力が、とくに企業によってなされているが、クローバルな視点から見ると、われわれだけでできることには限界もあり、海外のパートナーを見つけることは必要不可欠といえよう。スウェーデンと日本はそれぞれ、革新的な開発に向けた努力を深めていくうえで必要なものを多数持ち合わせており、バイオエコノミーという目標を達成するためにも両国の協力は重要と考える。今回のシンポジウムを通じ、新しい視点や協力のアイデアが発見されることを期待する。

なお、本シンポジウムでは次の8講演が行われた。
「日本のナノセルロース発展の鍵はオープンイノベーションにあり」経済産業省・製造産業局紙業服飾品課長/渡邉政嘉氏
「バイオ素材、イノベーションおよびスウェーデンにおける林業振興戦略」スウェーデン産業・技術革新省・シニア・フォレスト・オフィサー/ハンス・ニルサゴード氏
「スウェーデンにおける木材の革新的利用に係る新時代の幕開け」スウェーデン・イノベーション・システム庁・シニア・アドバイザー/レナート・ステンベリィ氏
「ナノセルロース製造の研究最前線」東京大学大学院・農学生命科学研究科生物材料科学専攻・教授/磯貝明氏
「ナノセルロースと他の新素材;その応用可能性」インヴェンシア・ナノセルロース研究開発担当部長/アンナ・ヴィーバリ氏
「木材からの新素材−ナノセルロース、プラスチック、及び養殖魚用の餌(SPプロセッサム/ビョーン・アーリクソン氏
「セルロースナノファイバーの開発」王子ホールディングス・イノベーション推進本部紙パルプ革新センター上級研究員/小林満氏
「日本製紙におけるセルロースナノファイバーの研究開発状況(日本製紙・研究開発本部CNF事業推進室主席技術調査役/金野晴男氏」

このなかで経済産業省の渡邉氏は、多くの新素材のなかでCNFが強みを発揮する大きなポイントは「木からできていること」であり、資源の少ない日本において国内の豊富な森林から環境調和性の高い素材が得られることは圧倒的な優位性であるとし、製紙・化学メーカーが各地で建設を進めているパイロットプラントを紹介。経済産業省をはじめ環境省、農林水産省、文部科学省などが協力し、政府が一丸となって製造コスト低減とこれにともなう市場拡大に向けた政策を進めており、現在kg当たり50~70ドルの製造コストを、2030年には5ドル以下にしたいと述べた。
一方、すでに商品化された、もしくは近く商品化される事例として、CNF表面に抗菌・消臭効果をもつ金属イオンを保有させたシート採用の大人用紙おむつ、セルロースシングルナノファイバーをインキに活用したゲルインクボールペン(伊勢志摩サミットでの配布も決定)、CNFを配合することで音質を向上させたスピーカー振動板を例示。
さらに今後製紙と化学は新しい1つの産業、すなわち高度バイオマス産業に生まれ変わっていくことが予測されるなか、産官学が一体となって設立されたナノセルロースフォーラムについても触れ、こうした場を通じた「オープンイノベーション」こそCNFが早期に社会へ実装される鍵になることを強調。開発面のほか国際標準化など、日本とスウェーデンが協力できる部分は少なくないと結んだ。
また、森林のノーベル賞ともいわれる「マルクス・ヴァレンベリ賞」をアジアで初めて受賞した東京大学・磯貝教授は受賞の喜びや授賞式の印象などをユーモアを交えて披露した後、その研究成果であるTEMPO酸化セルロースナノファイバー(TOCN)について報告した。
これは、TEMPO触媒酸化と呼ばれる化学反応と軽微な機械処理を組み合わせることにより、セルロースをミクロフィブリル化する方技術で、これまで多大なエネルギー消費をともなっていたミクロフィブリル化を低エネルギーで可能としたもの。
本講演ではTEMPO触媒酸化の概要をはじめ、得られたTOCNの機能・特性、TOCNの水分散液とこれを塗膜乾燥させた透明フィルムなどについて解説を行った。

(紙パルプ技術タイムス2016年4月号)

タイムス インタビューズ2016 有識者に聞く

2016-03-31

2016年 <4月号> 特集/塗工工程の改良・改善技術

2016-03-30

技タイ2016.4

 

●技術トップに聞く
新たな事業領域での成長目指し技術部門は“革新”をリードする役割へ
王子ホールディングス㈱取締役、常務グループ経営委員、イノベーション推進本部分掌王子エンジニアリング社長兼務 小関良樹氏

特集/塗工工程の改良・改善技術

●特集寄稿
ブレードコータの設備保全と付加機能について
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー 製紙機械技術部 岡村洋輔

塗工設備改造における最近のトピックス ─ Cartones Ponderosa社FBBマシンへのカーテンコータ導入
バルメット㈱ 山崎秀彦

●海外動向
中国における衛生用品業界の現状と今後 ─ 継続的成長続くなか過渡的な設備過剰の問題も浮上

●データシート
2015年紙・板紙・原材料需給

●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(40)他社との差別化よりもニッチ戦略でダントツになる
中山裕一朗

●業界動向
森林総合研究所/『森林総合研究所百十年のあゆみ』を発行 ─ 今回から電子媒体での配布に変更
東京国際ブックフェア/「読者」のためのフェアに一新 ─ 会期は土日を含む3日間・読書の秋に
スマートエネルギーWeek 2016/次世代エネルギー利活用に向けた最新技術が集結 ─ 関連9展示会に1,430社・団体が出展
紙のエレクトロニクス応用研究会/第6回技術研究発表&交流会を開催 ─ 4テーマの分科会もスタート
緑の循環認証会議/PEFCのガニバーグCEOを招きフォーラムを開催 ─ 認証材利用拡大に向けパネル討論も実施
在日スウェーデン大使館/“森林”をテーマとしたイベントを開催 ─ CNFやバイオマスエネルギーなど4つのシンポジウムも実施
松籟科学技術振興財団/第33回研究助成金贈呈式を挙行 ─ 17件の研究テーマに1,700万円を贈呈

●講演・セミナー・展示会
紙パルプ技術協会/2030年温室効果ガス削減目標に向けて ─ 第20回省エネルギーセミナー
繊維学会/セルロースナノファイバーが拓く新世界 ─ 基礎から応用まで
RITE/低炭素社会実現の鍵となる革新技術の動向を報告

●ニュース・統計
月間ニュース
機械・資材業界短信
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈平成28年1月度〉

〈4月4日号〉

2016-03-30

F2016.4.4

●R&D情報
製造業平均に比べ見劣りはするが/出荷金額が4年ぶりにプラスとなった「工業統計表」に見る紙パ

●ワールドレビュー
デジタル化の逆境にドル高も重なり収益が悪化した米国の製紙産業

●話題を追って
2015年度 ジェトロ海外ビジネス調査/輸出拡大意欲が過去5年間で最大に

●今週の数字
2015年のパルプ材需給/FITとの競合で厳しさ増す国産材集荷

●REPORT
紙加工産業労使の米国西海岸調査報告書〈2〉/異文化に触れるも5SやKAIZENは共通

●知っておきたい用語と技術
化学エネルギーの創出に挑む「人工光合成」

●統計と市況
原材料

●中国市況
古紙・パルプ

●ニュースファイル
企業の動き・団体の動き・新製品・トピックス・人事異動

日本不織布協会/ANNA講演会を5月23日に東京で開催

2016-03-29

 日本不織布協会は5月23日、東京・神田駿河台の連合会館で「ANNA講演会」
を開催する。
 今回は次世代新素材として注目されるセルロースナノファイバーとそれを使
った製品の開発、工場での衛生管理が厳しさを増すなかでの効果的防虫対策、
本格的実用化へ向けての取組みが活発な燃料電池自動車、といった不織布の新
たな市場形成に影響力のある3つのテーマについて講演する。概要は以下の通
り。
 開催日時;5月23日(月)13:30~16:50
 開催場所;経団連会館201会議室(東京都千代田区神田駿河台3-2-1)
 講演内容;
 (1) 「機能性セルロースナノファイバーの実用化商品の開発と今後の展望」
   (日本製紙・研究開発本部CNF事業推進本部/河崎雅行氏)
 (2) 「昆虫の生態からの防虫対策」
   (竹中工務店・技術研究所エコエンジニアリング部グループ長/宮田弘
   樹氏)
 (3) 「燃料電池自動車(FCV)の開発」
   (トヨタ自動車・技術開発統括部主査、担当部長/金川章孝氏

 〔問合せ先〕
 日本不織布協会・事務局
 〒541-0051 大阪市中央区備後町2-5-8
 (綿業会館本館4階)
 TEL 06-6233-0842 Fax 06-6233-0843
 E-mail info@anna.gr.jp
 URL http://www.anna.gr.jp

『タイムス インタビューズ2016 有識者に聞く』を刊行

2016-03-24

インタビューズ2016_ページ_001 紙業タイムス社は2016年3月25日に単行本『インタビューズ2016 有識者に聞く』を刊行した。
 同書は紙業タイムス社およびテックタイムスの定期刊行物に掲載された過去1年間の業界有識者インタビュー記事を再録し、1冊の単行本にまとめたもの。毎年刊行しているシリーズ企画で、従来の年鑑形式などとは異なり、折々の環境変化を反映した貴重な証言録として好評。
 製紙業界および関連業界のオピニオンリーダー106人が環境変化著しい現在を語る。

 B5判・310頁、定価 本体10,000円+税(送料別)

 今回掲載した業界有識者は以下の通り(敬称略。50音順)。
赤染清康(東京都製紙原料協同組合)
甘艸保之(興亜工業)
有田二郎(平和紙業)
飯山賢治(非木材グリーン協会)
井川英明(カミ商事)
池上 彰(ジャーナリスト)
伊澤鉄雄(日本紙パルプ商事)
川喜一朗(中部製紙原料商工組合)
石川 浩(福井県和紙工業協同組合)
石田和邦(新生紙パルプ商事)
石橋邦男(日本印刷産業連合会)
井出純一(イデシギョー)
井上順二、田口 頼幸(王子産業資材マネジメント)
今泉哲男(国際紙パルプ商事)
岩崎真也(大一洋紙)
岩瀬泰徳(FSCジャパン事務局)
上田彰司(日本製紙)
上野 宏(東洋プラント工業)
宇髙尊己(泉製紙)
大川哲郎(大川印刷)
大久保信隆(関東製紙原料直納商工組合)
大槻恭介(大槻梱包)
大渕弘行(海外産業植林センター)
尾崎光明(特種東海製紙)
尾崎陽二(日本生産性本部)
金子貴代(GPN事務局)
記田正三(北海道洋紙同業会)
木下 真(エイピーピー・ジャパン)
木村重則(古紙再生促進センター)
紅林 豊、長島孝明(東海製紙工業)
小林俊雄(小林製作所)
小林侯隆(新生紙パルプ商事)
小松輝彦(日本紙通商)
今藤 夏子(環境研究所生物・生態系環境研究センター)
櫻井和彦(日本紙パルプ商事)
笹島久義(新生紙パルプ商事)
佐々涼子(作家)
佐藤善郎(旭進紙業)
佐野武男、佐野慎一
實守敏訓(日本巻取紙工業連合会)
ジャン・ルック・プチウグニイエン(PAPREC Group)
鈴木厚彦(新生紙パルプ商事)
鈴木節夫(バルメット)
鈴木基之(丸金製紙)
清家義雄(平和紙業)
早馬一雄(紙匠雑貨〔エモジ〕)
相馬謙一(日印産連デジタルプレス推進協議会)
田井栄一(アスト)
髙嶋 健(柏原紙商事)
髙玉 浩(平和紙業)
髙橋 剛(ゴークラ)
田口量久(三菱製紙)
田中康友(国際紙パルプ商事)
殿村雅俊(文友社)
富永達之助(UPMキュンメネ・ジャパン)
中島一憲(国際紙パルプ商事)
長瀬 透(政策研究大学院大学)
長戸亮一(日本紙パルプ商事)
中町英樹(日本書籍出版協会)
中村健一(中村製紙所)
ニコラス・カヴァンダー(Kemira社)
西村健一郎(同志社大学)
野村龍太郎(富士フイルムビジネスサプライ)
長谷川志(中部洋紙商連合会)
長谷川弘信(長谷川鉄工所)
長谷川裕一(北海紙管)
服部 正(大富士製紙)
林 昭男、加藤信一(ファビオ・ペリーニ・ジャパン)
林 叔子(永井産業)遊ス
藤井章生(レイメイ藤井)
藤田和彦(パデック)
ブライアン・パウル(BTGエクレポン社)
星野 渉、松信 健太郎、嶋埼富士雄、佐藤友則(東京国際ブックフェア)
細川了一(竹尾)
堀内直人(国立印刷局研究所)
堀内丸恵(集英社)
前田良二(新生紙パルプ商事)
三木慎一郎(三木特種製紙)
宮野義己(日商岩井紙パルプ)
村井久容(大阪洋紙同業会)
毛利吉文(ハタノ綜合印刷)
持田嘉幸(土佐紙)
籾井まり(ディープグリーン・コンサルティング)
森田博文(IHIフォイトペーパーテクノロジー )
彌吉元毅(環境省)
矢倉義弘(近畿製紙原料直納商工組合)
柳田高志(森林総合研究所)
山上春美(大阪府紙料協同組合)
山崎和文(日本製紙)
山田雅史(日本車輌製造)
山本哲也(三信商会)
山本智子(光村図書出版)
山本雅一(北越紀州製紙)
ユッシ・ペソネン(UPMキュンメネ)
横山教之(機密情報抹消事業協議会)
ロバート・ジョンソン(全米機密情報抹消協会)
ロバート・フリン(RISI)
涌井史郎(東京都市大学)
渡邉政嘉(経済産業省)

〈3月28日号〉

2016-03-24

F2016.3.28

 

●R&D情報
全体としては消費減だが/マシン増設の影響が出ている2015年のメーカー別古紙消費

●ワールドレビュー
欧州勢の参入で競争が激化する米国の多層袋用クラフト紙市場

●今週の焦点
三菱がN-パールカードをFSC認証紙化/嵩高非塗工紙『ダイヤバルキー』も上市
経産省が包装の環境配慮設計を促進/「事例集」で日本製紙クレシアの製品を紹介

●話題を追って
紙加労協/紙加工産業労使海外調査団/米国西海岸調査報告書を作成・配布

●今週の数字
2015年の会社別パルプ生産/大王製紙・三島が唯一の二桁シェア

●REPORT
2015年度 地方自治体の紙リサイクル施策調査〈2〉/人口や就業者数による差異が鮮明に

●ワイドフレックス
法務省 2015年 出入国者数調査/アジア圏からの新規入国者が急増

●統計と市況

●米国市況
板紙・包装用紙・古紙

●ニュースファイル
企業の動き・決算・催事・新製品・トピックス・人事異動

紙の博物館/特別企画展「木版画の美~今に生きる職人の技~」を開催中

2016-03-23

 紙の博物館では3月12日から「木版画の美~今に生きる職人の技~」を開催している。
 江戸時代に大衆メディアとして普及した木版画は浮世絵版画により美術的世界を大きく開花させたが、今回の企画展は江戸木版画の伝統工芸士で、㈱吉田スタジオの専属摺師として木版画全般を手がける沼辺伸吉氏の協力を得、浮世絵版画(復刻)・新版画・現代版画・創作版画を展示、木版画の基本的な製作工程や伝統の技法、鑑賞ポイントなどを紹介している。開催は6月5日まで。
 浮世絵版画(復刻)、吉田博の「瀬戸内海集 帆船」シリーズ(朝/午前/午後/霧/夕/夜)、岡本流生の「赤い帽子」、河内成幸の「飛べ北斎(XIIX)」、吉田遠志の「三分咲き」を展示しているほか、辻悦子、吉田彩、吉田司、Ray Naultの作品も並ぶ.
 なお、5月3日には摺師・沼辺伸吉氏による浮世絵手摺りの実演会、6月4日には東洲斎写楽の「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」の摺り体験会がそれぞれ催される。詳細は下記問合せ先へ。

 問合せ先
公益財団法人 紙の博物館
 〒114-0002 東京都北区王子1-1-3
 (飛鳥山公園内)
 TEL 03-3916-2320 FAX 03-5907-7511
 URL http://www.papermuseum.jp

2016年 <Vol.26 No.4> 特集 内外で拡大続く医療・衛材用途

2016-03-18

nwe25-4

 

●巻頭インタビュー
ANEX 2018開催で問われてくる日本不織布産業のプレゼンス
ANEX 2108大会委員長,アジア不織布協会名誉会長,金井重要工業㈱代表取締役社長 金井宏彰氏

〈特集 内外で拡大続く医療・衛材用途〉

●特集(動向解説)
高伸で積極展開続く大人用紙おむつ市場 ─ アクティブシニアの増加で軽失禁用が拡大
中国における衛生用品業界の現状と今後の展望 ─ 継続的成長続くなか過渡的設備過剰が課題に

●特集(企業展開)
使用済み紙おむつの資源化技術を開発, 衛生安全性を確立し温室効果ガス3割削減
ユニ・チャーム㈱ 宮澤清氏
メディカル事業を成長エンジンに育成し2018年度売上高500億円を目指す
ニチバン㈱ 片桐真人氏,猪瀬徳氏
医療現場の要望に応えた製品から在宅医療向けまで幅広く提供
ハクゾウメディカル㈱ 中村保仁氏
繊維のハイブリッド化で機能性と独自性をアピール
オーミケンシ㈱ 高口彰氏
吸・保水性に優れハリのある風合いもつ“FLEXAT(R)”で衛材分野を深耕
ダイワボウレーヨン㈱ 伏谷重雄氏
高いウイルス不活性化効果により感染対策で用途広げる“キュフィテック(R)”
㈱NBCメッシュテック 中山鶴雄氏
高品質で実現する良い関係,日本のものづくりの将来に備える
明星産商㈱ 鍋島由美氏
介護用品の専門ブランド“フィオーレ”で新展開
㈱杉山 杉山大三氏
衛材の快適化ニーズを捉え共同開発を積極的に志向
積水フーラー㈱ 村田昌繁 氏,鈴木一也氏

●特集(業界動向)
白十字グループ/群馬第3工場稼働に向けた大事な一年 ─ 創業120周年の意気込みを賀詞交換会で語る
日本衛生材料工業連合会/新年賀詞交歓会「考えながら実行」で時代を勝ち抜け
日本不織布協会/コスメと“トイレに流せる”基準をテーマに ─ 生活資材部会 分科会
衛材分野における新製品開発動向(2015年3月~16年2月)

●寄稿
統計から読み解くわが国不織布産業の現状とこれから
小西武四 ㈱メディテックジャパン

●企業展開
“開発型好奇心企業”として繊維製品付加価値化に加工で貢献
江洲産業㈱ 井上昌洋氏

●連載
企業訪問シリーズ(11)タピルス/高度な開発・製造技術で顧客満足度を追求するメルトブロー専業メーカー
マーケット探訪(15)防虫対策/多発する異物混入問題から企業を守る
海外文献に見る技術研究・製品開発の最新動向

●業界動向
世界のバイオベースポリマー市場/生産能力が3倍に拡大し2020年1,700万tへ
新機能性材料展など11展/ナノテクなど最新技術による機能性材料が集結
繊維学会/基礎から最新のナノファイバー製法まで網羅 ─ 繊維技術講座「不織布」
エコプロダクツ2015/クールな未来実現の製品・技術が一堂に
第6回クルマの軽量化技術展/シートや内装,エンジン室内など各所で貢献
ふじのくにCNFフォーラム/技術講演会と展示会を連続開催
包装界合同/包装界の技術・知見活かした対応求められる年 ─ 合同新年会
日本不織布協会/34万t超え過去最高記録した2015年 ─ 新春賀詞交歓会
日本不織布協会/ジオシンセテイックスやITMAなどの最新動向 ─ 産業資材部会分科会
日本繊維機械学会/ITMA視察報告とコスメ・人工皮革をテーマに ─ 不織布研究会「第63回研究例会」
不織布統計

●ニュース
国内ニュース
海外情報
製品開発ニュース

<3月2号>地域特集【東北】

2016-03-15

紙タイ2016.3-2

 

地域特集■東 北

●Interview
筌口康史(日本紙パルプ商事)/地域性を鑑みた需要開拓で《懐の深い営業》を展開
田中康友(国際紙パルプ商事)/日本の紙文化を国内外に発信 支店挙げて《一意奮闘》へ
鈴木厚彦(新生紙パルプ商事)/《非食品分野》を視野に化成品の対象拡げる
吉田和之(三和紙店)/人口11万5千人減 物を大事に売らないと我々に生きる術はない

●催事
こんのグループ新春の集い/平成28年度のスローガンは《与えられた命を精一杯使おう》

●Report
紙・板紙内需試算[2]/人口減・少子高齢化も包装・生活系は依然堅調

●企業動向
レンゴーの段ボール原紙事業/最適生産体制目指し事業拠点再構築へ

●Topics
全国小中学生〈紙リサイクル〉コンテスト2015/応募〈作文・ポスター1,283点〉と高い関心
日紙商組合員の紙・板紙販売量(15年)/〈紙不振・板紙堅調〉で1社平均は〈1万2,443t〉
古紙輸出(15年)/〈国内供給優先〉で3年連続のマイナス

●催事
西段工・西部段ボール安全衛生委員会/〈安全で安心して働ける職場づくり〉職長安全衛生教育実施
第340回午さん会講演会─大阪府紙商組合/マンション管理会社の元経営者が語る

●講演
池上彰(東工大教授、ジャーナリスト)/環境問題で日本が果たせる役割・可能性〜追い込まれると実現する力が生まれる
涌井史郎(東京都市大学教授)/いなしの智恵でクールな未来〜経済成長から豊かさを深める時代へ

●製品紹介
くらしと紙/王子ネピア・大王製紙・第一衛材・花王

●インフォメーション

●統計
東京市況/小口化の傾向がさらに強まる
家庭紙/不需要期にも堅実な販売を維持
古紙/12月の古紙回収率 2ヵ月ぶり80%台に
パルプ・パルプ材/パルプ生産3ヵ月ぶりに増加
出版/電子コミック(15年) 3割増の大躍進

<3月1号>地域特集【北海道】

2016-03-15

紙タイ2016.3-1

 

地域特集■北 海 道

●Interview
笹島久義(新生紙パルプ商事)/紙・化成品の〈意識の垣根〉を無くし《フード特区化》に強い組織づくりへ
記田正三(日藤)/人口の偏在進む北海道 物流の合理化は不可欠
長谷川裕一(北海紙管)/新しい回収システム《いつでもっかい》を展開

●催事
大丸藤井〈新春商談会〉/テーマは《繋がる未来》

●Report
紙・板紙内需試算[1]/《景気・企業業績・インバウンド・イベント》など期待要因も多く

各社のCSRレポートから/WEBとも連動し、より検索し易く
*北越紀州製紙/世界的パルプ市場への進出目指す
*三菱製紙/財務情報と非財務情報を統合
*レンゴー/キーワード“Less is more.”に進化
*王子グループ/革新的価値の創造と未来への貢献
*日本製紙グループ/第5次中期経営計画のビジョンを解説
*中越パルプ工業/災害防止に〈安全三章〉全社で唱和

2016年度の日本経済/世界経済〈3%台半ばの成長〉、日本〈増税前需要がGDP押し上げ〉
日通総研・貨物輸送の現状と見通し/増勢止まるも堅調の外貿コンテナ

●催事
新年互礼会〈語録〉
*全国製紙原料商工組合連合会…栗原正雄/石川喜一朗/松原仁/渡良司/渡邉政嘉/河村たかし/岩渕慶太/羽山正孝/大久保信隆/矢倉義弘
*関東製紙原料直納商工組合…大久保信隆/松原仁/葉梨康弘/田口満/栗原正雄/梶野隆史
*東京都製紙原料協同組合…赤染清康/松原仁/渡邉政嘉/片山和也/高島直樹/田口満/大久保信隆/小森修
*神奈川県製紙原料商業協同組合…小塚敏文/河合正夫/富所富男/藤田和秀
*大阪和紙三団体…米澤清/大上能弘

大阪府紙商組合/大阪天満宮の紙商燈明講礼代祭に参拝
関西SPP会・友紙会互礼会/信頼され必要とされ求められるSPPに
名古屋洋紙同業会/〈長谷川執行部体制〉再度続投へ
東京洋紙同業会・紙青会/温故知新〜永続企業の変革力に学ぶ〜
全国カレンダー&カタログ展/中越パルプ工業、竹尾が特別賞受賞
国際ナノテクノロジー−総合展・技術会議/CNF関連企業・研究機関多数が出展

●Topics
特種東海製紙・島田工場/防災対策大幅強化《新チップサイロ》再建、稼働

●団体催事
機密情報抹消事業協議会/地道な活動の積み重ねで、社会的信頼を得られる業界団体に

●製品紹介
釜谷紙業/ストーンペーパー〈若手とのコラボで《神戸の魅力発信》の文具発売〉
くらしと紙/大王製紙、ライオン

●インフォメーション

●統計
板紙/段ボール生産 東日本の勢い続く
段ボール/全部門の前年増再び 消費財生産が活況

〈3月21日号〉

2016-03-14

F2016.3.21

 

●R&D情報
紙系企業の減産が目立つ/新マシン投入メーカーの増産幅が大きかった2015年の会社別生産

●ワールドレビュー
コストダウンを主眼に40g紙への移行を模索する英国の新聞社

●話題を追って
政府の温暖化対策計画案/「2050年までに80%削減」を打ち出す

●注目企業
ダイナパック 川越事業所/デジタル印刷機導入でゲームチェンジャーを目指す

●REPORT
2015年度 地方自治体の紙リサイクル施策調査/集団回収での雑がみ回収増量が課題

●マーケット
2015年の軽包装袋生産実績/枚数、原紙使用量とも微減に

●R&D情報関連付表
グループ企業別に見た紙の生産シェア(2015年)/グループ企業別に見た板紙の生産シェア(2015年)

●ワイドフレックス
IFCCの森林認証でWWFが懸念を表明/「スマトラ島の植林地は未解決の紛争を抱えている」

●統計と市況
板紙

●国際市況
市販パルプ

●米国市況
新聞・出版・印刷・情報用紙

●ニュースファイル
企業の動き・決算・催事・トピックス・移転・興信情報

〈3月14日号〉

2016-03-14

F2016.3.14

 

●R&D情報
市場変化のスピードにどう追いついていくか/情報系はマイナス継続も包装系は微増だった2015年の紙・板紙需給

●ワールドレビュー
輸入カットサイズ紙への関税賦課を最終決定した米国際貿易委員会

●今週の焦点
紙加労協 板紙・段ボール産業労使幹部セミナー/魅力ある産業実現に向け有意義な研修
サステナブル・ブランド国際会議2016/規模とは比例しないブランドの価値

●マーケット
4年連続プラスになった日本の広告費/紙媒体は不振もインターネットが2桁成長

●話題を追って
2015年の米国紙・板紙生産は1%減/リーマン・ショック後の水準に逆戻り

●講演から
日本印刷学会「紙メディア」シンポジウムから/紙の持つ本質と価値と進化を探る

●統計と市況
関連指標

●ニュースファイル
企業の動き・決算・催事・トピックス

〈3月7日号〉

2016-03-14

F2016.3.7

 

●R&D情報
資格取得の推奨や障がい者支援など/多様な切り口で社会貢献に取り組む代理店のCSRレポート

●ワールドレビュー
穏やかなスタートながらM&Aもあった2016年の欧州古紙市場

●今週の焦点
日本印刷学会 第12回「紙メディア」シンポジウム/原点に回帰して紙の本質を見直す
JAGATの「page2016」に7万超が来場/高まる最新機種への投資意欲

●今週の数字
2015年の製紙用パルプ輸入/円安で平均単価は㎏9.3円の上昇に
2年連続で増加したチップ輸入通関/トップのベトナムがLで3割近いシェアに
2015年の段ボール需給/一貫消費は3年連続で過去最高更新
2015年のクラフト紙袋出荷実績/米麦用は減少も樹脂、製粉用は伸長

●ワイドフレックス
東京ギフト・ショーに19.5万人が来場/インバウンド需要に期待、関心高い新提案

●知っておきたい用語と技術
植物だけではなかった「光合成生物」

●統計と市況
原材料

●ニュースファイル
決算・企業の動き・団体の動き

2016年紙・板紙内需試算/構造的要因定着で前年割れ続く

2016-03-14

 日本製紙連合会は2016年紙・板紙内需試算を取りまとめ発表した。
 それによると、15年の実績見込みに対して1.1%減の2,658万tにとどまり、6年連続で前年実績を割り込むと試算している。品種別の内訳では「紙」が07年以降10年連続のマイナスを予測しているのに対し、「板紙」は2年ぶりのプラスを見込んでいる。ITC化の波に押されるグラフィック系の低調、リアルな物流を担うパッケージング系の堅調という近年の傾向が改めて裏づけられた形だ。雇用状況の改善やインバウンド効果の継続といったプラス材料はあるものの、人口減/少子高齢化、電子媒体へのシフトなどの構造的要因をカバーするほどではない、と製紙連は見ている。概略は以下の通り。
 (1) 紙・板紙合計
 2016年の景気は新興国経済の減速による影響が懸念されるが、企業業績は堅調とみられインバウンド効果も引き続き見込まれることから、緩やかに回復すると予想される。こうした経済環境のもと板紙は堅調な食品分野を中心に増加を見込むものの、紙は電子媒体へのシフトやペーパーレス化などで減少し、紙・板紙全体の内需は前年を下回ると予測した。
 紙・板紙合計について品種別試算結果を積み上げると、内需量は2,658万tで前年比△1.1%、量にして約29万tの減少。マイナス成長は6年連続で、過去の実績値と比較するとリーマン・ショック直後の2009年(2,791万t)に対し△4.8%、約134万tの減少である。
 紙・板紙別寄与度は紙が△1.3pt、板紙が+0.2ptで、紙のマイナスが全体を押し下げている。
 (2) 紙
 主要品種のうち衛生用紙は微増を予測したが、新聞用紙、印刷・情報用紙、包装用紙は他媒体へのシフト、ペーパーレス化、省包装化の進展によりマイナスと見る。
 この品種別試算結果を積み上げると紙合計の内需量は1,501万tで前年比△2.2%、約34万tの減少となる。マイナス成長は10年連続。過去の実績値と比較すると、リーマン・ショック直後の2009年(1,687万t)に対しては△11.0%、約186万tの減少である。
 品種別寄与度は新聞用紙△0.4pt、印刷・情報用紙△1.8pt、包装用紙△0.1pt、衛生用紙△0.0ptとグラフィック系の落ち込みが全体に影響している。
 (3) 板 紙
 主要品種について、主力の段ボール原紙は+0.7%だが、紙器用板紙は△0.6%(うち白板紙は△0.7%)とマイナスを見込んだ。
 板紙合計の品種別試算結果を積み上げると、内需量は1,157万tで前年に対して+0.4%、量にして約5万tの増加となる。リーマン・ショック後では、09年の1,105万tに対し+4.7%、約52万tの増加である。
 品種別寄与度は段ボール原紙が+0.5pt、紙器用板紙が△0.1pt、その他の板紙が△0.0ptと主力の段ボール原紙が牽引する形。

(以下、詳細はFuture 2016年2月8日号および2月15日号で)

紙・板紙需給1月/紙・板紙ともに国内出荷減少

2016-03-14

 日本製紙連合会が集計した1月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△3.6%の189.8万t、2ヵ月連続の減少となった。内訳は、紙が△4.9%の108.3万tで、22ヵ月連続減。板紙は△1.7%の81.4万tで3ヵ月ぶりのマイナス。主要品種のうち、前年を上回ったのは情報用紙だけだった。
 紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+8.9%の9.8万tで前月の減少から増加に転じた。うち、紙は+6.8%の7.4万t。前月は前年割れだったが、アジア向けの増加によりプラスに転じた。板紙は東南アジア向けの増加により、+16.2%の2.3万tと4ヵ月連続で増加している。
 紙・板紙の在庫は前月比+10.6万tの213.3万tで、前月の減少から増加に転じた。うち、紙は+7.4万tの141.8万tで、印刷・情報用紙、新聞用紙、衛生用紙などの増加により5ヵ月ぶりの増加となった。板紙は+3.1万tの71.5万t.。段ボール原紙が増加して前月のマイナスからプラスに転じた。

 〔主要品種の動向〕
 (1) 新聞用紙
 国内出荷は前年同月比△3.1%の24.0万t。23ヵ月連続のマイナス。
 (2) 印刷・情報用紙
 国内出荷は6ヵ月連続で減少し、△6.0%の60.0万t。輸出は+12.5%の5.6万tで、前月の減少から増加に転じた。
 (3) 包装用紙
 国内出荷は△0.9%の5.9万tで、13ヵ月連続のマイナス。晒を中心に未晒も減少した。輸出は△12.8%の1.2万tで、2ヵ月連続減。
 (4) 衛生用紙
 国内出荷は△6.2%の12.7万tで、10ヵ月ぶりの減少。トイレットペーパー、ティシュともにマイナスだった。
 (5) 段ボール原紙
 国内出荷は△1.5%の64.1万t、3ヵ月ぶりの減少。
 (6) 白板紙
 国内出荷は△0.6%の11.2万t、2ヵ月連続減。
(Future 2016年3月14日号)

レンゴー/段ボール原紙事業を再構築

2016-03-14

 レンゴーは2月2日開催の取締役会で、グループ全体の段ボール原紙生産体制について、金津工場2号機のライナー化改造と2年後の淀川工場閉鎖を含む事業の再構築を決めた。経営資源を有効活用し収益力を一段と強化するため、生産拠点を5工場に集約して事業の成長戦略を加速させる。
 同社グループは国内において、直営5工場と連結子会社の丸三製紙を合わせ計6工場で段ボール原紙(ライナー、中芯原紙)を生産しているが、中芯の生産量は消費量を上回る一方、ライナーの生産量は消費量に対して不足しており、アンバランスな状態となっている。そのため、中芯抄紙機は稼働率を下げて在庫調整を行う反面、ライナーは不足分を外部から購入している。
 今回の決定はこうしたグループ内の需給アンバランスを改善し、原紙-段ボール一貫メーカーとしての強みを最大限に発揮していこうというもの。淀川は1930年(昭和5)に段ボール工場として開設され、その後1936年(昭和11)に製紙工場が完成している。当時は原紙から段ボールまでを一貫生産する、東洋一の工場とも謳われた。
 現在の1号抄紙機は1972年(昭和47)の導入以来、同社の西日本におけるライナー生産拠点として重要な役割を担ってきたが、稼働後40年以上が経過して設備の老朽化・旧式化が進み、品質やスピード、生産コストの面から競争力の低下は否めない。また環境面でも、坪量160g/㎡以下の薄物化への対応が難しくなっている(表3)。同社は淀川を存続させる場合、将来にわたって必要となる設備の維持・更新投資なども考慮した結果、2017年(平成29)12月末をもって抄紙機を停機し、翌18年(平成30)3月末で工場を閉鎖する決断を下した。
 一方、淀川工場の閉鎖に先立ち現在は中芯を生産しているレンゴー金津工場(福井県あわら市)の2号抄紙機を、ライナーも併抄可能な設備へ改造するとともに(表4)、余力のある八潮、尼崎の両工場で中芯を増産することにより、グループ内における中芯とライナーの生産比率見直しを行い、需要に見合った最適な生産体制の再構築を進める。改造に伴う投資額は70~80億円。
(以下、詳報はFuture 2016年2月22日号)

王子ホールディングス/マレーシアの段ボメーカーを買収

2016-03-14

 王子ホールディングスは、子会社を通じてマレーシアの段ボールメーカー、Dazun Paper Industrial Company Sdn. Bhd.(以下Dazun社)の発行済株式の100%を取得する。マレーシアの王子HD子会社、GS Paper & Packaging Sdn Bhd(王子HD75%、丸紅25%出資)と、HPI Resources Bhd(王子HD100%出資)が50%ずつ取得する。
 王子グループは成長戦略の重点的施策として海外事業の拡大を掲げ、そのなかで生活産業資材については、経済成長著しい東南アジア・インド・オセアニア地域でパッケージング事業を積極的に展開、同地域での事業拠点数は、現在34ヵ所に拡大している。
 マレーシアでの王子グループのパッケージング拠点は9ヵ所で、そのうち段ボール製造販売拠点は、北部地区(ペナン近郊)2ヵ所、中部地区(クアラルンプール近郊)2ヵ所、南部地区(ジョホールバル近郊)2ヵ所の計6ヵ所。今回のDazun社は中部(セランゴール州)に工場があるので、今後は北部2、中部3、南部2の体制となる。中部地区は、マレーシアで最も段ボール消費量が多く、競争が激しいエリア。王子は、Dazun社を取得することで供給体制を強化して事業基盤を固める考え。また将来的には、Dazun社既存工場敷地内の遊休地を活用した設備増強も視野に入れ、さらなるシュアアップを目指す。
 王子HDは「マレーシアおよび東南アジア・インド・オセアニア域内で連携して最適な販売・供給体制を構築するとともに、未進出国への進出および既存事業の補完事業(紙器、ラベル印刷加工、軟包装など)の拡大を推進する」と、今後の抱負を語っている。

 〔Dazun社の概要〕
 ・設 立:1989年10月
 ・事 業:段ボール製造販売
 ・従業員:約180名
 ・売上高:2013年4,800万MYR(13億円)、14年5,200万円MYR(14億円)
 ・総資産:2013年4,600万MYR(12億円)、14年4,400万円MYR(12億円)

(Future 2016年3月14日号)

ふじのくにCNFフォーラム/技術講演会と展示会を連続開催

2016-03-14

 静岡県経済産業部が設立し産学官連携でセルロースナノファイバー(CNF)の研究・開発を推進する「ふじのくにCNFフォーラム」は1~3月、関連イベントを集中的に開催している。このうち3回にわたって実施される技術講演会は、地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)の上乗せ交付事業を活用。第1回は1月12日にふじさんめっせ(富士市柳島)会議室、続く第2回は2月2日に富士市交流プラザ(同富士町)会議室で開催され。いずれも会場は満席となった。なお、第3回講演会は2月16日に開催された.
第1回、第2回講演テーマなどは以下の通り。

 〔第1回講演会〕
 「セルロースナノファイバーの基礎と応用事例」東京大学大学院農学生命科学研究科・准教授/齋藤継之氏
 「CNFの実用化に向けた当社の開発状況」日本製紙㈱研究開発本部CNF事業推進室室長/河 
 〔第2回講演会〕
 「セルロースナノファイバーによる紙加工」東京家政大学家政学部服飾美術学科・准教授/濱田仁美氏
 「セルロースナノファイバーとその特徴・用途開発例について」第一工業製薬㈱機能化学品事 業部機能化学品研究所合成研究第一グループ主任研究員

 一方,ふじのくにCNFフォーラムとナノセルロースフォーラムは1月25日、「CNFサンプル企業展示会」を富士市交流プラザ・多目的ホールで実施した。共催は近畿経済産業局。これはCNFを製造・供給する企業によるサンプル品展示・配布や商談の場として、セミナーおよび出展各社によるプレゼンテーションの2部構成で実施されたもの。当日は募集100名を超える参加者や報道陣で賑わった。

(以下、講演会、セミナー、展示会などの詳報は紙パルプ技術タイムス3月号で)

2015年段ボール需給/一貫消費は3年連続で過去最高更新

2016-03-14

 2015年の段ボール需給は生産が前年比+0.8%の137億3,900万㎡、一貫消費(次工程投入)が同+1.8%の97億5,600万㎡、シート出荷が△2.2%の38億8,700万㎡。採算のよくないシート出荷を抑制し、ケース一貫で収益を確保するという数年来のトレンドに変化はない。
 段ボール生産の過去最高実績は2007年の139億6,600万㎡だが、実は一貫消費に限れば2013年以降3年連続で過去最高を更新しており、2年先くらいには100億㎡の大台突破も展望できそうだ。対照的にシート出荷の方は長期低落傾向に歯止めがかからず、10年の前の05年と対比すると、昨年の実績は2割減となっている(表1)。
 需要部門別の一貫消費動向を眺めたのが表2。10年前と比べて消費は7億7,100万㎡増えているが、うち6割強の4億8,100万㎡を稼ぎ出しているのが「加工食品・飲料」部門。消費全体に占める割合も05年の38.8%から15年は40.6%まで伸長している。以下、10年間の数量増が大きいのは「通販・宅配・引越」の+2億400万㎡、「その他製箱」の+1億6,100万㎡と続く。

(Future 2016年3月7日号)

特種東海製紙/新社長に松田裕司氏

2016-03-14

特種東海製紙はこのほど、4月1日付で松田裕司取締役常務執行特種東海・松田裕司役員が代取社長・社長執行役員に昇格する人事を発表した。
三澤清利代取社長・社長執行役員と三宅博代取副社長執行役員は退任して取締役となる。
同社では、「従来にない発想で切り開く“創造的破壊”を推進するため、代表取締役の刷新を決定した。今後は“技術立社”として新技術の確立や新事業および海外への展開に傾注する」としている。なお、三澤氏と三宅氏は6月の株主総会をもって取締役を退任し、三澤氏は特別顧問に、三宅氏は事業推進顧問に、それぞれ就任する予定。

新社長に就任する松田裕司氏は1962年6月10日生まれ、53歳。静岡県出身。85年慶応義塾大学理工学部化学科卒、97年東京大学博士号(農学)取得。85年特種製紙(現 特種東海製紙)入社、2007年執行役員、11年取締役、14年取締役常務執行役員。現職は取締役常務執行役員-特殊素材事業グループ長。

(Future 2016年3月7日号)

2016年 <3月号> 特集/仕上・加工と改造技術

2016-02-26

技タイ2016.3

 

●技術トップに聞く
需要減は効率向上・コスト削減で対応 新たな成長は海外事業強化により実現
北越紀州製紙㈱取締役技術開発本部長兼環境統括部担当 目黒敬人氏

特集/仕上・加工と改造技術

●特集寄稿
革新的技術の導入による特殊紙マシンの効果的な改造 ─ Tervasarri PM8の改造例から
バルメット㈱ 山崎秀彦

自動欠陥補修装置 QuickPatchについて ─ 欠陥補修の革新技術
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー ワインダプロジェクト部 水越奏利

●業界動向
レンゴーが段ボール原紙事業を再構築 ─ 淀川工場を閉鎖し金津工場でライナーを併抄
特種東海製紙/防災対策を大幅強化して島田工場新チップサイロを再建
海外動向/構造転換が急務の中国衛生用紙業界 ─ 拡大続くが“新常態”下の設備過剰解消が課題に
日本製紙連合会/2016年内需試算は1.1%減の2,657.5万tに ─ 板紙はプラスも紙は10年連続前年割れ
ハリマ化成/FDAの認証を取得した新規PAM系乾燥紙力増強剤の販売を開始へ
テイエルブイ/スチームトラップなどを常時監視する“iTrapSensor”を発売 ─ 無線2・有線1の計3シリーズをラインアップ
エスティジェイ/コンパクト・防水対応の圧力ブースター“シマルーベ インパルス”を新発売
静岡県紙パルプ技術協会/法人設立50周年記念式典を挙行 ─ 紙パ産業の更なる発展に向けた決意を表明
ふじのくにCNFフォーラム/技術講演会と展示会を連続開催 ─ 製紙関連技術の応用で地域活性化へ
nano tech 2016など11展/CNF,CNTなど注目の最新技術が集結 ─ 3日間で4万8,000人以上が来場
page2016/ニーズ変化に対応した印刷ビジネスの在り方を示唆 ─ 145社510小間出展で2年連続の規模拡大に
日本産推進協議会/東京五輪での持続可能・安心安全な国産農林水産物活用を念頭に設立
日本不織布協会/34万t超え過去最高記録した2015年 ─ 新春賀詞交歓会を3地区で開催
日本衛生材料工業連合会/「考えながら実行」で時代を勝ち抜け ─ 297名が参加し新年賀詞交歓会を開催
書籍紹介/『デザインのひきだし』第26号・特集「紙にとことん詳しくなる!紙の選び方,使い方」(グラフィック社)

●連載
老舗を再生させた三代目が,ものづくり企業に贈る「バンコク訪問記」(3)
中山商事㈱代表取締役社長 中山裕一朗
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(39)地方の博物館に学ぶ「世界トップ3」になる秘密
中山裕一朗

●講演・セミナー・展示会
繊維学会紙パルプ研究委員会/原点に立ち返りICT時代の紙を考察 ─ 第50回紙パルプシンポジウム
化学工学会/INCHEM TOKYO 2015
日本化学会/高分子の構造物性相関解析のためのキャラクタリザーション講座

●ニュース・特許・統計
月間ニュース
機械・資材業界短信
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈平成27年12月度〉

〈2月22日号〉

2016-02-16

F2016.2.22

 

●R&D情報
13年ぶりの1ドル120円台/わが国紙類貿易の総量は3年連続で300万tの大台割れに

●ワールドレビュー
連邦破産法11条の適用申請で財務リストラに着手したヴァーソ

●今週の焦点
レンゴーの段ボール原紙事業再構築/淀川を閉鎖、金津でライナーを併抄

●今週の数字
2015年の古紙輸出/国内供給優先で3年連続のマイナス

●話題を追って
特種東海製紙 島田工場の新チップサイロ/防災対策を大幅強化して再建・稼働

●マーケット
2015年の出版市場は1兆5,220億円/雑誌の不振で過去最大、11年連続のマイナスに

●ワイドフレックス
全国小中学生“紙リサイクル”コンテスト2015/古紙センターが優秀作品を表彰

●講演から
印刷物の環境表示セミナー/信頼性確保と周囲の共感が重要

●統計と市況

●ニュースファイル
企業の動き・決算・団体の動き・新製品・人事異動

紙・板紙需給12月/紙の国内出荷が連続減記録を更新

2016-02-15

 日本製紙連合会が集計した12月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△1.1%の213.6万t、前月の増加から減少に転じた(前々年比は△2.0%)。内訳は紙が前年同月比△2.3%の119.1万tで、21ヵ月連続のマイナス。一方、板紙は同+0.3%の94.6万tと、2ヵ月連続で増加した。主要品種のうち、前年を上回ったのは情報用紙、衛生用紙、段ボール原紙の3品種。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比△1.0%の9.0万tで4ヵ月ぶりの減少。うち、紙は同△4.7%の6.5万tで、東アジア向けの減少により同じく4ヵ月ぶりに減少した。板紙は東アジアを除くアジア向けの増加により、同+10.2%の2.5万tと3ヵ月連続で増加した。
紙・板紙の在庫は前月比△8.7万tの202.8万tで、5ヵ月ぶりの減少。うち、紙は△4.8万tの134.5万tで、印刷・情報用紙、衛生用紙などの減少により4ヵ月連続減となった。板紙は△3.9万tの68.4万t.。段ボール原紙の減少により5ヵ月ぶりのマイナス。
主要品種の動向は以下の通り。
〔新聞用紙〕
国内出荷は前年同月比△5.1%の26.1万t。22ヵ月連続のマイナスである。
〔印刷・情報用紙〕
国内出荷は5ヵ月連続で減少し、前年同月比△1.9%の64.5万t。輸出は同△4.1%の4.7万tで、4ヵ月ぶりの減少。
〔包装用紙〕
国内出荷は前年同月比△3.5%の5.9万tで、12ヵ月連続のマイナス。未晒、晒ともに減少した。輸出は同△10.8%の1.2万tで、前月の増加から減少に転じた。
〔衛生用紙〕
国内出荷は前年同月比+0.2%の16.3万tで、9ヵ月連続の増加。ティシュはマイナスだったが、トイレットペーパーは増加した。
〔段ボール原紙〕
国内出荷は前年同月比+0.9%の76.9万tで、2ヵ月連続増。
〔白板紙〕
国内出荷は△2.3%の11.2万t、前月の増加から減少に転じた。
なお、以上の12月速報値に1~11月の実績値を加えた2015年1~12月の国内出荷実績(暫定)は次のようになる。

(単位:千t、カッコ内は対前年増減率%)
新聞用紙 2,994(△4.7)
印刷・情報用紙  7,726(△2.0)
非 塗     1,970(△3.2)
塗 工     4,443(△1.4)
情 報     1,313(△1.8)
包装用紙      722(△4.8)
衛生用紙     1,759(△0.4)
雑種紙       734(△0.9)
紙 計     13,934(△2.5)

段ボール原紙   8,831(+0.4)
白板紙      1,394(△2.2)
その他の板紙    637(△3.9)
板紙計     11,007(△0.2)

紙・板紙計   24,941(△1.5)

(Future 2016年2月8日号)

〈2月15日号〉

2016-02-10

F2016.2.15

 

●R&D情報
人口減、少子高齢化はあるが/包装・生活系は総じて堅調な2016年の紙・板紙内需試算〈2〉

●ワールドレビュー
買収で世界的な製箱メーカーになるグラフィック・パッケージング

●今週の数字
日紙商組合員の紙・板紙販売量/2015年の1社平均は1万2,443t
厚労省調査 業種別の年末一時金交渉妥結状況/紙パは67万2,952円、前年比5.5%増

●講演から
東京工業大学教授/ジャーナリスト 池上彰氏/環境問題で日本が果たせる役割・可能性〜追い込まれると実現する力が生まれる

●統計と市況
板紙

●紙・板紙内需試算 関連参考資料

●ニュースファイル
団体の動き・催事・新製品・トピックス・移転・変更・人事異動・興信情報

<2月2号>地域特集【九州】

2016-02-09

紙タイ2016.2-2

 

地域特集■九 州

●催事
九州3者賀詞交歓会/アゲインストの風も巧みな帆さばきで前進できる

●Interview
毛利吉文(ハタノ綜合印刷)/「チャンスがあればチャレンジしたい」総事業費7億円の〈きれいな印刷工場〉を新設・移転
長戸亮一(日本紙パルプ商事)/新商材の取組が〈紙販売・信頼関係〉に繋がる
中島一憲(国際紙パルプ商事)/九州の地理的優位性を活かした需要拡大に期待
石田和邦(新生紙パルプ商事)/卸商・印刷会社がお客様に役立つための協力関係に
小松輝彦(日本紙通商)/〈何でも出来る人材の育成を〉の社内スローガンに沿った取組を
藤井章生(レイメイ藤井)/紙の良さを語り続ける伝道師に

●有力企業のパブリシティ

●Report
[続]製紙業界の違法伐採対策(取組状況)/モニタリング通じ違法伐採対策一層充実

●催事
全国各地の新年互礼会〔語録〕
《東京都紙商組合》若林紀生《大阪府紙商組合》前田良二・村井久容《京都府紙商組合》大島光・河野正道《日本製紙連合会》進藤清貴《製紙連/クラフト紙関連団体》三宅博《製紙連ほか関西5団体》水谷健二・伊澤鉄雄・谷川茂・北村光雄《西日本段ボール工業組合》大坪清・岩本英昭《包装界合同》浅野茂太郎《日本プロジェクト産業協議会》宗岡正二《リンテック》西尾弘之《板紙・段ボール関連3団体》大坪清・渡邉政嘉・齋藤英男・田辺円《イムラ封筒》井村優《日本印刷産業連合会》稲木歳明《日本通信販売協会》佐々木迅《白十字》天田泰正《大阪府印刷工業組合》吉田忠次《日本紙加工産業労働組合協議会》小林伸吉・樽谷清孝《新生紙パルプ商事・静岡》加藤康次郎・音羽徹・三澤清利《中部製紙原料商工組合》石川喜一朗《新生紙パルプ商事・名古屋》加藤康次郎・野崎伸也《日本不織布協会・関西》井上和久《静岡県紙業協会》井出純一《日本衛生材料工業連合会》高原豪久《日本製紙連合会/出版・洋紙》馬城文雄・相賀昌宏・石崎孟・野口憲三《古紙再生促進センター》渡良司・渡邉政嘉・栗原正雄・長谷川一郎《日本不織布協会》井上和久《日本製紙/卸商》馬城文雄・佐藤信一・大春敦《紙パルプ倶楽部》江河利幸・小林正夫《家庭紙2団体》南里泰徳・渡邉政嘉・紺野正弘・林廣文《日本チェーンストア協会》清水信次

[第60回]伊予新春紙初市/8年ぶりに記録更新《62億8,400万円》達成
日衛連/生産動態統計調査〈紙おむつ月報〉の開始など報告

●日紙商・寄付講座
第7回・紙の機能・魅力③/竹尾稠(㈱竹尾)人の心を魅了する素材〈紙〉
第8回・紙と電子メディア/藤井建人(日本印刷技術協会)それぞれの優位性と使い分け
第9回・紙と環境問題/中俣恵一(北越紀州製紙㈱)日本の里山と製紙会社の役割

●Report
機密抹消国際セミナー③プチウグニイエン氏講演/欧州の機密抹消ビジネスとリサイクル市場

●製品紹介
くらしと紙/王子ネピア、P&G

●インフォメーション

●統計
東京市況/暖冬の影響で冬物商品伸びず
家庭紙/販促企画増えるも価格は引き続き安定
古紙/11月の古紙回収率再び70%台に
パルプ・パルプ材/UKP国内不振も輸出の堅調続く
出版/15年の出版市場過去最大5.3%減

<2月1号>地域特集【四国】

2016-02-05

紙タイ2016.2-1

 

地域特集■四 国

●Interview
服部正(大富士製紙)/三現主義で医療現場から不衛生を駆逐する
井川英明(カミ商事)/顧客のニーズに応え海外でも更に展開を
三木慎一郎(三木特種製紙)/自社の技術力を活かし他社との差別化図る

●有力企業のパブリシティ

●Report
製紙業界の違法伐採対策(取組状況)/使用原料比率古紙64:パルプ36、植林木由来20%超に
国際木質繊維資源・貿易会議/ウッドペレットの需給動向に関心集まる

●年頭所感
栗原正雄(東リ協)/リサイクルの公益性を訴求する

●講演
三菱製紙環境セミナー/森のめぐみとクールジャパンと越前和紙
機密情報抹消事業協議会・機密抹消国際セミナー(2)/《日本の機密抹消市場、KJMJKの活動》を横山氏、《米国NAIDの先進事例》をロバート氏が講演。

●Topics
いいづな お山の発電所(長野市)/地産地消のエネルギー、焼却灰も有効活用

●催事
エコプロダクツ 2015(後篇)/環境負荷低減に貢献する多様な取組みが一堂に
栗原紙材/栗原利佳&ニコラ ロッシ ジョルダーノ夫妻のミニコンサート

●インフォメーション

●統計
板紙/東北地区での高水準な生産続く
段ボール/全部門の前年増は4ヵ月連続でストップ

〈2月8日号〉

2016-02-02

F2016.2.8

 

●R&D情報
景気回復、インバウンド効果継続も/構造的要因定着で前年割れ続く2016年の紙・板紙内需試算〈1〉

●ワールドレビュー
投資ファンドの要求で役員交代、財務リストラを断行するノースケ

●話題を追って
新年互礼会—トップの発言から〈3〉/「地政学リスクあるが、元気に明るく」

●今週の数字
日通総研 貨物輸送の現状と見通し/国内は水面下、外貿コンテナは微増

●ワイドフレックス
全国カレンダー&カタログ展/中越パルプ工業、竹尾が特別賞受賞

●知っておきたい用語と技術
熱エネルギーの効率を上げる「排熱の利用」

●統計と市況
関連指標

●ニュースファイル
団体の動き・企業の動き・決算・トピックス・人事異動

〈2月1日号〉

2016-02-02

F2016.2.1

 

●R&D情報
今年の世界経済は3%台半ばの成長/増税前駆け込み需要がGDPを押し上げる16年度の日本経済

●ワールドレビュー
OCC、ミックス、ONPなどで大幅に改定される米国古紙の品質規格

●話題を追って
新年互礼会—トップの発言から〈2〉/「明るい話題で前向きに1年を過ごす」

●講演から
東京都市大学 環境学部 涌井史郎 教授/環境対策には“いなしの智恵”が必要〜経済成長から豊かさを深める時代へ

●REPORT
紙パ各社のCSRレポートを見る〈2〉/WEBとも連動させ多面的な情報を提供

●統計と市況
原材料

●ニュースファイル
企業の動き・決算・トピックス・催事・人事異動・興信情報

2016年 <2月号> 特別企画 最新計装ガイド2016

2016-01-28

技タイ2016.2

●技術トップに聞く
既存事業の収益改善工事を進め成長・新規分野では構造転換の投資を実施
日本製紙㈱執行役員技術本部長兼設備技術部長 上田彰司氏

特別企画 最新計装ガイド2016

●特集寄稿
多変数モデル予測制御を活用したパルプ製造工程の最適運転
ハネウェルジャパン㈱アドバンスド・ソリューションズ 高度制御・アラーム管理シニアエンジニア 瀬戸邦彦

進化を続けるマイクロウェーブ式レベル計測機器
㈱ノーケン 営業本部営業企画課長 田中稔秋

●特集業界動向
紙パルプ技術協会/ステップアップを目指し「電装技術の課題と未来」を展望 ─ 第39回紙パルプ計装技術発表会
計測展2015/SCF 2015/インダストリー4.0時代に向けた最新技術が集結 ─ 来場者は前回展を大きく上回る約5万人に

●計測制御関連機器・システム紹介
●計装関連機器サプライヤーガイド

●サプライヤーに聞く
国内製紙の構造変化が進むなかP&Sの取組み強化で継続的貢献を
㈱IHIフォイトペーパーテクノロジー 代表取締役社長  森田博文氏

●寄稿
ケナフ繊維でつくられたボード素材について
千葉工業大学工学部機械サイエンス学科教授/㈱ユニパアクス 代表取締役社長 鈴木浩治・荒井進

●業界動向
2014年度における製紙業界の違法伐採対策の取組み状況
データシート/紙パルプ産業のエネルギー事情2015年度(2014年度実績)版
バルメット/カスタマーマガジン『Forward』最新号を発行 ─ 日本製紙・山崎和文氏のインタビューを掲載
日本製紙連合会/28年度税制改正大綱の決定にともない改正要望の結果を取りまとめ

●連載
老舗を再生させた三代目が,どうしても伝えたい「経営革新」講義(38)なぜ,やめることでイノベーションが起こせるのか?
中山裕一朗

●講演・セミナー・展示会
エコプロダクツ2015/「クール」な未来実現のための「クール」な製品・技術が一堂に ─ 大手製紙メーカーなど702社・団体が出展
紙パルプ技術協会ほか/地球上にもっとも多いバイオマス資源利活用の最新動向を報告 ─ 第60回リグニン討論会
日本印刷学会/2015年度オフセット印刷技術研究会・研究例会
高分子学会/プラスチックフィルムの可能性を拓くプロセス技術

●ニュース・統計
機械・資材業界短信
月間ニュース
海外情報
アジア通信
イベントカレンダー
紙パルプ製品・設備・原材料 月別需給統計〈平成27年11月度〉

京都大学、ナノセルロースファーラム/第310回生存圏シンポジウムを開催

2016-01-27

 京都大学生存圏研究所とナノセルロースフォーラムは3月22日、京都テルサで“構造用セルロースナノファイバー材料の社会実装に向けて”をテーマに、「Nanocellulose Symposium 2016/第310回 生存圏シンポジウム」を開催する。
 今回のシンポジウムでは、経済産業省紙業服飾品課長の渡邉政嘉氏による日本のナノセルロース戦略についての特別講演のほか、セルロースナノファイバー(CNF)材料の社会実装に向けた技術や取組みの最新動向が紹介される。京都大学を集中研とするNEDO事業では、パルプのナノファイバー化と樹脂中への均一分散を同時達成する実用的CNF複合材料製造プロセス“京都プロセス”が発表される。
 また、今年は近畿経済産業局「部素材産業-CNF研究会」との連携により、CNF原料観察や試作結果の発表も行うとともに、約40機関がブース出展する。
 シンポジウムの開催概要は以下の通り。

・日 時:2016年3月22日(火)12時20分~18時00分(受付11時30分~)
・会 場:京都テルサ テルサホール(京都市南区東九条下殿田町70 京都府民総合交流プラザ内)
・主 催:京都大学生存圏研究所、ナノセルロースフォーラム
・共 催:近畿経済産業局および京都市産業技術研究所(部素材産業-CNF研究会)
・後 援:紙パルプ技術協会、高分子学会、日本材料学会、セルロース学会、日本木材学会、新エネルギー・産業技術総合開発機構、京都大学産官学連携本部、(予定を含む)

 ・講演内容:
 (1) 特別講演「日本のナノセルロース戦略」経済産業省紙業服飾品課・渡邉政嘉氏
 (2) 「高機能リグノセルロースナノファイバーの一貫製造プロセスと部材化技術開発」成果発表(NEDO非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発事業)
  『京都プロセス』の概要/京都大学生存圏研究所・矢野浩之氏
  『京都プロセス』による様々なCNF強化樹脂の製造/京都市産業技術研究所・仙波健氏
  マスターバッチ法によるPP樹脂の補強/星光PMC・片岡弘匡氏
CNF強化ナイロン樹脂の発泡成形/京都市産業技術研究所・伊藤彰浩氏
 (3) 「工学との連携による農林水産物由来の物質を用いた高機能性素材等の開発」成果発表(農研機構・革新的技術創造促進事業「異分野融合共同研究」)
  CNFエラストマーナノ複合材料の実用化開発/信州大学カーボン科学研究所・野口徹氏
  物理処理と酵素処理を併用した木質材料由来ナノファイバーの食品等への応用/農林水産省森林総合研究所・林徳子氏
  消化管におけるナノセルロースの生理機能/京都大学大学院農学研究科・谷史人氏
樹脂強化用のCNFマスターバッチの開発/DIC・ 原田友昭氏
 (4) 部素材産業-CNF研究会「複数CNF原料の観察・シート化試作結果発表」(「CNFに係る公設試研究者向けの勉強会」で実施した複数CNF原料の実習成果を発表」
  全体総括/京都市産業技術研究所 部素材研究会-CNF研究会・北川和男氏
  参加公設試における成果報告およびCNF実用化開発の紹介(CNFの形態観察および凍結乾燥時における分散溶媒の影響について)/滋賀県東北部工業技術センター・脇坂博之氏
  セルロースナノファイバーのキャスト成形について/香川県産業技術センター・宇高英二氏
  燃料電池用電解質膜への応用展開について/青森県産業技術センター・葛西裕氏
  セルロースナノファイバーのゴム用補強剤への応用/兵庫県立工業技術センター・長谷朝博氏

 ・同時開催:ポスターおよび試作品展示(展示予定者、順不同)
 第一工業製薬、大王製紙、中越パルプ工業、トクラス、ユニチカ、大阪ガス、凸版印刷、旭化成せんい、DIC、増幸産業、モリマシナリー、神栄化工、服部商店、三和化工、スターライト工業、岡山県、あいち産業科学技術総合センター、兵庫県立工業技術センター、滋賀県東北部工業技術センター、青森県産業技術センター、京都市産業技術研究所、産業技術総合研究所、森林総合研究所、東京家政大学家政学部、東京大学農学生命科学研究科、大阪大学産業科学研究所、鳥取大学工学部、徳島大学大学院・ソシオテクノサイエンス研究部、九州大学農学研究院、京都大学化学研究所、京都大学生存圏研究所、ほか

 ・申込方法などは下記のwebにて
 http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/labm/ncsympo2016

<1月2号>年頭所感《新春に想う》 特集■特殊機能紙

2016-01-22

紙2016.1-2

●2016年頭所感■《新春に想う》
進藤清貴/日本製紙連合会《的確な情報提供・環境整備で側面から支援》
赤澤儀一/赤染清康/石川喜一朗/井出純一/馬城文雄/大久保賢治/大久保信隆/大坪清/柏原孫左衛門/加藤康次郎/岸本晢夫/北村光雄/記田正三/栗原正雄/小林侯隆/小林武雄/紺野正弘/齋藤英男/佐光正義/佐藤信一/實守敏訓/鈴木邦夫/田辺円/永井敬裕/南里泰徳/野口憲三/長谷川志/藤川恭一/前田良二/松尾正/村井久容/矢嶋進/矢倉義弘/吉川正悟/若林紀生/渡邉政嘉/渡良司

特集■特殊機能紙

●Interview
尾崎光明(特種東海製紙)軌道に乗りつつある《エアラス》 引き続きブランディングを強化
山本雅一(北越紀州製紙)大人の塗り絵ブーム再来で《スライト》に脚光集まる
細川了一(竹尾)《竹尾見本帖 at Itoya》から見えてきたパーソナル市場
有田二郎(平和紙業)貼箱など底堅い需要を受け 高級感を演出するラインナップ充実

●日紙商・寄付講座
第4回 紙の文化学概論/尾鍋史彦(東京大学)紙が持つ人間との親和性
第5回 紙の機能・魅力②/遠山和伸(日本製紙)板紙・産業用紙の機能・魅力・創造性
第6回 ユーザーからみた紙の機能・魅力/飯沢耕太郎(写真評論家)

●団体催事
全段連の年末懇談会/TFPは段ボール業界の集団的自衛権、2016(暦)年の需要を139億㎡と予測
機密情報抹消事業協議会 機密抹消国際セミナー/欧米の先進事例を学び、遅れを実感。

●Interview
林叔子(永井産業)遊休資産活用による多角化戦略~〈もったいない〉がベース
紅林豊、長島孝明(東海製紙工業)省コスト・省スペースでメリット大の〈クラフトケーサー〉導入

●催事
エコプロダクツ 2015(前篇)/紙づくりから派生した新技術のアピールも

●葬儀
齋藤順孝氏社葬/遺徳を偲び、製紙メーカー・古紙業界関係者らが参列

●インフォメーション

●統計
東京市況/インバウンドの恩恵 一部包装用紙に動き
家庭紙/繁忙期の対応状況 堅実姿勢崩さず
古紙/10月の在庫 やや持ち直す
パルプ・パルプ材/3ヵ月ぶりにパルプ生産減少
出版/1~11月期が過去最大の落ち込み

<1月1号>地域特集【静岡】

2016-01-22

紙2016.1-1

地域特集■静 岡

●Special edition
第59回 静岡県紙業振興大会/紙リサイクルの促進を継続し 更なる古紙利用率のアップを
*井出純一/独自規制の緩和で企業活動の改善を
*静岡県知事表彰/佐野一、一ツ山繁
*富士市長顕彰/遠藤雄一、望月紀久朗、石川正博
*音羽 徹/経過の概要報告
*加来芳彦/洋紙業界の現状と課題
*武田 潤/板紙(段原紙、白板紙)の現状と課題
*井出浩之/家庭紙(衛生用紙)の現状と課題
*菊池初彦/古紙の現状と課題
*藤尾 肇/提言−豊かで快適な社会づくりに貢献し、製紙業界の成長と発展を目指そう

●催事
富士山紙フェア/1万7,500人が来場し賑わう

●Report
2014 世界の紙・板紙需給/生産・消費とも2年連続《4億t》の大台に乗る
ASEAN紙パルプ産業会議/中国の動向を注視する交易各国
日印産連・海外視察報告/中国でも進むグリーンプリンティング・デジタル印刷

●催事
愛知県紙商組合優良従業員表彰式/84名が表彰、併せて恒例の文化講演会も

●団体動向
製紙連など9団体/成長志向の法人税改革で共同要望
フォーム印刷/印刷業界初のケースメソッド研修会を開催

●製品紹介
くらしと紙/日本製紙クレシア、ナカバヤシ

●インフォメーション

●統計
板紙/4−9月期実績 生産も堅調に推移
段ボール/すべての需要部門で4ヵ月連続の前年増

〈1月25日号〉

2016-01-22

F2016.1.25
●R&D情報
COP21はゲームチェンジの始まり
カーボンプライスを抜きにして経営は語れない時代になった

●ワールドレビュー
サプライチェーン全体を巻き込むドイツの食品鉱物油汚染問題

●今週の焦点
新年互礼会—トップの発言から〈1〉/日本の文化・技術を世界に発信する

●今週の数字
世界の地域・国別パルプ生産/14年の増産はアジアと中南米のみ

●REPORT
製紙業界の違法伐採対策/外部監査や合法確認の精度向上が課題

●マーケット
韓国 10〜12月期 紙・板紙・原材料市況/塗工紙は値上げ、板紙は古紙安が救い

●統計と市況

●国際市況
市販パルプ

●中国市況
古紙・パルプ

●ニュースファイル
企業の動き・団体の動き・催事・トピックス・移転・変更・人事異動

日本不織布協会/生活資材部会分科会を開催

2016-01-21

 日本不織布協会の生活資材部会は2月19日に東京・神田駿河台の連合会館で分科会を開催する。
 今回は、海外観光客の爆買で注目を浴びているコスメ用不織布と、不織布の新市場として注目される水洗性(flushable)製品の状況および国際標準ISOの進捗状況を取りあげる。
 開催概要は以下の通り。

 ・日 時 : 2016年2月19日(金) 13時30分~15時50分
 ・場 所 : 東京・神田駿河台(連合会館201号室)
 ・演 題:
 (1) 「フェイスマスク等のコスメ用不織布の最新動向」
   ダイワボウポリテック㈱播磨研究所 不織布開発グループグループリーダー兼主席研究員
   牧原 弘子 氏
 (2) 「トイレに流せる使い捨て製品の現状-TC224 WG10の進捗状況」
   (一社)日本衛生材料工業連合会 専務理事
   藤田 直哉 氏
 ・参加費:正会員無料、賛助会員2,000円/人、一般3,000円/人
      (会場の都合により受付先着60名)

 〔問合せ先〕
 日本不織布協会
 TEL 06-6233-0842 FAX 06-6233-0843
 E-mail info@anna.gr.jp
 http://www.anna.gr.jp

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